• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

<第165回>ベンチャーの雄、南場智子流人財育成法に学ぶ!

       ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

         <第165回>仕事のできる人の行動特性に学ぶ!

      ==■「ベンチャーの雄、南場智子流人財育成法に学ぶ!」■==

===================================

人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説してい
きます。

コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。

===================================


<今回のメニュー>
=================================

【1】社長が一番前のめり!
【2】仕事が人を育てるという信念!
【3】コミュニケーションは対等な関係でなければ!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記

=================================

【1】社長が一番前のめり!

若者の間で人気沸騰の携帯サイトがあります。DNA(ディー・エヌ・エ
ー)というサイトで、仮想の街に集まってユーザー同士が交流する仕掛け
です。1日の訪問者が2億を越えるという“お化けサイト”です。仕掛け
人は社員数200人のベンチャー企業の経営者、南場智子氏44歳です。

業績は急拡大を続けており、彼女は昨年暮れに「ウーマンオブザイヤー」
にも選ばれました。彼女のモットーはとにかく人を大切にすることです。
離職率の高い業界にもかかわらずDNAでは創業時のスタッフがほとんど
残っており、就職戦線でも学生の人気の的になっているのです。

彼女のフィロソフィは「社長が一番前のめり」。特にベンチャー企業は攻
めることを止めてはいけないとどんなときもこのフィロソフィを貫いてい
ます。「率先垂範力」なるコンピテンシーの現れです。


【2】仕事が人を育てるという信念!

「強い組織を作るにはどうすればよいか」。経営者にとっては永遠の命題
でしょう。

社員研修を充実させることも大切でしょう。しかし研修を積み上たからと
いって社員が成長するわけではないでしょう。

本人の「やる気と行動力」が全てのベースになるからです。私も人財5つ
の条件の真っ先に「やる気と行動力」を挙げています。

【南場流人事の考え方】

1.ある人が、ある仕事をしてそれを成し遂げたら、また同じ仕事をして
  もらうのは意味がない。

2.ある部門のエースと呼ばれる人もあっさり引き抜いて他部門に移すこ
  とがある。

3.たとえ今うまくいっていたとしても、強い組織にするという視点で配
  置転換する。

この考え方に対して抵抗する人はいますが、「仕事が人を育てる」という
明確な考えを持っているため、あえて断行するのです。そのためにどうい
う人をどういうところに配置するか、経営を考えるときに多くの時間を人
事に割いているのです。


【3】コミュニケーションは対等な関係でなければ!

強い組織作りに目標を置くことは、目先の業績や成果だけを追うのではな
いということです。普通の経営者はなかなかこういう視点を持つことはで
きないでしょう。

彼女はハーバード大学でMBAを取得しました。MBAを「間抜け」、「
バカ」、「アホ」と揶揄する人もいますが、彼女は偉ぶらないで人とコミ
ュニケーションできる気さくな人だという評判です。

コンサルティング会社に勤務していた時代にも大きな成果を上げている彼
女は、クライアントとのコミュニケーションを大事にしたからできたとい
う思いが強いのです。

コミュニケーションは対等な関係でなければ意思の疎通は図れません。水
平志向でコミュニケーションを取っていることがビジネスにおいて成功し
ている秘訣なのです。

会社やビジネスにおいて問題を起こしたり、うまくいかない人は大概コミ
ュニケーション力の欠乏にあります。「コミュニケーション力」なるコン
ピテンシーを磨くことがビジネスを成功に導くのです。


【4】今日のまとめ

1.特にベンチャー企業では経営トップの「率先垂範力」の発揮がものを
  言うこと。「社長が一番前のめり」は意義深いキーワードであること。

2.研修や教育訓練が人を育てるという考えを否定するものではないが
  「仕事が人を育てる」という考えには共感できること。

3.仕事がうまくいくかどうか、人生でも成功できるかどうかを左右する
  コンピテンシーは「コミュニケーション力」であること。


【5】編集後記

会社説明会に訪れた学生たちは彼女に人事制度、人財育成制度はどうなっ
ているのかと質問しました。

「ほとんどできていません」と涼しい顔で答えました。「皆さん、もし入
社したら是非いい制度を提案して下さい。私は仕事が人を育てると思って
いますから」とズバリ答えました。




次回に続く
次回は、「主婦、母親、松下電器部門長に学ぶ!」を解説します。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

本メールマガジンは「まぐまぐ」と「melma」を通して発行しております。
「まぐまぐ」での登録・退会はこちらから
⇒ http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/melmag.html
「melma」での登録・退会はこちらから
⇒ http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/melmag2.html

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央

*************************************************************************

この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
著書「中堅・中小企業のためのコンピテンシー入門」好評発売中!詳細はこち
らから⇒ http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/book.html

*************************************************************************

絞り込み検索!

現在23,012コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP