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「やらない」理由 としての 「才能」

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/

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HR総研様の『人事白書2014』の2箇所(育成関連および人事
戦略関連)で、弊社サービスをご紹介いただきました。
https://www.hrpro.co.jp/hks_kyosan.php
併せてご覧いただければ幸いです。

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本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第113号(2012年3月
15日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
 めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
 もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>

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(前略)

私は、「民間企業・NPO(非営利組織)・政府での就業、独立・起
業、社会人になってからの博士号取得などを経験した者」として、
転職・就職・進学・人事異動などについて関心のある方に向けて、
話をして欲しい(→パネル・ディスカッションに参加して欲しい)
という依頼を頂戴することもあります。

先日、そういったキャリア・デザインに関わる話の場で、「才能」
に関係する質問をしてくださった方がいらっしゃっいました。

他の場面でも、才能について、いろいろ考えていらっしゃる方もい
るようですので、今回は、才能に関する、私の考えについてご紹介
しようと思います。


■「対象への思い」は本物ですか?

私は、「才能があるからやる」とか「才能がないからやらない」と
いった発言をされる方というのは、「対象に対する思いがどうとい
うよりも、失敗したくない・自分を守りたいという感情が強いです」
「対象への情熱がありません」と告白しているようなものだと考え
ています。

つまり、「『対象への思い』が本物であるなら、他者との比較・他
者からの評価など関係なく、その対象に取り組んで当たり前」「あ
らゆることをやり尽くす前に、才能の差がどうこうなどと言うな!」
と思っています。

(「やり尽くす」の程度についてイメージしていただくために、次
 のような例をご紹介差し上げます。私は、世の中には「言葉だけ
 では伝わらない」もの(実際に体験しないとわからないもの)が
 あり、「筆舌に尽くしがたい」という表現が適切な場があること
 に同意していますが、こういった表現を用いていいのは、「言葉
 を使い尽くして表現しようとした人」だけだとも思っています。
 つまり、「難しそうだから言葉で表現するのはやめました」とい
 うのは、「やり尽くしていない」ことになるということです。)


■「対象への思い」の表れ:言行一致と本氣

本は(まずは)読むために買う、動画は(まずは)視聴するために
入手するのであって、「買ったら、入手したら、それだけで安心・
満足してしまい、学習しない」のでは、本人の変化・成長は望めな
いことは、みなさんご存知の通りです。(各種習い事やスポーツで
も、服装や道具を揃えて終わりの人がいると、見聞きされたことが
あるのではないでしょうか。)

私は「対象とする物事に、精一杯取り組まないなら、少なくともそ
の時点における対象への情熱・愛情は偽物」だという考えを持って
いるため、

「○○に、本当に興味があります。まだ読んではいませんが、先日、
本も買いました。○○情報についても、ネットで動画があったので
ダウンロードしてあります。まだ最初の数分しか視聴していません
が...。」などいった発言をする人を信頼するのに困難を覚える時
があります。

それは、発言者の言行が一致しておらず、その対象に本氣で取り組
もうとしていないという姿勢でいると解釈するためです。

「対象への思い」の表れとしての、「言行一致」と「本氣」につい
て、あなたはどのようにお考えになるでしょうか?

(中略)


■「生得的な能力」としての「才能」

本氣でない人、物事に精一杯取り組まない人は、「やらない理由探
し」「やらないことの正当化」に熱心です。そして、そういった文
脈で、冒頭で触れた「才能」がたびたび登場するのです。

(…趣味などに関する話であれば違和感を覚えないのでしょうが、
 自分の仕事に対して、本氣で取り組まない理由として「才能」を
 持ち出す方には、違和感を覚えてしまうのです。)

ここでは、また別の角度から「才能がないからやらない」という発
言について考えてみましょう。

例えば、「物事の因果関係を明らかにする、科学的な思考法」に慣
れていらっしゃる方や弊社流の質問力やコーチングを学ばれている
方であれば、ここで言っている「才能」が何を指すのか、発言者に
確認を求めそうです。

また、もし、発言者の指す「才能」が「○○に関する、生得的な能
力」である場合には、「○○に関する、生得的な能力」をどのよう
に測定できたのか、その計測結果を誰(どんな母集団)と比較して
「ない(劣っている)」と評価したのか確認するかもしれません。

さらに、「仮に、生得的な能力の差(スタートラインの違い)があ
ったとしても、その違いにいつまでも拘泥し続けることが、自分や
周囲にとって望ましい結果をもたらしてくれると信じていらっしゃ
るのには、どういった背景があるのかお教え願えないでしょうか?」
などと重ねて尋ねるアプローチを選ばれるかもしれません。

(…もちろん、コミュニケーションの「目的」を共有できた上で、
 「人間関係に及ぼす影響などに配慮」した上で、適切と判断すれ
 ばですが。)

