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成功体験決別力なるコンピテンシー発揮の威力!

       ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

    <第296回>事例で学ぶ「コンピテンシー」レビュー編!<その23>

     ==■「成功体験決別力なるコンピテンシー発揮の威力!」■==

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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただ
きたいと思います。

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<今回のメニュー>
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【1】独りよがりの成功体験は釣り人の自慢話と同じ!
【2】「成功体験決別力」なるコンピテンシー定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「成功体験決別力」なるコンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記

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行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会い
ます。そして成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。


【1】独りよがりの成功体験は釣り人の自慢話と同じ!


1.大ボラ吹きの釣り人もいる!

皆さんの周囲に釣り自慢の同僚や知人・友人はいないだろうか。両手で釣り逃がし
た魚の大きさを指し示し、20センチほどの小魚が1メートルほどの大物だったか
のように自慢する。

「その釣り逃がした魚、ボラだったんですか」と聞くとその知人は「大ボラ、大
きなホラという意味か」と急に不機嫌になる。

余計なことを言わずに自慢話を黙って聞いてあげればよかったと反省もする。で
も大ボラ癖は直してあげたいと思う気持ちもある。

2.過去の成功体験は高々30%しか生かせない!

大概の人が何かしら人に自慢できる成功体験を持っているだろう。問題はその成
功体験の中身だ。

□ 成功した人は別の人なのに、自分の成功と置き換える
□ 自分は成功の脇役だったのに主役だったと錯覚する
□ 脇役すら演じなかったのについ主役に成りすます
□ 追い風で成功したのに自分独りの実力で成功したと勘違いする
□ 多くの仲間や支援者のお陰だったのに独力で成功したと錯覚する

次のプロジェクトで、くしくもリーダーを拝命したとしよう。上記のような錯覚
・勘違いでは成功はなしえない。よしんば、独力での成功体験を持つとしても過
去の成功体験は高々30%も役に立たないだろう。状況がガラリと変わるのだから
ゼロベースから成功に向けた企
画立案と実行が求められるからだ。



【2】「成功体験決別力」なるコンピテンシー定義付けと行動基準!

「成功体験決別力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を
考えてほしい。


1.「成功体験決別力」の定義付けの例

例えば「過去の栄光や成功体験に拘泥せず、ゼロベースで次の仕事のサクセスス
トーリーを企画し、実行すること」と決めるのもいいだろう。

職場でことあるごとに自慢話をする人は嫌われたり避けられたりする。教えを乞
われたらそのときは控えめに、謙虚な表現で教えてあげればいい。そうしておけ
ば周囲の人たちから共感と指示を得ることができる。


2.行動基準の例

<行動基準の例>

□ プライドは身の丈に合った大きさに留めおく
□ 特に人前では自慢話を控える
□ 自信のある成功体験を持っていても「みんなのお陰」と謙虚に振舞う
□ 次のプロジェクトでは、状況が変わるのだから極力ゼロベースで臨む
□ 成功体験のプロセスは「柳の下の二匹目のドジョウ」と考えるようにする
□ 常に自分投資をし、新しい考え方や手法を身に付ける

上記のいくつかを組み合わせて行動基準にしてもかまわない。

定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけ
だ。



【3】賢人の言葉

寺山修司氏は「成功体験決別力」の大切さを説いていた。

<振り向くな、振り向くな。後ろには夢は無い>

すばらしい偉業を成し遂げた人がある日を境に不調に陥ることがある。何をやっ
ても身が入らない。なぜか。あれほど順風満帆だったのに。

すばらしい偉業の持ち主でも過去に数々の夢を実現してしまい、これから先の夢
を持てなくなるとこんな状況に陥りやすい。北海道日本ハムの斉藤投手とダブル
のだが。



【4】「成功体験決別力」なるコンピテンシー発揮の威力!

「成功体験決別力」とは「過去の栄光」や「成功体験」を捨て去って、次のプロ
ジェクトの成功へのサクセスストーリーをゼロベースで構築する力のことだ。

たとえ成功した事案においても反省点を見出し、次に生かすことは大切ななこと
だ。だが、「過去の栄光」と「成功体験」に酔いしれて拘泥している人がよくい
る。たまたま恵まれた外部環境になっていたのかも知れない。つまり追い風だ。
そして成功の陰には、たくさんの協力者がいたことさえも忘れてしまう。

そのような人は、一層激しい変化の中で新たなプロジェクトに挑戦し、成功に導
くことは難しい。追い風もなく協力者もいなければなおさらのことだ。

思い切って「過去の栄光」や「成功体験」を捨てることだ。そして自己変革に努
め、自分の新たなページを自ら開いていくことが大切だ。これは経営トップにも
ビジネスマンにも言えることだ。

そのためには「複数の専門」を身に付け、「広い一般教養」を身に付け、EQ
(心の知能指数)を発揮できるようにすることが望ましい。

是非、「成功体験決別力」なるコンピテンシーを磨いてほしい。



【5】今日のまとめ

1.特に経営者やビジネスマンは、「過去の栄光」や「成功体験」に酔いしれな
  いこと。

2.外部環境の追い風や多くの人たちの協力があって成功できたことをつい忘れ
  て人前で自慢話をしてはいけないこと。

3.変なプライドは捨て去り、ゼロベースで次のプロジェクトのサクセスストー
  リーを企画することが大切であること。

4.常にEQ(心の知能指数)を高めて、周囲の人たちから共感と支持が得られ
  れば次のプロジェクトも成功する可能性が高くなること。



【6】編集後記

一時の成功に酔いしれて、つい自分の実力と思い込み、欲望の赴くままに事業を
拡大し、破綻させた経営者は実際多い。

外部環境の追い風に助けられた面が多かったのに自分独りの経営手腕で成功した
と思い込んでいたのであろう。

ビジネスマンにも同じことが言えるわけだから「成功体験決別力」なるコンピテ
ンシーを心に刻んでおいてほしい。




次回に続く

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        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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