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経営者の果たすべき役割を再認識せよ

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経営テクノ研究所
2014年1月6日第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>
★経営者の果たすべき役割を再認識せよ
★ちょつと苦言:修身齏家治國平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)
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★経営者の果たすべき役割を再認識せよ
1.市場と企業能力とのギャップを埋めよ
 経営内容の悪化は、おおむね、市場の要求と企業能力とのギャップに対応
できなかったことから生じることが多いものです。このギャップをどこかで
食いとめる必要があります。放置しておくと、とどまることを知らずにギャ
ップは広がっていきます。 

 したがって、このギャップの広がりを、どこかで食いとめる必要がありま
す。それは、「どうもおかしい」と経営者が自覚したときが、食いとめるチ
ャンスなのです。 

 そして、その場合、企業構造の根本的な変革を要求されていると思わなけ
ればなりません。なぜなら、市場の要求と企業能力(規模)のギャップが、
企業能力の限界を示しているからです。

 市場の要求は、緊縮政策(主に固定費の削減)なのか、拡大政策(新製品
・新市場への飛躍)なのか、あるいはそれ以上の要求なのか、抜本的に企業
能力のプロセスを変えることになります。

 いずれのギャップを解決するにしても、まずなによりも、経営者自身の行
動力にかかっています。この場合、企業構造の根本的な変革を要求されてい
ると思わなければなりません。しかも変革は、企業の収益確保を強く要求さ
れているということです。

 経営者の決断とは、やるか、やらないかの二つに一つの意思決定です。優
柔不断は許されません。

 決断と実行は、起点を同一にするけれど、両者の間の隔たりは大きいもの
があります。すみやかに決断はしたが、ついに実行に移せなかったという実
例はあまりにも多く見受けられます。ここに市場の要求と企業能力とのギャ
ップが広がっていく最大の要因があるのです。

2.明日へのビジョンを示せ
 経営者のあり方については、最もむずかしい仕事を、全社員が注目する中
で行い、やり遂げるだけの実力が要求されます。つまり、率先垂範です。

 経営者といえども、企業のなかにおいては従業員です。しかも、従業員
規範たるべきことを要求されている従業員なのです。口先やテクニックだけ
が先走っていて、責務が果たせないような経営者はいらないのです。

 経営者というものは、責任逃れをしたり、仕事がつらいからといってしり
込みしたりしないし、予期せぬ障害にぶつかっても挫折することもありませ
ん。経営者自らが、現状のやり方や体制に甘えることなく、常に改善・改革
への意欲を燃やして、具体的に取組んでいきます。

 とはいえ、経営者をとり巻く周囲の状況は、必ずしも効果をあげるのにふ
さわしいとはいえません。だからといって、手をこまねいているわけにはい
きません。まず、自分をとり巻く環境から手をつけ、成果をあげていく必要
があります。そのためにも、経営者の率先規範が不可欠になります。

 成果達成に必要なものは、企業の卓越性と明日へのビジョンなのです。明
日へのビジョンを持たなければ、この問いには答えられません。ということ
は、明日へのビジョンが把握できていれば、企業の目標と方向を定めること
が可能です。そして、おのずから経営者がとらなければならない経営行為の
優先順位が判明するはずです。その内容に率先垂範を行っていくわけです。

3.生き残るための経営計画を策定せよ
 市場原理主義のもとでは、目先の判断や現状維持的な経営態度では、激し
い市場競争から脱落していくことは明らかです。ここに経営計画が、経営管
理の中心課題となってくるのです。

 あらゆる経営計画は、次の4つの要素から成立っています。この4つのど
れが欠けても経営計画とは言えません。
(1)目標
(2)方針
(3)予測
(4)計画

 予測は、計画の前提です。不可能なことが計画されても、それは何の価値
もありません。また、予測によって、目標、方針が決まる場合があります。
すなわち、
●予測→目標→方針
というようにさがっていきます。なお、予測の数字が計画となる場合もあり
ます。

 以上のことから、予測、目標、方針、計画は、相互に表裏の関係にあり、
密着しているものです。しかも、この4つは、1つのまとまりをもって、経
営計画となるのです。また、予測は、次のように一連のつながりを持ってい
ます。
●全般的予測→個別事項の予測→細部事項の予測

 経営計画を、その機能的な面から、個別計画(プロジェクト・プランニン
グ)と期間計画(ピリオド・プランニング)とに分割することができますが、
それぞれの内容について徹底的に自己診断し、利益を生む経営計画を立てる
ことに専念しなければなりません。

 経営計画の失敗は、人・物・金のアンバランスを生み、企業を減殺させま
す。適正なバランスなくしては、企業の成長は望むことはできません。要は、
人・物・金という企業素材が、いかに時期に適した配分がなされているかと
いうことです。この配分のいかんによって、企業の効率が左右されることが
大なのです。
   
4.人間学の上に立ったリーダーシップを発揮せよ
 企業経営においては、リーダーシップ必要性はますます高まっています。

 リーダーシップは、統率者とその環境との相互依存の関係にあると言えま
す。つまり、相互の信頼が不可欠な要素なのです。この信頼を育て、維持す
ることに努力すべきであり、この信頼の上に立ってこそ、経営者が効果性を
発揮することが可能となります。

 企業目標の達成は、経営者の任務です。その達成に必要な人事を効果的に
行なわなければなりません。すなわち、すべての従業員に公平な機会を与え
る必要があります。人材の育成についても、欠かすことはできません。

 経営者が効果的であるためには、人間観を学ぶことも大切です。いい古さ
れている格言ですが、企業は人なりということの意味する重要さを噛みしめ
る必要があります。

 さて、リーダーシップとは、マネジメントと違って、一貫性や秩序を生み
出さず、むしろ変革を生み出すものです。リーダーとは、変化・変革を創造
する人でもあるのです。そのためのリーダーシップは、次の3点を核に発揮
されます。
(1)方向を定める。長期的ビジョンを打ち立て、この現実に必要な変革の       
   戦略を設定する。
(2)人材を目標に向けて駆り立てる。ビジョンを理解させ、達成へと参加
   ・貢献させる。
(3)モチベーションと意欲高揚を図る。

 このようなリーダーシップは、平均以上の知能、エネルギッシュな性格、
精神的安定性などの遺伝的要因や幼年期の体験がリーダーシップの形成に影
響を与えはしますが、育成できるものとされています。
 
5.高い業績を上げる手段を実行せよ
 1966年、アメリカの心理学者であるダグラス・マグレガーは、「企業
の人間的側面」という著書でX理論・Y理論といった人間観を発表しました。

 X理論は、人間に対する性悪説で、こうした人間を扱うリーダーは、厳し
い管理と統制、命令、強制を行わなければ、成果をあげることはできないと
いう考え方です。

 Y理論は、性善説であり、このような人間を扱うリーダーは、自分で自分
に命令して働く、という理解と信頼の管理を行わなければ、高い業績はあげ
られないという考え方です。

 そのための手段として、(1)権限の委譲、(2)仕事に対する情報の提
供、(3)自由裁量、(4)決裁基準の弾力的運用、(5)経営参加、(6)
目標設定、(7)業績評価、(8)業績による昇給、利益分配、(9)昇進
などが挙げられます。

 そこで、従業員にやる気を持たせ、人を効率的に活用すめために経営者は
どのような手段を用いればよいか、この点について確固たる方針をたて、そ
れを言葉だけでなく行動をもって示さなければならないのです。            
           
6.意識して健康管理を行え
 経営者は健康でなければなりません。経営者にバイタリティがなくなれば、
企業全体が沈滞してしまいます。いくら人間性に優れていても、いくら責任
感が強くても、実行に移されなければ、企業として成果があがらないからで
す。

 実行は、健康によって支えられます。経営者も不死身でない以上、心身の
調子のよいとき、悪いときもあると思いますが、心身のどちらが悪くても仕
事はうまくいかないものです。それだけに経営者は、常日頃、心身の調子を
くずさないように十分注意しなければなりません。

 作家の芥川龍之介に、「作家になるためには、どんなことに心がければよ
いですか」と訊ねると、それを聞いて彼はこう答えました。「まず体操と算
数を勉強することだ」体操とは丈夫な身体をつくる、いわば健康管理すると
いうことです。健康であることは、成功への大きなスキルです。

 第一は健康管理に普段から気をつけることです。肉体上の病気の不安は、
早期に検査を受けて取除くことです。自らのペースを乱さないようにし、や
むをえず夜ふかししたときは、必ず翌晩は早く休むように心がける必要があ
ります。

 人生と仕事は渾然一体、バランスがとれていなければなりません。したが
って、「平生心是道」が大事であり、常日頃の健康管理がバイタリティを生
むことになります。

 第二は精神面の管理に留意しなければなりません。ストレスにおちいる大
半の人は、他に負けたくないという想念が強く、その願望をうまく実現でき
ないために、心が落ち込んでしまうのです。だから、願望が達成できないと、
ヒステリックになっていきます。ストレスを軽減させるには、「無為自然」
に心がけることです。

 以上の点から健康管理の秘訣は、
(1)平生心是道……普段の心がけが大事。
(2)無為自然………自分の小我的な欲や願望を捨て去り、すべてを運命に
          任せることにつきると言っても過言ではありません。

 シェイクスピアも、「人は、常に明るく愉快な心を持って、人生の行路を
歩まねばならぬ」と言っています。
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★修身齏家治國平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)
 自分の行いを正しくすれば家も平和になり、国もよく治まり、天下も平和
になるということで、天下を納めるのも個人の身を修めるのがもとだという
ことです。また、徳は近きより遠くに及ぼすものだということ。

 大学に「むかしのすぐれた徳を天下に実施して平和な世界をきずこうとす
る者は、まず、そのてはじめに自分の国をよく治めることを心がけます。自
分の国をよく治めようと望む者は、まず、そのてはじめに自分の家庭を平和
にすることにつとめます。自分の家庭を平和にしょうと望むものは、まず、
そのてはじめにわが身の行いを正しくすることにつとめます。天下を治める
ことも、その基本は身を修めることに帰する」と教えています。

 企業も同じです。企業内の個々人の成長なくして企業の発展と存在はあり
えないのです。そういった意味でも、すべての企業構成員が意識して自己啓
発に努めなければなりません。 

1.すぐれた友をつくれ
 同じ企業内に自分よりすぐれた友を持つことは理想的ですが、できない場
合は別な企業であってもかまいません。しかし、同じような職種の友がよい
のです。

 ところで同一企業内の友は「友人でなくライバルだ」と思いたくなります
が、それは自分の心の持ちようで、自分から「友に尽くす」ことをしたり、
「友の憂いを泣く」といった心を示せば相手も反応を示してきます。反対に
こちらがライバル意識を示すと、先方もライバル意識をちらつかせてきます。

 では、自分より「すぐれた友」とは、仕事のことでも自分よりすぐれた知
識や技能を持ち、また、情操的にも円熟味のある人。とくに教養のある人です。

 こういう友を持っていると、常に会うことによって、友人の仕事の仕方、
部下の使い方などを観察することができて参考になります。さらに混迷の事
態に直面した時、友人の意見を聞き、対応していく方法をみつけるのにも役
立ちます。

 つまり、友人に接触し、相談することによって自己啓発に連結していくの
です。

 人間は、自分より劣った人と接触している時は心もやわらぎ、優越感にひ
たって愉快なものです。とくに酒を飲む時は、いっそうこの感が深くなるこ
とがあります。しかし、そこにはなんの進歩もありません。たわいのない愉
快のむなしさが残るだけです。

2.一目置かせる得手をつくれ
 ある1つの製品でもよい、得意先でもよい、自分でなかったら、うまくい
かない知識とか、ルートといったものを持っていると、人も一目置くことに
なり、自分も小さいながら仕事とか人生に自身を持つことができます。

 さらに努力して一目置かせる得手を外につくりたくなるし、また、一目だ
けでなく二目も三目も置かせようと自己啓発に励みが出てくるものです。そ
のためらも最初に一目置かせる得手を早く身につけることです。

 得手とは、普遍的なものではなく、希少的なものをいいます。普遍的とい
うのは、文書整理がうまいとか、計算が速いとか、稟議の起案文がうまいと
かは多くの人ができることあり、特別な才能とはならないのです。

 得手は人の持ってないもの、たとえば、英語の二級とか一級とか、あるい
は不動産鑑定士とか、ビル管理者検定試験に合格するとか、そういったなに
かのライセンスを持っているとか、あるいは企画力でもよい。人にできない、
人の考えつかないことを考案する能力を持っていたら、あらゆる点で得をし
ます。

