★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
シリーズ「カイゼン活動で仕事のできる人の集団を作る!」
<第413回>[(第4話)「全体最適で会社のパフォーマンスを最大にする!」]
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「カイゼン
活動で仕事のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析し
た良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企
業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】今改めて「物流」について考えて見る!
【3】中小企業にも広がりを見せるSCM!
【4】部分最適から全体最適を目指す時代!
【5】編集後記
===========================
中間管理職である部長や課長は自分の「部」や「課」の顔が立つことだけを
考えてはいないだろうか。よその「部」や「課」で起っていることは言って
みれば「対岸の火事」だ。自分の「部」や「課」が火事に巻き込まれなけれ
ばそれでいい。
つまり、多くの企業では「部分最適」から脱することができないでいる。21
世紀は社内の「全体最適」を果たし、企業間は言うに及ばず、顧客・生活者
まで巻き込んだSCM(後に詳述)が主流になっていく。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
全社を挙げて顧客満足(CS)の最大化を図れば、いずれ後追いで会社のパ
フォーマンスを最大化することが期待できます。
下山明央
***********************************************************************
【2】今改めて「物流」について考えて見る!
「物流」の語源はアメリカから入ってきた。Physical Distributionだ。直訳
すれば「物理的流通」と言うことになるが、「物的流通」となり、さらに縮
まって「物流」になった。1960年代半ばのことである。
生産と消費のへだたりを埋めるのが「物流」だったから、生産場所から消費
地への運送とそれに付随する荷役業務に目が向けられ、それを合理化しなけ
ればという思いが強かった。道路や港湾の整備、荷役機械の高度化、運送車
両の発達もあって運送会社や倉庫業者が活躍するビジネスチャンスが広がっ
た。
しかし、一般の企業においては、1980年代中ごろ以前は、カイゼンの対象は
「輸送、保管、包装、荷役」であり、管理の範囲は「物流機能とコスト」だ
った。つまり、自社の物流部門内の効率化が主な目的だったのである。
1980年代中ごろから「ロジスティックス」というキーワードが登場した。
「ロジスティックス」とは兵站業務のことだ。戦争の最前線へ兵器・弾薬、食
糧をスムーズに供給すると言う意味からきている。ここでは、カイゼンの対
象は「生産、物流、販売」と言うように広く捉えられた。管理の範囲も「価
値連鎖」となり、「社内全体の物流の効率化」に目が向けられた。したがっ
て情報システム化がカイゼンの主体になった。多品種少量、多頻度、定時流
通などが叫ばれた。かなり社内の「全体最適化」を意識するようになった。
1990年代に入り、SCM(Supply Chain Management:供給連鎖全体の効率経
営)の時代になってきた。カイゼンの対象は「仕入先などのサプライヤー、
メーカー、卸、小売店舗、顧客・生活者」と大幅に拡大された。管理の範囲
は「サプライチェーン全体」と言うことになった。目的はサプライチェーン
全体の「流通と物流の効率化」だ。カイゼンの主体は、企業間情報システム
化と企業間のパートナーシップだ。社内のみならずサプライチェーン全体の
最適化を目指すもので、壮大なスケールだ。ERPパッケージソフトが脚光
を浴びたのはそのためである。(ERP:Enterprise Resource Planning)
【3】中小企業にも広がりを見せるSCM!
現在考えられる究極の姿は、流通と物流に革命をもたらす「SCM」だ。し
かし、これは企業間にまたがる「全体最適化」なので、「言うは易く行なう
は難し」で一筋縄ではいかない。しかし、花王などに見られるようにSCM
を実践し、大きな効果を挙げている企業もある。
SCMの前に、まずは企業内の「全体最適化」を図らなければならない。こ
れまで多くの企業では「部分最適」でやってきた。現在も「部分最適」のま
まの企業は多い。わが「部」、わが「課」の顔が立つことが優先されている
のだ。
例えばある工場では、極端に忙しい職場と比較的忙しくない職場がある。忙
しくない職場の人員を忙しい職場に異動すればよいと思うのだが、「一旦人
を出すと忙しくなったとき人を戻してもらえなくなるから出せない」と真顔
で答える中間管理職(責任者)がいる。これは「部分最適」の例だ。「他部
門の困りご」とは「対岸の火事」と言うわけだ。
運搬は誰でもできると言うことで、物流部門の責任者には有能な人財を当て
ていない企業も多い。担当者も高齢者やパート主体で、台車を押して構内を
運搬している。どう見ても物流部門をコスト改善の宝庫とは捉えていない。
メーカーでは、営業部門と工場の生産管理部門や
製造部門との連係が十分で
ない例を多く見かける。同じように卸や商社では、営業部門と営業事務など
のバックヤード部門、あるいは仕入れ部門との連係が十分でない例も多く見
かける。
そのため、過剰な在庫を抱えてしまったり、納期が間に合わず顧客に迷惑を
かけたり、販売の機会損失を発生させているのも「部分最適」が影響してい
る。これでは顧客満足度(CS)は向上しないばかりか、コンペティターに
スイッチ(転注・切り替え)されてしまう。
【4】部分最適から全体最適を目指す時代!
企業間のSCMの前に、「自社内の全体最適化」、「自社内SCM」を目指さ
なければならない。全社一律に
成果主義制度となると、他部門や他人のこと
に思いを馳せる気にはなれないだろう。企業内には、バックヤード部門、成
果と言われても困る部門もあるのだ。縁の下の力持ち的部門やそこに働く社
員の存在なしには、企業は成り立たないはずだ。
「全体を最適化」を図るためには、縁の下の力持ち部門やそこに働く社員に
対する公平な評価システムの確立が重要だ。一旦抱え込んだ人を放出したく
ない気持ちは管理職(職場の責任者)なら誰でも持つだろう。どうしても人
を出せと言われると、はっきり言ってあまり戦力になっていない人を出そう
とする。
人というリソースを臨機応変に動かすためにも、有効に活用するためにもが
んじがらめの縦割り組織ではおおきな障壁になる。フラット型の組織、オー
ケストラ型の組織にしたり、プロジェクト組織にすることも重要になる。
お山の大将が沢山いるから「部分最適」に陥りやすいのだ。柔軟な組織と企
業風土の改革に取り組むことをお勧めしたい。特に経営トップは「アジル
(Agile:機敏さ)とスピード力」なる
コンピテンシーを磨く必要がある。
【5】編集後記
パナソニック(旧松下電器工業)の経営モデルは「事業部制」だった。プロ
フィットセンターは事業部だったのである。しかし中村改革のとき事業部制
は「部分最適」と言う欠陥があるとして廃止に踏み切った。
しかし、パナソニックは家電を中心に莫大な赤字を垂れ流し、再び大幅なリ
ストラを断行した。そして再び事業部制に戻すことにした。事業部制を維持
しつつ「全体最適」に挑戦しようとしているのだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
***********************************************************************
ブログにも興味深い記事を掲載しています。こちらをクリック!
⇒
http://blog.livedoor.jp/shimo1873/
⇒
http://blog.goo.ne.jp/saiaiconsul/
***********************************************************************
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
シリーズ「カイゼン活動で仕事のできる人の集団を作る!」
<第413回>[(第4話)「全体最適で会社のパフォーマンスを最大にする!」]
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「カイゼン
活動で仕事のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析し
た良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企
業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】今改めて「物流」について考えて見る!
【3】中小企業にも広がりを見せるSCM!
【4】部分最適から全体最適を目指す時代!
【5】編集後記
===========================
中間管理職である部長や課長は自分の「部」や「課」の顔が立つことだけを
考えてはいないだろうか。よその「部」や「課」で起っていることは言って
みれば「対岸の火事」だ。自分の「部」や「課」が火事に巻き込まれなけれ
ばそれでいい。
つまり、多くの企業では「部分最適」から脱することができないでいる。21
世紀は社内の「全体最適」を果たし、企業間は言うに及ばず、顧客・生活者
まで巻き込んだSCM(後に詳述)が主流になっていく。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
全社を挙げて顧客満足(CS)の最大化を図れば、いずれ後追いで会社のパ
フォーマンスを最大化することが期待できます。
下山明央
***********************************************************************
【2】今改めて「物流」について考えて見る!
「物流」の語源はアメリカから入ってきた。Physical Distributionだ。直訳
すれば「物理的流通」と言うことになるが、「物的流通」となり、さらに縮
まって「物流」になった。1960年代半ばのことである。
生産と消費のへだたりを埋めるのが「物流」だったから、生産場所から消費
地への運送とそれに付随する荷役業務に目が向けられ、それを合理化しなけ
ればという思いが強かった。道路や港湾の整備、荷役機械の高度化、運送車
両の発達もあって運送会社や倉庫業者が活躍するビジネスチャンスが広がっ
た。
しかし、一般の企業においては、1980年代中ごろ以前は、カイゼンの対象は
「輸送、保管、包装、荷役」であり、管理の範囲は「物流機能とコスト」だ
った。つまり、自社の物流部門内の効率化が主な目的だったのである。
1980年代中ごろから「ロジスティックス」というキーワードが登場した。
「ロジスティックス」とは兵站業務のことだ。戦争の最前線へ兵器・弾薬、食
糧をスムーズに供給すると言う意味からきている。ここでは、カイゼンの対
象は「生産、物流、販売」と言うように広く捉えられた。管理の範囲も「価
値連鎖」となり、「社内全体の物流の効率化」に目が向けられた。したがっ
て情報システム化がカイゼンの主体になった。多品種少量、多頻度、定時流
通などが叫ばれた。かなり社内の「全体最適化」を意識するようになった。
1990年代に入り、SCM(Supply Chain Management:供給連鎖全体の効率経
営)の時代になってきた。カイゼンの対象は「仕入先などのサプライヤー、
メーカー、卸、小売店舗、顧客・生活者」と大幅に拡大された。管理の範囲
は「サプライチェーン全体」と言うことになった。目的はサプライチェーン
全体の「流通と物流の効率化」だ。カイゼンの主体は、企業間情報システム
化と企業間のパートナーシップだ。社内のみならずサプライチェーン全体の
最適化を目指すもので、壮大なスケールだ。ERPパッケージソフトが脚光
を浴びたのはそのためである。(ERP:Enterprise Resource Planning)
【3】中小企業にも広がりを見せるSCM!
