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全社活動の展開でお金になる稼働時間を増やす!

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     シリーズ「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」

  <第404回>[(第3話)「全社活動の展開でお金になる稼働時間を増やす!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対
応力とコンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事
を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の
方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.不稼働時間を激減させる!
2.金にならない稼働時間とは!
3.金にならない稼働時間を激減させるには!
【3】「問題意識」を高めるために!
【4】今日のポイント
【5】編集後記

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「金になる稼働時間」と言うからには、「金にならない稼働時間」があると
言うことだ。工場でもオフィスでも生産性向上は勿論大切だが、「不良」、
「事故」、「仕事のやり直し」が頻繁に生じてはいない。これらは“ただ働
き”どころか、さらに持ち出しが増えることになるからだ。

働いたのにお金にならない。例えば、タクシーならお客様を乗せないで走っ
ている状態がこれに該当する。燃料を消費し、しかもドライバーに対して賃
金も何がしか支払われているだろう。空車で走るトラックも同じことが言え
る。

会社では働いているのにお金にならなければ死活問題だ。

そこで今回は「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」の第3
回目として「全社活動の展開でお金になる稼働時間を増やす!」と題して解
説することにする。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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十分な商用テストをするにあらざれば、真価を世に問うべからず。


       豊田佐吉翁

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【2】メルマガ本論

[(第3話)全社活動の展開でお金になる稼働時間を増やす!]

最近もまた家電製品で大きなトラブルが発生した。長崎のグループホーム
で火災が発生し、認知症の入所者四人が亡くなられた。TDK製の加湿器
が原因だったことが判明し、TDKの上釜社長が記者会見してカメラの前
で謝罪した。

10年以上も前からリコールを実施していたが回収率は73.6%に留まってい
た。140度以上にならないように安全装置を取り付けていたが、蒸発皿の下
部に取り付けていたヒーターの組み立て不良で安全装置が機能せず1千度以
上に温度が上昇し、落下したヒーターがプラスチック製の底蓋に接触して発
火に至った。

外注先の組み立て不良とのことだが、開発時「チャンピョンサンプル」だけ
で評価してしまい、作業のバラツキや作業不良が発火事故に至ることは評価
外だったと思われる。「チャンピョンサンプル」とは、技術者や知見者が正
しい作業をして完成させた最高傑作を指す。

電子部品メーカーが多角化の一環で家電品に参入したのだろうが、信頼性試
験に関する知見やノウハウが不足していたのだろう。

莫大な「フエイリュア・コスト(Failure Cost:失敗コスト)」を背負うこ
とになり、さらには市場の信頼も失われることになるのだ。


1.不稼動時間を激減させる!


□ もの探し、歩行、運搬に目をつける

会社にいれば仕事をしたと思うだろうがそれは間違いだ。実働時間の中には
「不稼動時間」が含まれている。これをどのように定義するかが重要だ。

もの探し、歩行、運搬、トイレ、おしゃべり、喫煙などを「不稼働時間」と
定義することをお勧めする。整理・整頓ができていないからもの探しが生じ
る。レイアウトが悪いから歩行時間が増えたり運搬が生じるわけだ。綿密に
言えばトイレやおしゃべり、喫煙だって「不稼働時間」だ。だがこられは取
るに足らないと言うのなら不問にしてもよい。

「5S」と「レイアウトの改善」で、もの探し、歩行、運搬は激減できるは
ずだ。しかもやろうと思えば今直ぐにでもできる。


□ 火災や事故の発生による操業停止

平成24年9月29日、姫路市の日本触媒姫路製造所でタンクが爆発し大火災が
発生した。消火活動に当たっていた消防車が一瞬にして火炎に包まれ消防士
一人が殉職した。

最初、自営消防隊で消火に当った。手に負えなくなり、消防署へ連絡したと
きは火の勢いが増してしまい、状況を悪化させてしまったようだ。近隣住民
や社会に多大な迷惑を掛け、そのうえ工場の装置が焼損してしまい、操業で
きなくなった。そのため会社としても莫大な「フエイリュア・コスト
(Failure Cost:失敗コスト)」を背負うことになった。

「殿様火の用心、足軽火の用心」では掛け声だけに終わってしまい、いざと
言うとき機能しないと言う教訓だ。


2.金にならない稼働時間とは!

