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シリーズ「第二創業の実践の中で仕事のできる人の集団を作る!」
<第450回>[(第10話)「全自動イカ釣り機で世界に羽ばたいた中小企業!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】船舶の配電盤を造る零細企業がルーツ!
【3】親類から手回しイカ釣り機を作ってくれと依頼されて!
【4】進化を重ねたイカ釣りロボットで世界に羽ばたく!
【5】編集後記
===========================
この50年で日本の漁業従事者は4分の1に減った。農業と全く同じように漁師の高齢化
が止まらない。なぜこれほどまでに漁業従事者が減り続けたのだろうか。
命がけで魚を獲ってもはっきり言って儲からない。庶民の魚離れと人海戦術で漁をす
るのだが、浜値が安く、食べていくのがやっとなのだ。これでは若者は漁師にならな
い。このような問題に立ち向かうための特効薬が「漁のロボット化」ではないかと思
う。
例えば、いか釣り船を考えてみよう。集魚灯(漁り火)を煌々と点てイカをおびき寄
せ、10~20人ほどの漁師が船べりに並んでイカを釣り上げていく。疑似餌を付けた糸
を投げ入れれば釣れるわけではない。「しゃくり」という重要なテクニックがある。
疑似餌がさも泳いでいるように見せるために糸を引いては戻し、引いては戻しを繰り
返すのだ。
人海戦術でイカを釣り上げてもいつも大量とは限らない。漁り火を点灯する燃料代、
船の燃料代、漁師たちへの
日当を計算すれば儲けは微々たるものになってしまう。
函館に東和電機製作所と言う中小企業がある。社員数55人、年商30億円だが、かなり
のハイテク企業だ。「全自動イカ釣り機」で「第二創業」を成功させ、世界に羽ばた
いている。
今回はイカ釣りロボットで「第二創業」に挑んだ「東和電機製作所」を採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
わが社の製品がいかに日本中の漁師に貢献出来るか。そのためには、名人の下に通い
詰め、 どんなに怒られても諦めない、漁師に寄り添う開発こそがライバルを寄せ付
けないのだ。
浜出 雄一
***********************************************************************
【2】船舶の配電盤を造る零細企業がルーツ!
東和電機製作所は、1963年、函館ドックで電気技術者をしていた現社長の父が船舶の
配電盤や分電盤を製造する下請企業として創業を開始している。
父が函館ドックで働いていたときの人脈が功を奏して、細々ながら何とかやっていけ
た時代だった。
【3】親類から手回しイカ釣り機を作ってくれと依頼されて!
息子の浜出雄一氏(現社長)が東和電機製作所に入社し、開発部長の職にあったある
日、松前の親戚から「手回しでいいからイカ釣り機」を作ってほしいと頼まれた。
1968年、「手巻き式のイカ釣り機」を発売、次いでモーター式も開発したところ、こ
れもヒットした。造船不況を尻目に「イカ釣り機」のトップメーカーになった。
すっかり有頂天になっていたところ、松下電器(現パナソニック)などが参入してき
て1980年代になるとトップの座を失ってしまった。
【4】進化を重ねたイカ釣りロボットで世界に羽ばたく!
