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シリーズ「人活経営でパワーは倍増できる!」
<第209回>[(第15話)専門技能者のやる気を引き出すオムロン流新評価制度!]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「人活経営でパワ
ーは倍増できる!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「専門技能者のやる気を引き出すオムロン流新評価制度!」
1.オムロンとは?
2.一見地味だが強さ一番!
3.経営理念の周知徹底!
4.技能者の能力を高く評価する新制度!
5.仕事のアウトプットで評価されたい社員の気持ちに応える!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
===========================
オムロンの社憲に「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会
を作りましょう」と謳われています。1959年(昭和34年)に創業者である立石
一真氏が制定したものです。
戦後の復興期でどこの会社も生産性、効率性を求め売上げと利益の拡大に奔走し
ていた時代に「社会との共生」、「企業の社会的責任」という企業の公器性を掲
げていたのには驚きます。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
人の心のもっとも奥深い願望は、認められること、名誉を受けることであること
はとっくに証明済みである。
マージェリー・ウィルソン
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第15話)専門技能者のやる気を引き出すオムロン流新評価制度!]
1.オムロンとは?
電子部品、車載用電装部品やユニット品、最先端のユビキタスに関連する商品な
どさまざまな業界を陰で支えている企業です。
売上高は6,000億円強、
経常利益525億円の超優良企業でもあります。
これまで不祥事とは縁がなく過ごしてきたのは、企業の公器性が周知徹底されて
いるためと思われます。オムロンは二つの公器性を掲げています。
(1)「経営の公器性」
「企業は社会に役立ってこそ存在価値があり、利益を上げられて存続できる」と
いう考えです。
(2)「社会の公器性」
「得られる利益の一部を社会に還元する」という考え方です。業績の良し悪しに
左右されない継続的な社会貢献活動を行っていることには好感が持てます。
2.一見地味だが強さ一番!
私たち生活者が直接オムロンの製品を購入することはないため、なじみが薄いの
ですが、家庭電化製品や車には必ずといっていいほどオムロン製品が使用されて
います。そういう意味で地味に感じるのですが強さは一番です。
オムロンでは先に紹介した社憲を実現するために六つの理念を掲げています。
「顧客満足の最大化」、「たえざるチャレンジ」、「
株主からの信頼重視」、
「個人の尊重」、「よき企業市民の実践」、「倫理性の高い企業活動」の六つで
す。
中でも「個人の尊重」は、「世界で働く社員一人ひとりを、個人として尊重する
とともに、その成果に対して公正に評価し、処遇する」とあります。技能職の人
にも日が当てられる制度がもっと早く確立してもよかったといえます。
3.経営理念の周知徹底!
企業を取り巻く環境がどんなに厳しいときでも成長を続ける会社というのがあり
ます。そのような会社に限って経営理念が末端まで浸透しているのです。
オムロンも正にそのような会社のモデルに挙げられることは間違いありません。
4.技能者の能力を高く評価する新制度!
品質保証部門で働く人たちは多くの場合縁の下の力持ち、つまり黒子としての位
置づけです。
潜んでいる不良・不具合を品質確認段階で見逃せば顧客企業の製品、例えば車に
搭載され大きな事故に至ることが考えられます。大問題となりリコール騒ぎにも
発展しかねません。
不良や不具合を見つけるだけではなく解析して原因を特定し、設計や技術あるい
は
製造部門にアクションし、早期にカイゼンさせる活動もやらなければなりませ
ん。
不幸にして顧客先で不良が発生すれば飛んで行って現状調査をしたり原因を特定
して大特急で対策品を届ける推進役の仕事もあります。
大げさに言えば不良の納入を未然に防ぐという意味では会社の危機を救うことで
あり、特急の対策で顧客の信頼を得る重要な任務なのです。
愛知県小牧市の車載電装部品事業部の符川さん(48歳)はこの道18年のベテ
ラン、月の半分はデスクを空け、サプライヤーに
出向き製造工程を見ながらカイ
ゼンを指導したり、信頼性試験や耐久試験に明け暮れます。
昨年の4月、符川さんがもっとがんばれる、そのような新制度が生まれました。
社内外で通用する高度な専門技能を持つ社員を「専門職」として認める制度がで
き、全社5,000人の中から符川さんを含めて27人が選ばれたのです。
オムロンにはこれまで符川さんのような技能に優れた人をきちんと処遇する制度
がなかったのが不思議なくらいです。
専門職に認められた社員は専門分野の内容やこれまでの実績が全社に公開され、
他部門にも専門能力を活かした貢献が認められるというものです。さらに自分の
専門能力を高める目的で自由に使える手当てが月5万円支給されるというからユ
ニークです。給料も管理職とほぼ同等の水準になりました。
「昇給以上にうれしいのは『品質保証』という仕事に日が当てられたこと」とは
符川さんの弁。認められること、名誉を受けることは何よりも
モチベーションア
ップにつながるのです。
5.仕事のアウトプットで評価されたい社員の気持ちに応える!
