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■■■■ ■■■■ ■■■■ 中小企業経営塾 第34号 2002年01月16日
■ ■ ■
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■ ■ ■ ■ 発行:
株式会社イーシーセンター
■■■■ ■■■■ ■■■■
http://www.ecg.co.jp/
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原稿執筆の励みになりますので、
ご意見・ご感想を、是非お聞かせ下さい > > >
info@ecg.co.jp
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■ 目次
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▼自由度と行動力
税理士 榎本 恵一
▼超低金利 中小企業診断士 駒井 伸俊
▼政策転換のゆくえ MBA 長友 孝幸
▼換算 落語家 三遊亭金時
▼編集後記 副編集長 小林 義和
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■ 自由度と行動力
税理士 榎本恵一
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
遅くなりましたが、皆様新年明けましておめでとうございます。本年も何卒
『中小企業経営塾』のご愛読をよろしくお願い申しあげます。今号よりMBA長
友氏による「政策転換のゆくえ」が3回シリーズでスタートしますのでご期待
ください。
昨年は、私の担当において、税金、マネー、
会計、
人事制度、
コンピテンシー
などを取り上げました。今年は、月2回の内、上旬発行(偶数回)と下旬発行
(奇数回)にわけ全く異なった内容で進行させます。先ず、上旬では、下記の
ような理由から、タックスペイヤー教育の意味も込めて特に2002年の様変
わりする内容を『税』の観点からお知らせいたします。また下旬では、トッピ
ックス形式で、経営資源全般(人・モノ・金)に渡るお話を取り入れていきた
いと思っています。尚、声の情報(*1)におきましては、週2回、具体的な話を
展開致しておりますので是非ともお立ち寄り下さい。
【 2002年という年】
先ず、今騒がれているペイオフ問題は、今月中(通常国会開催時)迄には白黒
決着がつく筈である。その後、3月
決算に向けて色々な駆け引きが展開される。
とにかく、緊縮財政の上、構造改革が進められることから非常に痛みがある年
である。上記が一般論であることは間違いない。
ここからが私見である。よくいわれるように、この国民は、一体どうなってい
るのか?これは、外国から見た日本人観である。長年アメリカにいる私の叔母
が昨年日本に来た際に話した内容である。
雇用が悪い悪いといわれながらも、
渋谷や銀座辺りは、ショッピングに興じている人の波である。本当に日本人は、
よく分からないと言うのが率直な感想であった。(やはり1400兆円の金融
資産があるからであろうか。それとも・・・・)
この正月休み中色々な本を読みあさった。その中で共通したフレーズがあった。
それは、デフレ後には、強烈なインフレ、もしかすると、ハイパーインフレと
言われるあのオイルショック後に体験した異常事態がくる可能性が今年あたり
から始まるということである。但し、このような超デフレ経済から超インフレ
経済への転換は、我々はいまだかつて経験したことがないのである。そう言え
ば、先日国民生活金融公庫の金利が2.0%に改訂(上昇)された。嵐の前の
静けさか、確実に金利は上がり始めたように思える。現在進行しているデフレ
は、基本的には、需要と供給の
ミスマッチから生じているものだと考える。
(
不良債権云々は別にして)
世の中デフレデフレと騒いでいるが、全てのモノの値段が下がるのではなく、
モノの価値がないものはドンドン下がり、価値があるものは、インフレ傾向に
あると思う。では、この価値というモノが何かがキーワードになってくる。私
もこれだという確実な事は言えない。皆様の尺度はいかがなモノであろうか。
私の周りの企業で活躍されているところは、人数はとにかく少ない。20人否
10人以下である。そして、会社にある程度自由度がある。言葉を変えれば、
曖昧である。ハッキリとした先が見えない時代だから許されることかも知れな
いが、今は自由度が必要と思われる。しかし、その自由と曖昧の中に、トップ
を含めたリーダー全員(社員)が、目標を認識し、行動しているのである。今、
経営中の方やこれから起業しようとしている方々は、是非ともこの時代だから
出来る自由度のある行動を行ってみてはいかがであろうか。
*1 榎本のコラムは下記からどうぞ
声による情報 03-5909-9102(録音されてメッセージが聞けます)
ホームページによる文字情報
http://www.ecg.co.jp/koe?mm34
