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シリーズ「組織力強化と
コンピテンシー!」
<第287回>[(第19話)「素人を
採用し、多能工に育てる組織力!]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピ
テンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中
小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「素人を
採用し、多能工に育てる組織力!」
1.高コスト体質を認識しない企業!
2.だから業界の常識にどっぷり漬かる!
3.素人にはなんでも新鮮に見える!
4.多能工に育てればアイドルタイムがなくせる!
5.素人でないと新しいものは作れない!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
===========================
原油の高騰が世界的な経済不安定の大きな要因になっている。漁師は一斉休魚し
た。運送業者は総決起集会を開いて窮状を訴えた。廃業したり倒産する運送業者
も増加の一途をたどっている。思わず同情したくなる。
百貨店やスーパーも売上不振、自動車の国内販売台数も前年割れが続けている。
国民の消費マインドの冷え込みで業種業態を問わず不景気風が吹き荒れている。
乾いたタオル状態で絞っても一滴の水も出ない、つまりコストダウンの余地はな
いと考えたくもなる。だが素人の目線で見れば高コスト体質に目が向いていない
ようにも思える。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
一番成功するのは素人の目を持ったプロ。
橋本 浩
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第19話)素人を
採用し、多能工に育てる組織力!]
1.高コスト体質を認識しない企業!
例えば運送業で考えればトラックの積載率は50%以下だ。行きは貨物を積むが
バック便は多くの場合空車だからだ。燃料を消費し、ドライバーの人件費も掛か
るがお金にならないのがバック便だ。しかし、帰りも貨物を積めば積載率は限り
なく100%に近づく。
片道しか運賃を稼がないのと往復運賃を稼ぐのとでは売上げ、利益とも倍化でき
るのではなかろうか。
走っているのにお金にならない時間を「アイドルタイム」という。工場での人的
稼働率の低さに目を向けない会社も多い。手待ち、歩行、運搬に費やす時間はア
イドルタイムだ。アイドルタイムをなくせば人を減らせるから生産性は上がるの
だ。
タクシー業界も大変だ。しかし空車でいくら走ってもお金にはならない。実車率
をどこまで高められるかで業績が違ってくる。
後は方法論の問題だ。東京から九州に貨物を運んだら九州から東京に運ぶ荷物を
どうやって見つけ出すか。空車運転を少なくし実車率を上げるためにどうするか。
人的稼働率を上げて人を減らすのにどうするか。全て知恵の出し方如何ではない
か。
知恵は組織的に全員で搾り出すのが一番だ。それには素人発想ができてそれを実
行に移す玄人発想の組織でなければならないのだ。この組織力が今日のテーマだ。
2.だから業界の常識にどっぷり漬かる!
長野のある運送業者は恵まれていて固定客としてJAを抱えている。長野から東
京へ農作物を運ぶ。バック便には東京の荷主の貨物を長野に運ぶ。東京に事務所
を抱えていて東京の荷主から荷物を集めるのだ。
他都府県に事務所を持つ余裕などないと反論が出そうだ。しかし「求貨求車マッ
チングサービス」を業とする会社もある。このような業者と提携するか、運送業
同士ネットワークを組む手もあるわけだ。
最大手のタクシー会社、日本交通は一時倒産の危機に直面した。三代目社長はい
ろいろ失敗も重ねたが若手を
採用してコールセンターを設立した。電話でご用命
を受けすぐさま顧客の元へ配車する。そのほかにも大きな商業施設と
契約し、タ
クシー乗り場を設置し黒塗りタクシーを常駐させて乗客を乗せる。流していても
お客はつかまる時代ではない。
どこの温泉旅館でも板前は板前の仕事、仲居さんは仲居さんの仕事、予約受付な
どの事務員は事務の仕事に専念しているところが大半だ。しかし四六時中仕事が
あるわけではない。忙しい時間帯だけ来てもらうパートだからと言われそうだが
ちょっと違う。板前が空き時間に予約受付の事務をやって何が悪いと言いたい。
老舗旅館では何でもこなすスタッフという発想は生まれにくい。業界の常識にど
っぷり浸かっているのだ。
3.素人にはなんでも新鮮に見える!
地方の温泉地は寂れる一方だ。場所によってはピーク時の3分の1にお客が減っ
ていると嘆く。お客が来なくなった、来てくれなくなったのはなぜかと考えたこ
とはあるのだろうか。「せっかく来ても魅力のない温泉にしてしまった」とは考
えないから不思議だ。
日光、鬼怒川、伊香保など8カ所に東京温泉物語というブランドで温泉旅館を展
開し、連日ほぼ満室という温泉旅館がある。経営するのはキョウデングループだ。
早い話、潰れた温泉旅館を買い取り、東京温泉物語として再生させているのだ。
オープン前、
採用するのは全員素人。温泉旅館のことは何も知らない人たちばか
りだ。もちろん温泉旅館経営のプロはいる。プロが素人をゼロから教育するのだ。
素人だから何でも新鮮に見える。一心不乱に学ぶからマスターするのも早いのだ。
素人集団だから何でも疑問に感じるから次々アイディアを出しカイゼンに結びつ
ける。新鮮な組織はとても自由闊達だ。
4.多能工に育てればアイドルタイムがなくせる!
