相談の広場
会計事務所で給与計算をしているのものですが、社会保険料の徴収金額と納付金額が異なる原因を教えて欲しいのですが?毎月給与から預っている社会保険料から標準報酬額を算定して会社が個人と会社負担分として支払う社会保険料を算定しましたが、実際は会社が全体として支払う社会保険料が計算上の金額と違っていました。この原因にはどのようなことが考えられますか?
宜しくお願いします。
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博多ラーメンさん、こんにちは。
前職では給与計算をアウトソースしておりましたが、社内では、健保組合、社会保険事務所から送付されてくる毎月の社会保険料納付額について、承認を出す業務を担当していましたので、アウトソース先から送られてくる徴収保険料額と納付保険料額の照合を毎月行っておりました。何度か額の差異があるケースがあり、思い出すところでは:
①月末に退職があった… 退職月の給与から2か月分の社会保険料を徴収しました。そのため、当月分の納付通知が来るまでは、差額分の差異が出ます。(会社で預かっているような形です)
②介護保険料の徴収が始まっていた… 40歳を境に介護保険料の徴収が始まりますが、それを徴収計算に入れ忘れたための差異がありました。
細かなところですが、計算プロセスの違いで、円単位の差異は毎月出ます。それでも何十円という微妙な差異が出て、チェックしてもらったところ、児童手当拠出金の計算違いでした。
拙い私の経験ですが、お役に立てば幸いです。
> 会計事務所で給与計算をしているのものですが、社会保険料の徴収金額と納付金額が異なる原因を教えて欲しいのですが?毎月給与から預っている社会保険料から標準報酬額を算定して会社が個人と会社負担分として支払う社会保険料を算定しましたが、実際は会社が全体として支払う社会保険料が計算上の金額と違っていました。この原因にはどのようなことが考えられますか?
> 宜しくお願いします。
横から失礼します。
協会健保であるとの前提ではありますが、社会保険料の計算で差異がでるのは端数処理の方法が原因ではないかと思います。
個人負担分を計算するときは一人ひとりの計算において端数処理を行ないますが、総額を計算するときは一人ひとりの計算では端数処理を行なわず、小数点以下をそのまま出しておいて全員の合計額をもって最後に端数処理を行ないます。
端数処理は健康保険、介護保険、厚生年金で別々に行います。(注)現在の保険料率では健康保険料では端数はでません。また、厚生年金ではその年の料率によっては下2桁まで端数が出る場合があります。
例として厚生年金保険の今年9月以降の料率(1000分の157.04)で計算してみましょう。
Aさん(標準報酬142,000円)とBさん(標準報酬240,000円)の二人とします。
Aさん
総額=142,000×157.04/1,000=22,299.68円
Bさん
総額=240,000×157.04/1,000=37,689.60円
合計納付額 22,299.68+37,689.60=59,989.28円
ここで1円未満の端数を切り捨て 59,989円が納付額となるわけです。
なお、個人負担分は会社と折半ですので
Aさん 22,299.68÷2=11,149.84ですが、1円未満の端数が50銭以下なら切捨て、51銭以上なら切り上げ(四捨五入ではないので注意してください)となりますので、11,150円が個人負担分です。
Bさんも同様に個人負担分18,845円となり、総額(59,989円)から個人負担分の合計(29,995円)を引いた29,994円が会社負担分として計上する金額になります。
これを健康保険、介護保険でも同様に計算し、児童手当拠出金(全額会社負担)と合算すれば正しい納付額、個人負担額、会社負担額の計算ができるはずです。一度計算してみてください。
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