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新入社員の源泉徴収票

最終更新日:2007年10月25日 10:41

はじめまして。いつも参考にさせて頂いております。


中途社員で前職のあるものに、以前の職場での源泉徴収票をもらうようにと話をしていたところ、横で聞いていた新人(今年の3月短大卒業・4月入社の者)に、自分は入社前にアルバイトでかなりの収入を得ていたと言われました。
前職のある中途入社の者達には、入社の際に源泉徴収票の提出をお願いしていましたが、新人にはまったく言っていませんでした。

年末調整上、新人のアルバイト分の源泉徴収票も、やはり必要なのでしょうか?
また、いくら以上ならば必要、などの金額基準もあるのでしょうか?(自分が学生から社会人になった際、提出した覚えがないので・・)


また、一人の中途入社の者が前職場での源泉徴収票をもらえないと言っております。調べてみると、税務署に言えば税務署の方から注意(?)してもらえるようですが、そこまではしたくないといわれます。個人で確定申告をしてもらおうかとも思うのですが・・。給与明細を提出してもらって年末調整をするのはやはりよくないでしょうか?


わかりずらい文章で申し訳ありません。

総務の初心者で今年初めて年末調整事務を行います。
今から色々と調べていますが、なかなか難しくて苦労しています。
どうぞよろしくお願いします。

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Re: 新入社員の源泉徴収票

著者たまりんさん

2007年10月25日 14:29

こんにちは、たれぱんださん。

さて、ご相談の件、以下の通り回答いたします。

Q1.年末調整上、新人のアルバイト分の源泉徴収票も、やはり必要なのでしょうか?
A.結論から言いますと「必要」です。
 理由は、給与には正社員の給与か、アルバイトの給与かなんて区別がないからです(笑)。

Q2.また、いくら以上ならば必要、などの金額基準もあるのでしょうか?(自分が学生から社会人になった際、提出した覚えがないので・・)
A.金額の多少には関係なく、給与であれば全て対象です。
 もっとも、学生時代のアルバイト代に対する源泉徴収票を取得し、かつ、それを入社した会社に提出している人なんて極まれだと思いますけど(笑)。

 ちなみに弊社の場合、新卒者に対し、『あれば提出するよう指導』しておりますが(社員向けの年末調整の手引き的なものに記載)、強制はしていません。
 というのも、
①実際問題、逆に企業側が、学生(アルバイト)に対して源泉徴収票を発行していること自体珍しい。
②ご存知かと思いますが、企業には通年勤務の人で500万円、中途退職の人で250万円(だったと思う)以下の収入の人は税務署に報告(源泉徴収票の提出)する義務はありません。
 よって、税務署もそれに該当する人の収入は、“補足できない”ことになり、帰納的に考えて『問題ない』のです。
※ただし、アルバイト収入がそこそこあり、源泉徴収されている場合は、年末調整に載せたほうが良い場合もあります。

Q3.給与明細を提出してもらって年末調整をするのはやはりよくないでしょうか?
A.結果的(金額的)には、正しい年末調整ができるかもしれませんが、手法はやはり“問題”です。
 理由は、給与明細では金額を証明することにならないからです。
 
 過去、こういった事例は弊社でも発生しましたが、本人に了解の元、その前職の担当者に直接連絡を取れば、あっさり発行してもらえるものですよ。
 なんていうか、同じ担当者同士の『阿吽の呼吸』で(笑)。急ぎのときはファックスで先に送付してもらったりしたこともありました。当然、逆もあります(笑)。

以上。ご参考になれば。

Re: 新入社員の源泉徴収票

たまりん様

丁寧なご回答、ありがとうございます!
頭の中がスッキリしました。

新卒者にはもう一度確認してみますが、やはりたまりんさんのおっしゃるように、学生のアルバイトなので源泉徴収票発行はないと思います。

また、中途入社の者にももう一度自分で請求できるか聞いてみます。どうやら、前職が、かなり身勝手なワンマン社長の経営する、労働基準をまるっきり無視するような会社だったらしく、本人が請求しても強く言えないようでしたので、他に方法がないか考えてしまいました。たまりんさんのおっしゃるように、本人で話が通じないようなら、わたしが話してみることも考えてみます。


年末調整に関して初めてなので、『間違えの無いように処理しよう!』という思いが強すぎたのか、マニュアルに書いてあったことと違うことがおこると不安に思って質問させていただきました。
でも、マニュアル通りに事が進むことなんて、そうはないですよね。
これからも勉強して知識をつけていきたいです。

ありがとうございました!

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