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■ 超低金利 中小企業診断士 駒井伸俊
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-北条時宗の宝くじ?ー
前回は、1%の経済成長率だと日本経済(所得)が2倍になるには、72年か
かってしまうといったお話をしました。今回は、個人レベルに落として、金利
の話を考えてみたいと思います。なるほどそんな時代のなかに生きているんだ
という現状を認識してみてください。考え方は、前回の経済成長率のお話と同
じです。
ご存知のとおり、現在の日本は超低金利時代です。借入をたくさん抱えている
人にとっては、ありがたいことですが、貯金・貯蓄で生活している人、さらに
は将来のためにお金をためたい人にとっては危機的状況です。宝くじで1億円
当たったとしてみましょう。それを仮に、1%の
利息・利子がつく預貯金に預
けても、年間の
利息・利子はたったの100万円です。これでは生活ができませ
ん。
「じゃあ、1億円をそのまま預けておいて、増えるのを待とう。」としたらど
うでしょう。1%の金利では、2億円になるまでに約72年かかってしまいま
す。ましてや、現在の超低金利、0.01%だとしたら、約720年かかります。今
から720年後、いったい何時代なのでしょうか?ちなみに今から約720年前は鎌
倉時代です。鎌倉時代に北条時宗が預けた1億円が今やっと2倍の2億円になる
といった状態です。
これでは、金融機関にいくらお金を預けていても、ちっとも増えません(当然、
タンスにお金を眠らせていたのでは、まったく増えませんが・・・)。つまり、
今の時代、将来のために、ただお金を預けておいても、ほとんど意味をなさな
いということです。みんなが金融機関に預けているから、とりあえずではダメ
なのです。では、どうするか?残念ながら、これで全て解決といった魔法のラ
ンプはありません。当然、少しでも利子率の大きなものに投資をすれば、大き
なリターンが望める一方で、同様のリスクが生じる可能性があります。安全を
志向すれば、リターンは小さくなります。ローリスクでハイリターンはなかな
かありません。ただ、1つ言えることは、個々人が将来の目標を明確にし、そ
のためのプランをしっかり策定し、それに見合ったお金の有効な活用法(投資
方法)を考えることです。ホンのちょっとの差が遠い将来の大きな差を生み出
します。
*駒井先生の紹介ページはこちら
http://www.ecg.co.jp/supporter/komai/?mm34
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■ 政策転換のゆくえ MBA 長友孝幸
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
経済再生(構造改革)の前提
グローバル化が進み企業の取り巻く環境が劇的に変化する中で、小泉内閣が掲
げる「構造改革とは何か」と問われた場合、その意図することを国民は明確に
答えることができるか。経済ニュースや新聞を見るたびに感じるのは私だけで
はないと思います。誰もが現代の合言葉のように「構造改革」という言葉を使
います。その必要性は理解しても、そのコアとなる意味をお互いに認識した上
で、どこまで我慢すれば良いのか、国内外の事例を見ながら考えてみることに
しましょう。
内閣府になって初めて発表された経済財政白書によれば「構造改革」とは、
「労働力、
資本、技術といった我が国の持てる貴重な資源を、生産性の低い分
野から、生産性の高い分野や社会的ニーズの高い分野に移動することによって、
日本経済の真の実力を開花させることである。」とされる。そのエッセンスは
生産性の低いところに停滞している労働力、
資本をいかに高いポジションへシ
フトさせるか、または、移すために障害となっている今までの制度を取り除い
ていく作業となります。ですが、その前提として構造改革を進める上で、企業
や政府、さらに国民一人一人がその体力を備え、耐えるだけの気力が必要にな
ります。なぜなら構造改革は、国外の事例を見ても、着手からその成果が享受
できるようになるまでには相当の時間が掛かる治療であり、継続して進めるこ
とが前提となる作業だからです。
そのような背景を過去の日本の歴史の中でも見ることができます。「織田がつ
き、羽柴がこねし天下餅、座りしままに食うが徳川」という織田信長、豊臣秀
吉、徳川家康の3者の役割を詠んだ戯れ歌がそれにあたります。天下統一のグ
ランドデザインを描いたのが信長だとすると、そのあと引き継ぎ国内統一を果
たしたのが秀吉、その後を徳川家が前者の功績をベースに江戸300年の時代
を享受したという構図となります。将来の徳川家の江戸300年支配を見据え
て、信長や秀吉がその土台を作ったとは考えにくいが、結果として徳川時代を
生み出す準備期間になったことは間違いないようです。
徳川家が支配した江戸時代を構造改革後の新たな経済成長期として仮定し考え
ると、それを実現するまでに費やした信長・秀吉の努力は計り知れません。し