現在考えられる究極の姿は、流通と物流に革命をもたらす「SCM」だ。し
かし、これは企業間にまたがる「全体最適化」なので、「言うは易く行なう
は難し」で一筋縄ではいかない。しかし、花王などに見られるようにSCM
を実践し、大きな効果を挙げている企業もある。
SCMの前に、まずは企業内の「全体最適化」を図らなければならない。こ
れまで多くの企業では「部分最適」でやってきた。現在も「部分最適」のま
まの企業は多い。わが「部」、わが「課」の顔が立つことが優先されている
のだ。
例えばある工場では、極端に忙しい職場と比較的忙しくない職場がある。忙
しくない職場の人員を忙しい職場に異動すればよいと思うのだが、「一旦人
を出すと忙しくなったとき人を戻してもらえなくなるから出せない」と真顔
で答える中間管理職(責任者)がいる。これは「部分最適」の例だ。「他部
門の困りご」とは「対岸の火事」と言うわけだ。
運搬は誰でもできると言うことで、物流部門の責任者には有能な人財を当て
ていない企業も多い。担当者も高齢者やパート主体で、台車を押して構内を
運搬している。どう見ても物流部門をコスト改善の宝庫とは捉えていない。
メーカーでは、営業部門と工場の生産管理部門や製造部門との連係が十分で
ない例を多く見かける。同じように卸や商社では、営業部門と営業事務など
のバックヤード部門、あるいは仕入れ部門との連係が十分でない例も多く見
かける。
そのため、過剰な在庫を抱えてしまったり、納期が間に合わず顧客に迷惑を
かけたり、販売の機会損失を発生させているのも「部分最適」が影響してい
る。これでは顧客満足度(CS)は向上しないばかりか、コンペティターに
スイッチ(転注・切り替え)されてしまう。
【4】部分最適から全体最適を目指す時代!
企業間のSCMの前に、「自社内の全体最適化」、「自社内SCM」を目指さ
なければならない。全社一律に成果主義制度となると、他部門や他人のこと
に思いを馳せる気にはなれないだろう。企業内には、バックヤード部門、成
果と言われても困る部門もあるのだ。縁の下の力持ち的部門やそこに働く社
員の存在なしには、企業は成り立たないはずだ。
「全体を最適化」を図るためには、縁の下の力持ち部門やそこに働く社員に
対する公平な評価システムの確立が重要だ。一旦抱え込んだ人を放出したく
ない気持ちは管理職(職場の責任者)なら誰でも持つだろう。どうしても人
を出せと言われると、はっきり言ってあまり戦力になっていない人を出そう
とする。
人というリソースを臨機応変に動かすためにも、有効に活用するためにもが
んじがらめの縦割り組織ではおおきな障壁になる。フラット型の組織、オー
ケストラ型の組織にしたり、プロジェクト組織にすることも重要になる。
お山の大将が沢山いるから「部分最適」に陥りやすいのだ。柔軟な組織と企
業風土の改革に取り組むことをお勧めしたい。特に経営トップは「アジル
(Agile:機敏さ)とスピード力」なるコンピテンシーを磨く必要がある。
【5】編集後記
パナソニック(旧松下電器工業)の経営モデルは「事業部制」だった。プロ
フィットセンターは事業部だったのである。しかし中村改革のとき事業部制
は「部分最適」と言う欠陥があるとして廃止に踏み切った。
しかし、パナソニックは家電を中心に莫大な赤字を垂れ流し、再び大幅なリ
ストラを断行した。そして再び事業部制に戻すことにした。事業部制を維持
しつつ「全体最適」に挑戦しようとしているのだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
***********************************************************************
ブログにも興味深い記事を掲載しています。こちらをクリック!
⇒
http://blog.livedoor.jp/shimo1873/
⇒
http://blog.goo.ne.jp/saiaiconsul/
***********************************************************************