相談の広場
いつもお世話になっております。
有給休暇の繰越は、前年度分の有給から消化する場合と
当年度分の有給休暇から消化する場合の2通りがあるようですが
一般にはどちらから消化するのが正しいと言うか、働く従業員の方へも親切になるんでしょうか?
詳しくご説明を頂けたらと思います。
よろしくお願い致します。
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こんにちは。
従業員の方の立場で考えると「前年度分残日数から消化」がよいです。
例を挙げて説明しますね。
H22年4月に入社された方の場合、
H22.10月=10日付与
H23.10月=11日付与(+前年度残日数)
となります。
仮に、今まで付与された分を1日も使わず繰り越していると
すれば、この人は21日間の有給休暇を取得する権利があるわけです。
H24年の10月になると、この方へは新たに12日の有給休暇が付与されますが、この時の残日数は、21日+12日=33日とはなりません。
というのは、年次有給休暇の取得時効は付与されてから2年のため、H22年10月に付与された分は権利消滅となるからです。
よって、21日-10日+12日=23日となります。
上記を踏まえ、「前年度付与分から消化する場合」と「今年度付与された分から消化する場合」を比較してみます。
H22.10月=10日付与
H23.10月=11日付与(+前年度残日数)
で、21日の有給休暇を付与されている時に、H24年5月に10日間の有給休暇を取得したとします。
<前年度付与分から消化する場合>
H22年に付与された分から消化するため、
H22.10月に付与された10日⇒消化
H23.10月に付与された11日⇒未消化
となり、残日数11日の消滅時効はH25年になるため、H24年10月に新たに付与された分を足すと、
11日+12日=23日
となります。
<今年度付与日数から消化する場合>
H23年に付与された分から消化するため、
H22.10月に付与された10日⇒未消化
H23.10月に付与された11日⇒10日消化,1日未消化
となります。
しかし、残日数11日のうち、未消化のH22年10月に付与された10日はH24年に権利消滅となりますから、残日数は、
11日-10日+12日=13日
となります。
ご参考になれば幸いです。
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