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コンピテンシーをレビューする(その1:コミュニケーション力)

      ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

        <第205回>コンピテンシーをレビューする!

     ==■「自分流の定義付けと行動基準を作ろう!」■==
           (その1:コミュニケーション力)


===================================

人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

コンピテンシーをレビューする!」と題して基礎から分かりやすく解説
していきます。

コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。

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<今回のメニュー>
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【1】「コミュニケーション力」の自分流の定義付け
【2】「コミュニケーション力」自分流の行動基準!
【3】ステップバイステップでレベルアップを!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記

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中日ドラゴンズの落合監督は「オレ流」と言われてきた。高校時代は数回
退部し、東芝府中に入ってからも退部した経験を持っていたと記憶してい
る。

落合氏にとっては監督、コーチの手取り足取りの指導が苦痛だったのでは
ないかと思う。自分の「強み」をさらに磨き、「弱み」を是正するために
自分流に考えて練習し短時間で切り上げるのが「落合流」だ。プロになっ
ても試合前は体をほぐす程度で切り上げた。試合のとき疲れていては実力
が発揮できないと考えてのことだろう。

その落合氏が中日ドラゴンズの監督に就任するとき、マスコミやプロ野球
関係者は「コーチの経験もないのに無理だ」、「元来落合氏にはマネジメ
ントは向かない」、「フロントともめて直ぐ辞めるだろう」などと酷評さ
れた。しかし結果は違った。試合の流れを読んで最適の選手を起用するマ
ネジメントコンピテンシーにもコーチや選手たちとのコミュニケーション
力にも長けていたのだ。



【1】「コミュニケーション力」の自分流の定義付け

コミュニケーション力はコアコンピテンシーにも専門コンピテンシーにも
マネジメントコンピテンシーにも関係する重要な項目だ。しかしコミュニ
ケーションがうまくいかない、苦手という人は多い。意思の疎通が図れな
いからさまざまな行き違いや仕事上のミスの要因になり、さらには人間関
係の軋轢で精神的ストレスの要因にもなる。

そこでコミュニケーションの定義付けは以下のようになるだろう。

定義付けその1
「人の話に耳を傾けてよく聴き、理解する」というのはどうだろうか。自
分が言いたいことは言いたい放題言うが、人の話を聴いて理解しようとし
ない人は多いだろう。

定義付けその2
「ホーレンソー(報告、連絡、相談)を密に行う」というのはどうだろう
か。ホーレンソーは、最初は上司から部下に仕掛けるべきものと思うが、
部下が上司である自分にホーレンソーすべきと決め込んでいる人は多い。
だからホーレンソーが希薄になるのだ。

定義付けその3
「相手の言動と表情や態度から相手の心を読み取って即座に次の行動に移
る」というのはどうだろうか。例えば相手の拒絶のサインを読み取れない
から相手を不快にさせたり、粘りすぎて墓穴を掘ってしまうこともあるわ
けだ。

このように現状の自分のコミュニケーションレベルを勘案して自分流の定
義付けを決めるというわけだ。



【2】「コミュニケーション力」自分流の行動基準!

コミュニケーションは「意思の疎通」と訳されよう。つまり意思の疎通を
図って相互理解を深めることだ。相互理解につながるような行動基準を決
めたいところだ。

前項で「人の話に耳を傾けてよく聞き、理解する」と定義付けた人は、
「うなずきながら真剣に聴き入り、時々念押ししながら理解を深める」と
か「聴いて分からないところは率直に質問して理解を深める」といった行
動基準になるだろう。

前項で「相手の言動と表情や態度からその人の心を読み取って即座に次の
行動に移る」と定義付けた人は、「相手の目を見ながら対話し、言動や態
度が不愉快そうなら話題を変える」とか「言動や態度から相手の気持ちを
読み取り、次回のアポを取って出直す」といった行動基準になるだろう。
このように、ある定義付けに対して複数の行動基準を設定することは一向
に構わない。



【3】ステップバイステップでレベルアップを!

「自分が採り挙げたコンピテンシー項目をどこまで磨けばいいのか」とい
った質問を受けることがある。採り挙げた項目が相当低いレベルにある人
はごく普通の人のレベルに引き上げる、普通のレベルにある人はワンラン
ク上のレベルに引き上げる、かなり高いレベルにある人は仕事のできる人
のレベル、達人レベルに引き上げることを考えたらいい。

販売のプロのコミュニケーションレベル、営業のプロのコミュニケーショ
ンレベルに達すれば自分も仕事のできる人として目標にされるようになれ
るわけで、このようにステップバイステップで階段を上るように行動特性
のレベルを上げていけばいいわけだから難しく考えることはない。



【4】今日のまとめ

1.落合監督だからこそ「オレ流」が貫けたと言えなくもないこと。

2.定義付けは自分の現在のレベルを勘案して自分流に決めるべきこと。
  定義付けに対しての行動基準も自分流に決めるべきこと。その場合複
  数の行動基準を設定して活動しても一向に構わないこと。

3.自分が選定したコンピテンしー項目をどこまで磨くかだが、ステップ
  バイステップで階段を上るように少しずつレベルアップを目指せばい
  いこと。



【5】編集後記

お客の話にじっと聴き入り、時々質問してはうなずく営業マンがいた。彼
はじっくり話を聞いた後おもむろに提案し、主導権を握った。一方それ行
けドンドンとばかりに用意してある資料を指し示して一生懸命商品説明を
する営業マンがいた。

どちらの営業成績がよいかは説明するまでもないだろう。



次回に続く
次回は、「自分流の定義付けと行動基準を作ろう!(その2:行動力)!」
を解説します。

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        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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