 仕事でも人生でも小さな自信がついてくると、その自信を大きく確固たる
ものにしょうと、実践することに楽しみが湧いてきます。それには努力し、
忍耐し、小さくとも実力を早く身につけ相手に一目置かせることです。

3.知恵をつくれ
 現代は、一般に情報収集手段は豊かであり、そのために各人は知識は持っ
ています。しかし、知恵は希薄です。とくにエリートといわれるよう希薄で
す。とくにエリートといわれるような人は頭はいいが心は発達していません。

 知恵をつくるには歴史書を読み、とくに古典を読むことです。昔の偉人と
いわれるような人がいかに対応していったか、いかに人生に処していったか
を歴史によって研究し、自分の参考にするのです。

 とくに「史記」といったような歴史書には、支配の原理とテクニックの外
に、保身の術、抵抗の論理、派閥への対応といったものまで、高等的な知恵
が書かれています。

 歴史書はは、乱世に処する知恵が書かれているから、混迷に対応する知恵
をくみ取っていくよう心がけるべきです。

4,体をつくれ
 ビジネスマンは、健康が資本です。からだの弱い上司は、上から見ても下
から見ても「頼りになる上司」には見えません。

 ビジネスマンが気をつけなければならない病気は、胃と血管の病です。倒
れてしまったら本人はもとより家族がかわいそうです。

 だから余暇を酒とマージャンで過ごすよりも、ゴルフ、ハイキング、釣り、
散歩、毎朝のジョギングなどで過ごした方がよい。しかし、なにごとも体調
維持のために過度にならないように積み重ねていくことです。なにごとにも
バランス感覚が必用です。

 また、ビジネスマンの病のひとつにノイローゼがあります。変化に適応し
きれなくなるもの、あるいは成果主義人事制度にまきこまれて、情報の洪
水にあって整理しきれなくなって、失敗を苦にしてなど、いろいろあります
が、このような小さな気持でいては、ノイローゼにならなくとも、これから
の変容に対応していくこともできません。

 小心を捨て心を大きく、それには視野を広くして変化に適応していくこと
が必要です。

 仕事のことを、いつまでもくよくよ考えている人がいます。仕事は仕事、
休養は休養と割り切って、いつまでも仕事のとりこにならず、休養の時は、
ほがらかに心も体も休めるようにすべきです。

5.イメージをつくれ
 部下を気持ちよく働かせるにも舞台装置が必要です。相手の心をつかむイ
メージづくりです。

 こせこせしたタイプの上司には部下も心からついてきません。こせこせタ
イプは軽視されます。エゴイストタイプも嫌われます。人をひきつけるには、
ひきつけるイメージづくりをしないとうまくいかないものです。

 つまり魅力です。誠意を示すも魅力になります。無口も神秘的な魅力に通
じます。反対に多弁はイメージを壊すことになります。

 上手に自己のイメージ・アップを、いそがずやわらかく心がけている人は、
いつか職場でも光彩を放ってくるものです。

 会議の席でも落ちついて、タイムリーに要点を言う、また、仕事もうまく
早く片づける。理解力が早い。情報にも強い。いつも打てばひびくような適
応力を持っている。それでいてソフトで、マナーに強かったら自分のイメー
ジは周囲の人たちのなかで高まるばかりです。

 洗練された身だしなみ、洗練されたマナー、洗練された情報力は自己のイ
メージを上昇させる原動力です。反対にこれに反すると、自分のイメージ・
ダウンになってそれだけマイナスになります。

 以上、五つの自己啓発は、心がけしだいで毎日行えるものであり、それに
苦痛も伴わないません。さらに、別に気張る努力も必要としません。いわゆ
る心の持ち方しだいでなのです。

 それにこういった自己啓発には、お金もいく分かはかかるので、毎月の生
計費のなかに「能力開発費」として二千円から三千円ぐらい、はっきりと計
上しておくとよいと思います。
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★舘 義之のポジション
 人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
 人事・IE・VE・マーケティングの三輪で企業体質の仕組みを構築して、
厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援します。
舘 義之への問い合わせstudy@agate.plala.or.jp
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