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2009年1月5日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL4
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】
経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】
tate@agate.plala.or.jp
【H P】
http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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■CONTENTS■
VOL4.生産管理
●生産管理と在庫管理
●閑話休題「不安の除去に全力をあげよ」
●ご紹介
●編集後記
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●生産管理と在庫管理
赤字転落となったトヨタ自動車の要因に海外販売のつまづきが指摘されて
います。急成長の陰で、情報が上層部に伝わりにくい大企業病が進んでいた
のです。
それは悪い情報が上層部に伝わらなくて、次のような方策を採り続けてき
たことにあるといっても過言ではありません。いずれにしても、在庫管理の
まずさが傷口を広げたともいえます。
●市場減速の微妙な変化を無視した増産
●拡大路線による先回りの投資
1.生産管理における在庫管理
在庫管理とは、
棚卸資産に関する需給バランスを経済的に最適にすること、
すなわち、支出を最小にし収入を最大にすることを目的とする管理で、その
対象となるものは原材料・半製品・製品などです。
(1)見込生産--受注生産
●見込生産は、実質的に凡て在庫販売のたてまえを取るわけですから、在庫
管理は、その量の決め方が問題となります。
すなわち、量決定のための情報は何で、そうして、その精度はどの位かで
決まります。
●受注生産の場合は通常、社外的な要因、すなわち、受注の変動をどこで、
どのような自由度でうまく生産を組合わせるかにあります。
この場合の組合わせは生産能力・納期・在庫の三要素です。しかし、納期
は社外的なものであり、能力は外注の活用、残業等をしても、大体20%の
余力があれば良い方です。
したがって、社内的に最も自由殿きくのが在庫の量の増減であり、問題は
どんな品種を選ぶかにかかります。
(2)多品種生産--少品種生産
●この場合、生産管理上はシステムの確率は±にかかわるわけです。したが
って、システムを単純化して管理
費用を削減する効果と在庫
費用の兼ね合わ
せで在庫の量・品種が定まります。
(3)個別生産--継続生産
●個別生産の場合は、納期短縮を中心とする原材料・中間製品在庫が問題と
なります。
●継続生産の場合は、製造ロットの大きさによって在庫量が規制されて問題
となります。
2.三つの計画機能と在庫管理
計画数字の正確性と迅速性です。これは、長期計画・中規模の方針決定と
計画・短期日程計画のような形でまとめあげられていることが必要です。
(1)長期計画
設備と在庫投資に向ける資金予算を立て、長期の営業予測と、その予測に
含まれうる誤差を考えて、釣合いの取れた資金予算に修正すること。
(2)中規模の方針決定と計画
短期日程計画の基礎として行います。現在、どんな資金が価値があるのか、
現在、要求されているサービスの必須条件は何かを決定しなければなりませ
ん。
一般的な計画は、販売予測と照し合わせて現有設備を利用するように立て
なければなりません。たとえば、設備能力の範囲を超えないで売上のピーク
に備えるためには、どれだけの在庫を持つ必要があるかを決め、
費用の変動
は許容範囲の水準にとどめ、または在庫および生産の
費用を釣合せるなどが
必要です。
この種の計画は在庫政策に一致した短期の日程計画を立てるための根本原
則を与えるものです。
(3)短期日程計画
具体化すべき生産に対する需要の立場から見て、設備・
雇用・在庫などが
釣合うように仕事を割振ることです。
これは維持すべき生産と
費用の水準、在庫投資の大きさ、顧客や倉庫、あ
るいはそれを必要とする最終製品などに対する供給量などを決める一貫した
方針のもとで行わなければなりません。
3.ORとは(Operations Research)
ORとは、「経営の場において科学的な方法、手法および用具を系の運用
に関する問題に適用して、系を管理する人に問題の最適解を提供するもの」
と定義されています。つまり、経営の意思決定のために計量的基礎を与える
科学的方法です。
たとえば、三種類の機械を系とし、二つの製品ををつくり、しかも利益を
最大にするという管理目的に合致した解を計算するものです。
一般的な手順をならべると次のようになります。
(1)問題を定式化すること
(2)研究している系を表す数学的模型をつくること
(3)模型から解を導くこと
(4)模型およびそれから導かれた解を試験すること
(5)解に対する管理を確率すること
(6)解を実施に移すこと
経営自身が複雑であり、運営する要素も多いし、計量化はし難い面があり
ます。そこでどうしても勘的な要素によってのみ意思決定を行ないがちにな
ります。
したがって、間違った決定を下す危険も多かったのです。この間違いによ
って生ずる損失をできるだけ少なくするために客観的・科学的なデータの提
供と解析の結果が必要になるのです。
そこて特殊な技法が開発がされ、研究されてきました。たとえば、在庫量
の決定、仕掛量の決定、優先順位の組み方等々です。その代表的な開発技法
がORなのです。以下、それらの技法を紹介します。
●リニヤー・プログラミング
企業の内外関連事項を連立一次方程式の形にまとめて最適な解を出すもの
で、生産・配合・輸送計画・混合・人員配置の問題や企業の利益計画等に適
用できます。
●待合せ行列理論
待合せ行列など輻輳する状況における最適解を求める方法で受付員の決定、
機械修理の等の問題に使われます。
●
モンテカルロ法
モンテカルロは賭博場のある所ですが、賭博のような偶然の繰返しの場合
に実験と同様な結果を見出す計算方法で、販売予測・在庫量推定等に使われ
ています。
●情報理論
情報の取出・伝達・貯蔵・変形といった通信の過程を有機的に組合わせた
もので、たとえば、本社・事業間の通信連絡の合理的制度化を数学的理論よ
り導きだす方法です。
●ゲームの理論
ポーカーの勝負の如き確率ばかりではなく、はったりや、グループを含ん
だ状況を解決する方法で競争者の出方を予測するものです。
その他にダイナミック・プログラミングや、MAPI方式・因子分析・実
験計画法等があります。
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●閑話休題「不安の除去に全力をあげよ」
単なる米国錬金術主義の経営者は、人間の感受性や知性を犠牲にして、意
志だけを不当に養うという結果をもたらすものですから、知性もなく、哲学
もありません。そのうえ相手の心を理解することもなく、ただ自己の錬金術
実現のために邁進するということになりがちです。
それにこういった人生観を持つ経営者は、とかく倫理性を欠き、目的のた
めなら手段を選ばないといった観念にとりつかれてしまう場合が多くなりま
す。
このような経営者を持つ組織は、経営者と社員との意志が全く中絶してし
まったり、不信感が上下の関係にも横の関係にも充満しているものです。
構成員の多くが錬金術主義にとりつかれている組織は、強そうに見えて弱
いものです。特に混迷に遭遇すると弱体化してしまいます。
錬金術主義にとりつかれている経営者の根本の考えは「人は利用するもの
なり」として、自分も身と心から人間的な情味を吸い取られていることが分
からないのです。
そのために たとえ内部留保があっても、容赦なく非正規
労働者や正規社
員をリストラ行います。もう現代では、武藤山治さん・出光左三さん・松下
幸之助さん、といった人間尊重主義の経営者は、出てこないのでしょうか。
個人消費が増えないのは国民に前途に対する不安感があるからです。この
不安感を除去する政府が出現しない限り個人消費は増えません。それと同様、
従業員が落ち着かないのは自分の前途に不安があるからです。米国錬金術主
義の崩壊は、その不安を如実に表しています。
中国古代の兵法書に「精兵のもとは不安を除去するにあり」といった言葉
があります。つよい兵をつくるには、
(1)自分が戦死しても家族は十分に暮らしていける。
(2)自分の国は絶対に滅亡しない。
という安心感があったなら、兵は後顧の憂いなく全力をあげて戦うことがで
きる、という意味です。
経営者はまず、
従業員の懐いているあらゆる不安を除去することに全力を
あげるべきです。経営者が不安感に汚染されてしまってはいけません。不確
定期の突破は不安を除去することからはじまるのです。
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●ご紹介
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●編集後記
明けましておめでとうございます。本年もメルマガをご愛読くださるよう
お願い申し上げます。
ところで、3年後の日本がどうなっているか、江戸末期のような混迷期が
続いているか、あるいは低成長期に入って安定しているか、その二つのうち
のひとつであると思いますが、「出世して高い地位につきたい」とか、「な
にがなんでも儲けて富を築きたい」といった思考法は影をひそめて、物質的
には豊かでなくとも、人生を楽しむ技術というものが、現在以上に各自開発
されていることになると思われます。
それに、現在のような組織封建社会というものが、ゆるんで各自の生活が
自分の帰属する職場中心主義より、自分の住居のある地域社会とか、趣味仲
間の集まりである趣味社会とか、または宗教といった自分の心の安らぎを求
める生活に、生きがいを求めていくようになるのではないのでしょうか。
つまり、物や金が豊かでなくとも、心の中に自分の誇りと生きがいを見出
すことのできる社会を職場の外に求めていくようになることと思います。
さて、12月の最後の経営指導が富山県になりましてが、地方の行くたび
に活気がなくなってきており、シャッター通りといわれているような状態が
多く見受けられるようになりました。
前述の会社では「原点回帰」をスローガンに、まぐプレに掲載中の15の
社員力のうち、4つを今年中に強化することにして、その構築に進めてきま
した。さらに、「自社で通用する社員であることは勿論、他社へ行っても通
用する社員づくり」を宣言して、それを実行しています。このような経営者
がいることも事実です。
ところで、まぐプレで「企業に成功をもたらす15の社員力」のうち12
月で下記の5つの社員力を掲載しました。
社員力 1:集中力(11月17日)
社員力 2:動機づけ力(12月1日)
社員力 3:直感力(12月8日)
社員力 4:決断力(12月15日)
社員力 5:創造力(12月22日)
引き続いて1月以降は、次のような社員力について掲載していきます。ご
愛読いただければ幸いです。
社員力 6:忍耐力(1月5日)
社員力 7:顧客満足力(1月19日)
社員力 8:実行力(1月26日)
社員力 9:情報共有力(2月2日)
社員力10:
収益力(2月9日)
社員力11:成長力(2月16日)
社員力12:説得力(2月23日)
社員力13:包容力(3月2日)
社員力14:理解力(3月9日)
社員力15:目標設定力(3月16日)
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