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33年間黒字のもやしメーカーサラダコスモの社風!

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      シリーズ「よい社風の確立で仕事のできる人の集団を作る!」

 <第435回>[(第12話)「33年間黒字のもやしメーカーサラダコスモの社風!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】無漂白もやしがコープで評価されて!
【3】O―157「カイワレショック」でも雇用を守った!
【4】常識敗れの挑戦で発芽野菜の多角化を推進!
【5】編集後記

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「カイワレ事件」と言うのを覚えておいでだろうか。1996年にO-157による食中毒事
件の原因としてカイワレがやり玉に挙げられた。

サラダコスモと言う会社は、もやしだけよりも売上・利益に貢献すると思い、カイワ
レも生産していた。1996年8月15日付けの朝日新聞に「岐阜の業者に大打撃」と言う
見出しで大きく報じられた。日本中のカイワレ業者は廃業したり、カイワレの生産か
ら撤退した。サラダコスモは一週間で70万パックを焼却処分した。社員のみんなが捨
てる光景を見ながら泣いた。「今でも忘れることができない」と当時のカイワレの安
藤工場長は言う。

会社が生き残るために、本来なら大リストラを敢行するところだ。しかし、中田社長
は「一番格好いいことを社員の前で言おう」と心に決めた。

あの時、リストラしなくてよかった。社員の忠誠心はどこの会社よりも高い。社員た
ちは岐阜から東京や大阪のスーパーへ出かけていき、試食販売をやって少しでも会社
の売上になるようにと奮闘してくれた。往復の移動時間分の賃金は誰一人会社に請求
しなかった。

サラダコスモは今、社員数110人、売上は年商72億円。33年間黒字経営を続けている。

今回はサラダコスモと言う岐阜県中津川市のもやしメーカーの「常識破れの挑戦」社
風について採り挙げる。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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お金が続く限り雇用は守る。給料も減らさない。僕も頑張るからみんなで一緒に乗り
切ろう。


       中田智洋


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【2】無漂白もやしがコープで評価されて!

サラダコスモの前身は、「中田商店」と言うラムネメーカーである。1945年に現社長
中田智洋氏の父が創業した。ラムネは夏場の商品だから冬場は会社が暇だ。そこで冬
場の副業としてもやしの生産を始めた。一冬で200万円程度の売上しかなかったそう
だ。

40年前までは、もやしは塩素系漂白剤で漂白していた。殺菌効果があり、しかも日持
ちする効果があった。だが、会社を継いだ中田智洋社長は疑問を持った。「親兄弟や
親戚の人、子供たちも食べるもやしを漂白して健康上いいのだろうか」と。

中田社長は無漂白のもやしを作ろうと決心した。原料の豆を80度で高温洗浄殺菌すれ
ば日持ちがよくなることを突き止めた。さらに酸素濃度を調節して食感を向上させた。
そしてついに1974年、業界の異端児と言われた中田社長は無漂白もやしを完成させた
のである。

中田社長は早速営業に歩く。だがどこもお断りだ。確かに色が黒ずんでいる。「こん
な色の悪いもやしが売れるか」と怒鳴られることもあった。ところが転機が訪れた。
「コープあいち」が無漂白もやしを売ると言ってくれたのだ。当時は家族総出で働い
ても月50万円程度だった。ところがコープの場合、一本の電話で50万円分の注文だ。
「やったー」と思った。



【3】O―157「カイワレショック」でも雇用を守った!

緑豆もやしは一袋が250gで約35キロカロリーだ。しかし食物繊維はバナナ3本分、ビ
タミンCはレモン2分の1個分、カルシウムなどミネラルは牛乳一本分の4分の1も
ある。結構栄養価が高いのだ。

30年前はもやしの生産者は全国に約1000軒あったが、何しろ儲からない。もやしは半
日で腐るものだった。深夜1時から作業し6時に市場に届ける。八百屋が仕入れて昼ま
でに売り切る。とても広い商圏に届けることなどできなかった。

そこで中田社長は自力で保冷倉庫を開発し、トラックにも搭載した。一気に商圏は200
キロ圏内まで広がった。しかし、もやしの一本足打法には限界があると思い、カイワ
レの生産に進出した。順調に売上を伸ばしていた矢先にあの「カイワレ事件」が起き
たのである。

当時の厚生大臣は管直人氏。「O-157の原因はカイワレであることを否定できない」
と述べた。たちどころに風評被害が広まり、パニックになった。中田社長は全社員を
前にして「お金が続く限り雇用は守る。給料も減らさない。僕も頑張るからみんなで
一緒に乗り切ろう」と涙ながらに訴えた。社員は意気に感じた。

自主的にスーパーと交渉し、カイワレ料理の試食販売を行い、売上の落ち込みをカ
バーしてくれた。当時を思い出して涙を拭きながら「ここはカットですよ」と念を
押す。カイワレショック時も赤字を避けることができたから33年間黒字経営を維持
しているのだ。



【4】常識敗れの挑戦で発芽野菜の多角化を推進!

カイワレビジネスが元通りに復活するのに5年ほど要した。しかし、中田社長は考え
た。少品種・多量生産ならコストも安く、儲かるが経営上のリスクが大きい。「コス
トは掛かるが多品種生産をやろう」と決断した。

中津川サラダ農園に改革の足跡を見ることができる。えんどう豆を原料にした「豆苗」、
赤いラディッシュ、空芯菜、オクラなど数種類のスプライト(発芽野菜)が栽培され
ている。

8年前からは「ちこり」と言う白菜の赤ちゃんのようなスプライトにも挑戦している。
中津川市の郊外に「ちこり村」なる施設まで作った。地元メーカーと開発した「ちこ
り商品」がたくさん陳列されている。レストランも併設されていて70種類ものバイキ
ングを楽しめる。人口8万人の町なのに年間28万人も来場する人気施設だ。

少品種・大量生産は経営上楽で、儲かるが、大儲けよりも潰れない工夫が大事だと考
え、多角化に力を入れている。リストラなしでカイワレパニックを乗り切ったが、あ
のときの教訓を生かしている。33年間黒字経営のサラダコスモの型破りな挑戦的社風
には好感が持てる。



【5】編集後記

中田社長は遺伝子組み換えなしの原料にこだわっている。地球の裏側パラグアイに1000
ヘクタール(東京ドーム213個分)の土地を用意し、緑豆の栽培を始めた。5億円ほど
の投資になると言う。パラグアイには日本からの移民農家が多く、約7000人の日本人
が住んでいる。その移民農家の人たちとの付き合いはもう10年以上になる。

「本気で動けば神様は、次の道を与えてくれる」と中田社長は信じているのだ。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=

<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>


コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp


次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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