◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第267回>中途
採用、企業はこんな人がほしい<その16>!
==■「企業は社会人基礎力のある人がほしい!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとな
り、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
仕事のできる人とできない人の決定的な違いは「行動特性の差」に現れます。コンピ
テンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読み
いただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】社会人基礎力とは!
【2】主体性を持って行動する人!
【3】考えて、分析して、行動する力のある人!
【4】チームで働く力のある人!
【5】編集後記
=================================
日曜日の午後、TBSテレビの「うわさの東京マガジン」は見ていて楽しい。中でも
「平成の常識、やってトーライ(Try)!」は思わず爆笑だ。対象は若い女性。専門
学校生や大学生が出ることもあるがほとんどは若いOLたちだ。
課題を与えられて比較的ポピュラーな料理に挑戦したり、空欄を埋めるお習字に挑戦
したりしてもらう。
食べることは得意でも料理はからっきしダメだ。ダメな人ばかりを選りすぐってヤラ
セているのかと疑いたくなる。例えばイワシ、アジ、サンマ、サバの区別すら付かな
い。切り身しか見たことがないということだろう。「イカそうめん」という課題では
イカをぶつ切りにしてフライパンにいれ、その中にそうめんを入れる娘が現れた。
お習字でも「○は口に苦し」と課題が与えられ、○のブランクに適切な言葉を入れる
よう求められた。これに対して「ゴーヤ」と書いたOLがいた。近くに居合わせた小
学4年生に問いかけたところ「間違いです。良薬が正しい答えです」と返ってくる。
本来、赤っ恥だが「ゴーヤ」と書いた本人はケロッとしているから驚く。
料理もできず、熟語やことわざもろくに知らない。これだけでも常識が疑われる。多
くの企業は当然のことながら新卒も中途
採用も「社会人基礎力」のある人を欲しがる。
新卒は集合教育で一般常識や社会人基礎力を教える機会もあるが、中途
採用者に対し
て一般常識や社会人基礎力を教える余力はない。
だから、どこの企業も、せめて「社会人基礎力」のある人を欲しがる。中堅企業も中
小企業も社会人基礎力のあるいい人が応募してくることを期待しているのだ。
【1】社会人基礎力とは!
まず大事なのは「コミュニケーション力」だ。会社に入っても同僚や上司とコミュニ
ケーションが取れなければ職場コミュニティが成り立たない。ましてや、お客と接し
てコミュニケーションを取ることができなければ仕事が前に進むわけがない。
だが、この能力は簡単な論文を書かせたり、面接をしてみれば直ぐに分かるから「コ
ミュニケーション力」のない人は
採用されることは、まずないだろう。
「コミュニケーション力」以外の社会人基礎力として「主体性を持った行動力」、
「考え抜く力」、「チームの一員として働く力」は絶対に外せない。
【2】主体性を持って行動する人
主体性を持った行動力を身に付けておくことは大事だ。主体性だから、指示をされて
から行動を開始するようでは遅い。自主的に責任感を持って行動する力が求められる。
この行動力の中で、自然に「対人影響力」も発揮される。
「主体性を持った行動力」と言うからには、目的を明確に設定することだ。目的が明
確であれば目的意識を持って行動できる。常に他の社員よりも一歩も二歩も前に踏み
出して行動してくれる社員はどこの会社でも貴重な存在だ。
行動派の人間に失敗はつき物だが、失敗しても反省をし、やり方を変えてまた粘り強
く取り組んでほしいわけだ。例えばサントリーでは「やってみなはれ」風土が根付い
ているから失敗など恐れず一歩も二歩も前に踏み出して行動する社員がゴロゴロいる。
【3】考えて、分析して、行動する力のある人!
