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コラムの泉

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遅刻を注意しない組織

みなさんの職場に、遅刻をする人はいませんか?
休憩が終わっているのになかなか席に戻らない、などの遅刻も含みます。

◆目次

・事例1 遅刻してタイムカード改ざん
・事例2 昼休憩後の遅刻
・上司の問題点
・対応策


◆事例1 遅刻してタイムカード改ざん

勤務していた当時、次のような人がいました。
朝遅刻をした日はわざとタイムカードを押さず、「押し忘れた」と言って、
定時に出社していたように時刻を改ざんしていました。

席に着くのは定時を過ぎているので、周りの上司や同僚は
その遅刻に気づいているはずなのですが、
だれも遅刻のことを注意をしなかったようです。

その結果、その人はその後も遅刻とタイムカードの改ざん
を繰り返しました。

ここまでくると、さすがに他部署の人も不正に気づき、
しかるべき部署に通報したようです。


◆事例2 昼休憩後の遅刻

これは、ある販売会社に勤務していたときの話です。

その会社には、いつも3人でつるんでいる女子社員がいました。
この3人、直属の先輩社員が退職したとたん、
午後は15分遅れて席に着くようになりました。

どんなに電話が鳴ろうと、給湯室でペチャクチャしゃべっています。
残された我々がその対応に追われます。

ここでも、彼女たちの直属の上司は何も注意をしませんでした。
その結果、彼女たちの午後の遅刻はしばらく繰り返されました。

数日後、たまたまその場に居合わせた所長が、
すぐさまその3人を呼び出し、厳しく注意をしてくれたので
遅刻はなくなりました。

後日、所長に「なぜ直属の上司は注意をしないのでしょうか?」
と尋ねたところ、「育てる気がないんだろうね」と答えてくれました。


◆上司の問題点

いずれのケースも、なぜ上司は放置したのでしょうか。
事例2のように、気づいたときにすぐ注意をすれば、
普通の人ならわかるのです。

・そのうち本人が気づくだろう、誰かが注意するだろうという
 人任せの気持ちから?
・叱り方がわからないから?
・嫌われたくないから?
・部下を育てる気がないから?

いずれも、ずるい人がおいしい思いをする緊張感のない職場でした。
「この会社は遅刻をしても許されるんだ」と真似する人が出てきました。

時間を守るという当たり前のことができない組織。
それを叱れない上司を管理職にしている組織。

職場の秩序が乱れ、不公平感により士気が低下し、
良い人材が早々に辞めていきます。


◆対応策

問題を放置・先送りする組織には、次のような取り組みが必要です。

・まずは、トップが、どんなささいなルール違反も許さないぞ!
 と宣言する
・あいまいなルールを再度見直し、厳格に運用する
・毎月、リーダー会議を開いて職場の問題や課題を共有する
・「仕事に対する姿勢」を定期的にチェックして、
 昇給・賞与・昇進等に連動させる
・管理職教育、管理職登用試験の実施

等々、いろいろありますので、一つずつ実施しましょう。
そうすれば、必ず、不正のない働きやすい職場になっていきます。

方法は他にもいろいろありますので、その組織にあったやり方で、
働きやすい職場を作り上げていただけたらなと思います。
まじめに働いている人たちのためにも。


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