業界にどっぷり浸かったベテランの教育は難しいが素人の教育は比較的やりやす
い。何よりも素直だから覚えが早い。板前は板前の仕事がメインだが手が空いて
いるときは予約の受け付けもやってくれといえば素直に応じる。老舗旅館のプラ
イドの高い板前に電話番をしろといったらふてくされるに決まっている。しかし
東京温泉物語の社員は何でもこなすのが常識なのだ。
メインの仕事を決めて人員を配置すれば、自分はこれだけやればいいと錯覚する
ものがいる。どんな仕事をやっている人でも必ず空きの時間、つまりアイドルタ
イムが生じる。多能工だから空きが生じた時間は何でもこなす。少ない人数で運
営できるから生産性は上がりコストは必然的に下がるというわけだ。
5.素人でないと新しいものは作れない!
キョウデングループのメインの事業はプリント基板メーカーだ。しかし流通業も
温泉旅館も運営している。橋本会長は、素人がプロに勝つには「素人の目を持っ
たプロになることだ」と言い切る。自分は“ど素人”だがプロと組めば達成でき
るという論理だ。
潰れた温泉旅館を再生オープンした東京温泉物語は一泊二食付きで6,700円とい
う価格破壊だ。それでも儲かるのは必要なところにお金を掛けるがそれ以外には
極力お金を掛けずローコストオペレーションができているからに他ならない。
「素人でないと新しいものは作れない」という橋本会長の言葉が心に染みる。
【3】今日のまとめ
1.業界には業界特有の常識がある。しかし彼らは、自称プロの目でしか見てい
ないから盲点に気付かないこと。
2.プロは素人の言うことをついバカにしてしまい、まじめに聞かない習性があ
ること。
3.アイディアは素人発想が大事であること。実行は玄人発想が大事だからプロ
を上手に活用すること。
4.素人を
採用し、教育して多能工に育てれば新鮮な強い組織ができる可能性が
高くなること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
未だに「経験者優遇」の見出しで募集をかけている企業は多い。経験者を
採用し
て優遇し、ちっとも仕事ができなければ直ぐにリストラするのだろうか。
その業界にとって素人、つまり他業界で働いてきた人を積極的に中途
採用して成
功している大企業もある。サプリメントのファンケルだ。教訓にして欲しい。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピ
テンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中
小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。
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【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「素人を採用し、多能工に育てる組織力!」
1.高コスト体質を認識しない企業!
2.だから業界の常識にどっぷり漬かる!
3.素人にはなんでも新鮮に見える!
4.多能工に育てればアイドルタイムがなくせる!
5.素人でないと新しいものは作れない!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
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原油の高騰が世界的な経済不安定の大きな要因になっている。漁師は一斉休魚し
た。運送業者は総決起集会を開いて窮状を訴えた。廃業したり倒産する運送業者
も増加の一途をたどっている。思わず同情したくなる。
百貨店やスーパーも売上不振、自動車の国内販売台数も前年割れが続けている。
国民の消費マインドの冷え込みで業種業態を問わず不景気風が吹き荒れている。
乾いたタオル状態で絞っても一滴の水も出ない、つまりコストダウンの余地はな
いと考えたくもなる。だが素人の目線で見れば高コスト体質に目が向いていない
ようにも思える。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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一番成功するのは素人の目を持ったプロ。
橋本 浩
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【2】メルマガ本論
[(第19話)素人を採用し、多能工に育てる組織力!]
1.高コスト体質を認識しない企業!
例えば運送業で考えればトラックの積載率は50%以下だ。行きは貨物を積むが
バック便は多くの場合空車だからだ。燃料を消費し、ドライバーの人件費も掛か
るがお金にならないのがバック便だ。しかし、帰りも貨物を積めば積載率は限り
なく100%に近づく。
片道しか運賃を稼がないのと往復運賃を稼ぐのとでは売上げ、利益とも倍化でき
るのではなかろうか。
走っているのにお金にならない時間を「アイドルタイム」という。工場での人的
稼働率の低さに目を向けない会社も多い。手待ち、歩行、運搬に費やす時間はア
イドルタイムだ。アイドルタイムをなくせば人を減らせるから生産性は上がるの
だ。
タクシー業界も大変だ。しかし空車でいくら走ってもお金にはならない。実車率
をどこまで高められるかで業績が違ってくる。
後は方法論の問題だ。東京から九州に貨物を運んだら九州から東京に運ぶ荷物を
どうやって見つけ出すか。空車運転を少なくし実車率を上げるためにどうするか。
人的稼働率を上げて人を減らすのにどうするか。全て知恵の出し方如何ではない
か。
知恵は組織的に全員で搾り出すのが一番だ。それには素人発想ができてそれを実
行に移す玄人発想の組織でなければならないのだ。この組織力が今日のテーマだ。
2.だから業界の常識にどっぷり漬かる!