かし、個々の役割をまっとうして将来の成功を収めようとした歴史上の人物の
行動を参考にする必要はあります。将来の日本経済を描く小泉純一郎氏を信長
に置き換えても、それに続く秀吉、家康が続かなければ、今はじめようとして
いる構造改革の行方には、疑問が残ります。そこで、次回はこの図式をベース
に不況下のアメリカ経済で行われたレーガノミックスの位置づけを考えていく
ことにします。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■ 換算 落語家 三遊亭金時
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ゴルフ仲間で今春、真打に昇進する鈴々舎鈴之助君。彼には独特の金銭感覚あっ
て、何でも牛丼に換算するのです。
例えば、
「このシャツ四千円で買ったんだよ」
鈴「高いですね。牛丼が十杯食べられますよ」
別の場面では
「ゴルフ安かったよ。全部で1万二千円で上がったよ。」
鈴「一万二千円あれば牛丼が何杯食べられると思っているのですか。三十杯で
すよ三十杯。」と万事こんな具合。つまり、鈴之助王国には一ギュウドン=四
百円という為替レートあるのでしょう。しかし、鈴之助王国通貨、ギュウドン
は強くなって今や一ギュウドン=二百八十円に上がったのです。経済学的には
牛丼は高くなったのです。(何のこっちゃ)
昔は量の例として霞ヶ関ビルが使われていましたね。ビール消費量、霞ヶ関ビ
ル何杯分とか、ゴミの量とか・・・。それがいつしか東京ドーム何杯分に代わっ
てしまった。なぜなんだろう。個人的には東京ドームより霞ヶ関ビル何杯分の
方がイメージがわくと思うのになんで東京ドームなんだろう。どうして代わっ
たのか知っている人は是非教えてください。
しかし、考えてみれば誰でもそういう比較基準を持っているのではないでしょ
うか。うちの兄弟子の小金馬さんは飲んべぇなので、一回の飲み代がどうやら
単位になっているようで、先日も楽屋で「グアムのツアーが安くて三万円でい
けるんですよ。」というと「へぇー安いね。じゃ二、三回飲みに行くのを我慢
したらグアムへ行けるんだ。」こんな塩梅に、「飲むのを何回我慢したと思え
ば、何々が買える」といった例えをするが、飲みに行くのを我慢した形跡は一
度もない。
野茂選手の年棒が七億近く。税金を引いても三億円ぐらいは残るでしょう。と
いうことは日割で計算すると毎日百万円ぐらいもらえることになるではありま
せんか。カミさんに「お前、毎日百万円ずつもらったらどうするよ」って聞い
たら「とりあえず焼肉食べて・・・。」何て夢の小さい奴なんだろう。彼女の
単位はどうやら焼肉らしい。
*金時さんのオフィシャルページはこちら
http://www.club-ec.com/kintoki/?mm34
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■ 編集後記 副編集長 小林義和
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
弊社メールマガジン読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。本年
も弊社メールマガジンをよろしくお願いいたします。
最近よく挫折禁止なるロゴを見かけます。ステッカーや絵馬、ジッポライター
にマウスパット、Tシャツまであるそうで、結構人気グッツのようです。大部
分の人が、何らかの挫折やつまづきを経験しているということなのでしょうか。
倒れてもどうやって立ち直るかを知ること、そして周囲がどう支援するかは、
先行き不透明な現代では特に大事なことかもしれませんね。
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▼自由度と行動力 税理士 榎本 恵一
▼超低金利 中小企業診断士 駒井 伸俊
▼政策転換のゆくえ MBA 長友 孝幸
▼換算 落語家 三遊亭金時
▼編集後記 副編集長 小林 義和
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■ 自由度と行動力 税理士 榎本恵一
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遅くなりましたが、皆様新年明けましておめでとうございます。本年も何卒
『中小企業経営塾』のご愛読をよろしくお願い申しあげます。今号よりMBA長
友氏による「政策転換のゆくえ」が3回シリーズでスタートしますのでご期待
ください。
昨年は、私の担当において、税金、マネー、会計、人事制度、コンピテンシー
などを取り上げました。今年は、月2回の内、上旬発行(偶数回)と下旬発行
(奇数回)にわけ全く異なった内容で進行させます。先ず、上旬では、下記の
ような理由から、タックスペイヤー教育の意味も込めて特に2002年の様変
わりする内容を『税』の観点からお知らせいたします。また下旬では、トッピ
ックス形式で、経営資源全般(人・モノ・金)に渡るお話を取り入れていきた