考える前に「疑問力」を発揮しなければならない。疑問を持たなければ問題に気付く
ことはできない。目の前に「横たわっている問題」にも気付けない人が「発見する問
題」や「発掘する問題」にはたどり着けないからだ。
問題が明確になれば「分析力」を発揮し対策案を掲げて解決しなければならない。こ
のステップでは「考える力」が併せて求められる。さらには解決に向けた「計画力」
や新しい価値を生み出す「創造力」も求められる。
考えて、分析して、行動するという一連のプロセスの中ではたくさんの複合的な能力
が求められるというわけだ。
多くの企業では「○○の問題が起きました。いかがしましょうか?」と上司に指示を
求めに来る光景をよく見かけるが、指示待ち社員の典型だ。いちいち指示を出す上司
も上司だが、指示待ち社員は考えることもなく責任感もないから、このような社員に
してみれば指示を出してくれる上司のいる職場は、天国なのかもしれない。
ただ、このような社員がリストラなどで離職しても再就職の口はないということも覚
悟しておかなければならないのだ。
【4】チームで働く力のある人!
古きよき時代とは異なり、職場の中には多様な人たちが同居するようになった。正規
社員もいれば非正規社員である嘱託、派遣、パート、アルバイトなどさまざまな身分
の人がいる。管理職はこのような多様性に富んだ部下を束ねて目標に向けて結束させ
なければならないから大変だ。
このような多民族のチームの中に自分がいるとしよう。「チームで働く力」を発揮す
るのは実際容易なことではない。
自分の意見を率直に言う「発信力」が求められる。相手の意見を聞いて理解する「傾
解力」も求められる。お互いの意見や立場の違いを理解する「柔軟性」も発揮しなけ
ればならない。リーダーである管理職が一つの方向に意見を集約してまとめようとし
たならばその段階で自分の態度を決めて、できるだけ協力の姿勢を示すことも必要だ。
もし、自分が少数意見で反対派になってしまった場合でもチームとして決まったこと
に対しては最大限協力し、実行に参加する姿勢を示すことが必要だ。反対派のまま協
力もせず実行にも参加しなければチーム内で孤立してしまう。
多数派に迎合する必要はないが、チームとして決まったことに対しては協力と実行あ
るのみだ。これを面接の段階できちっと理解してもらえるように受け答えを準備して
おくことだ。
【5】編集後記
「主体性」、「発信力」、「チームで働く力」。これらを普段から磨いておくことは
とても重要だ。その前提として「コミュニケーション力」がなければ話しにならない。
会社に何が起こるかわからない今の時代だけに、社会人基礎力を普段から磨いておく
ことをお勧めする。
次回に続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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り、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
仕事のできる人とできない人の決定的な違いは「行動特性の差」に現れます。コンピ
テンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読み
いただきたいと思います。
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<今回のメニュー>
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【1】社会人基礎力とは!
【2】主体性を持って行動する人!
【3】考えて、分析して、行動する力のある人!
【4】チームで働く力のある人!
【5】編集後記
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日曜日の午後、TBSテレビの「うわさの東京マガジン」は見ていて楽しい。中でも
「平成の常識、やってトーライ(Try)!」は思わず爆笑だ。対象は若い女性。専門
学校生や大学生が出ることもあるがほとんどは若いOLたちだ。
課題を与えられて比較的ポピュラーな料理に挑戦したり、空欄を埋めるお習字に挑戦
したりしてもらう。
食べることは得意でも料理はからっきしダメだ。ダメな人ばかりを選りすぐってヤラ
セているのかと疑いたくなる。例えばイワシ、アジ、サンマ、サバの区別すら付かな
い。切り身しか見たことがないということだろう。「イカそうめん」という課題では
イカをぶつ切りにしてフライパンにいれ、その中にそうめんを入れる娘が現れた。
お習字でも「○は口に苦し」と課題が与えられ、○のブランクに適切な言葉を入れる
よう求められた。これに対して「ゴーヤ」と書いたOLがいた。近くに居合わせた小
学4年生に問いかけたところ「間違いです。良薬が正しい答えです」と返ってくる。
本来、赤っ恥だが「ゴーヤ」と書いた本人はケロッとしているから驚く。
料理もできず、熟語やことわざもろくに知らない。これだけでも常識が疑われる。多
くの企業は当然のことながら新卒も中途採用も「社会人基礎力」のある人を欲しがる。
新卒は集合教育で一般常識や社会人基礎力を教える機会もあるが、中途採用者に対し
て一般常識や社会人基礎力を教える余力はない。
だから、どこの企業も、せめて「社会人基礎力」のある人を欲しがる。中堅企業も中
小企業も社会人基礎力のあるいい人が応募してくることを期待しているのだ。
【1】社会人基礎力とは!