開発部長の浜出雄一氏はコンピューターの自動制御に活路を求めた。ゼロからの勉強
だった。全国の漁師の下に通い、生の声を徹底的に集めた。試行
錯誤の結果1984年に
「全自動イカ釣り機」を発売した。これを機会に大手は撤退し、再びトップに返り咲
いた。
浜出雄一氏しは機械工学の出だからコンピューターに関しては素人同然だったが、N
ECのマイクロコンピューター・キットTK-80でマイコン制御の基礎を習得した。
「しゃくり」を含めた釣り糸の制御をコンピューターで行う。つまりボタン操作で漁
船に搭載した全てのイカ釣りロボットの釣り糸を上下に同時にコントロールする直ぐ
れものである。潮の流れが変わっても釣り糸同士が絡まない利点もあった。
ところが漁師から問題が提起された。釣り糸を全て同時に上下に動かすと巻き上げに
入ったときイカの群れがきても取り逃がしてしまうと言うのだ。そこで、それぞれの
釣り糸の巻上げ、巻き下ろしに時間差を付けることで、必ずどれかの糸が船の下にあ
るように改良した。この改良で漁獲高は大きく向上した。
イカにはマイカ、ヤリイカ、アカイカ、ムラサクイカなどたくさんの種類があって全
てのイカに最高のパフォーマンスで対応できるわけではない。例えばムラサキイカは
胴体と足の結びつきが弱く、巻上げ時に大きな波の衝撃が加わると胴体がちぎれてし
まうことがある。そこで衝撃吸収の機能を付けたところこれが
特許取得に繋がり、
2002年に
特許長官賞受賞に輝いている。
「全自動イカ釣り機」のお陰で、イカ釣り船の操業コストは大幅に削減された。なぜ
なら船長一人でボタンを操作することでイカを釣り上げることができるようになった
からだ。「イカ釣りロボット」は世界シェアの70%以上を確保するまでに成長してい
る。
更なるコスト削減は「LEDの集魚灯」だ。重油の使用料が大幅に削減されたからイ
カ釣り船だけではなくサンマ船のコスト削減にも貢献している。
「イカ釣りロボット」以外に「マグロ一本釣り機」の開発にも成功している。今大間
のマグロ船の90%に東和電機製作所の「マグロ一本釣り機」が搭載されている。
【5】編集後記
日本の造船業界はどこも右肩下がり。船舶の配電盤や分電盤にしがみついていたら会
社は「風前のともし火」だったに違いない。親類からの依頼を受けて手動式のイカ釣
り機を開発したことに端を発して「全自動イカ釣り機」を開発し、全国の漁師の話に
耳を傾け、何度も改良を加えてきている。
「イカ釣り機」での「第二創業」はひょんなことがきっかけだったのである。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
第二創業に挑戦したい企業様からのご連絡をお待ちします。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【6】彩愛コンサルピアからのお知らせ
(1)《
コンピテンシーを磨いて差を付けたい人》にお勧めのメルマガ!
タイトル「
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる」を分かりやすく解説中。
経営者・管理者・社員の皆様、求職活動中の
離職者の方、就職を目指す学生さんに是
非ともお読みいただきたいと思います。ご購読は勿論無料!登録はこちらから
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(2)《仕事のできる人になりたい人》に是非お勧めしたいのは、この一冊!
「中堅・中小企業のための
コンピテンシー入門(副題:仕事のできる人の集団に生ま
れ変わる法)」。著者は下山明央です。彩愛コンサルピアに直接お申し込みの方には、
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「問題解決力」は、きっとあなたの武器になります。
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次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
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人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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【2】船舶の配電盤を造る零細企業がルーツ!
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【5】編集後記
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この50年で日本の漁業従事者は4分の1に減った。農業と全く同じように漁師の高齢化
が止まらない。なぜこれほどまでに漁業従事者が減り続けたのだろうか。
命がけで魚を獲ってもはっきり言って儲からない。庶民の魚離れと人海戦術で漁をす
るのだが、浜値が安く、食べていくのがやっとなのだ。これでは若者は漁師にならな
い。このような問題に立ち向かうための特効薬が「漁のロボット化」ではないかと思
う。
例えば、いか釣り船を考えてみよう。集魚灯(漁り火)を煌々と点てイカをおびき寄
せ、10~20人ほどの漁師が船べりに並んでイカを釣り上げていく。疑似餌を付けた糸
を投げ入れれば釣れるわけではない。「しゃくり」という重要なテクニックがある。
疑似餌がさも泳いでいるように見せるために糸を引いては戻し、引いては戻しを繰り
返すのだ。
人海戦術でイカを釣り上げてもいつも大量とは限らない。漁り火を点灯する燃料代、
船の燃料代、漁師たちへの日当を計算すれば儲けは微々たるものになってしまう。
函館に東和電機製作所と言う中小企業がある。社員数55人、年商30億円だが、かなり
のハイテク企業だ。「全自動イカ釣り機」で「第二創業」を成功させ、世界に羽ばた
いている。
今回はイカ釣りロボットで「第二創業」に挑んだ「東和電機製作所」を採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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わが社の製品がいかに日本中の漁師に貢献出来るか。そのためには、名人の下に通い
詰め、 どんなに怒られても諦めない、漁師に寄り添う開発こそがライバルを寄せ付
けないのだ。
浜出 雄一
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【2】船舶の配電盤を造る零細企業がルーツ!
