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盛者必衰

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 成果主義時代の衝撃

目次・コラム 成果主義時代の衝撃
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コラム 成果主義時代の衝撃

 成果主義は強者の論理が優先されています。強い者がその力に見合った報酬を得、地位を得る。簡単に言えばこのようなシステムです。これが現在では是とされ、大きな広がりを見せています。一方で弱者救済の道はないのかと探る動きもあります。しかし、この動きはまだまだ一部にとどまっています。また、強者は強者の社会を作り、弱者は弱者の社会を形成するといった、新階層論議も盛んになっています。確かに成果主義を純粋に追及すると、階層化は当り前のことです。強者は強者であるがゆえの特権を手にしてコミュニティーを形成することになるでしょうし、それは次世代になるとさらに大きくなるでしょう。金持ちの子供は産まれながらにして金持ちで、強者になりやすい環境を手に入れることができるのです。弱者はその逆の結果になるのでしょう。

 ところで、視点を変えてみるとこのことは、強者の衰退を暗示しているように思えるのです。かつて地球上に栄えた生物達は、一様に滅んで行きました。有名なところでは恐竜がそうです。恐竜が生存していた時、彼らは地球上の勝者でした。しかし、滅んでしまいました。理由は諸説ありますが有力な説は、劇的な環境変化に対応できなかったことだと言われています。恐竜以外の生物達も同じ理由で滅んで行ったと言われています。もう少し近いところでは、徳川の世から明治新政府に政権交代した時、最も影響を受けたのは武士でした。それまでの特権が無くなり、一市民としての生活を余儀なくされた武士達は生活に窮して行ったとされています。この時も武士達は生活環境の変化に順応できなかったのです。このような例は枚挙に暇が無いぐらいにあります。

 強者はその時代の環境に最も順応し、それを最大限に活用しています。ですから強者になれるのですが、最も順応していることが、環境の変化に対して鈍感になってしまう危険をはらんでいるのです。今、成功しているのだからこの先も今の方法で成功し続けることができる。と思い込んでしまうのでしょうか。
弱者は、この環境変化の時が最大のチャンスです。ほ乳類が栄えるきっかけは、恐竜が滅んだ環境変化であったように、強者にとって不都合な環境が整えば逆に弱者が表舞台に踊でるチャンスが巡ってくるのです。盛者必衰、ピンチはチャンス等等色々な言葉でこのことが語られていますが、強者と弱者が確立しようとしている現在であるからこそ、このことが重要になるのです。これは今強者である人にも言えます。


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