• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

日本一旨い豚を肥育する平田牧場新田会長の自立志向力!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

     シリーズ「優れた経営者のコンピテンシーを学ぶ!」


<第314回>[(第12話)「日本一旨い豚を肥育する平田牧場新田会長の自立志向力!」

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。

===========================

今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.勘当されても養豚で生きる決断をしたわけは!
2.理不尽なダイエーを切る!
3.平牧肥育委託農家は安定経営でモチベーションも最高!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記

===========================

埼玉県春日部市に飛びっきり旨い豆腐を生産販売している会社がある。その会社
の名前は篠崎屋。率いるのは二代目の樽見茂社長だ。

「スーパーに切られた豆腐屋は山ほどありますがスーパーを切った豆腐屋はうち
が初めてでしょう」と言っていたのを思い出す。

二代目になって間もないころ、スーパーの豆腐売り場に立ってポリ袋に入れて購
入を勧めると自社の豆腐がたくさん売れることに気付いた樽見社長はよくスーパ
ーに出向くようになった。ある日納品に行ったところ、スーパーの店員に「邪魔
だ。どけ、豆腐屋」と怒鳴られて頭にきた。「いつかスーパーを切れるようなと
びっきり旨い豆腐を作ろう。そしてスーパーを切ってやろう」と考えた。

数年後とびっきり旨い豆腐の開発に成功しそのスーパーを切ったという痛快な武
勇伝だ。

同じような話が平田牧場創業者の新田嘉一会長も経験していた。当時飛ぶ鳥を落
とす勢いのダイエー。そのダイエーのバイヤーは人の顔さえ見れば値引き一辺倒。
そして言ってはならない最後の一言に新田会長はついに切れた。

今回は新田嘉一会長の「自立志向力」なるコンピテンシーに迫ってみる。



【1】心に刻んでおきたい言葉

***********************************************************************

生産者が弱いと食糧は作れない。

                            新田嘉一

***********************************************************************



【2】メルマガ本論

[(第12話)日本一旨い豚を肥育する平田牧場新田会長の自立志向力!]

1.勘当されても養豚で生きる決断をしたわけは!

新田嘉一会長の生家は大きな農家だったが戦後の農地解放でただの小さな農家に
なってしまった。

「貧しい生活は嫌だ」と心底思っていた。そして耳にしたのが「これからはたん
ぱく質中心の食事になる」という情報だった。「そうだ、養豚農家をやろう」と
心に決めた。

ところがこれが父親の逆鱗に触れた。勘当である。だが一度決めたら前に突き進
む。これが新田会長の真骨頂だ。たった2頭の豚を購入し養豚農家を始めたので
ある。


2.理不尽なダイエーを切る!

平田牧場の由来は「平田」という地名からきている。合併で酒田市に編入された
が地名を冠として残したいと思っていた。

例えば鹿児島県のクロ豚。今でこそ有名だが当時ブランド力はなかった。そこで
鹿児島産クロ豚を大量に買い付けてトラックで持ち帰ったという。島津藩が200
年かけて完成させたクロ豚が惨めな扱われ方をしていたということだ。

さらに新田会長は世界中の豚を見て回り、取り寄せては交配を繰り返した。「ラ
ンドレース」と「デュロック」を掛け合わせ、それに第三の「バークシャー」を
掛け合わせたものが「平牧三元豚」なるブランドを生んだ。日本一旨い豚肉だ。

流通チャンネルの柱としてダイエーとの取引があった。ところがダイエーのバイ
ヤーは値引き要求一辺倒だった。挙句、「誰のお陰でこれだけ買ってもらってる
んだ。ほかから仕入たっていいんだ」と半ば脅した。この一言に新田会長は切れ
て翌日以降の出荷を全部止めた。ダイエー側の理不尽なやり方が許せなかった。
平田牧場は月当たり一千頭の取引を失うことになったのである。


3.平牧肥育委託農家は安定経営でモチベーションも最高!

「捨てる神あれば、拾う神あり」だ。世田谷区の小さな生協「生活クラブ」との
出会いが平田牧場の将来を大きく左右したのである。当時は冷蔵輸送も冷凍輸送
も発達していなかった。物流過程で腐ってしまうことも度々あった。そのたびに
新田会長は投資を繰り返し10年の歳月を経て物流システムを確立したのである。

平田牧場の豚は現在家畜肥育米で肥育している。減反対策として家畜用の米の栽
培は米農家にとってありがたい。今、平田牧場は年商160億円を誇る。平田牧場
の肥育モデルに賛同する養豚農家に肥育委託をして生産量を増やし続けている。

農家が自分たちで決められない価格。そしていつも買い叩かれて赤字にもなる。
平田牧場の豚を肥育すれば高値で買ってもらえる。肥育農家は大喜びだ。息子が
跡を継いでくれることになったと喜ぶ養豚農家も多い。養豚農家のモチベーショ
ンは最高に高まる。

新田会長は庄内空港や地元大学、地元美術館などにも出資している。地元を元気
にするためだ。地元で育った人が都会に流れることを憂いている。「地方独立宣
言」でもしているかのように「自立志向力」なるコンピテンシーを発揮し続けて
いる。



【3】今日のまとめ

1.流通業者はただ安く仕入れることだけを考えていること。単なる買い叩きで
は生産と流通の関係は発展成熟しないこと。

2.戦後の復興期に「将来はたんぱく質が食の中心」という情報をひたすら信じ
て養豚農家をやり始めた新田会長の信念には感服するばかりであること。

3.世界中に失業の嵐が吹き荒れている今の時代こそ、「自立志向」、「独立志
向」なるコンピテンシーを磨くことが大切であること。

コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



【4】編集後記

「出会い」。ありふれた言葉だがこれが人生を豊にしたり失望させたりする。

ダイエーとの出会いは失望、そして生活クラブとの出会いは新田会長にとって豊
な人生の始まりであり、会社発展の原動力でもあった。

<この記事はテレビ東京の2009年8月放送のカンブリア宮殿も参考にしています。>

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



次回に続く。

***********************************************************************

発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

***********************************************************************

絞り込み検索!

現在23,161コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP