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革新的農機で超ニッチ市場を開拓した二代目の心意気!

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      シリーズ「第二創業の実践の中で仕事のできる人の集団を作る!」

 <第467回>[(第27話)「革新的農機で超ニッチ市場を開拓した二代目の心意気!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】果樹農家がドライブ感覚で草を刈る!
【3】木材の積み出しはリモコン操作で楽々!
【4】田舎町から世界に打って出る!
【5】編集後記

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自社の商品にユニークなネーミングをすることで知られているのが小林製薬だ。
「熱さまシート」、「ポット洗浄中」、「ブルーレットおくだけ」、「トイレその
後に」などで親しまれている。


だが小林製薬に負けないほど面白いネーミングで躍進中の農機メーカーが九州にあ
る。福岡県うきは市の「株式会社筑水キャニコム」と言う輸送機器メーカーだ。農
業機械、建設機械、林業機械等を製造販売していて年商は約50億円、社員数は約
230名である。

大手農機メーカーとバッティングする商品は扱っていない。大手が手を出しにくい
超ニッチな市場を狙っているのだ。

株式会社筑水キャニコム」は1948年に「包行(かねゆき)良人氏」が「包行農具
製作所」として創業している。それを現二代目の包行均会長が飛躍的に業績を拡大
した。そう言う意味では立派な第二創業を果たしたのである。

会社のモットーは「ものづくりは演歌だ」である。演歌は日本人の心そのもので、
義理と人情が根底にある。そのためか農業、林業、果樹園等を営む人たちにとって
親しみ深く、また次々改良を加えるので絆が深くなりリピーターも多い。

今回は「超ニッチ市場で躍進する農機メーカー築水キャニコム」を採り挙げる。


【1】心に刻んでおきたい言葉

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営業マンにビデオを持たせてお客様の生の感想を集める。お客様のボヤキこそが売
上に繋がる真のニーズなのだ。


       包行(かねゆき)均


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【2】果樹農家がドライブ感覚で草を刈る!

果樹農家の作業の中に草刈作業がある。鎌で刈るか電動回転鋸で刈るのが普通のやり
かただ。これは結構な重労働でしかも時間を要する。炎天下での作業もあれば、雨の
中での作業もある。

今、果樹園では雑草を根っこごと抜かないのが常識らしい。刈り取った草はそのまま
放置して置けば土中の微生物が増えて土壌を改良してくれるから美味しい果物ができ
ると言う理論のようだ。

柿、梨、りんごなどの果樹園の草を短時間で刈ってくれるのが草刈機「まさお」だ。
ドライブ感覚で草刈ができる。作業能率は飛躍的に向上し、しかも疲れ知らずだ。

例えば梨の枝は横に這わせる。梨を収穫して運搬するときは車高が問題となる。高す
ぎると首を曲げて操縦しなければならないが、農家のボヤキを取り入れて車高を10
センチほど低く設計してあるから使い勝手がいいのだ。

営業マンはビデオを持って定期的に顧客先を訪問する。不満は特にはないが何気なく
こぼしたボヤキをビデオに収めて帰る。それを社に持ち帰り、みんなで映像を見て問
題点を共有し、製品開発に繋げているのだ。

ボヤキは概ね3つに分類される。「値段が高いと言うボヤキ」、「商品の改良に繋が
るボヤキ」、「新商品開発につながるボヤキ」だ。これらのボヤキを生かすことで後
々売り上げに繋がるのである。



【3】木材の積み出しはリモコン操作で楽々!

林業が廃れて山は荒れ放題と言う地域は多い。例えば地方(熊本県高森町)の森林組
合の要望を取り入れて開発したのが林内作業機「やまびこ」だ。ウインチを利用して
木材の上げ下ろしを自動化し、しかもリモコンで操作できる優れもので独り作業が可
能になった。これも作業能率の向上だけでなく、肉体的にとても楽になったと好評だ。

例えば大型台風では倒木が多数発生する。しかしその後処理が大変だが、こんなとき
は「やまびこ」の出番だ。台風をきっかけに倒木処理の現場では必需品となり、会社
の知名度も上がったからうれしい。



【4】田舎町から世界に打って出る!

筑水キャニコムは現在世界40ケ国に進出しているグローバル企業に成長している。年
商約50億円の4割は輸出で稼ぐ。田舎のメーカーであるのにさまざまな国籍の人を社
員として雇用しているのだ。現在は10ケ国の人を採用している。会議は英語で行われ
るから社員の語学力はすごい。アメリカの巨大農場はもちろん、東南アジアの奥地に
まで進出している。

海外営業では代理店を一切使わず、自ら現場の人たちへ直接製品を売り込むようにし
ている。代理店を使えば「これは高いから売れない」で終わってしまう。しかし本当
に困っている人たちに実際使ってもらえば優れていることが分かってもらえるからた
だ。

例えばミャンマーの奥地で鎌や回転鋸で草刈をしているところで草刈り機「まさお」
を使ってもらったところ、その作業スピードに驚いた表情を見せた。もちろん商
談成立だ。

海外の農家のボヤキ発掘にも国内同様力を入れて、徹底した義理と人情のものづくり
を敢行している。


【5】編集後記

カンブリア宮殿のスタジオで村上龍氏は草刈り機「まさお」に試乗してみて、なんて
楽しい乗り物だろうと思ったと言っていた。乗り心地もいいがデザインや色使いもい
い。徹底してお客の側に立ち、機能・性能を考え抜いている。

福岡発の中小企業が世界を舞台に活躍するなんて痛快そのものだ。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=

<今回の記事はテレビ東京の「カンブリア宮殿」も参考にしています。>



第二創業に挑戦したい企業様からのご連絡をお待ちします。



コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
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