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アンラーニング?…「棄却」と「転向」「拡張」は大違い!

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/

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・「グローバル人財」の育成に役立てること
・自分が「グローバル人財」になっていくこと
・日米以外の「もうひとつの視点」を得ること
・経営戦略や事業戦略に、グローバルな視点を活かすこと

などに興味をお持ちの方!

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本コラムでは、弊社Facebookページに公開した記事(2015年1月6日
投稿)の一部を改変してシェア差し上げます。 今回のタイトル
に興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てください。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、システム上、本コラムでご紹介できない『画像』などを含
 めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
 もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>


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■アンラーニング?…「棄却」と「転向」「拡張」は大違い!


人財育成関連の話題に「アンラーニング(unlearning)」という言葉
を見聞きすることが増えてきたので、私がニューズレターなどで、
アンラーニングという言葉を用いない理由をご説明しようと思いま


まず、一般的に知られているアンラーニングとは、一体どのような
モノを指すのでしょうか? 一般的に言うアンラーニングとは、下
記二重線内の内容を指すようです。
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意識的に既得の知識・価値観・習慣を捨てること。【学習棄却】と
訳されることがある。 また、自らの思考様式や行動様式を、クリ
ティカル・シンキングなどを用いて解きほぐすというニュアンスを
出すために、【学びほぐし】と表現されることもあるようです。
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アンラーニングに関しての私見を披露する前に、まず3つの話をご
紹介しましょう。

A)1859年(安政6年)、今で言う横浜港に出掛けた福沢諭吉は、
 それまでにものすごく苦労して身につけたオランダ語がまったく
 通じないことにショックを受けました。そして、【その翌日】か
 らオランダ語の学習をやめて、英語の学習(…英語⇔オランダ語
 の辞書を入手して、【オランダ語の知識をベースに英語を学習】
 するスタイル)に【転向】してしまいました。

B)例えば物理学では、仮説の段階で否定されて消え去る理論もた
 くさんありますが、一旦、厳密な実験によって検証された理論は、
 次の【より包括的な理論】を形成するための土台などとして存続
 します。つまり、あらゆる検証に耐えた理論は、捨て去られたり
 はせず、古い理論で説明できない現象などがあれば、それを【拡
 張】する形で新しい理論が構築されます。…1月18日(日)の
 教養醸成の会 http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html で扱う『重
 力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』
 を基に改変。

C)近年のキャリア論では、キャリアを(一直線上を昇るか降りる
 かしかない)「ハシゴ」に譬えるほかに、(横や斜めや奥や手前
 にも移動できる)「ジャングルジム」に譬える例が増えてきてい
 ます。私自身が、一般企業(教育系)→NPO(非営利組織のシ
 ンクタンク)→政府(物質・材料・環境・エネルギー分野の科学
 技術政策)→(在任期間中にナノテクノロジーで博士号取得)→
 独立・起業(人財育成・組織開発)といった異業種・異業態のキ
 ャリアを歩んできたことは、例えば、「理工系研究者にも納得で
 きる形で話せ、根拠を示しつつコミュニケーション学習を促進で
 きる研修講師」などといった独自の強みを形成するのに大いに役
 立っています。

「フレームワーク質問力(R)」や「合同会社5W1H流コーチング
学習プログラム」などでお伝えしている、「ゼロ・ベースで考え、
その上で、従来と異なる前提やアプローチを選択する」という形の
「リセット」は、非常に好きな方法のひとつです(※1)。

しかし、これは、「過去に学習して身につけた、普遍的で応用範囲
の広い内容や考え方、学習経験を通して身につけた人生訓などを自
分の中に蓄積し、熟成させつつ、他の機会に他の形で活かす」こと
を前提とした「転向」や「拡張」であって、「棄却」ではありませ
ん。

過去を否定したり、棄て去ったりするのではなく、あたかも、地層
を重ね、年輪を刻むように、「過去の自分のすべての経験を受容し
つつ、自分なりの学びを熟成させていく」「すべての経験から学び、
自分の個性などを混ぜ合わせつつ、それらを統合して、オリジナル
の味わいを醸し出していく/人格を陶冶していく」のが、より実践
的で有用な道(長寿命社会における生涯学習の在り方)なのではな
いかと、私は考えています。

「ちょっと障害があったら、アンラーニング!過去のことは忘れち
ゃおう!といった姿勢」と異なり、「日々を精一杯生き切ろう!す
べての経験を仕事や人生の糧として活かしてやろう!という覚悟を
伴う姿勢」には大きな違いがあるように感じています。

「アンラーニング」という語の先頭に付いている"un"とは、"~で
ない、~がない、~と反対、(名詞の表す)物・性質・状態を取り
去る、物から放つ(移動させる)"といった意味を加える言葉です。

