◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第329回>賢人の
コンピテンシーをベンチマークする!<その22>
==■「元フリーター、凄腕義肢装具士林伸太郎氏の職人魂に学ぶ!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人の
コンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していき
ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと
理解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】整形外科医も絶賛する本物よりも本物らしく!
【2】林伸太郎氏のプロフィール!
【3】東北から訪ねてきた若い女性に希望の指を!
【4】指2本を失った金型職人のヤスリ掛け機能を呼び戻す!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
=================================
賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人の
コンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】整形外科医も絶賛する本物よりも本物らしく!
オリンピック招致合戦は熾烈だった。そんな中、日本はトップバッターとして佐藤
真海さんを送り込んだ。彼女のプレゼンテーションは各国のIOC委員や関係者に
深い感動を与えた。彼女は病気で足を失い義足のアスリートだった。
一方、事故で腕や指を失う人は多い。腕や指に限らず体の一部を失うことはその人
を奈落のそこに突き落とす。夢も希望も失いかねない。
そのような人を救ってくれる凄腕の義肢装具士が東京は練馬に小さな工場を構えて
いる。林伸太郎氏(39歳)だ。彼の元には月平均60件もの相談が寄せられると言う。
失った体の一部を本物よりも本物らしく再生してあげるのが彼の仕事だ。昔から義
肢装具士はいる。だがほとんどが機能重視だが、彼は機能とリアリティを追及する。
整形外科医も彼を絶賛する所以だ。
【2】林伸太郎氏のプロフィール!
彼は今、妻と子供3人の4人暮らし。年間の休みはほんの数日しか取れない。だから
夕飯だけは家族と一緒に食べるようにしている。奥さんとの晩酌もリラックスする
ひと時だ。
彼は子供のときから物を分解したり組み立てたりするのが好きだった。学校を出て
からは自分に向いた仕事が見つからずアルバイトを転々とし、フリーターも経験し
た。フリーター時代に妻の香苗さんと知り合い、結婚した。彼女は「このままで終
わる人ではない。きっと自分に向いた仕事に出会えばすごい人になると思った」と
言う。
フリーター時代にふと本屋に立ち寄り、目にしたのが義肢装具士入門の本。「これ
だ」と思った。義肢装具士専門学校に入り、のめりこんでいく。技術を深めるため
一時海外にも出かけていった。その後、義肢製造の専門会社に入社する。既製品の
義肢を販売するため病院に張り付いて営業した。だが、既製品ゆえに面白みがなか
った。
思い切って入社5年後に独立した。評判は上々だった。しかし仕事がうまくいかず、
逃げ出してしまったことがあった。9年前のことだ。納期をずらしてもらったのに、
引渡しの日に約束の時間10分前にシャッターを閉めて姿をくらました。義肢をもら
えずとぼとぼと帰るお客様の後姿を見てしまった。とんでもないことをしたと後悔
した。
パーフェクトは望めない。考え方を変えよう。「一つずつできることをやればいい。
いつか高みに届く」と。それ以来逃げたりはしなくなった。
【3】東北から訪ねてきた若い女性に希望の指を!
ある日、東北から28歳の若い女性がやってきた。以前電話で相談したとき親身になっ
て相談に乗ってくれたのでやってきたのだと言う。彼女は4歳のとき祖父の工場で遊
んでいて右手中指の第一関節のところから切断した。
堂々と手を出して歩けない。バックを持っても手を隠してしまう。母はそばにいなが
ら事故を防いであげられず「ごめんね」を繰り返す日々だそうだ。
林伸太郎氏は、彼女が3日間東京に滞在する間に本物よりも本物らしい指を作ってあ
げると約束した。彼女が「うわっ、すごい」を連発するような指が完成した。だが
彼は、「
交通費出すからもう一度来ない。日帰りでいいから。もっといい物にでき
るから」と。彼女は了解した。
2週間後、約束どおり彼女がきてくれた。義指が装着された。見事な出来栄えだった。
希望の指を提供できた瞬間だった。彼女はルンルン気分で帰っていった。
【4】指2本を失った金型職人のヤスリ掛け機能を呼び戻す!
ある日、茨城県から金型職人が奥さんと男の子を伴って訪ねてきた。事故で右手の人
差し指と中指を付け根から失った。ヤスリを使って金型を磨くことができなくなった
のだ。会社は他の仕事に回してくれたが、金型の仕上げに戻りたい。医者にはもうヤ
スリの仕事は無理だと告げられたが諦めきれないのだそうだ。
今回の場合、リアルさはいいから何しろ機能を取り戻したいのだ。難しいと思ったが
彼は引き受けた。試行
錯誤を繰り返し、手に装着する義肢を試してもらったが全くダ
メだった。その夜、珍しく深酒をして酔いつぶれた。妻はそっと見守った。
数週間後、ふとしたことから釣具の道具からヒントを得た。「義肢にヤスリを固定し
てしまう」と言う新しい発想だった。ヤスリを固定した部分を親指と薬指・小指で握
り締め、手首のコック機能を使ってヤスリ掛けをやるのだ。金型職人に試作品を何度
か試してもらい、改良を重ねてついに最終版が完成した。実際に金属にヤスリを掛け
て試してもらった。苦虫を噛み潰したような表情でぶつぶつ言いながら試していた金
型職人が「いいね、これ!」と白い歯を見せて、急に表情がほころんだ。奥さんと男
の子を伴って、足取りも軽く帰っていった。金型職人の誇りを取り戻した瞬間に立ち
会うことができた。
【5】賢人から学ぶべきこと!
ダンサーの卵の女性は左手の手首から上を失っていた。ダンスを諦めかけていたとき
林伸太郎氏と出会った。ダンスの動きは激しい。使っているうち損傷することもある。
修理依頼品を届けるためダンススタジオに行き、ダンサーの卵の女性が踊っている光
景を初めて見て感動した。今、彼女は再びダンサーへの道が拓かれた。
9年前に仕事がうまくいかず逃げ出したことがあったことは前述したとおりだが、我々
は林伸太郎氏から人生訓を学ぶことができる。
一気に完璧なものはできない。一つひとつできることをやる。そうすればいつか高み
に届く。例えば、装着する指の付け根をちょっと工夫してみよう。例えば、肌の色を
もう少しだけ変えてみよう。「自分を乗り越えていく人がプロフェッショナルだ」と
彼は言う。
【6】編集後記
世の中には夢も希望も失い、生きていく気力さえも失いかけている人は多い。五体満
足でなければ負い目を感じる。
そのような人たちに機能や本物よりも本物らしい義肢を届ける。仕事がうまくいって
依頼主が帰るとき、みんなルンルン気分になって帰る。「仕事冥利に尽きる」とはこ
のことだ。
今、アルバイトやフリーターに甘んじている人もきっと自分の一生を賭けられる仕事
が見つかる。諦めないことだ。
<この記事はNHKの「仕事の流儀、プロフェッショナル」を参考にさせていただい
た。>
================================
次回に続く
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ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
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【2】林伸太郎氏のプロフィール!
【3】東北から訪ねてきた若い女性に希望の指を!
【4】指2本を失った金型職人のヤスリ掛け機能を呼び戻す!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
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からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人のコンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】整形外科医も絶賛する本物よりも本物らしく!
オリンピック招致合戦は熾烈だった。そんな中、日本はトップバッターとして佐藤
真海さんを送り込んだ。彼女のプレゼンテーションは各国のIOC委員や関係者に
深い感動を与えた。彼女は病気で足を失い義足のアスリートだった。
一方、事故で腕や指を失う人は多い。腕や指に限らず体の一部を失うことはその人
を奈落のそこに突き落とす。夢も希望も失いかねない。
そのような人を救ってくれる凄腕の義肢装具士が東京は練馬に小さな工場を構えて
いる。林伸太郎氏(39歳)だ。彼の元には月平均60件もの相談が寄せられると言う。
失った体の一部を本物よりも本物らしく再生してあげるのが彼の仕事だ。昔から義
肢装具士はいる。だがほとんどが機能重視だが、彼は機能とリアリティを追及する。
整形外科医も彼を絶賛する所以だ。
【2】林伸太郎氏のプロフィール!
彼は今、妻と子供3人の4人暮らし。年間の休みはほんの数日しか取れない。だから
夕飯だけは家族と一緒に食べるようにしている。奥さんとの晩酌もリラックスする
ひと時だ。
彼は子供のときから物を分解したり組み立てたりするのが好きだった。学校を出て
からは自分に向いた仕事が見つからずアルバイトを転々とし、フリーターも経験し
た。フリーター時代に妻の香苗さんと知り合い、結婚した。彼女は「このままで終
わる人ではない。きっと自分に向いた仕事に出会えばすごい人になると思った」と
言う。
フリーター時代にふと本屋に立ち寄り、目にしたのが義肢装具士入門の本。「これ
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思い切って入社5年後に独立した。評判は上々だった。しかし仕事がうまくいかず、
逃げ出してしまったことがあった。9年前のことだ。納期をずらしてもらったのに、
引渡しの日に約束の時間10分前にシャッターを閉めて姿をくらました。義肢をもら
えずとぼとぼと帰るお客様の後姿を見てしまった。とんでもないことをしたと後悔
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パーフェクトは望めない。考え方を変えよう。「一つずつできることをやればいい。
いつか高みに届く」と。それ以来逃げたりはしなくなった。
【3】東北から訪ねてきた若い女性に希望の指を!
ある日、東北から28歳の若い女性がやってきた。以前電話で相談したとき親身になっ
て相談に乗ってくれたのでやってきたのだと言う。彼女は4歳のとき祖父の工場で遊
んでいて右手中指の第一関節のところから切断した。
堂々と手を出して歩けない。バックを持っても手を隠してしまう。母はそばにいなが
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林伸太郎氏は、彼女が3日間東京に滞在する間に本物よりも本物らしい指を作ってあ
げると約束した。彼女が「うわっ、すごい」を連発するような指が完成した。だが
彼は、「交通費出すからもう一度来ない。日帰りでいいから。もっといい物にでき
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2週間後、約束どおり彼女がきてくれた。義指が装着された。見事な出来栄えだった。
希望の指を提供できた瞬間だった。彼女はルンルン気分で帰っていった。
【4】指2本を失った金型職人のヤスリ掛け機能を呼び戻す!
ある日、茨城県から金型職人が奥さんと男の子を伴って訪ねてきた。事故で右手の人
差し指と中指を付け根から失った。ヤスリを使って金型を磨くことができなくなった
のだ。会社は他の仕事に回してくれたが、金型の仕上げに戻りたい。医者にはもうヤ
スリの仕事は無理だと告げられたが諦めきれないのだそうだ。
今回の場合、リアルさはいいから何しろ機能を取り戻したいのだ。難しいと思ったが
彼は引き受けた。試行錯誤を繰り返し、手に装着する義肢を試してもらったが全くダ
メだった。その夜、珍しく深酒をして酔いつぶれた。妻はそっと見守った。
数週間後、ふとしたことから釣具の道具からヒントを得た。「義肢にヤスリを固定し
てしまう」と言う新しい発想だった。ヤスリを固定した部分を親指と薬指・小指で握
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て試してもらった。苦虫を噛み潰したような表情でぶつぶつ言いながら試していた金
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【5】賢人から学ぶべきこと!
ダンサーの卵の女性は左手の手首から上を失っていた。ダンスを諦めかけていたとき
林伸太郎氏と出会った。ダンスの動きは激しい。使っているうち損傷することもある。
修理依頼品を届けるためダンススタジオに行き、ダンサーの卵の女性が踊っている光
景を初めて見て感動した。今、彼女は再びダンサーへの道が拓かれた。
9年前に仕事がうまくいかず逃げ出したことがあったことは前述したとおりだが、我々
は林伸太郎氏から人生訓を学ぶことができる。
一気に完璧なものはできない。一つひとつできることをやる。そうすればいつか高み
に届く。例えば、装着する指の付け根をちょっと工夫してみよう。例えば、肌の色を
もう少しだけ変えてみよう。「自分を乗り越えていく人がプロフェッショナルだ」と
彼は言う。
【6】編集後記
世の中には夢も希望も失い、生きていく気力さえも失いかけている人は多い。五体満
足でなければ負い目を感じる。
そのような人たちに機能や本物よりも本物らしい義肢を届ける。仕事がうまくいって
依頼主が帰るとき、みんなルンルン気分になって帰る。「仕事冥利に尽きる」とはこ
のことだ。
今、アルバイトやフリーターに甘んじている人もきっと自分の一生を賭けられる仕事
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