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2008年11月4日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL4
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】
経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】
tate@agate.plala.or.jp
【H P】
http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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■CONTENTS■
VOL4.生産管理
●オーダー・コントロール・システム(2)
●閑話休題「企業の繁栄・不安感の除去は商品力」
●編集後記
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●オーダー・コントロール・システム(2)
前回に引続きオーダー・コントロール・システムについて説明していきま
す。
5-2.設計・出図段階
設計・出図の遅延が末流工程に及ぼす影響は、はなはだ大きく、特に個別
生産の工場においては、この段階の統制活動が重要です。
(1)設計技術者の日程意識 設計技術者は、各自の専門分野のことについ
ては、熱心ですが、管理的な事柄には余り興味を持っていません。しかし、
設計技術者を外からコントロールしようとする考え方は、多くは失敗し勝ち
です。技術者自らの自覚とぜんたいとのつながりを認識してもらうことが大
切です。
(2)技術・営業・
製造部門の調整 この段階は、技術的要素を多く含んで
いるので、生産管理部門のみで解決することはできません。したがって、そ
の調整が積極的に行われる必要があり、これは打ち合わせ会議形式が主体と
なります。
(3)設計変更・仕様変更の迅速化 実施段階に入っている製番に対する設
計・仕様変更は、極力防止しなければなりません。また、やむ得ない変更に
対しては敏速に行う必要があります。
●連絡技師の設置
●検面の確率
●略図法による緊急処理
(4)先発手配の実施
ストック材料の以外の特殊材料や、購入機器あるい
は特殊購入品は、一般に購入期間が長いので製作期間を考慮して、設計の段
階で購入手配が行われなければなりません。
社内品についても、鋳鍛品に対しては先発手配が考慮されることが必要で
す。
このためには、生産部門や資材部門より
ストック材料、
ストック部品のリ
ストや、主要購入期間あるいは製品別の工事日程表等の情報を提供すること
が必要です。
さらに、早期手配品や、これに対する先行日程を予めルール化しておくこ
とが有効です。
(5)購入品・外注品仕様書の作成 これらの仕様書の作成も設計部門の仕
事です。中間における打ち合わせ、問合せ、納入してからのトラブルを考え
ると、忙しいという理由で初期に手を抜いたことが2~3倍となって再び設
計者の負担となって一層雑用を増やす結果を招くようになります。
(6)承認図の管理 製造メーカー、外注よりの承認図の管理、顧客に対す
る承認図の管理も、設計の規模によって専任の担当者を設けて、その徹底を
計ることは設計作業を促進するために極めて重要な業務です。
5-3.日程計画
(1)長期生産計画 将来の操業計画および引合納期の決定のために、長期
の負荷計画表を作成・維持しなければなりません。
これには、受注確定分と受注確率の高い未確定分を含めるのが普通です。
この段階負荷計画は、個々製品の生産管理には利用できません。
(2)余力管理 受注の都度(製番単位)、負荷と能力の関係、すなわち余
力を検討した上で、日程計画をたてることは、実施計画上の基本的条件です。
(3)機動性に富んだ計画の立案 後から受注した製品を先に組み替えて計
画する必要や、予測できない飛込み、設計変更、取消し等が発生し勝ちです。
これらの要請を容易に受入れられる計画の仕方や仕組みが必要です。
(4)主要部品の日程管理 工程数の多い部品、特殊設備、機械を使用する
部品は、日程的にも長く、生産期間を左右する傾向をもっています。これら
に対しては、部品毎に詳細な日程計画を立案し管理することが有効です。
(5)特殊工程の負荷計画 実施段階における機械別、職場別の負荷計画は、
その変動が激しいだけに、日程計画のポイントとなります。
特に、隘路工程については、常に負荷を維持し、その工程が全体を左右す
るなら、その工程を決定した後に、上下流の日程を決めなければなりません。
(6)作業分配 職長の行う作業分配は、極めて大切です。どの仕事をどの
機械に、誰に……を決められた日程の順序に割当てることは、計画と実施を
結ぶキーポイントです。
進度管理表、余力調査票、作業配分盤等の管理用具を適切に工夫整備する
ことによって、これらの仕事が著しく簡素化され明確となります。
5-4.製造手配準備 個別生産の生産管理部品は、新しい注文毎に技術部
門から新しい図面と材料表(部品表)をもらい、必要な資材所要量の