こういった語をラーニング(学習)の前にくっつけて使っていると、
退行催眠や薬物の力を借りたりして、記憶の操作やBrainwash(洗
脳)を行うような危ないイメージが浮かんでしまいます。これでは、
「クリティカル・シンキングを活用し、適宜、ダブル・ループ学習
やトリプル・ループ学習を採用する」(※2)とはまったく異なる
イメージですね。

そのため、弊社では、さまざまな誤解を避けるためにも、アンラー
ニングという言葉を用いるのは避けるようにしてきています。
(※3)

あなたは「アンラーニング」について、どのような考えをお持ちで
しょうか。

弊社のニューズレターやSNS記事などをお読みくださっているみな
さんには、流行語や他社のベスト・プラクティスなどに惑わされず、
自分(たちの組織や業界など)に適した道を選ばれ、2015年も
ますますの発展を遂げられることを祈念しつつ、何かの機会にみな
さまにお目にかかれることを期待しております。

※1、※2、※3
弊社では、誤解を生じかねない「アンラーニング」という言葉を避
け、文脈に応じて適宜、クリティカル・シンキングやダブル・ルー
プ学習といった言葉を用いるよう心掛けています。
なお、シングル・ループ学習、ダブル・ループ学習、トリプル・ル
ープ学習については、ニューズレター第109号をご参照ください。
http://5w1h.hatenablog.jp/entry/109(ブログ版)
http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no109.pdf(PDF版)

(後略)

P.S.
もしあなたが研修などに参加した際に、講師が「アンラーニング」
を推奨していたら、次のような形で、講師に尋ねてみてください。

●アンラーニングというのは、どうやってやればよいのですか?

 …この質問の背景にあるのは、例えば、次のような疑問です。

  --学習というプロセスによって形成された「神経ネットワーク」
という構造物を物理的に破壊することを指して、アンラーニ
   ングと呼んでいるのですか?

  --あるいは、神経伝達物質の授受を阻止する何らかの化学的な
   手法のことを言っていらっしゃるのですか?

  --それとも、ただ単に、「今回は、今までとやり方を変えます」
   ということを指してアンラーニングと言っていらっしゃるの
   ですか?

●どうやったら、アンラーニングができたことがわかるのですか?

●アンラーニングしてみた結果、具体的にどんなご利益があったの
 ですか?

こういった質問への回答によって、あなた(および関係者・関係組
織など)にとって、「アンラーニング」というものが、実用的で有
益な概念かどうか、確認しやすくなると思います。

以上、「アンラーニング」についての考えを深めていただくのにお
役立ていただければ幸いです。

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冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。

●弊社Facebookページ投稿記事(2015年1月6日投稿)
 アンラーニング?…「棄却」と「転向」「拡張」は大違い!
 → http://ow.ly/GRzWs


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

P.S.1
参加者募集中です♪

●1月15日(木)
 経営-事業-人財育成-組織開発の懇談会
 HCS懇談会【第3回】…【 参加無料 】
 https://www.5w1h.co.jp/hcs/form.html

●1月16日(金)
チームで人財を育成する『ファクト・ベイスト・フィードバック』
~現場・面談で学び合い、業績向上につなげるコミュニケーション~
http://www.5w1h.co.jp/pl/feedback.html

●1月17日(土)【無料】
 合同会社5W1H流「コーチング学習プログラム」説明会
 http://www.5w1h.co.jp/pl/clp-briefing.html

●1月18日(日)[ほか、月1回開催]
 【 教養醸成の会 】 http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html
 1月は「重力とは何か」をテキストに用います。

●1月22日(木)~23日(金)
 1月29日(土)~2月1日(日)
 フレームワーク質問力(R)
 http://www.5w1h.co.jp/pl/saimf.html

●2月21日(土)スタート
 合同会社5W1H流「コーチング学習プログラム」(CLP)
 http://www.5w1h.co.jp/pl/clp.html
 …「課題の再設定」「システム思考」「ダブル・ループ学習」を
  重視し、「コーチングに適した心理学」「フレームワーク質問
  力(R)」を基盤としたプログラムです。

●その他、今後のイベント一覧↓ です。 
 http://www.5w1h.co.jp/event.html


P.S.2
もし『図表』を用いた解説も多い弊社発信情報にご興味をお持ち
いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。

●無料ニューズレター『QOL向上のヒント』の購読/解除
 http://www.5w1h.co.jp/newsletter.html
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 http://www.facebook.com/5W1H.LLC
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  『期間限定公開のレポート』などが入手可能です♪)

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 「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
 「人財と組織の育成を支援」する 合同会社5W1H

         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

合同会社5W1Hウェブサイト 】 http://www.5W1H.co.jp/


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