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労務管理

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有給休暇の繰越計算について

著者 じゅんじゅん50 さん

最終更新日:2012年05月10日 08:50

いつもお世話になっております。
有給休暇の繰越は、前年度分の有給から消化する場合と
当年度分の有給休暇から消化する場合の2通りがあるようですが
一般にはどちらから消化するのが正しいと言うか、働く従業員の方へも親切になるんでしょうか?
詳しくご説明を頂けたらと思います。
よろしくお願い致します。

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Re: 有給休暇の繰越計算について

著者まゆりさん

2012年05月10日 09:12

こんにちは。

従業員の方の立場で考えると「前年度分残日数から消化」がよいです。
例を挙げて説明しますね。

H22年4月に入社された方の場合、
H22.10月=10日付与
H23.10月=11日付与(+前年度残日数)
となります。
仮に、今まで付与された分を1日も使わず繰り越していると
すれば、この人は21日間の有給休暇を取得する権利があるわけです。
H24年の10月になると、この方へは新たに12日の有給休暇が付与されますが、この時の残日数は、21日+12日=33日とはなりません。
というのは、年次有給休暇取得時効は付与されてから2年のため、H22年10月に付与された分は権利消滅となるからです。
よって、21日-10日+12日=23日となります。

上記を踏まえ、「前年度付与分から消化する場合」と「今年度付与された分から消化する場合」を比較してみます。
H22.10月=10日付与
H23.10月=11日付与(+前年度残日数)
で、21日の有給休暇を付与されている時に、H24年5月に10日間の有給休暇を取得したとします。
<前年度付与分から消化する場合>
H22年に付与された分から消化するため、
H22.10月に付与された10日⇒消化
H23.10月に付与された11日⇒未消化
となり、残日数11日の消滅時効はH25年になるため、H24年10月に新たに付与された分を足すと、
11日+12日=23日
となります。
<今年度付与日数から消化する場合>
H23年に付与された分から消化するため、
H22.10月に付与された10日⇒未消化
H23.10月に付与された11日⇒10日消化,1日未消化
となります。
しかし、残日数11日のうち、未消化のH22年10月に付与された10日はH24年に権利消滅となりますから、残日数は、
11日-10日+12日=13日
となります。

ご参考になれば幸いです。

Re: 有給休暇の繰越計算について

Q:有給休暇の繰越は、前年度分の有給から消化する場合と
当年度分の有給休暇から消化する場合の2通りがあるようですが一般にはどちらから消化するのが正しいと言うか、働く従業員の方へも親切になるんでしょうか?

A:まゆりさんから詳しくご説明がありましたように、
当然に前年度分の有給から消化します。有給は2年で消滅しますので。
藤田行政書士総合事務所
行政書士 藤田 茂
http://www.fujita-kaishahoumu.com/

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