開発設計部門の技術者は、あの製品を開発した人とかあの
特許を取得した人とい
うことになり、そういう人に対しては多くの企業でいろいろな報奨制度が整って
います。
しかし、品質保証や生産技術といったカイゼンを主とした仕事の場合は技能とい
うことであまり高い評価が得られていないのが通例です。
自分の専門分野を極めた職人芸の人も全社的にも社外でも認められたい気持ちが
あるわけで、今回のオムロンのような新制度はそのような人たちにとって大きな
モチベーションアップの源泉になることは間違いありません。
(今回の参考文献:日経ビジネス2005年11月7日号、他)
【3】今日のまとめ
1.オムロンは戦後の復興期から「社会との共生」、「企業の社会的責任」とい
った企業の公器性を掲げていたこと。
2.強い会社は「技術」と「技能」がうまく融合していること。そして技能者を
「専門職」として全社的に認め、高い処遇を与えることが大きなモチベーシ
ョンを引き出すことにつながること。
3.人は誰でも認められること、名誉を受けることが心の奥底の願望であること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
技術職は頭脳労働であり一般には高学歴者の仕事です。一方、技能職は頭脳も使
いますがどちらかというと職人芸であり、勘と経験がものを言うもので多くの企
業では並みに扱われてきたきらいがあります。
技術と技能は両輪であり、その二つがうまく融合している企業が強みを発揮して
いるという現実があります。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に次回予告
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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
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シリーズ「人活経営でパワーは倍増できる!」
<第209回>[(第15話)専門技能者のやる気を引き出すオムロン流新評価制度!]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「人活経営でパワ
ーは倍増できる!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「専門技能者のやる気を引き出すオムロン流新評価制度!」
1.オムロンとは?
2.一見地味だが強さ一番!
3.経営理念の周知徹底!
4.技能者の能力を高く評価する新制度!
5.仕事のアウトプットで評価されたい社員の気持ちに応える!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
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オムロンの社憲に「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会
を作りましょう」と謳われています。1959年(昭和34年)に創業者である立石
一真氏が制定したものです。
戦後の復興期でどこの会社も生産性、効率性を求め売上げと利益の拡大に奔走し
ていた時代に「社会との共生」、「企業の社会的責任」という企業の公器性を掲
げていたのには驚きます。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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人の心のもっとも奥深い願望は、認められること、名誉を受けることであること
はとっくに証明済みである。
マージェリー・ウィルソン
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【2】メルマガ本論
[(第15話)専門技能者のやる気を引き出すオムロン流新評価制度!]
1.オムロンとは?
電子部品、車載用電装部品やユニット品、最先端のユビキタスに関連する商品な
どさまざまな業界を陰で支えている企業です。
売上高は6,000億円強、経常利益525億円の超優良企業でもあります。
これまで不祥事とは縁がなく過ごしてきたのは、企業の公器性が周知徹底されて
いるためと思われます。オムロンは二つの公器性を掲げています。
(1)「経営の公器性」
「企業は社会に役立ってこそ存在価値があり、利益を上げられて存続できる」と
いう考えです。
(2)「社会の公器性」
「得られる利益の一部を社会に還元する」という考え方です。業績の良し悪しに
左右されない継続的な社会貢献活動を行っていることには好感が持てます。
2.一見地味だが強さ一番!