いと思っています。尚、声の情報(*1)におきましては、週2回、具体的な話を
展開致しておりますので是非ともお立ち寄り下さい。
【 2002年という年】
先ず、今騒がれているペイオフ問題は、今月中(通常国会開催時)迄には白黒
決着がつく筈である。その後、3月決算に向けて色々な駆け引きが展開される。
とにかく、緊縮財政の上、構造改革が進められることから非常に痛みがある年
である。上記が一般論であることは間違いない。
ここからが私見である。よくいわれるように、この国民は、一体どうなってい
るのか?これは、外国から見た日本人観である。長年アメリカにいる私の叔母
が昨年日本に来た際に話した内容である。雇用が悪い悪いといわれながらも、
渋谷や銀座辺りは、ショッピングに興じている人の波である。本当に日本人は、
よく分からないと言うのが率直な感想であった。(やはり1400兆円の金融
資産があるからであろうか。それとも・・・・)
この正月休み中色々な本を読みあさった。その中で共通したフレーズがあった。
それは、デフレ後には、強烈なインフレ、もしかすると、ハイパーインフレと
言われるあのオイルショック後に体験した異常事態がくる可能性が今年あたり
から始まるということである。但し、このような超デフレ経済から超インフレ
経済への転換は、我々はいまだかつて経験したことがないのである。そう言え
ば、先日国民生活金融公庫の金利が2.0%に改訂(上昇)された。嵐の前の
静けさか、確実に金利は上がり始めたように思える。現在進行しているデフレ
は、基本的には、需要と供給のミスマッチから生じているものだと考える。
(不良債権云々は別にして)
世の中デフレデフレと騒いでいるが、全てのモノの値段が下がるのではなく、
モノの価値がないものはドンドン下がり、価値があるものは、インフレ傾向に
あると思う。では、この価値というモノが何かがキーワードになってくる。私
もこれだという確実な事は言えない。皆様の尺度はいかがなモノであろうか。
私の周りの企業で活躍されているところは、人数はとにかく少ない。20人否
10人以下である。そして、会社にある程度自由度がある。言葉を変えれば、
曖昧である。ハッキリとした先が見えない時代だから許されることかも知れな
いが、今は自由度が必要と思われる。しかし、その自由と曖昧の中に、トップ
を含めたリーダー全員(社員)が、目標を認識し、行動しているのである。今、
経営中の方やこれから起業しようとしている方々は、是非ともこの時代だから
出来る自由度のある行動を行ってみてはいかがであろうか。
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■ 超低金利 中小企業診断士 駒井伸俊
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-北条時宗の宝くじ?ー
前回は、1%の経済成長率だと日本経済(所得)が2倍になるには、72年か
かってしまうといったお話をしました。今回は、個人レベルに落として、金利
の話を考えてみたいと思います。なるほどそんな時代のなかに生きているんだ
という現状を認識してみてください。考え方は、前回の経済成長率のお話と同
じです。
ご存知のとおり、現在の日本は超低金利時代です。借入をたくさん抱えている
人にとっては、ありがたいことですが、貯金・貯蓄で生活している人、さらに
は将来のためにお金をためたい人にとっては危機的状況です。宝くじで1億円
当たったとしてみましょう。それを仮に、1%の利息・利子がつく預貯金に預
けても、年間の利息・利子はたったの100万円です。これでは生活ができませ
ん。
「じゃあ、1億円をそのまま預けておいて、増えるのを待とう。」としたらど
うでしょう。1%の金利では、2億円になるまでに約72年かかってしまいま
す。ましてや、現在の超低金利、0.01%だとしたら、約720年かかります。今
から720年後、いったい何時代なのでしょうか?ちなみに今から約720年前は鎌
倉時代です。鎌倉時代に北条時宗が預けた1億円が今やっと2倍の2億円になる
といった状態です。
これでは、金融機関にいくらお金を預けていても、ちっとも増えません(当然、
タンスにお金を眠らせていたのでは、まったく増えませんが・・・)。つまり、
今の時代、将来のために、ただお金を預けておいても、ほとんど意味をなさな
いということです。みんなが金融機関に預けているから、とりあえずではダメ
なのです。では、どうするか?残念ながら、これで全て解決といった魔法のラ
ンプはありません。当然、少しでも利子率の大きなものに投資をすれば、大き
なリターンが望める一方で、同様のリスクが生じる可能性があります。安全を
志向すれば、リターンは小さくなります。ローリスクでハイリターンはなかな
かありません。ただ、1つ言えることは、個々人が将来の目標を明確にし、そ
のためのプランをしっかり策定し、それに見合ったお金の有効な活用法(投資
方法)を考えることです。ホンのちょっとの差が遠い将来の大きな差を生み出
します。
