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市場原理とは何だろう

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経営テクノ研究所
2013年9月16日 第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>
★市場原理とは何だろう
★ちよっと苦言:日暮れて塗遠(みちとお)し
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★市場原理とは何だろう
1.市場原理は効率性と成果主義の社会
 国家統制経済、規制経済の根底にあるのは、大衆は政治家や官僚より愚か
だという不信があり、エリート役人が愚衆に代わって経済をコントロールす
ることにありました。

 1930年代には、29年以来の大恐慌による不況が長く続きました。そ
こで、「ケインズ理論」が重視されることになりました。ケインズ理論とは、
まず国家が投資を拡大し、需要をつくらないことには経済は回復しないとい
うもので、大規模な公共投資が行われました。

 その効果がはつきり測定できるまえに第二次世界大戦がおこり、巨大な戦
時需要ができて不況が克服されましたが、この時代は、エリート役人が主役
となる国家経済の時代だったのです。 

 しかし、70~90年代には、状況が大きく変わってきました。国家統制
や規制が、経済やビジネスの新分野への飛躍を邪魔するようになり、そのた
めに経済の活力が失われ、新しい雇用もつくりだせないようになってきたの
です。そこで、個人の利己心に任せて、自由にビジネスをやらせようという
考え方が主流となってきて、市場原理に戻ってきたのです。

 市場原理は、効率性と成果主義の社会です。市場原理は結果として、効率
性と成果主義を目ざし、官から民への小さな国家(税金を使わない政府)と
いう結論に行き着きます。したがって、市場原理は市場経済が熾烈な競争社
会であり、強者が生き残り、弱者が切捨てられる社会であることは間違いあ
りません。

 市場主義の根底には自由競争があり、芥川龍之介は「自由は山巓(さんて
ん=山頂)の空気と似ている。どちらも弱い者には耐えられない」と言いま
したが、競争が自由になればなるほど過酷になります。

 蓄えた資本も勝ち取ったシェアも、わずかの油断で他に取られてしまいま
す。それに耐えられない弱者は、とかく自由を放棄し、保護や規制のなかに
逃げ込みたがります。しかし、それでは弱者が弱者のまま生き残ってしまう
ことになり、社会は進歩しません。保護や規制は、弱者が強者に生まれ変わ
る機会を奪ってしまうということもできるのです。

 市場原理は、市場競争で勝ち残った勝者のための社会であり、敗者のため
の社会ではないということを忘れてはならないのです。

2.市場経済と市場の法則
 市場経済(market economy)とは、市場機構(需要と供給)を通じて需要
と供給/需要調節と価格調節が行われる経済のことをいいます。

 市場経済では、売れる製品は、消費者の購入という形で決まります。この
メカニズムは、エリート役人が規制や補助金を使って特定製品を消費者に押
し付ける場合よりも、民主主義的といえます。

 政治家や官僚の判断によって誕生した市場は、しばしば誤ることになりま
す。市場原理における意思決定のメカニズムは、政治家や官僚などのエリー
ト主導の意思決定メカニズムよりも優れています。 

 市場の法則が最初に脚光をあびたのは、およそ二百年前です。十八世紀に
アダム・スミスが発見し、経済原理として急速に普及しました。市場の法則
には、大衆は役人より賢いという根底がありました。

 アダム・スミスが「人間は利己心や自己愛で行動する。自由にすると、み
えざる神の手(現在の市場)がはたらき、社会の利益が最大になる」と言っ
たのは、市場法則の根底をさしています。つまり、得する。損をしないとい
うことが人間行動の基本ですから、自由にすれば、大多数の人は自分の利益
を最大にするために、優秀で良心的な役人より賢く合理的に動き、社会の総
利益が最大になるという考え方なのです。

3.利己心や自己愛は限界理論で表わされる
 経済学的でいう利己心や自己愛の追求とは限界理論で示されます。限界理
論とは、人は利益の増加分のほうがコストの増加分より大きいときは、利益
を生み出す行動を続けるようになり経済活動が活性化するというものです。