「不良」や「仕事のやり直し」の多い会社で業績のよいところは稀だ。もし
好業績と言うなら競争にさらされていない電力会社のような独占的企業だろ
う。働いたのに金にならない。言ってみれば会社にとってはただ働きだ。以
下にいくつかの例を挙げて解説する。


□ 不良の発生

不良にまつわる損失金額は、ざっくり言って集計可能な損失金額の約4倍も
発生していると考えられる。選別・手直し、再製作に投入する人員・工数、
材料費副資材費、予定していた仕事の遅れ、対策に要する人員・工数、顧
客へのお詫び行脚、信用失墜、売上げ低下、・・・。しかも多くの場合は残
業・休日出勤で対応するため残業手当という人件費が異常に増えることにな
る。

不良の発生により、多くの社員が汗を流すのはことごとくお金にならない稼
働時間なのだということを認識してほしい。前述したTDKはリコール費用
もさることながら、事故処理に当たっている社員たちの掻く汗は会社にとっ
てただ働きなのだ。


3.金にならない稼働時間を激減させるには!

お金にならない稼働時間を激減させれば、お金になる稼働時間に振り向けら
れる時間的比率が大幅にアップする。つまり生産性向上に大きく貢献するわ
けだ。

品質管理(信頼性管理を含む)は会社の方針として、全社運動で取り組むべ
き最重要項目だ。品質管理を手抜きしてもたまたま問題が発生しない場合が
ある。そうすると味をしめる。そこに落とし穴が待っているのだ。


□ 品質管理強化

ISO9000を取得するかどうかは別にして、品質管理にはトップの強い意志をも
って全社的に取り組むことだ。品質部門への叱咤激励だけではどうにもなら
ない。

ISO9000を取得している会社は多いが、不良の低減に結びついていない例が多
い。取得する目的を明確にすることだ。経営のツールとして機能させる強い
信念がなければ単なるシンボルやステイタスに終わってしまう。


□ 仕事のやり直しを激減させる

仕事の出来栄えのよい人がいる半面、出来栄えの悪い人がいる。ミスの少な
い人がいる反面、ミスの多い人もいる。集中力、緊張感の持続訓練とコンピ
テンシーのレベルアップが重要である。

単なる結果主義、ノルマ主義では、「人材」の「人財化」は図れない。「仕
事のできる人の集団作り」を目指すことが大切なのだ。仕事のできる人が
「人財」なのだ。


□ 安全管理強化

火災や事故で工場が壊滅的な被害を受ければ社員を招集して復旧作業に当た
らせなければならない。あるいは賃金を保障して休ませなければなるまい。
お金にならない稼働時間に匹敵するものだ。

安全は全てに優先されなければならない。教育をしっかりやり、いざという
とき機能するように日ごろから訓練しておくことだ。



【3】「問題解決力」を高めるために!

「問題解決力」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックしてみてはどう
か。

定義付けの例は「問題意識を高く持ち、周りの人たちの協力を得て行動し、
さまざまな問題の解決に貢献すること」としてはどうだろうか。

問題意識がなければ問題を捉えることができない。問題を捉えることができ
なければ解決に向けた行動も起こさない。やはり出発点は全社的な問題意識
の高揚だ。

行動基準の例は「品質管理(信頼性管理を含む)の知識を習得し、それを生
かして品質改善活動に貢献する」、「問題解決の手法・ノウハウを習得し、そ
れを生かして問題解決で成果を挙げる」としてはどうだろうか。

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業務を高レベルで遂行するためには最新知識や手法の習得が大切である。い
わゆる知的武装を図ることだ。知的武装だけなら身の回りに何人もいるだろ
う。そこで「発揮する能力」に秀でた人の存在が不可欠だ。「発揮する能力」
は行動によってもたらされる。と言うことは、「知的武装」+「行動力」と
言うことだ。

お金になる稼働率は一体何パーセント確保できているかを調査してみてはど
うか。最低でも95%以上確保できれば合格点だ。



【4】今日のポイント

(1)不良が発生することで、計算可能な損失金額のざっくり4倍もの「フ
   エイリュア・コスト(Failure Cost:失敗コスト)」が発生している
   こと。

(2)安全管理は、全てに優先して予防活動を強化する必要があること。

(3)火災や事故などで操業停止になれば、お金にならない稼働時間が限り
   なく増えてしまうこと。

(4)「仕事のできる人の集団作り」こそが、金にならない稼働時間の激減
   につながること。

(5)お金になる稼働時間を劇的に増やすには、全社員の行動特性を変えな
   ければならず、その手段としてコンピテンシーの導入が効果的である
   こと。



【5】編集後記

品質管理や安全管理を手抜きしている会社を多く見かける。手抜きしても問
題が生じないのは偶然と考えるべきだ。いつか必ずしっぺ返しに遭う可能性
が高いということを認識してほしい。

お金にならない稼働時間の激減は、生産性向上と莫大なコスト削減につなが
り、利益増進をもたらすのである。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=


コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp


次回に続く。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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