◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第333回>賢人の
コンピテンシーをベンチマークする!<その26>
==■「異色のファミレス創業社長、青谷洋治氏の
労務戦略に学ぶ!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人の
コンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していき
ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと
理解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】非効率経営で繁盛するファミリス「ばんどう太郎」!
【2】苦労人、青谷社長の苦闘の人生ドラマ!
【3】
労務倒産しかけて母の墓前に立ち、助けを乞う!
【4】社訓「親孝行」で幸せ日本一への道!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
=================================
賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人の
コンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】非効率経営で繁盛するファミリス「ばんどう太郎」!
今、ファミレス業界はパッとしない。ファミレス業界全体の売上は年々減少してい
る。そんな中にあって北関東で飛びっきり元気なファミレスがある。「ばんどう太
郎」だ。運営している会社の名前は「
株式会社坂東太郎」だ。今回は創業社長であ
る青谷洋治氏の
労務戦略と非効率経営にスポットを当てる。
「ばんどう太郎」は現在68店舗を運営している。本社は茨城県古河市にある。売上
は年々増加し76億円だ。「ばんどう太郎」の客単価は平均1400円と一般のファミレ
スの1000円よりも高い。にもかかわらず家族連れが大挙して押し寄せ、どの店も繁
盛している。なぜ家族連れがリピーターとなって大挙して訪れるのだろうか。
□ 三世代が満足するサービスがある
「ばんどう太郎」では制服姿、ハッピ姿の社員たちが接客に当たるが、もう一人割
烹着姿の女将がいる。女将がもてなす上質のサービスが熱烈なファン獲得に一役買
っているのだ。3時間でもゆっくりできる。子供がやんちゃしたり騒いでもOKだ。
生もの以外なら余った料理はお持ち帰りもできる。お客様の回転率などは気にして
いない。非効率歓迎なのだ。
駐車場に車が入ってくると女将はダッシュして外に出てなじみのお客様を出迎える。
女将との会話を楽しみにしてきてくれるお客様も多いのだ。もちろんお帰りのとき
のお見送りにも卒がない。またきたくなるわけだ。
□ こだわりの調理もオープンキッチンで丸見え
大手のファミレスはほとんどが工場で一括調理したものを店舗で“チン”してお客
のもとに運ぶだけだ。だが「ばんどう太郎」では厨房スタッフの数を大手ファミリ
スの2倍も抱えている。野菜も使う分だけカットし、魚も注文の分だけ捌く。お米
も一日分を各店舗で精米して炊く。出た米ぬかで“ぬか床”を作り、手製の漬物を
提供するのだ。
厨房から常にお客様の顔が見えるから手抜きはできない。お客様は安心と安全を享
受できるのだ。手間隙をかけている分、非効率経営だからその分価格は高いが、お
客様はそれを承知できてくれるのだ。
□ 家族イベントも是非どうぞ
つくば市ばんどう太郎研究学園総本店などでは、幼児にケーキ作りを体験させてく
れる。指導員は、口は出すが手は貸さない。できたケーキはおじいちゃんの還暦祝
いのためのケーキだったりする。孫が手づくりしたケーキで家族全員で祝ってあげ
るのだ。
そのほかにも生後100日目での赤ちゃんの「お食い初め」や「法要」などもOKだ。
人間は一生を終えるまでに数々のイベントがある。「イベントマーケティング」を
上手に経営に取り込んでいるが、実はほとんどが社員たちからの提案だそうだ。ど
うしたらお客様に喜んでいただけるのかを日々考えて働いてくれていることを青谷
社長は誇らしく思っている。
【2】苦労人、青谷社長の苦闘の人生ドラマ!
青谷社長は本当に苦労人だ。1951年に貧しい農家に生まれた。受験を控えた中学3
年のとき母が他界してしまう。青谷少年は進学を諦めた。そして昼間農業をやり、
夜はそば屋で働いて生計を支える。働き詰めでとうとう体をこわしてしまった。
そのとき高校2年生だった妹が言った。「お兄ちゃん、このままだと家庭が崩壊す
る。私が農業をやるからおにいちゃんは飲食の仕事に専念して早く独立して」と。
そして妹は退学した。青谷社長は男泣きしたと言う。
1975年に24歳で独立した。目標は日本一のファミレスにすることだった。5店舗ま
で増えたが5~6年働いた社員が次々辞めていく。社員を夜の10時に帰し、妻と二
人で5店舗分の後片付けと明日の仕込をして帰宅するのはいつも明け方だった。二
人はもうへとへとで倒れそう。しかも人手不足で
労務倒産の危機に瀕した。
【3】
労務倒産しかけて母の墓前に立ち、助けを乞う!