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経済再生(構造改革)の前提
グローバル化が進み企業の取り巻く環境が劇的に変化する中で、小泉内閣が掲
げる「構造改革とは何か」と問われた場合、その意図することを国民は明確に
答えることができるか。経済ニュースや新聞を見るたびに感じるのは私だけで
はないと思います。誰もが現代の合言葉のように「構造改革」という言葉を使
います。その必要性は理解しても、そのコアとなる意味をお互いに認識した上
で、どこまで我慢すれば良いのか、国内外の事例を見ながら考えてみることに
しましょう。
内閣府になって初めて発表された経済財政白書によれば「構造改革」とは、
「労働力、資本、技術といった我が国の持てる貴重な資源を、生産性の低い分
野から、生産性の高い分野や社会的ニーズの高い分野に移動することによって、
日本経済の真の実力を開花させることである。」とされる。そのエッセンスは
生産性の低いところに停滞している労働力、資本をいかに高いポジションへシ
フトさせるか、または、移すために障害となっている今までの制度を取り除い
ていく作業となります。ですが、その前提として構造改革を進める上で、企業
や政府、さらに国民一人一人がその体力を備え、耐えるだけの気力が必要にな
ります。なぜなら構造改革は、国外の事例を見ても、着手からその成果が享受
できるようになるまでには相当の時間が掛かる治療であり、継続して進めるこ
とが前提となる作業だからです。
そのような背景を過去の日本の歴史の中でも見ることができます。「織田がつ
き、羽柴がこねし天下餅、座りしままに食うが徳川」という織田信長、豊臣秀
吉、徳川家康の3者の役割を詠んだ戯れ歌がそれにあたります。天下統一のグ
ランドデザインを描いたのが信長だとすると、そのあと引き継ぎ国内統一を果
たしたのが秀吉、その後を徳川家が前者の功績をベースに江戸300年の時代
を享受したという構図となります。将来の徳川家の江戸300年支配を見据え
て、信長や秀吉がその土台を作ったとは考えにくいが、結果として徳川時代を
生み出す準備期間になったことは間違いないようです。
徳川家が支配した江戸時代を構造改革後の新たな経済成長期として仮定し考え
ると、それを実現するまでに費やした信長・秀吉の努力は計り知れません。し
かし、個々の役割をまっとうして将来の成功を収めようとした歴史上の人物の
行動を参考にする必要はあります。将来の日本経済を描く小泉純一郎氏を信長
に置き換えても、それに続く秀吉、家康が続かなければ、今はじめようとして
いる構造改革の行方には、疑問が残ります。そこで、次回はこの図式をベース
に不況下のアメリカ経済で行われたレーガノミックスの位置づけを考えていく
ことにします。
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ゴルフ仲間で今春、真打に昇進する鈴々舎鈴之助君。彼には独特の金銭感覚あっ
て、何でも牛丼に換算するのです。
例えば、
「このシャツ四千円で買ったんだよ」
鈴「高いですね。牛丼が十杯食べられますよ」
別の場面では
「ゴルフ安かったよ。全部で1万二千円で上がったよ。」
鈴「一万二千円あれば牛丼が何杯食べられると思っているのですか。三十杯で
すよ三十杯。」と万事こんな具合。つまり、鈴之助王国には一ギュウドン=四
百円という為替レートあるのでしょう。しかし、鈴之助王国通貨、ギュウドン
は強くなって今や一ギュウドン=二百八十円に上がったのです。経済学的には
牛丼は高くなったのです。(何のこっちゃ)
昔は量の例として霞ヶ関ビルが使われていましたね。ビール消費量、霞ヶ関ビ
ル何杯分とか、ゴミの量とか・・・。それがいつしか東京ドーム何杯分に代わっ
てしまった。なぜなんだろう。個人的には東京ドームより霞ヶ関ビル何杯分の
方がイメージがわくと思うのになんで東京ドームなんだろう。どうして代わっ
たのか知っている人は是非教えてください。
しかし、考えてみれば誰でもそういう比較基準を持っているのではないでしょ
うか。うちの兄弟子の小金馬さんは飲んべぇなので、一回の飲み代がどうやら
単位になっているようで、先日も楽屋で「グアムのツアーが安くて三万円でい
けるんですよ。」というと「へぇー安いね。じゃ二、三回飲みに行くのを我慢
したらグアムへ行けるんだ。」こんな塩梅に、「飲むのを何回我慢したと思え
ば、何々が買える」といった例えをするが、飲みに行くのを我慢した形跡は一
度もない。
野茂選手の年棒が七億近く。税金を引いても三億円ぐらいは残るでしょう。と
いうことは日割で計算すると毎日百万円ぐらいもらえることになるではありま
せんか。カミさんに「お前、毎日百万円ずつもらったらどうするよ」って聞い
たら「とりあえず焼肉食べて・・・。」何て夢の小さい奴なんだろう。彼女の
単位はどうやら焼肉らしい。
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先行き不透明な現代では特に大事なことかもしれませんね。
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