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製品計画の基礎はアイデア

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2007年3月19日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL3
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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◆CONTENTS◆
VOL3.マーケティング
●製品計画の基礎はアイデア
●閑話休題「時間を正しく使おう」
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●製品計画の基礎はアイデア

 「新製品の開発」「既存製品の改良」「既存製品の新用途開拓」などのい
ずれの場合も、その基礎となるのは、アイデアです。
 
 このアイデアですが、たえず継続的に、会社のなかに流れ込んでくるよう
にしておく必要があります。その理由は、新製品のヒント入手先に関する上
位の5つを挙げると、そのトップを示しているからです。

1.社員
2.納入先企業
3.学術文献
4.雑誌
5.各種研究機関

 このデータから分るように、社員からの入手かトップになっています。こ
の中には、社員が外部から聞きこんだものも入っていますが、最も手近なヒ
ント源です。

 しかし、アイデアは、如何によいアイデアにように見えても、その中で成
功するものは、ごくわずかです。

 ここで、アイデアの本質は何かということを考えてみると、発明の天才と
いわれているエジソンが、「発明は、わずかのインスピレーション(霊感)
と多くのパースピレーション(発汗)よりなる」と、いっているように発明
というアイデアは、ふとしたインスピレーションでできるものは少なく、汗
を流して努力し、アイデア発生を心がけることから初めて生まれてくること
を示しているのです。

 このことは、多くの情報を集め、その情報を苦労して組合わせる、という
ことを意味しています。

 また、アイデアは、個人の努力、意志、感情に依存するところが大きいも
のです。そこで、それらの要点を述べていくことにします。

1.アイデアには、素材として知識が必要
 素材としての知識は、
●たえず新しい知識を蓄積しておくこと。そのためには、書籍、雑誌、特許
カタログ、製品サンプル、実験報告書など入手する必要があります。
●知識は、単なる知識として保存するのではなく、アイデア活動に利用でき
な方法、たとえば、知識についての単純化や分類を工夫する必要があります。

2.アイデアには、動機と環境が必要
 困難な障害を乗り越え、成功に導くために自他ともに動機づけや刺激は大
事ことです。アイデアする人、自分自身、自分の製品、自分の会社を向上さ
せるように刺激し、励ますような環境を作り出す企業は、製品競争のトップ
を切るペースをつくっていることになります。

3.アイデアには、反覆熟慮が必要
 解決不可能と思われる問題も、アイデアを考え出し、代案を考え、発展さ
せ、反覆熟慮する、というサークルを繰り返すたびに解決は進み、ついに目
的達成することができます。

 よく、思考が中断された時、インスピレーションが、こつ然とわいて出た
とか、天の啓示によって解決された、という実例を聞きますが、これは偶然
なものではなく、反覆熟慮により、天啓が訪れるに必要な程度まで問題が熟
知されているからにほかならず、思考が中断された時、新しい観点からの組
合せができたものと考えられます。

 反覆熟慮を助けるために、経験データを記録整理するのは、効果的な方法
です。アイデアマンは、紙と鉛筆を、いつも離さず持っておくべきものです。

4.企画と計画を立ててアイデアする
 アイデア努力から得られた成果を価値あるものにし、かつ、時間やエネル
ギーのロスを減少させるためには、目標をはっきりさせ、それを達成させる
ための時間や予算を組織的に立て、計画的にアプローチする必要があります。

 利益を追求する企業にとって、偶然的なアイデアの探究では競争に負けて
しまいます。企業におけるアイデア活動は、自分が置かれている立場で必要
とされるものについて、自分の能力と経験を巧みに組み合わせ、計画的なア
イデア研究を提案すべきです。

 計画は、自分が分担している研究を評価することにより、また、方向を示
してくれます。

5.しっかりした目標を持つ
 旅行していたら富士山を発見したのと、富士山を見てやろう、と思って旅
行するのでは、結果的に同じになることはあっても、意味は全然異なります。