20世紀初頭には、「生まれか育ちか(氏か育ちか)」という話が加
熱していたようですが、現在では、少なくとも、

「生まれだけで人の能力とか性格とかの限界が決まってしまってい
 るわけではない。確かに、ある分野における、ある種の傾向(□
 □の人の場合には、○○した方が△△しやすい...など)はある
 かもしれないけれども、目的達成のための手段をうまく選べば
 、かなりいい結果を出すことができる」

「考え方・行動・習慣などを適切に選ぶことによって、遺伝子レベ
 ルから自分を変えていくことができる」

といった理解が常識となりつつあるようです。

(中略)


■「心理学的な自己防衛手段」として使われる「才能」

ここでも、また別の角度から「才能がないからやらない」という発
言について考えてみましょう。

「才能がないからやらない」という発言をされる方々と直接話させ
ていただいた経験、および、同様の発言をする人に接したことがあ
る方からの情報に基づいて判断すると、「才能がないからやらない」
と発言される方は、ほぼ例外なく、

・才能に恵まれている人は、それほど努力しなくても、非常に高い
 レベルのパフォーマンスが実現可能だ

・高いパフォーマンスを発揮する人と同等のパフォーマンスを発揮
 しようとする際に、多大な努力が必要となる人は能力が低い

といった考え方(信念)を採用されていることがわかりました。

こういった考え方(信念)をお持ちの方にとっては、上述でご紹介
したような「本氣」の姿勢で対象に取り組むことは、非常にリスク
の高いことに思えるようなのです。

なぜなら、「本氣」で取り組んでいた訳でなければ、「やればでき
たんだけれど...」「やればできるんだけれど...」「身体的な特徴
が○○には不向きらしくて...」などと言えるのですが、もし「本
氣」で取り組んだ結果がかんばしくないと、こういった「言い訳」
が使えなくなるからです。

つまり、「『自分が○○について能力がない』と自分で認識したり、
他者から認識されたりするのを避けるため」「現実を直視すること
を避けるため」に、「才能がないからやらない」という表現を用い
ていらっしゃるようなのです。

こういうのも、「プライド」が高く、「恥」を異常に恐れるために、
学習を阻害しているという一例なのかもしれませんね。


■「自分を大きく映す鏡」が欲しい人には、コーチングは不適

ここまでお読みくださった方の中には、

「『ほとんどの事柄の成否は、遺伝・血統・生まれ持っての才能な
 どで決まる』などといった『盲信』は、『物事の因果関係を明ら
 かにする分析思考を停止』し、『人間の意思・選択の自由を価値
 の低いものを見なして』おり、二重の意味でヒトをバカにしてい
 ることになるのではないか?」

という私の考えに賛同してくださる方も増えてきたのではないでし
ょうか?

自分がいつ生まれてきて、いつ死ぬのか選べないのと同じように、
生得的な能力の差についても、自分のコントロール可能な対象では
ありません。

たとえ、生得的な能力の差(スタートラインの違い)があったとし
ても、その違いがあることにいつまでも拘泥し続け、自己防衛・自
己正当化のためにエネルギーを消耗し続けるようでは、自分や周囲
にとって望ましくない結果をもたらすのではないでしょうか?

私がコーチとしての立場で、自分が影響を及ぼすことができない事
柄・対象(生得的な能力の差など)を「やらない理由」として主張
される社会人と接した時に思うのは、

「あなたには、あなたを承認してくれる人や抑圧した感情を解放し
てもいいと思える相手(セラピストやカウンセラー)などが必要な
のであって、今の段階で、『現実を直視し、GoodではなくGreatを
目指そうというコーチング』を活用しようとするのは、『百害あっ
て一利なし』ですよ」ということです。

(…現状、特に日本では「コーチング」の定義が人によって様々に
 異なり、本来は(アドバイスや実体験のシェアなどを行う)「メ
 ンタリング」や(精神的な拠り所となり、抑圧された感情の解放
 などを促す)「ブリーフ・セラピーやカウンセリング」などと称
 すべきサービスを「コーチング」と呼んで提供する人々がいらっ
 しゃるため、消費者に混乱を与えているように感じています。)

弊社の場合には稀ですが、上記のような考えを相手に受け入れられ
る形で伝え、他社のサービスの利用をお勧めするにはどうすれば良
いか、頭を絞る時もあります。

コーチングを活用しよう!といった向上心があること自体は素晴ら
しいことなのですが、現状、「実物より魅力的に(例:大きく、美
しく、有能そうに)映る鏡を見せれば喜ぶ」というステージにあり、
「現実を直視する」心構えが出来ていない方には、それ相応の段階
を踏んで、後日、無理のない形で弊社流コーチングを活用していた
だきたいと思っています。

「過去の結果としての現在より、未来の原因としての現在を大切に
したい」と考える方と、何かの機会にご一緒できるのを楽しみにし
ております♪

(後略)

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冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。

●ニューズレター第113号
 「やらない」理由としての「才能」
 → http://5w1h.hatenablog.jp/entry/113(ブログ版)
 → http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no113.pdf(PDF版)
============================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

P.S.1
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P.S.3
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 「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
 「人財と組織の育成を支援」する 合同会社5W1H

         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

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