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新会計基準

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                  ┏━┳━┳━┳━┳━┓
      中 小 企 業 の た め の ┃本┃当┃の┃経┃理┃
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┗━┻━┻━┻━┻━┛
                   VOL.101(2006/10/13)
     > http://www.kaikeikobo.com
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「経理を制するものは経営を制す」

  「数字に強い経営者」「本当に経営の役にたつ情報を提供する
 ことができる経理担当者」を育成するメールマガジンです。

こんにちは。税理士の安藤です。

  今回もお読みいただき、ありがとうございます。

それでは、きょうもはりきってまいりましょう!

今週は、ある上場企業の中間決算の時期なので、連結決算
 お手伝いに行っています。

  上場企業ですから、当然、退職給付会計減損会計税効果会計など、
 いわゆる「新会計基準」といわれるものが実行されています。

  いつも思うのですが、こういうのは、大企業はこういうことに
 本当にコストをかけています。
   
  これをやるために、それこそグループ全体で、いったい何人の人が
 どのくらいの時間をかけて作業しているのか、想像を絶するものが
 あります。

  ぼくは、決算の時期に3-4日お邪魔するだけだし、時間もあまり
 遅くまでは作業しないので、それほど面倒ではないのですが、
 常勤スタッフは、いつも遅くまで残業し、大変そうです。
  
  そして、どんどん「理屈」で作り上げられた資料が出来上がっていく。


  でも、それって、本当に意味がある数字なの?


  ほんとうに、担当者をはじめとして、経営者も、
  体でその数字の意味を感じてますか?


  たとえば、子会社の決算をひとつやるとします。

  税効果会計を使わなければ、今期は大赤字です。

  でも、税効果会計を使えば、赤字のうち来年以降の法人税
 減らす効果があると認められるものは資産計上できるので、
 決算での赤字額を減らすことができます。

  そして、それが「正しい決算である」とされています。

  税効果会計を考え始めると、いつも疑問に思うんですよね。
 
  「来年以降のことなんて、どうしてわかるんだろう?」
   
  「どうして、来年以降に利益が出る前提で作業ができるんだろう?」

  「予知能力がないと、税効果会計なんてできないのでは?」

  税効果会計の詳しい説明はしませんが、基本的に
「上場企業は黒字である。」という根拠のない前提で作業が
 すすめられている気がします。

  なので、どこかでほころびが出たときに、税効果会計で隠されてきた
 過去の赤字が一気に表面化してしまい、「粉飾決算である」数字が
 大きくなってしまう。

  そして、「税効果の金額が多すぎた。ひどい粉飾だ」とたたかれる。

  カネボウの事件でもそうでした。

  税効果会計がなければ、粉飾額も、もっと少なくて済んだはずです。


  わたしが言いたいのは、「新会計基準」などやってるからすごいと思うな、
 ということです。

  「退職給付会計」は、大企業・中小企業ともに導入すべきものです。
 
  「減損会計」も、導入したほうがいいでしょう。

  でも、「税効果会計」を導入することは、あまり賛成しないのです。

  これを導入すると、どうしても利益がかさ上げされてしまい、経営者に
 とっていいことではない、と思うからです。

  先ほども言ったように、「税効果会計」は、来年以降に利益が出ることを
 前提に、むりやり資産をつくって利益をかさ上げするものです。

  中小企業の経営者は、やってはいけないことなのではないか。

  ぼくはいつもそういうふうに思っています。

  次回も、税効果の続きをお話します。

******************きょうやってみること***************************
  1.自分の会社で税効果会計が導入されているか?
     →本当に導入していい意味があるのか、考えてみる。
      
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   きのうは、「100号おめでとう」メールをいただきました。

   ありがとうございます。

   これからも、偏っているかもしれないけれど、自分の
  書きたいことを書いていくつもりです。

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