算定、
あるいは購入要求、内外区分の検討、および作業実施を指示するために必要
な製作伝票、作業伝票等の一切の作成準備を行うことが、どうしても必要で
す。
そして、これらは大急ぎで完了しなければなりません。これらを手際よく
処理するためには、次のいくつかの方法を研究し工場に適した改善を図る必
要があります。
(1)図面と部品表の分離 事務的に処理できる購入要求書の発行や、作業
伝票、出個伝票の作成、あるいは図面に記載されている部品表は扱いにくい
並行的事務の実施による準備期間の短縮を図る上からも、図面と部品表の分
離に対しての研究が必要です。
(2)転記の排除 ワン・ライティング・システムの
採用
(3)各種帳票フォームの研究 配列や記号を研究する
(4)緩急順位に応じた手配 出図の時期や順序は、必ずしも作業の緩急順
位ではありません。したがって、製作手配は、組立の所要時期、部品製作期
間の長短に応じた手配を行うことが必要です。
(5)現物の明示 個別生産のために職長や作業者は、流れてくる品物の現
物と名称、あるいは図面やオーダー・ナンバーに明るくありません。紛失や
不明品を防ぐためには、現場がよく分かるように現品票、識別札、略図等の
配慮が必要です。
(6)共通部品の集約 製番内機器の共通部品、製番間の共通部品で製作期
間が同じような場合、これがバラバラに手配されることは実施面で不具合が
生じます。これらに対しては、できるだけ集約し、できれば別個の製番を設
置し手配する方法を考えることです。
5-5.実施管理(進度管理)
生産工事の管理は、工程別の横の管理と、製品別、あるいは製番別の縦の
管理が必要です。
したがって、職場単位の工程員と、オーダー単位の統制員を欠くことはで
きません。
(1)縦の統制 縦の統制は、生産品目の繰返度や、類似性が強くなればな
るほど弱くなり、新規製品が増えれば増えるほど強くしなければなりません。
研究試作の場合は、その必要が最大で設計技術者も含めることもあります。
(2)計画と統制 個別性が増せば増すほど、計画段階での計画業務を強化
しなければなりませんが、その粗さは低下します。したがって、統制面での
カバーを多く必要とします。
(3)組立作業の統制 長期間を必要とする組立作業に対しては、実施段階
において週単位向う2~3週間の作業計画をたて、作業配分や、不足部品の
入手促進を計る体制が必要です。
(4)例外管理 統制活動の主体は遅延、不良、紛失等の事故におくことで
あり、このためには、その発見が容易であり、事務的に行われる仕組みが必
要です。
●管理用具
●進行会議(遅延対策会議)
●事故報告手続
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●閑話休題「企業の繁栄・不安感の除去は商品力」
社員は、企業の前途に、ひいては自分の前途に不安を持っています。
「この方向に、こういった努力を、このくらい続けたら必ず成功する」と
いった方針と計画が確定的でなくなってきました。
その方向に努力していても裏目が出てきて、思わぬ障害が出現したり、思
わぬ方向から全く別な現象が出てくるようになりました。
このために、経営者も、社員も大小の差こそあれ、何か不安を持つように
なってきました。とくに、若手社員のなかに、
●「損しているのは自分だけではないだろうか」
●「自分たちが中年になったころ、この会社は存続しているだろうか」
●「自分の家(土地つき)をいつ持つことができるか、小さくとも持つこと
はできないのではないか」
という不安感が切実になっています。
この三つの不安を社員から取り除いてやるように努力する必要があります。
個人消費の増えないのは国民に前途に対する不安感があるからです。この
不安を除去する政府が出現しない限り個人消費は増えません。それと同様、
社員が落ち着かないのは自分の前途に不安があるからです。
中国古代の兵法書「精兵のもとは不安を除去するにあり」といった言葉が
あります。強い兵をつくるには、
●自分が戦死しても家族は十分に暮らしていける
●自分の国は絶対に滅亡しない
という安心感があったなら、兵は後顧の憂いなく全力をあげて戦うことがで
きる、という意味です。
社員に不安感があったら意欲は高まりません。そこで、次の三つを排除し
てやることです。
●社員が経営者に対し不安と疑心を持たないこと
●社員が企業の将来に不安を持たないこと
●社員が自分の身辺に不安を持っていないこと
そのためには、「企業能力」を高めることです。企業能力を具現化する唯
一のものは商品力です。その商品力の優劣によって、企業の運命もきまるの
です。
そこで、市場の要求する商品に気を配らなければなりません。また、開発
商品を持てるように余力を蓄え、技術力・
資本力を駆使して商品力強化に努
力する必要があります。
商品力こそ顧客をひきつけ、企業を繁栄に導くと共に、社員に対して不安
感を排除することのできる源なのです。
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●編集後記
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