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給与所得のある年金受給者の確定申告について

著者 みごろや さん

最終更新日:2023年11月06日 02:45

今年初めて年末調整業務を担当することになりました。わからないことばかりで、戸惑っています。
下記の方に、どのようにアドバイスしたらよいか悩んでいます。

職場に年収200万程度で働いている65歳以上の方がいます。
年金として、65歳から老齢年金と遺族年金を受け取られているようです。年金額は400万以内です。
年金からは介護保険料のみが天引きされているそうです。

1.基礎控除申告書の給与所得以外の欄に年金収入の額を記載する必要ありますか?
その場合、遺族年金は除きますか?

2.会社で年末調整を行うとしても、確定申告が必要になりますか?

3.年末調整では還付になる方ですが、確定申告したら、追加納付になったりしますか?

その方は、年金受給して何年も経つのですが、今まで確定申告をされていないそうなのです。

よろしくお願いします。

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Re: 給与所得のある年金受給者の確定申告について

著者springfieldさん

2023年11月07日 15:18

こんにちは  2023.11.6 13:05

>職場に年収200万程度で働いている65歳以上の方がいます。
>年金として、65歳から老齢年金と遺族年金を受け取られているようです。年金額は400万以内です。
>年金からは介護保険料のみが天引きされているそうです。
>

> 1.基礎控除申告書の給与所得以外の欄に年金収入の額を記載する必要ありますか?
> その場合、遺族年金は除きますか?
▶[給与所得以外の所得]の収入金額欄は初めから斜線/が引いてあるので収入金額は記載不要ですが、
所得金額欄は、老齢年金額(老齢基礎+老齢厚生、各種控除前、遺族年金非課税なので対象外)から 公的年金等控除額(65歳以上 110万円)を引いたものを 所得額として記載する必要があります。(マイナスであれば 0 )
給与所得以外の所得の種類等」
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/pdf/1648_73_02.pdf

> 2.会社で年末調整を行うとしても、確定申告が必要になりますか?
▶「年金受給者の皆様へ 所得税確定申告が不要になる場合があります」
https://www.nta.go.jp/about/organization/takamatsu/release/hodo/hodo_24/24kakusihin/pdf/nenkin.pdf
老齢年金額が400万円以下であっても、給与所得20万円以下には該当しないと推測されるので、*確定申告は必要です。

★ ★ 訂 正 情 報 ★ ★ 2023.11.7 15:18
上記URLのフローチャート(PDF) に類似するものは全国の税務署・自治体で広く利用されていると思われ、
これに基づいて*回答しましたが、税務署に確認したところ、税務署の意図と文面には少し隔たりがあると個人的に感じましたので、
確定申告が必要かどうか、税務署への相談確認が必要です】との回答に訂正させていただきます。

 公的年金等の収入金額の合計額が400万円以下である
   はい  ↓
 公的年金等以外の所得金額(給与や個人年金など)が20万円以下である
   いいえ ↓
✕ [税務署への確定申告が必要です]
○ 【確定申告が必要かどうかについて、税務署への相談確認が必要です】

一度確認できたら、関連する税制改正がなく、収入・所得が前年と変更なければ、前年と同じ対応でよいと思います。

> 3.年末調整では還付になる方ですが、確定申告したら、追加納付になったりしますか?
▶申告(正確な試算)をしてみないと何とも言えません。
※「給与所得と年金所得の双方を有する者に対する所得金額調整控除」は確定申告を行うことでしか控除を受けられません。

> その方は、年金受給して何年も経つのですが、今まで確定申告をされていないそうなのです。
確定申告が必要な人は、それを行うことが法律上の義務です。
 追加納付になるか、還付金があるかで判断してはいけません。
 本人が確定申告を怠ったとしても、会社に責任が生じるわけではありません。

Re: 給与所得のある年金受給者の確定申告について

著者tonさん

2023年11月06日 19:09

こんばんは。横からですが‥

> 今年初めて年末調整業務を担当することになりました。わからないことばかりで、戸惑っています。
> 下記の方に、どのようにアドバイスしたらよいか悩んでいます。
>
> 職場に年収200万程度で働いている65歳以上の方がいます。
> 年金として、65歳から老齢年金と遺族年金を受け取られているようです。年金額は400万以内です。
> 年金からは介護保険料のみが天引きされているそうです。
>
> 1.基礎控除申告書の給与所得以外の欄に年金収入の額を記載する必要ありますか?
> その場合、遺族年金は除きますか?


年金以外の所得の記載も必要ですが遺族年金は除いて本人分のみで計算しましょう。

> 2.会社で年末調整を行うとしても、確定申告が必要になりますか?

雑所得の年金400万以下は申告してもせずとも良いとなっています。
なので申告するかどうかは本人に任せましょう。
その際年金天引されている介護保険料等の社会保険料の清算機会はありません。
つまり社会保険料として加算する機会が無くなるという事です。
年調加算は出来ません。
それを踏まえて本人に任せましょう。

> 3.年末調整では還付になる方ですが、確定申告したら、追加納付になったりしますか?

それは判りません。確定申告について事業所が関わるのはやめましょう。
確定申告は本人の判断です。
なので申告するかどうかは本人の責において行う事でその相談は本人が直接税務署に問い合わせてもらいましょう。
還付なのか追納なのか責任の持てるものではありませんのでやめましょう。


> その方は、年金受給して何年も経つのですが、今まで確定申告をされていないそうなのです。

年金400万以下は申告せずともよいとなっていますので申告していないのでしょう。
それでもいいですし申告してもいいのです。
つまりどちらを選択するかは本人が決める事です。
申告するなら給与分も含めて申告することになります。

繰り返しますが確定申告をした方がいいのかせずともいいのかという問い合わせについては「解りませんので税務署に聞いてください」としましょう。
事業所としての返答はトラブルの元になります。
後はご判断ください。
とりあえず。

Re: 給与所得のある年金受給者の確定申告について

著者みごろやさん

2023年11月06日 21:51

丁寧に回答くださって
本当にありがとうございます。
とても参考になりました。
私自身は、確定申告は義務と考えておりますが、他人に問われた時に、それを断言することが難しいと感じました。
法律上の手続きを説明し、あとは本人の任意に任せようと思います。


> こんにちは
>
> >職場に年収200万程度で働いている65歳以上の方がいます。
> >年金として、65歳から老齢年金と遺族年金を受け取られているようです。年金額は400万以内です。
> >年金からは介護保険料のみが天引きされているそうです。
> >
>
> > 1.基礎控除申告書の給与所得以外の欄に年金収入の額を記載する必要ありますか?
> > その場合、遺族年金は除きますか?
> ▶[給与所得以外の所得]の収入金額欄は初めから斜線/が引いてあるので収入金額は記載不要ですが、
> 所得金額欄は、老齢年金額(老齢基礎+老齢厚生、各種控除前、遺族年金非課税なので対象外)から 公的年金等控除額(65歳以上 110万円)を引いたものを 所得額として記載する必要があります。(マイナスであれば 0 )
> 「給与所得以外の所得の種類等」
> https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/pdf/1648_73_02.pdf
>
> > 2.会社で年末調整を行うとしても、確定申告が必要になりますか?
> ▶「年金受給者の皆様へ 所得税確定申告が不要になる場合があります」
> https://www.nta.go.jp/about/organization/takamatsu/release/hodo/hodo_24/24kakusihin/pdf/nenkin.pdf
> 老齢年金額が400万円以下であっても、給与所得20万円以下には該当しないと推測されるので、確定申告は必要です。
>
> > 3.年末調整では還付になる方ですが、確定申告したら、追加納付になったりしますか?
> ▶申告(正確な試算)をしてみないと何とも言えません。
> ※「給与所得と年金所得の双方を有する者に対する所得金額調整控除」は確定申告を行うことでしか控除を受けられません。
>
> > その方は、年金受給して何年も経つのですが、今まで確定申告をされていないそうなのです。
> ▶確定申告が必要な人は、それを行うことが法律上の義務です。
>  追加納付になるか、還付金があるかで判断してはいけません。
>  本人が確定申告を怠ったとしても、会社に責任が生じるわけではありません。
>

Re: 給与所得のある年金受給者の確定申告について

著者みごろやさん

2023年11月06日 21:58

回答ありがとうございます。
とても参考になりました。

給与担当として、トラブル回避も見据えて
回答しなければならないと思いました。

本当にありがとうございます。


> こんばんは。横からですが‥
>
> > 今年初めて年末調整業務を担当することになりました。わからないことばかりで、戸惑っています。
> > 下記の方に、どのようにアドバイスしたらよいか悩んでいます。
> >
> > 職場に年収200万程度で働いている65歳以上の方がいます。
> > 年金として、65歳から老齢年金と遺族年金を受け取られているようです。年金額は400万以内です。
> > 年金からは介護保険料のみが天引きされているそうです。
> >
> > 1.基礎控除申告書の給与所得以外の欄に年金収入の額を記載する必要ありますか?
> > その場合、遺族年金は除きますか?
>
>
> 年金以外の所得の記載も必要ですが遺族年金は除いて本人分のみで計算しましょう。
>
> > 2.会社で年末調整を行うとしても、確定申告が必要になりますか?
>
> 雑所得の年金400万以下は申告してもせずとも良いとなっています。
> なので申告するかどうかは本人に任せましょう。
> その際年金天引されている介護保険料等の社会保険料の清算機会はありません。
> つまり社会保険料として加算する機会が無くなるという事です。
> 年調加算は出来ません。
> それを踏まえて本人に任せましょう。
>
> > 3.年末調整では還付になる方ですが、確定申告したら、追加納付になったりしますか?
>
> それは判りません。確定申告について事業所が関わるのはやめましょう。
> 確定申告は本人の判断です。
> なので申告するかどうかは本人の責において行う事でその相談は本人が直接税務署に問い合わせてもらいましょう。
> 還付なのか追納なのか責任の持てるものではありませんのでやめましょう。
>
>
> > その方は、年金受給して何年も経つのですが、今まで確定申告をされていないそうなのです。
>
> 年金400万以下は申告せずともよいとなっていますので申告していないのでしょう。
> それでもいいですし申告してもいいのです。
> つまりどちらを選択するかは本人が決める事です。
> 申告するなら給与分も含めて申告することになります。
>
> 繰り返しますが確定申告をした方がいいのかせずともいいのかという問い合わせについては「解りませんので税務署に聞いてください」としましょう。
> 事業所としての返答はトラブルの元になります。
> 後はご判断ください。
> とりあえず。
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