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市場調査(マーケティング・リサーチ)

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経営テクノ研究所
2013年1月21日 第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>
第2回:市場調査(マーケティング・リサーチ)
★ちよっと苦言:タイミングのよい投資決定を
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第2回:市場調査(マーケティング・リサーチ)
 マーケティングに全て必要な調査活動を、マーケティング・リサーチとい
い、普通、市場調査と訳しています。

 したがって、この市場調査のなかには、狭義の市場そのものの調査(マー
ケット・リサーチ)はもとより、商品広告からセールスマンや流通技術に関
する一切の調査活動を含んでいます。

 市場調査の方法には、大きく分けて、次の三つの場合を考えることができ
ます。

 第一の方法は、社内外の資料を収集して、これを分析する仕事です。これ
を市場分析といいます。

 分析に当っては、過去から現在にかけて推移をとらえて、将来を予測しよ
うとする傾向分析や、寒暖などの自然的条件や中元・歳暮などの社会的条件
を反映してあらわれる季節変動、また、自動車とガソリンといった相互に密
接な関係のあるものを追求していく相関分析、さらには、これらをもととし
て、地域的な需要予測や地域別の販売量の設定を行うために必要な市場指数
(マーケット・インデックス)の作成・活用など、もっぱら計数的処理によ
って行われます。

 しかし、このような既存の資料を分析しただけでは、満足した結果の得ら
れないことがあります。このような場合には、実際に調査してみる以外に方
法はありません。これを市場実査といっています。

 実査に当って、調査対象の全てを調べるのを悉皆調査といい、その中から
有意もしくは無作為に、いくらかの代表をぬき出して調べる方法を標本調査
(サンプル調査)といいます。

以前は調査というと、なにか全部を調べなかったら、気がすまなかったよ
うですが、スープの味をみるのには一さじ飲めばよいのであって、標本抽出
(サンプリング)の理論が整備されるにしたがって、現在では、ほとんどが
このサンプル調査によっています。

実査の方法としては、調査員を派遣して直接調査対象に合わせる面接法
電話による電話調査(テレホン・サーベイ)、また、郵便を利用するメール・
サーベイなど、いろいろな手段が考えられます。

だが、このような実査によっても、必ずしも十分な結果を得られるとは限
りません。調査はあくまでも調査であって、調査する方にも、調査される側
にも、調査を意識している結果、どうしても現実の問題から遊離しがちにな
ります。

このためには、新しい心理学の助けを借りて、常にその不備を補うように
努力しているわけですが、最終的には、やはり、現実の市場において実験し
てみるにこしたことはありません。これを市場実験といっています。

同一の商品を、価格を変えたり、包装を変えたり、また、地域を変えて、
広告方法や販売経路を変えるなど、このテスト・マーケットの方法は、今日、
各企業の手によって、盛んに行われています。
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★ちよっと苦言:タイミングのよい投資決定を
 経営は人・設備・材料の三要因の有機的なつながりをムダ・ムラ・ムリの
ないように統合した、合理的なシステムを設計にその生命がかかっていると
言われています。

 したがって、経営者は、この三要因の投資に対するタイミングのよい、し
かも適切な意思決定の責任を持っていなければなりません。

 人・設備・材料の三要因がムダ・ムラ・ムリのないように常にバランスを
保っていればよいのですが、経営は、常に経済変動、その他の外的条件によ
っても影響をこうむり、また、企業自体にも成長発展が期待されなければな
らないし、そこにムダがあり、ムラがあり、ムリがあると思っても、次の飛
躍の時期に備えて、これら三要因のバランスをくずさなければならない場合
もあります。

 経営に任に当たる人々は、常にこの周囲の情勢なり、自企業の内的条件な
りを適切に判断して、ある時は一時的にムダが起こること、ムラ・ムリが生
ずることを承知で、タイミングよく考えたこれら三要因に対する投資の意思
決定をすることが必要になります。

 経営は、生きものであるということがよく言われます。企業の経営は、常
にダイナミックに変動し、ある場合には、投資のバランスが極めて好都合の
ように見えても、別の条件が発生すると、不都合な状態を露呈することがし
ばしば起こります。

 経営者は、この三要因のバランスをダイナミックにつかまえ、周囲の経済
情勢なり、自企業の内的条件をうまくおりこんで、その要因間の有機的つな
がりに少しでも不都合なムダ・ムラ・ムリの起こる状態を少なくするように、
タイミングのよい投資決定をすることが迫られているのです。
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★舘 義之のポジション
 人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
 人事・IE、VE・マーケティングの3輪で企業体質改善の仕組みを構築
して、厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援し
ます。
舘 義之への問い合わせstudy@agate.plala.or.jp
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