 限界というのは、経済学特有の用語で増加分という意味で、行動を増加し
たとき、利益とコストの増加分で比較するのいうのが経済学の考え方なのです。

 人には限られた所得があり、この限られた所得で、できるだけ大きな満足
を得ようとします。したがって、貨幣をどのように支出していくかというこ
とになると、限られた貨幣で多数財の中から一番大きな効用(人間の欲望を
満足させる性質)を得ようとします。

 つまり、人は物を買うときは、いつも比較をしているということです。
100円を持っているとき、この100円でコーヒーにしようか、新聞にし
ようかということで、いま、自分にとって必要なものは何かを考えます。こ
のようなことを全部比較考慮して100円を出すのにふさわしい物を求めま
す。何かを買うときに、何の躊躇もなくお金を出す人は、まずいないといっ
ても間違いありません。

 なお、個人が行動するとき、すべての情報を知る必要はありません。人は
直感で、何が損で何が得かが分かります。これに頼ればよいのです。損得の
判断には、全ての情報は必要なく、価格だけを知ればよいのです。この考え
方を経済学では無知理論(特別に高度な知識がなくても判断できる)と呼ん
でいます。
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★ちよっと苦言:日暮れて塗遠(みちとお)し
 期するところは大きかつたのに、年をとってもはや容易には達せられない
ことのたとえのことをいいます。。計画はたくさんあるのに時間をかけすぎ
て、仕上げるのが困難になったときなどにいいます。

 史記(しき)によると、楚(そ)の五子胥(ごししょ)は、費無忌(ひぶ
き)のざんげんで平王(へいおう)に殺された父と兄の仇を討とうとして永
い年月苦労したが、平王は死に費無忌も殺されてしまったので、かくなる上
は楚に攻め入って平王の子昭王に怨みを晴らそうと、呉王闔廬(ごおうこう
りよ)を助けて、しばしば楚に攻め入りました。

 しかし、昭王は?(うん─湖北省の安陵)に逃げてしまっていたので、平
王の墓をあばいて、鞭で三百たたいて、ようやく怨みを晴らしました。五子
胥の友人の申包胥(しんぽうしょ)はこれを聞いて、そのやり方が天理にそ
むくひどいやり方だといって、五子胥を責めました。

 五子胥はそれにこたえて「吾、日暮れて塗遠し、吾故に倒行(とうこう)
してこれを逆施(ぎゃくし)す(自分は年とってしまったが、まだやらねば
ならぬことがたくさんあるので、理にしたがってやるだけの余裕がないのだ)
」といったのです。

1.計画すべきことはたくさんある
 企業をとり巻く経済環境は、日々、変動してやみません。たとえば、

 景気の悪化は、需要の減少、得意先の発注停止、倒産による連鎖反応、物
価の高騰による原材料高などを誘います。

 販売競争の激化は、価格競争につぐ利益率の低下、親企業の単価切下げ要
求、技術革新による新製品の出現など、企業の根本的な手直しを要求されます。

 金融面では、金融機関は選別融資の強化します。親企業からの金融上の支
援打ち切りになります。売掛け、手形サイトの長期化など、得意先の支払遅
延が起こります。

 人件費負担の増大は、成果や業績に基づく賃金体系への移行、退職金制度
の見直し、海外へ生産拠点の移転、アウトソーシングなどが増えてきています。

等々、計画しなければならないことはたくさんあります。

 しかも、それらの計画は急がなければなりません。そして、すみやかに実
行に移す必要があります。遅れは企業の存立にかかわるようになるからです。

 だからといって、理にそわない杜撰な計画のたて方はいかなる場合にも許
されることではないのです。。業績を低下させ、質を悪化させますので、杜
撰な計画はよくないのです。

2.計画立案の原則
 企業においては、無計画な行動は命とりになるおそれがあります。誤った
行動をとったときの犠牲は大きく、企業経営にはきちんとした計画が是非と
も必要です。

 特に経営者や管理者は、一般の従業員に比べても、より高い計画能力を必
要とされていることは間違いありません。計画を定義して「必然との知的な
共同作業」だという人もいます。