長野のある運送業者は恵まれていて固定客としてJAを抱えている。長野から東
京へ農作物を運ぶ。バック便には東京の荷主の貨物を長野に運ぶ。東京に事務所
を抱えていて東京の荷主から荷物を集めるのだ。
他都府県に事務所を持つ余裕などないと反論が出そうだ。しかし「求貨求車マッ
チングサービス」を業とする会社もある。このような業者と提携するか、運送業
同士ネットワークを組む手もあるわけだ。
最大手のタクシー会社、日本交通は一時倒産の危機に直面した。三代目社長はい
ろいろ失敗も重ねたが若手を採用してコールセンターを設立した。電話でご用命
を受けすぐさま顧客の元へ配車する。そのほかにも大きな商業施設と契約し、タ
クシー乗り場を設置し黒塗りタクシーを常駐させて乗客を乗せる。流していても
お客はつかまる時代ではない。
どこの温泉旅館でも板前は板前の仕事、仲居さんは仲居さんの仕事、予約受付な
どの事務員は事務の仕事に専念しているところが大半だ。しかし四六時中仕事が
あるわけではない。忙しい時間帯だけ来てもらうパートだからと言われそうだが
ちょっと違う。板前が空き時間に予約受付の事務をやって何が悪いと言いたい。
老舗旅館では何でもこなすスタッフという発想は生まれにくい。業界の常識にど
っぷり浸かっているのだ。
3.素人にはなんでも新鮮に見える!
地方の温泉地は寂れる一方だ。場所によってはピーク時の3分の1にお客が減っ
ていると嘆く。お客が来なくなった、来てくれなくなったのはなぜかと考えたこ
とはあるのだろうか。「せっかく来ても魅力のない温泉にしてしまった」とは考
えないから不思議だ。
日光、鬼怒川、伊香保など8カ所に東京温泉物語というブランドで温泉旅館を展
開し、連日ほぼ満室という温泉旅館がある。経営するのはキョウデングループだ。
早い話、潰れた温泉旅館を買い取り、東京温泉物語として再生させているのだ。
オープン前、採用するのは全員素人。温泉旅館のことは何も知らない人たちばか
りだ。もちろん温泉旅館経営のプロはいる。プロが素人をゼロから教育するのだ。
素人だから何でも新鮮に見える。一心不乱に学ぶからマスターするのも早いのだ。
素人集団だから何でも疑問に感じるから次々アイディアを出しカイゼンに結びつ
ける。新鮮な組織はとても自由闊達だ。
4.多能工に育てればアイドルタイムがなくせる!
業界にどっぷり浸かったベテランの教育は難しいが素人の教育は比較的やりやす
い。何よりも素直だから覚えが早い。板前は板前の仕事がメインだが手が空いて
いるときは予約の受け付けもやってくれといえば素直に応じる。老舗旅館のプラ
イドの高い板前に電話番をしろといったらふてくされるに決まっている。しかし
東京温泉物語の社員は何でもこなすのが常識なのだ。
メインの仕事を決めて人員を配置すれば、自分はこれだけやればいいと錯覚する
ものがいる。どんな仕事をやっている人でも必ず空きの時間、つまりアイドルタ
イムが生じる。多能工だから空きが生じた時間は何でもこなす。少ない人数で運
営できるから生産性は上がりコストは必然的に下がるというわけだ。
5.素人でないと新しいものは作れない!
キョウデングループのメインの事業はプリント基板メーカーだ。しかし流通業も
温泉旅館も運営している。橋本会長は、素人がプロに勝つには「素人の目を持っ
たプロになることだ」と言い切る。自分は“ど素人”だがプロと組めば達成でき
るという論理だ。
潰れた温泉旅館を再生オープンした東京温泉物語は一泊二食付きで6,700円とい
う価格破壊だ。それでも儲かるのは必要なところにお金を掛けるがそれ以外には
極力お金を掛けずローコストオペレーションができているからに他ならない。
「素人でないと新しいものは作れない」という橋本会長の言葉が心に染みる。
【3】今日のまとめ
1.業界には業界特有の常識がある。しかし彼らは、自称プロの目でしか見てい
ないから盲点に気付かないこと。
2.プロは素人の言うことをついバカにしてしまい、まじめに聞かない習性があ
ること。
3.アイディアは素人発想が大事であること。実行は玄人発想が大事だからプロ
を上手に活用すること。
4.素人を採用し、教育して多能工に育てれば新鮮な強い組織ができる可能性が
高くなること。
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【4】編集後記
未だに「経験者優遇」の見出しで募集をかけている企業は多い。経験者を採用し
て優遇し、ちっとも仕事ができなければ直ぐにリストラするのだろうか。
その業界にとって素人、つまり他業界で働いてきた人を積極的に中途採用して成
功している大企業もある。サプリメントのファンケルだ。教訓にして欲しい。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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