相談の広場
退職金支給要件に満たないで退職する従業員に、退職金代わりというか、寸志的なものを支給しようと思います。
この場合、どういう名目が適切でしょうか?
寸志として賞与支払届を出す性質のものでしょうか?
それとも給料に上乗せの手当として何か名目がつけられるものでしょうか?
慰労金、というと役員に支給する退職金のことになってしまいますか?
あともう一つ、これは賃金ですよね?
知恵をお貸しいただけたらありがたいです。よろしくお願いいたします。
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こんにちは。ponnponnさん。
ponnponnさんが、ご質問をされることなんて珍しいですね。
さて、本件について、「退職金代わりというか、寸志的なもの」という趣旨なのであれば、確かに賃金になろうかと思います。
しかしながら、支給対象者が社員で、金額も数万円程度なのであれば、福利厚生費(お餞別)でお支払になられてもよいのではないでしょうか?
→弊社では過去同様の処理をしました。
ponnponnさんであればよくご承知かと思いますが、金額は別にして、賃金(退職金)でお支払いになれば退職所得支払証明書を、賞与であれば賞与支払報告書を発行する必要があります。
これらの処理は、事務的には大したことないのですが、できる限り“気持ち”の面(余計な説明がない)を重視されてはどうかと思います。
以上
返信ありがとうございました!
退職金、賞与、どちらでもいいのですね。
餞別にするには金額が微妙に大きかったため、名目上は「慰労金」、処理上は退職所得で処理することにしました。
ただ、ここでひとつ問題というか・・・。
退職所得においては本人に退職所得に関する申告書を書いてもらわないと所得税が20%引かれるのですよね。その中で、本人が過去4年以内に受けた退職所得についての記載欄がありますが、少しもらったけど正確な金額も忘れたし、退職所得の源泉徴収票ももらったかどうかも忘れたというのです。空欄もしくは大体の金額でもいいのでしょうか?
この申告書は税務署に提出せずに事業主が保管しておくとのことですが、実際のところ、書類不備ということで後々何かあった時20%の追徴がくる可能性はないでしょうか?
前職から再発行してもらうのも大げさだし・・できればこのままにしておきたいんですが、どう思われますか?
こんにちは。ponnponnさん。
さて、ご相談の件、
Q.本人が過去4年以内に…(中略)。空欄もしくは大体の金額でもいいのでしょうか?
A.大体の金額を書くくらいなら、“空白”のほうがよいと思います。
正直、弊社でも何度かそういう場面に出くわしましたが、まず、前職の退職が分かるor記憶のある人はおらず、その部分に触れないようになりました。
Q.この申告書は…実際のところ、書類不備ということで後々何かあった時20%の追徴がくる可能性はないでしょうか?
A.経験則程度で申し訳ないのですが、私が人事給与を担当した12年間の間で税務調査が3回行われましたが、申告書の“有無”については調査されたものの、“(内容)不備”までは調査していないようでした。
答えになっていませんが、税務調査でそんなところを調べられるような正しい経理処理をしている会社は、ごく限られていると思いますよ(笑)。
もし、ponnponnさんが、気になってしょうがないのであれば、今回の退職者に対し、百万円単位くらいで退職金金額と前職の在職期間を確認のうえ、それを1/2した結果、非課税限度額を超えているようだったら、本確認させたらよいと思います。
しかし、ご承知かと思いますが、退職金は他の所得とは異なり、税務上かなり優遇されているため、超過すること自体レアなのではないでしょうか?
Q.前職から再発行してもらうのも大げさだし・・できればこのままにしておきたいんですが、どう思われますか?
A.このままでいいと思います。
尚、余談ですが、ご相談の冒頭に「退職所得においては本人に退職所得に関する申告書を書いてもらわないと所得税が20%引かれるのですよね。」とありましたが、このニュアンスを変えると『退職所得に関する申告書の提出なき場合、所得税が20%引かないといけない。』ということです。
つまり、会社側のリスクをなくすことだけ考えるのであれば、申告書を提出させずに20%源泉をし、退職所得源泉徴収票によって本人に確定申告させるという手もあります。
かなり意地悪な手で、非現実的ですが…。
以上
たまりんさん、丁寧な返信、ありがとうございます!
私事ですが・・・10年ほど前から総務・経理をしてきました。当初は小さい会社でしたので自己流でそのつど調べながらやっていましたが、ここ数年の間に規模が大きくなり、事務も部署に別れて分担するようになってきましたので、総てにおいてきちんとしないと問題だと思うようになりました。いろいろ勉強しながら、いい加減だったところを順次改めて整備してきました。(おかげさまで税務調査も案外すんなりと行きました。)しかし、ともすると完璧主義に陥り、知識ばかりで実情を知らない頭でっかちの仕事になっているように思います。一つ一つの経験を通して、日々学んでいこうと思います。
今回も、こういう申告書を書いてもらうのが初めてなので、とてもいい勉強になりました。
どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
こんにちは。ponnponnさん。
私とponnponnさんとは、キャリア・会社規模の拡大・組織展開・志向性などかなり似ていますね。
私の場合、もともと人事系の出身ですが、経理系の方々が税理士さん任せで経理を行っている面が多く、個人所得税などはなぜか社内で一番詳しい人になってしまいました(笑)。そういう面ではいろんな経験をさせていただいたと感謝もしていますが(笑)。
恐らく、弊社と同様、会社規模の拡大により、貴社も経理系と総務系とが分離されたことによって、両方が分かる人がいなくなり(というより、分離されたら途端に縦割りになりません?。仲が悪くなるというか。)、それに伴って各種資料を作成されているのであろうと推察します。
大変でしょうが、がんばってください!。
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