いたたまれなくなり母の墓前に立った。「お母さん、助けて下さい」と。すると
母が耳元で「働いている人が幸せでないから会社を辞めていくんだよ」と囁く声
が聞こえたと言う。
早速5店舗を休業にし、全社員を集めて今までの自分のマネジメントのやり方を
謝罪した。社員はこのときとばかり本音を言ってくれた。「頭ごなしに怒鳴られ
た」、「社長には泣かされた」、「社長にお茶を運ぶとき雑巾の絞り汁を混ぜて
出してやろうと思った」など。
青谷社長は、「このときがターニングポイントだった。利益や成長ではなく、
“幸せ日本一”を追い求めることにした」と述懐する。
「この会社で働いて幸せだと思う人を何人作れるかが会社の大きさだ」と考える
ことにした。社員の話を聞かせてもらうことで再スタートを切ったところ会社は
大きく変わっていった。行動が変われば結果が変わる。これが
コンピテンシーの
威力だ。
【4】社訓「親孝行」で幸せ日本一への道!
社訓は「親孝行」と決めた。働いてくれる社員、食材を提供してくれる養豚業や
農家の人々、そしてお客様を親だと思う。そして親孝行をするのだと社員に説く
ことにした。
新入社員には、初任給をもらったら正座して親に報告するようにと説いている。
実践した社員がいて、親は感激して娘に「期待しているから」と手紙までくれた
と言う例もある。
12月期の「No1授賞式」は圧巻だ。例えば「お客様アンケートNo1賞」、
「一生懸命賞」、「笑顔が素敵賞」、「感動をありがとう賞」など表彰状の乱発
だ。そして金一封として5千円を出す。ステージに呼ばれて賞をもらい満座の拍
手を受ける。
モチベーションが上がる。
毎年1月には社員2000人が集まり恒例の新年会が開催される。新年会と言っても
実はパートさんたちの労をねぎらうイベントなのだ。呑めや歌えの大宴会を支え
るのは店長たちだ。店長たちはパートさんたちのテーブルに飲み物を運んでかい
がいしく動き回る。
古い店舗は
休憩室を改装したり、トイレをウォッシュレットに改装した。環境を
整えれば社員も応えないわけには行かなくなる。
女将の研修も本社で定期的に開催する。お客様から「女将さん」と呼ばれる。全
員がパートの女将だが、立場が人を育てるのだ。女将の立場をわきまえて接客し
てくれるからありがたい。
青谷社長は容易に取引業者を替えようとはしない。世間相場よりも高めの価格で
買ってあげている。養豚業者も米農家も「恥ずかしいものは出せない」と意気に
感じて頑張ってくれる。取引先の人たちと「世話人会」を結成して、屈託のない
意見交換できる場も用意してある。青谷社長は、業者の皆さんに育ててもらって
いると心底考えているのだ。
【5】賢人から学ぶべきこと!
貧しい農家の出。近隣の人々からは厳しい言葉を浴びせられたが優しさを感じた
こともあったと言う。今、地域の人々から食材を提供してもらい、運送屋も地元
の業者を使っている。少しは恩返しのつもりもある。
店舗巡回をすると社員たちが駆け寄ってきて握手責めにあう。もう若いときの青
谷社長ではない。青谷社長は村上龍氏と小池栄子氏に向かってこんなことを言っ
た。「一度、ばんどう太郎のお店にきてみてください。“こんなにも人がいいの
か”と思える社員たちがたくさん働いていますからきっとびっくりしますよ」と
お誘いした。
雑巾汁入りのお茶を飲まされそうになった青谷社長とは完全に決別した別人の青
谷社長だ。
高齢の女性社員が「最後の人生をばんどう太郎に賭けてますから。本当に仕事が
楽しくて仕方がないですよ。一生懸命やっていると必ず青谷社長が見てくれてい
ますから」と顔をクシャクシャにして話す姿が印象的だ。
ちなみに妹さんは本社隣の製麺工場でパートとして働いてくれている。「姓」が
変わっているから嫁がれたのだ。今も側面から兄である青谷社長を支えているの
だ。
【6】編集後記
マネジメントとは恐ろしい。
労務に関するマネジメント次第で社員がかんばって
くれるか、恨み骨髄で辞めていくかの分かれ道になるからだ。
社員の定着率の悪い会社にとって、青谷社長の
労務マネジメントにはたくさんの
ヒントがある。そのヒントを生かしてほしいと願う。
<この記事はテレビ東京の「カンブリア宮殿」を参考にさせていただいた>
================================
次回に続く
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==■「異色のファミレス創業社長、青谷洋治氏の労務戦略に学ぶ!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
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「賢人のコンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していき
ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと
理解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】非効率経営で繁盛するファミリス「ばんどう太郎」!