私たち生活者が直接オムロンの製品を購入することはないため、なじみが薄いの
ですが、家庭電化製品や車には必ずといっていいほどオムロン製品が使用されて
います。そういう意味で地味に感じるのですが強さは一番です。
オムロンでは先に紹介した社憲を実現するために六つの理念を掲げています。
「顧客満足の最大化」、「たえざるチャレンジ」、「株主からの信頼重視」、
「個人の尊重」、「よき企業市民の実践」、「倫理性の高い企業活動」の六つで
す。
中でも「個人の尊重」は、「世界で働く社員一人ひとりを、個人として尊重する
とともに、その成果に対して公正に評価し、処遇する」とあります。技能職の人
にも日が当てられる制度がもっと早く確立してもよかったといえます。
3.経営理念の周知徹底!
企業を取り巻く環境がどんなに厳しいときでも成長を続ける会社というのがあり
ます。そのような会社に限って経営理念が末端まで浸透しているのです。
オムロンも正にそのような会社のモデルに挙げられることは間違いありません。
4.技能者の能力を高く評価する新制度!
品質保証部門で働く人たちは多くの場合縁の下の力持ち、つまり黒子としての位
置づけです。
潜んでいる不良・不具合を品質確認段階で見逃せば顧客企業の製品、例えば車に
搭載され大きな事故に至ることが考えられます。大問題となりリコール騒ぎにも
発展しかねません。
不良や不具合を見つけるだけではなく解析して原因を特定し、設計や技術あるい
は製造部門にアクションし、早期にカイゼンさせる活動もやらなければなりませ
ん。
不幸にして顧客先で不良が発生すれば飛んで行って現状調査をしたり原因を特定
して大特急で対策品を届ける推進役の仕事もあります。
大げさに言えば不良の納入を未然に防ぐという意味では会社の危機を救うことで
あり、特急の対策で顧客の信頼を得る重要な任務なのです。
愛知県小牧市の車載電装部品事業部の符川さん(48歳)はこの道18年のベテ
ラン、月の半分はデスクを空け、サプライヤーに出向き製造工程を見ながらカイ
ゼンを指導したり、信頼性試験や耐久試験に明け暮れます。
昨年の4月、符川さんがもっとがんばれる、そのような新制度が生まれました。
社内外で通用する高度な専門技能を持つ社員を「専門職」として認める制度がで
き、全社5,000人の中から符川さんを含めて27人が選ばれたのです。
オムロンにはこれまで符川さんのような技能に優れた人をきちんと処遇する制度
がなかったのが不思議なくらいです。
専門職に認められた社員は専門分野の内容やこれまでの実績が全社に公開され、
他部門にも専門能力を活かした貢献が認められるというものです。さらに自分の
専門能力を高める目的で自由に使える手当てが月5万円支給されるというからユ
ニークです。給料も管理職とほぼ同等の水準になりました。
「昇給以上にうれしいのは『品質保証』という仕事に日が当てられたこと」とは
符川さんの弁。認められること、名誉を受けることは何よりもモチベーションア
ップにつながるのです。
5.仕事のアウトプットで評価されたい社員の気持ちに応える!
開発設計部門の技術者は、あの製品を開発した人とかあの特許を取得した人とい
うことになり、そういう人に対しては多くの企業でいろいろな報奨制度が整って
います。
しかし、品質保証や生産技術といったカイゼンを主とした仕事の場合は技能とい
うことであまり高い評価が得られていないのが通例です。
自分の専門分野を極めた職人芸の人も全社的にも社外でも認められたい気持ちが
あるわけで、今回のオムロンのような新制度はそのような人たちにとって大きな
モチベーションアップの源泉になることは間違いありません。
(今回の参考文献:日経ビジネス2005年11月7日号、他)
【3】今日のまとめ
1.オムロンは戦後の復興期から「社会との共生」、「企業の社会的責任」とい
った企業の公器性を掲げていたこと。
2.強い会社は「技術」と「技能」がうまく融合していること。そして技能者を
「専門職」として全社的に認め、高い処遇を与えることが大きなモチベーシ
ョンを引き出すことにつながること。
3.人は誰でも認められること、名誉を受けることが心の奥底の願望であること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
技術職は頭脳労働であり一般には高学歴者の仕事です。一方、技能職は頭脳も使
いますがどちらかというと職人芸であり、勘と経験がものを言うもので多くの企
業では並みに扱われてきたきらいがあります。
技術と技能は両輪であり、その二つがうまく融合している企業が強みを発揮して
いるという現実があります。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に次回予告
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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
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