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事業家とは何の変哲もないことを事業にする人

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016/07/04(第661号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで強い会社を作る
■□    
■□  ”業績をアップするには、まずは会計から変えよう!”
■■        http://www.tm-tax.com/
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 皆様、おはようございます。
 税理士の北岡修一です。

 7月1日、路線価が発表されました。路線価は、相続税や贈与
 税の課税対象となる土地の価格です。ここ数年は毎年7月1日
 発表となっています。

 今年は、全国平均では8年ぶりに前年を上回りました。
 特に東京は2.9%アップで最も高く、銀座鳩居堂前の最高路線価
 は、何と18.7%も上昇し、m2あたり3,200万円にもなりました。

 インバウンド消費の影響も大きいようですね。
 皆様の自宅や会社の側なども、国税庁ホームページより簡単に
 検索できますので、調べてみてはいかがですか?
  → http://www.rosenka.nta.go.jp/


 ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いい
 たします。 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■  
■□  事業家とは何の変哲もないことを事業にする人
■■  
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●週末、京セラ創業者の稲盛和夫氏の本を読みました。

 同氏の本は、様々読んでいますが、読む度に新たな気づきが
 あります。

 今回はその中からこれは、と思ったことをお話しします。


●それはタイトルに書いたことです。

 事業家、起業家というと、特別な技術や才能を持った人を思い
 浮かべるかも知れません。

 ベンチャー企業などというと、特にその技術や才能などがクロ
 ーズアップされているような気がしますね。


●そのような特別な技術や才能を持っていれば、それは強みにな
 りますが、決してそうではない事業家が多い、というのは考え
 てみればわかることです。

 たとえば、カレーのチェーン店「ココイチ」にしても、家具の
 ニトリにしても、決して誰にもできない技術があったから成長
 したわけではないと思います。

 カレーのお店などは、やろうと思えば誰でもできるはずです。


●その事業にかける強い思いと、日々の努力、創意工夫が半端で
 なかったからこそ、一大事業に育っていったのです。

 京セラの稲盛氏だって、最初からセラミックの専門家ではなか
 ったのです。たまたまそのような会社に入って、その製品を担
 当するようになって、研究を始めてあのような世界的な企業を
 作り上げていったのです。


●京都には、高収益でユニークな会社が多いですが、ロームにし
 ろ村田製作所にしろ、ワコールにしろ、任天堂にしろ、最初は
 皆、素人から始めたということです。

 素人であるからこそ、今までの慣習にとらわれず、自由に発想
 していったのです。


●その本で稲盛氏は、京セラの物流部門を例にあげています。

 京セラはご存知のとおり、アメーバ経営をして各工程ごとの部
 門別採算管理をしています。そのような個々のアメーバは、皆
 利益を上げる独立採算の部門です。

 ただし、すべての部門が独立採算になっているわけではありま
 せん。経理や総務人事といった部門は共通部門となっていま
 す。


●物流部門もある時までは、共通部門でした。

 工場内の各事業部で作った製品を、荷造梱包して発送するのが
 物流部門です。発送は外部の運送業者に委託します。

 工場の全事業部の製品を梱包発送するため、共通部門として、
 各事業部が費用を負担して面倒を見る、というような形になっ
 ていました。


●これをある時から、独立採算の事業部にしようということにな
 りました。単に製品を梱包し、倉庫に入れ、運送会社が取りに
 くると積み込んで発送するだけの仕事です。

 技術がいるわけでもない、誰にでもできる仕事です。これが果
 たして事業部になるのかという懐疑的な見方もあったようです。

 しかも各事業部からの要請で、既にかなり合理化されています。


●事業部長を社内公募したところ、ある工場長が立候補したとの
 こと。

 その後3年たってどうなったかというと、売上約20億円に対し
 て、税前利益が5億円、何と25%もの利益率を出す事業になった
 のです。(ずい分前の一工場の話ですのでご留意ください)

 しかも、各事業部が負担していた共通費を以前よりも大幅に安
 くして、これだけの利益を上げるようになったのです。


●今まで共通経費を全部使い切っていた部門が、共通経費を減ら
 した上で、25%もの利益を出す。これこそが事業だということ
 です。利益ゼロが25%もの利益になったのですから...。

 誰でもできそうな、簡単そうなことを、利益を上げる事業にし
 ていく人、これこそが事業家なのです。


●しかもあの京セラですから、事業部になる前だって相当の合理
 化をして徹底的に共通費を絞っていたはずです。

 それでもこれだけの利益を上げられる事業にすることができる
 のです。

 何をやったかは書けませんが、どんな仕事でも、既に今まであ
 る仕事であっても、創意工夫、改善改良、日々の努力次第で、
 いくらでも事業にしていくことができる、ということです。


●是非、皆様も、自社の事業をもう一度見直してみて、もっと
 創意工夫することができないのか、やり方を変えてもっとコス
 トを下げることはできないのか、日々考えてみてください。

 この業界は利益率が低いんだ、などという固定観念にしばられ
 ず、様々な創意工夫をすることによって、高収益率の会社にな
 っていくことができるはずです。
 
 
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<編集後記>  
 
 昨日は家族で父の実家に行って整理をしてきました。老人ホーム
 に入ったので、もうずい分空き家になってしまっています。整理
 するといろいろなものが出てきますね。特にやはり写真などを見
 つけてしまうと、懐かしくてじっくり見入ってしまいます。
 私の小さい頃の写真なんかがあったりすると、家族で大騒ぎにな
 ります(笑)。結果、あまり整理が進まなかったりしますが...。

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