 もっとも実際的な見方をすれば、それは将来実施する明確な行動プログラ
ムを生み出す、システム的な、想像力にとんだ先見とみることもできます。
したがって、計画の本質は「将来性」と「先見性」にあるといえます。

 うまい計画を立てるためには、次のような計画立案の原則に従うとよいで
しょう。

(1)行動を起こす前に考える
 何か問題にぶつかったとき、避けなければならないことは、馬の背中に飛
び乗ってやみくもに走り回るようなことです。まず問題の重要を評価し、そ
れを最終的なコストや解決の努力と比べてみる現実的な態度をもたなければ
なりません。

 そうした検討を経て最後に残されたものが、まともに取組み行動しなけれ
ばならない問題なのです。もちろんその中には、さほど調査研究をしなくと
もただちに解決されるものもあるし、また、深く研究しなければ解決の糸口
さえつかめないといった複雑なものもあります。

(2)目標を決める
 目標がはっきり決まっていなければ、とんでもない間違いをするだけでは
なくヤル気も失ってしまいます。逆に、目標がはっきりしていれば、自らの
成長のための貴重な経験とチャンスを仕事のなかに見いだすことができるよ
うになります。

 誤った道をたどったのでは正しい目的地に着くことできません。どこへ行
くにしても行く前に行く道順を知らなければならないのです。

 これは別に目新しい考え方ではないのです。しかし、行先を決め、正しい
道を歩むことの必要性は、計画を立てる際に見落としがちなわかりきった事
柄です。

(3)視野の狭い考え方をしない
 これは近視眼的な、視野の狭い考え方をして、実行可能な範囲をせばめる
ようなことはしてはならないということです。

(4)能動的に考える
 目標は実行によってのみ達成できます。計画を立てる場合、目標との関係
において実施方法をできるだけ調べ、評価し、どの方法が最適かを決定しな
ければなりません。

 計画を立てる過程においては、「何ができるか」「何をなすべきか」とい
うことに、絶えず考えを集中し、初期の成果をおさめるようにしなければな
りません。

 「仕事をより早く、より立派にやりたければ、私はこうするつもりだ、と
考え続けることである」と言われているように、なるべく能動的な考えを持
つようにして、受動的な考えは持たないようにすべきです。

(5)解決策を紙に書く
 解決策がどのようなものであれ、神に書き出してみることです。また、実
行の過程で、それを定期的に点検することも大切です。こうすれば、解決策
がいくつあっても、それらを見落としたり、無視することがなくなるはずで
す。毎日、自分の行動に関するスケジュールを立て、明示された解決策に向
かって努力しなければならないのです。

 このような原則を立てておかないと、やさしい解決策だけに時間をさき、
困難な解決策はなおざりにするという結果になりかねないからです。

3.時間の管理を改善する
 いろいろ行われている経営者や管理者の主要な問題に関する調査では、頭
痛の種となっている問題として「時間の問題」、つまり、時間の不足や時間
の使い方がしばしば上位を占めていることが多いことがあげられます。だか
らといって、杜撰な計画や遅れを時間の不足のせいにしてはなりません。

 そこで、時間の管理を改善するために時間の使い方に関するデータや、時
間の価値に対する正しい評価が必要となります。そのためには、次のような
時間利用の合理化に乗り出す必要があります。

(1)時間の使い方を明らかにする
 まず現在、自分の時間を各種の業務にどのように割りふっているかを知ら
なければなりません。

(2)その使い方を分析する
 どの業務にどれだけの時間か使われているかデータを得たら、時間をもっ
と大事に使うように仕事のやり方(時間の浪費、時間の無駄使い、業務の再
調整など)を変える方法を捜し求めます。

(3)仕事のやり方を変える
 データをもとに時間と仕事の新しいやり方を体系的につくります。このよ
うな体系化の大部分は長期間にわたって利用することができます。
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★舘 義之のポジション
 人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
 人事・IE、VE・マーケティングの3輪で企業体質改善の仕組みを構築
して、厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援し
ます。
舘 義之への問い合わせstudy@agate.plala.or.jp
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