【2】苦労人、青谷社長の苦闘の人生ドラマ!
【3】労務倒産しかけて母の墓前に立ち、助けを乞う!
【4】社訓「親孝行」で幸せ日本一への道!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
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賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人のコンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】非効率経営で繁盛するファミリス「ばんどう太郎」!
今、ファミレス業界はパッとしない。ファミレス業界全体の売上は年々減少してい
る。そんな中にあって北関東で飛びっきり元気なファミレスがある。「ばんどう太
郎」だ。運営している会社の名前は「株式会社坂東太郎」だ。今回は創業社長であ
る青谷洋治氏の労務戦略と非効率経営にスポットを当てる。
「ばんどう太郎」は現在68店舗を運営している。本社は茨城県古河市にある。売上
は年々増加し76億円だ。「ばんどう太郎」の客単価は平均1400円と一般のファミレ
スの1000円よりも高い。にもかかわらず家族連れが大挙して押し寄せ、どの店も繁
盛している。なぜ家族連れがリピーターとなって大挙して訪れるのだろうか。
□ 三世代が満足するサービスがある
「ばんどう太郎」では制服姿、ハッピ姿の社員たちが接客に当たるが、もう一人割
烹着姿の女将がいる。女将がもてなす上質のサービスが熱烈なファン獲得に一役買
っているのだ。3時間でもゆっくりできる。子供がやんちゃしたり騒いでもOKだ。
生もの以外なら余った料理はお持ち帰りもできる。お客様の回転率などは気にして
いない。非効率歓迎なのだ。
駐車場に車が入ってくると女将はダッシュして外に出てなじみのお客様を出迎える。
女将との会話を楽しみにしてきてくれるお客様も多いのだ。もちろんお帰りのとき
のお見送りにも卒がない。またきたくなるわけだ。
□ こだわりの調理もオープンキッチンで丸見え
大手のファミレスはほとんどが工場で一括調理したものを店舗で“チン”してお客
のもとに運ぶだけだ。だが「ばんどう太郎」では厨房スタッフの数を大手ファミリ
スの2倍も抱えている。野菜も使う分だけカットし、魚も注文の分だけ捌く。お米
も一日分を各店舗で精米して炊く。出た米ぬかで“ぬか床”を作り、手製の漬物を
提供するのだ。
厨房から常にお客様の顔が見えるから手抜きはできない。お客様は安心と安全を享
受できるのだ。手間隙をかけている分、非効率経営だからその分価格は高いが、お
客様はそれを承知できてくれるのだ。
□ 家族イベントも是非どうぞ
つくば市ばんどう太郎研究学園総本店などでは、幼児にケーキ作りを体験させてく
れる。指導員は、口は出すが手は貸さない。できたケーキはおじいちゃんの還暦祝
いのためのケーキだったりする。孫が手づくりしたケーキで家族全員で祝ってあげ
るのだ。
そのほかにも生後100日目での赤ちゃんの「お食い初め」や「法要」などもOKだ。
人間は一生を終えるまでに数々のイベントがある。「イベントマーケティング」を
上手に経営に取り込んでいるが、実はほとんどが社員たちからの提案だそうだ。ど
うしたらお客様に喜んでいただけるのかを日々考えて働いてくれていることを青谷
社長は誇らしく思っている。
【2】苦労人、青谷社長の苦闘の人生ドラマ!
青谷社長は本当に苦労人だ。1951年に貧しい農家に生まれた。受験を控えた中学3
年のとき母が他界してしまう。青谷少年は進学を諦めた。そして昼間農業をやり、
夜はそば屋で働いて生計を支える。働き詰めでとうとう体をこわしてしまった。
そのとき高校2年生だった妹が言った。「お兄ちゃん、このままだと家庭が崩壊す
る。私が農業をやるからおにいちゃんは飲食の仕事に専念して早く独立して」と。
そして妹は退学した。青谷社長は男泣きしたと言う。
1975年に24歳で独立した。目標は日本一のファミレスにすることだった。5店舗ま
で増えたが5~6年働いた社員が次々辞めていく。社員を夜の10時に帰し、妻と二
人で5店舗分の後片付けと明日の仕込をして帰宅するのはいつも明け方だった。二
人はもうへとへとで倒れそう。しかも人手不足で労務倒産の危機に瀕した。
【3】労務倒産しかけて母の墓前に立ち、助けを乞う!