まず大事なのは「コミュニケーション力」だ。会社に入っても同僚や上司とコミュニ
ケーションが取れなければ職場コミュニティが成り立たない。ましてや、お客と接し
てコミュニケーションを取ることができなければ仕事が前に進むわけがない。
だが、この能力は簡単な論文を書かせたり、面接をしてみれば直ぐに分かるから「コ
ミュニケーション力」のない人は採用されることは、まずないだろう。
「コミュニケーション力」以外の社会人基礎力として「主体性を持った行動力」、
「考え抜く力」、「チームの一員として働く力」は絶対に外せない。
【2】主体性を持って行動する人
主体性を持った行動力を身に付けておくことは大事だ。主体性だから、指示をされて
から行動を開始するようでは遅い。自主的に責任感を持って行動する力が求められる。
この行動力の中で、自然に「対人影響力」も発揮される。
「主体性を持った行動力」と言うからには、目的を明確に設定することだ。目的が明
確であれば目的意識を持って行動できる。常に他の社員よりも一歩も二歩も前に踏み
出して行動してくれる社員はどこの会社でも貴重な存在だ。
行動派の人間に失敗はつき物だが、失敗しても反省をし、やり方を変えてまた粘り強
く取り組んでほしいわけだ。例えばサントリーでは「やってみなはれ」風土が根付い
ているから失敗など恐れず一歩も二歩も前に踏み出して行動する社員がゴロゴロいる。
【3】考えて、分析して、行動する力のある人!
考える前に「疑問力」を発揮しなければならない。疑問を持たなければ問題に気付く
ことはできない。目の前に「横たわっている問題」にも気付けない人が「発見する問
題」や「発掘する問題」にはたどり着けないからだ。
問題が明確になれば「分析力」を発揮し対策案を掲げて解決しなければならない。こ
のステップでは「考える力」が併せて求められる。さらには解決に向けた「計画力」
や新しい価値を生み出す「創造力」も求められる。
考えて、分析して、行動するという一連のプロセスの中ではたくさんの複合的な能力
が求められるというわけだ。
多くの企業では「○○の問題が起きました。いかがしましょうか?」と上司に指示を
求めに来る光景をよく見かけるが、指示待ち社員の典型だ。いちいち指示を出す上司
も上司だが、指示待ち社員は考えることもなく責任感もないから、このような社員に
してみれば指示を出してくれる上司のいる職場は、天国なのかもしれない。
ただ、このような社員がリストラなどで離職しても再就職の口はないということも覚
悟しておかなければならないのだ。
【4】チームで働く力のある人!
古きよき時代とは異なり、職場の中には多様な人たちが同居するようになった。正規
社員もいれば非正規社員である嘱託、派遣、パート、アルバイトなどさまざまな身分
の人がいる。管理職はこのような多様性に富んだ部下を束ねて目標に向けて結束させ
なければならないから大変だ。
このような多民族のチームの中に自分がいるとしよう。「チームで働く力」を発揮す
るのは実際容易なことではない。
自分の意見を率直に言う「発信力」が求められる。相手の意見を聞いて理解する「傾
解力」も求められる。お互いの意見や立場の違いを理解する「柔軟性」も発揮しなけ
ればならない。リーダーである管理職が一つの方向に意見を集約してまとめようとし
たならばその段階で自分の態度を決めて、できるだけ協力の姿勢を示すことも必要だ。
もし、自分が少数意見で反対派になってしまった場合でもチームとして決まったこと
に対しては最大限協力し、実行に参加する姿勢を示すことが必要だ。反対派のまま協
力もせず実行にも参加しなければチーム内で孤立してしまう。
多数派に迎合する必要はないが、チームとして決まったことに対しては協力と実行あ
るのみだ。これを面接の段階できちっと理解してもらえるように受け答えを準備して
おくことだ。
【5】編集後記
「主体性」、「発信力」、「チームで働く力」。これらを普段から磨いておくことは
とても重要だ。その前提として「コミュニケーション力」がなければ話しにならない。
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