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コンピテンシー「カイゼン力」の磨き方

<58回>コンピテンシー「カイゼン力」の磨き方
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 人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
 多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
 コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。

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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
 解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■

<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「カイゼン力」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
 
 カイゼンを叫ぶ部長は、拒否ばかり! 

 「コストを下げろ、カイゼンしろ!」と口癖のように叫んでいる上司に、いざ提案
をしてみると「効果が期待できない」、「予算がない」、「前例がない」、「上がう
んと言わない」などと拒否ばかりします。一体何を考えているのでしょうか。

 前回、費用対効果の重要性を解説しましたが、ここでもう一つ重要なことに触れま
す。それは「教育的効果」と「モチベーションアップ」にもつながる大きな効果だと
いうことです。「う~ん、これはどうかな」と思えるようなカイゼン提案でも思い切
って採用し、やらせてみることです。失敗しても必ず「今度こそ、もっといいカイゼ
ンをしてやろう」という教育的効果とモチベーションアップに効いてきますから。

【2】コンピテンシー「カイゼン力」の磨き方

 「カイゼン力」は、業務処理遂行分野のコンピテンシーです。

 業績の悪い企業では、今自分がやっている仕事の「顧客は誰か」と「アウトプット
は何か」、この二つに即答できないという共通点があります。遅れている企業で働く
社員にはそのような感覚は薄いのです。つまりムダの定義すら理解できていないので
す。

 ムダの定義を考えてみることは大切です。「売上げのチャンスを逃すのはムダ」、
「仕事をやり直すのはムダ」、「歩行はムダ」、「もの探しはムダ」、「待つのはム
ダ」というように・・・。

1.コンピテンシー「カイゼン力」の定義付けは?

 例えば、「業務を再定義し、ムダを抽出し、カイゼンにつなげる」というのはいか
がでしょうか。

 業務の再定義について事例を解説したいと思います。

 ガソリンスタンドは、どこも経営が芳しくありません。しかし、儲かっているサー
ビスステーションも現にあります。例えば洗車という業務はどこにでもありますね。

 Aスタンドでは洗車が終了すれば「お客様、洗車が完了いたしました。2千円です
」とスタッフが言います。Aスタンドの洗車業務の定義は「顧客から依頼を受けた車
を洗車する」ということです。

 Bスタンドでは洗車が終わり、拭きの作業に入る前に顧客のところに来て「お客様、
ただいまから拭きの作業に入らせていただきます。点検を兼ねてアドバイスを差し上
げますのでどうぞこちらへ」と言って顧客を立ち合わせます。「お客様、ここに傷が
ありまして少し錆びています。軽板金をなさることをお勧めいたします。ボンネット
を開けさせていただきます。オイルが汚れております。交換なさることをお勧めいた
します」と。つまり、Bスタンドの洗車業務の定義は「洗車を通じてお客様に愛車の
診断状況とメンテナンスのお勧めなどの情報を提供する」となっているのではないで
しょうか。

 負け組みと勝ち組とでは、一つ一つの業務の定義からして違うのです。業務を再定
義してみれば「売上げにつながる行動をしていなかったというムダ」が抽出できるの
です。当然、顧客からの信頼も増し、軽板金やオイル交換という売上げにつながる仕
事に結びつく確率が高まります。さらには顧客満足度(CS)も向上するでしょう。

2.どんな行動基準が考えられるか

 例えば、オフィスであれば「紙の書類もパソコン内のドキュメントも必要なときに、
瞬時に取り出せるようにする」というのはいかがでしょうか。「書類の管理という業
務」を再定義してみれば直ぐに気づけます。「書類をきちんとファイリングしておく
こと」では不十分です。「書類は必要なときに瞬時に取り出せること」と定義してお
く必要があるのです。

 5Sという考え方をご存知でしょうか。5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、躾けの
5項目ですが、中でも「整理」と「整頓」が大切です。

 整理とは必要なものと必要でないものが明確に区分けされた状態を言います。整頓
とは必要なものが誰にでも直ぐに取り出せる状態を言います。整列や陳列とは全く違
います。

 このカイゼンを進めただけで、もの探しは激減できます。紙の書類はファイルに整
理し、見出しと目次をつけただけでも直ぐに取り出せます。パソコンの中の情報もフ
ァイルを作成して名前をつけ、きちんと整理・整頓しておくだけで、必要なドキュメ
ントが直ぐにダウンロードできるわけです。

 目指すところは「人が楽になること」と「時間が短縮できること」です。当然効率
がアップするわけです。「はたらく」は、速く、楽しく、楽に、工夫してと理解して
下さい。

 是非「カイゼン力」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。

【3】編集後記

 自分の仕事、職場の仕事の再定義をしてみることは重要です。そのことにより、た
だ漠然と仕事をするという状況から、「目的意識」を持って仕事ができるようになる
からです。勿論、自分が今やっている仕事の「顧客(社内の次の担当者でも顧客と考
える)は誰か」と「アウトプットは何か」ということも意識しながら仕事ができるよ
うになります。

 いろいろなムダが見えてきて、ムダの定義も上手にできるようになります。あとは
カイゼンの風土の醸成ということになります。カイゼンのネタに困ることはありませ
ん。カイゼンで企業も社員も日々進化できるのです。

 次回に続く
 次回は、コンピテンシー「問題解決力」の磨き方を解説します。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
         彩愛コンサルピア代表 下山明央


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