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ねんきん特別便Ⅱ

こんにちは、社会保険労務士の三木です。

寒中ということで大変寒い日が続いています。今回は「ねんきん特別便」のその後についてお話ししたいと思います。

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「注意喚起文」を送付

年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」が分かりにくく、記録の回復ができない人が続出している問題で、舛添厚生労働大臣は24日、本人に対して漏れている記録の期間を電話問い合わせや社会保険事務所の窓口相談で正確に伝える方針を明らかにした。

システムの見直しに時間がかかることから、特別便には肝心の漏れた記録自体は示さないがそのうちの漏れた期間については尋ねてきた人全員に口頭で伝え、記録の思い出しを促す。

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舛添厚生労働大臣は1月25日、年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」の改善策を発表した。新たに送付する注意喚起文には「あなたの年金に結び付く可能性のある年金加入記録がみつかりました。」と赤字で表記。本人の加入履歴の中で、記録上未加入になっている「空白期間」の見つけ方も例示している。持ち主の可能性が高い人には当時勤めていた企業名も窓口相談で伝え、漏れた記録を思い出すのを助ける。

以前からヒントを与えているところもあったようだが、担当者によっては何も教えようとしない態度の「命令に忠実な人」もいた。相談者の利便性を図ると言うことと、「なりすまし」を防ぐと言うことは別の問題なのだが、それを防ぎつつ手段を講ずるということが苦手らしい。

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注意喚起文はA4判1枚で、受け取った人の加入履歴や空白期間を示したものではなく、記録を確認する手順の「見本」との位置付けである。これだけでの効果については疑問符が付く。

「記録が変われば支給額が増える可能性が高い」と強調し、国民年金厚生年金などを一度脱退した日から、新たに加入するまでの空白期間や、最初に年金制度に加入する前とか最後に加入した後に、それぞれ漏れた記録がないかどうか注意を求める。

すでに特別便を送っている103万人と、30日までに送付予定の5万人の計108万人については、注意喚起文を含めて特別便を送り直す。これらの人たちには1回目の送付で郵送費など1億8千万円程がかかっているようでその分の税金は無駄になったようだ。

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特別便を受け取り、社会保険事務所を訪れた人への対応も見直す。国民、厚生、共済年金のどれに加入していたか、年金制度の種類と加入期間を全員に伝える。さらに、漏れた記録が空白期間中にあり、同姓同名の人が他にいないなど、持ち主である可能性が極めて高い人には、国民年金の場合は市区町村名、厚生年金なら勤めていた企業名まで教える。これによって相当数が判明することを期待したいものだ。

電話相談では、本人確認ができないため、加入期間と年金制度の種類だけを伝え、社会保険事務所を直接訪れるよう促す。とにかく足を運んでもらえるかどうかに係っている。

舛添大臣は、全国社会保険労務士会連合会にも協力を要請。市区町村や農協、郵便局などに社労士の相談コーナーを設け、特別便の読み方や記録回復の方法をアドバイスしてもらうことも検討する。

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社会保険事務所の窓口、特に年金相談窓口ほど、ここ数年の間に対応が改善されたところはないだろう。担当者の能力や性格による格差も実に幅広いものであった。一般の方には「もう二度と行きたくない。」と言わせるほどいやな思いをされた話しもよく聞いたものだ。

最上部の姿勢、態度がそのまま窓口対応に現れていたわけである。年金保険料を徴収するという態度であり、年金を払ってやるという態度である。基礎年金部分を税金によってまかなうという制度になると思うがそうするしか、生活保護費との逆転現象が起きている状態は修正できない。

窓口担当者の人員不足もあるだろう。われわれ専門家にとっては十分な時間でも素人にとっては十分とは言えない。何十人と言う人が待っているのを見ると、早く切り上げたいと思う気持ちが心をせかし、事務的な態度になって必要最低限のことしか出来ないのももっともだ。

最近は手のひらを返したようなお客様扱いである。窓口担当者のストレスが蓄積されていないかがとても心配である。しかし、以前の対応を経験している人にはまだ時間が必要だろう。

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先日、年金手帳をたくさん持っている人が当事務所を訪れた。現在、老齢厚生年金を受給中のその人は年金番号が4個もあり、それぞれの氏名、読み方も3種類あった。「ねんきん特別便」はまだ届かないし、重複統合済みとあるが不安だと言うのである。やはり、役所でのいやな体験があったようだ。裁定請求の際、年金相談の際にきちんと、やさしい態度で説明し納得してもらうことが一番必要なことである。ねんきん庁?に期待している。

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三木経営労務管理事務所
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