 「求めよ、さらば与えられん」というのは、アイデアについても、人生に
ついても真実です。あなたの欲しいもの、企業の欲しいものを明確にしてお
くことが大切です。

6.目標に対して燃える思いを持続する
 ツェッペリン、コロンブス、マルクス、ルソーなど、偉大な発見やアイデ
アを出すタイプを見るまでもなく、パラノイヤ(偏執狂)的なまでにゆらぐ
ことのない考えを持ち、その考えを発展させていくパラノイヤが必要です。

7.成功するという信念、やりとげてみせるという執念を持つ
 信念や執念を持つためには、変わらない価値観念が必要であり、よいアイ
デア、悪いアイデアの識別ができるしつかりとした価値を確立しなければな
りません。

8.アイデアを阻害する要因の排除
 知的精神的な弛緩、習慣化、定理公式化といつたものから、アイデアは生
まれてきません。これらを意識的に排除する工夫が必要です。

9.自己の個性を高める
 上述の阻害要因に対応するものとして、アイデアマンは自分の個性を高め
るように努力する必要があります。

 たとえば、なんでもやってみる好奇心、計画的な冒険の意欲、問題に対す
る感受性の強さ、類推する能力、具体的でなくてもイメージで考える能力、
着想を温め遊べる能力、心や頭の柔軟性、とらわれない広い心、集中没頭で
きる精神、高度な動機づけ、アイデアに対する自信、習慣からの開放克服な
どが挙げられます。
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●閑話休題「時間を正しく使おう」
 
 いろいろと行われている経営者の主要な問題に関する調査では、経営者の
頭痛の種となっている問題として、時間の不足や使い方が、しばしば1位か
2位を占めています。時間の問題は、企業にとっては、特に深刻な問題です。

 大部分の人は、自分たちの時間が大切なものである、という漠然とした気
持ちを持っていますが、時間の真の価値を正しく理解している人は、ごくま
れであるといえます。

 これは、時間の使い方を分析して研究することが、うまくできていないと
ころにも一因があります。

 時間の管理を改善するための建設的な計画は、時間の使い方に関するデー
タや、時間の価値に対する正しい評価がなければ立てることができないので
す。

 時間の効果的な管理を行うための第一段階は、時間は、どのくらいの価値
があり、どのような意味を持つのか明らかにすることです。この問題は、合
理的に解決されなければなりませんが、そうするためには、次の三つの手順
をふむ必要があります。 

1.時間の使い方に関する実情を明らかにする
 現在、自分の時間を各種の主要な業務にどのように割りふっているかを知
らなければなりません。それには、代表的な勤務時間内における時間の使い
方を検討してみる必要があります。

2.時間の使い方の実情を分析する
 時間の使い方に関する研究からデータを得たら、それにもとづいて、これ
までどのように時間を利用してきたかを分析してみなければなりません。時
間の浪費、時間のむだ使い、業務を再調整する方法、時間をもっと大事に使
うように仕事のやり方を変える方法を捜し求めることです。

3.仕事のやり方を改める
 時間の使い方に関するデータを分析することは、仕事のやり方をより体系
的にするきっかけとなります。

 データを頼りに時間と仕事の新しい雛形をつくりなさい。このような雛形
を一度つくれば、そのうちの大部分は長期間にわたって定着させ、利用する
ことができます。そのほかは、さまざまな長さの仕事のスケジュールに応じ
て利用することになります。

 最後に、「イギリスの古い祈りの言葉」を紹介しておきます。
●時間を仕事に使え、それは成功への第一歩である。
●時間を思考に使え、それは力の源泉である。
●時間を遊びに使え、それは永遠の若さの秘訣である。
●時間を読書に使え、それは知恵の泉である。
●時間を友だちづきあいに使え、それは幸福に至る道である。
●時間を愛に使え、それは人生の喜びである。
●時間を笑うことに使え、それは魂の音楽である。
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