いたたまれなくなり母の墓前に立った。「お母さん、助けて下さい」と。すると
母が耳元で「働いている人が幸せでないから会社を辞めていくんだよ」と囁く声
が聞こえたと言う。
早速5店舗を休業にし、全社員を集めて今までの自分のマネジメントのやり方を
謝罪した。社員はこのときとばかり本音を言ってくれた。「頭ごなしに怒鳴られ
た」、「社長には泣かされた」、「社長にお茶を運ぶとき雑巾の絞り汁を混ぜて
出してやろうと思った」など。
青谷社長は、「このときがターニングポイントだった。利益や成長ではなく、
“幸せ日本一”を追い求めることにした」と述懐する。
「この会社で働いて幸せだと思う人を何人作れるかが会社の大きさだ」と考える
ことにした。社員の話を聞かせてもらうことで再スタートを切ったところ会社は
大きく変わっていった。行動が変われば結果が変わる。これがコンピテンシーの
威力だ。
【4】社訓「親孝行」で幸せ日本一への道!
社訓は「親孝行」と決めた。働いてくれる社員、食材を提供してくれる養豚業や
農家の人々、そしてお客様を親だと思う。そして親孝行をするのだと社員に説く
ことにした。
新入社員には、初任給をもらったら正座して親に報告するようにと説いている。
実践した社員がいて、親は感激して娘に「期待しているから」と手紙までくれた
と言う例もある。
12月期の「No1授賞式」は圧巻だ。例えば「お客様アンケートNo1賞」、
「一生懸命賞」、「笑顔が素敵賞」、「感動をありがとう賞」など表彰状の乱発
だ。そして金一封として5千円を出す。ステージに呼ばれて賞をもらい満座の拍
手を受ける。モチベーションが上がる。
毎年1月には社員2000人が集まり恒例の新年会が開催される。新年会と言っても
実はパートさんたちの労をねぎらうイベントなのだ。呑めや歌えの大宴会を支え
るのは店長たちだ。店長たちはパートさんたちのテーブルに飲み物を運んでかい
がいしく動き回る。
古い店舗は休憩室を改装したり、トイレをウォッシュレットに改装した。環境を
整えれば社員も応えないわけには行かなくなる。
女将の研修も本社で定期的に開催する。お客様から「女将さん」と呼ばれる。全
員がパートの女将だが、立場が人を育てるのだ。女将の立場をわきまえて接客し
てくれるからありがたい。
青谷社長は容易に取引業者を替えようとはしない。世間相場よりも高めの価格で
買ってあげている。養豚業者も米農家も「恥ずかしいものは出せない」と意気に
感じて頑張ってくれる。取引先の人たちと「世話人会」を結成して、屈託のない
意見交換できる場も用意してある。青谷社長は、業者の皆さんに育ててもらって
いると心底考えているのだ。
【5】賢人から学ぶべきこと!
貧しい農家の出。近隣の人々からは厳しい言葉を浴びせられたが優しさを感じた
こともあったと言う。今、地域の人々から食材を提供してもらい、運送屋も地元
の業者を使っている。少しは恩返しのつもりもある。
店舗巡回をすると社員たちが駆け寄ってきて握手責めにあう。もう若いときの青
谷社長ではない。青谷社長は村上龍氏と小池栄子氏に向かってこんなことを言っ
た。「一度、ばんどう太郎のお店にきてみてください。“こんなにも人がいいの
か”と思える社員たちがたくさん働いていますからきっとびっくりしますよ」と
お誘いした。
雑巾汁入りのお茶を飲まされそうになった青谷社長とは完全に決別した別人の青
谷社長だ。
高齢の女性社員が「最後の人生をばんどう太郎に賭けてますから。本当に仕事が
楽しくて仕方がないですよ。一生懸命やっていると必ず青谷社長が見てくれてい
ますから」と顔をクシャクシャにして話す姿が印象的だ。
ちなみに妹さんは本社隣の製麺工場でパートとして働いてくれている。「姓」が
変わっているから嫁がれたのだ。今も側面から兄である青谷社長を支えているの
だ。
【6】編集後記
マネジメントとは恐ろしい。労務に関するマネジメント次第で社員がかんばって
くれるか、恨み骨髄で辞めていくかの分かれ道になるからだ。
社員の定着率の悪い会社にとって、青谷社長の労務マネジメントにはたくさんの
ヒントがある。そのヒントを生かしてほしいと願う。
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