東和電機製作所は、1963年、函館ドックで電気技術者をしていた現社長の父が船舶の
配電盤や分電盤を製造する下請企業として創業を開始している。
父が函館ドックで働いていたときの人脈が功を奏して、細々ながら何とかやっていけ
た時代だった。
【3】親類から手回しイカ釣り機を作ってくれと依頼されて!
息子の浜出雄一氏(現社長)が東和電機製作所に入社し、開発部長の職にあったある
日、松前の親戚から「手回しでいいからイカ釣り機」を作ってほしいと頼まれた。
1968年、「手巻き式のイカ釣り機」を発売、次いでモーター式も開発したところ、こ
れもヒットした。造船不況を尻目に「イカ釣り機」のトップメーカーになった。
すっかり有頂天になっていたところ、松下電器(現パナソニック)などが参入してき
て1980年代になるとトップの座を失ってしまった。
【4】進化を重ねたイカ釣りロボットで世界に羽ばたく!
開発部長の浜出雄一氏はコンピューターの自動制御に活路を求めた。ゼロからの勉強
だった。全国の漁師の下に通い、生の声を徹底的に集めた。試行錯誤の結果1984年に
「全自動イカ釣り機」を発売した。これを機会に大手は撤退し、再びトップに返り咲
いた。
浜出雄一氏しは機械工学の出だからコンピューターに関しては素人同然だったが、N
ECのマイクロコンピューター・キットTK-80でマイコン制御の基礎を習得した。
「しゃくり」を含めた釣り糸の制御をコンピューターで行う。つまりボタン操作で漁
船に搭載した全てのイカ釣りロボットの釣り糸を上下に同時にコントロールする直ぐ
れものである。潮の流れが変わっても釣り糸同士が絡まない利点もあった。
ところが漁師から問題が提起された。釣り糸を全て同時に上下に動かすと巻き上げに
入ったときイカの群れがきても取り逃がしてしまうと言うのだ。そこで、それぞれの
釣り糸の巻上げ、巻き下ろしに時間差を付けることで、必ずどれかの糸が船の下にあ
るように改良した。この改良で漁獲高は大きく向上した。
イカにはマイカ、ヤリイカ、アカイカ、ムラサクイカなどたくさんの種類があって全
てのイカに最高のパフォーマンスで対応できるわけではない。例えばムラサキイカは
胴体と足の結びつきが弱く、巻上げ時に大きな波の衝撃が加わると胴体がちぎれてし
まうことがある。そこで衝撃吸収の機能を付けたところこれが特許取得に繋がり、
2002年に特許長官賞受賞に輝いている。
「全自動イカ釣り機」のお陰で、イカ釣り船の操業コストは大幅に削減された。なぜ
なら船長一人でボタンを操作することでイカを釣り上げることができるようになった
からだ。「イカ釣りロボット」は世界シェアの70%以上を確保するまでに成長してい
る。
更なるコスト削減は「LEDの集魚灯」だ。重油の使用料が大幅に削減されたからイ
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「イカ釣りロボット」以外に「マグロ一本釣り機」の開発にも成功している。今大間
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【5】編集後記
日本の造船業界はどこも右肩下がり。船舶の配電盤や分電盤にしがみついていたら会
社は「風前のともし火」だったに違いない。親類からの依頼を受けて手動式のイカ釣
り機を開発したことに端を発して「全自動イカ釣り機」を開発し、全国の漁師の話に
耳を傾け、何度も改良を加えてきている。
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=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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