◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第352回>賢人の
コンピテンシーをベンチマークする!<その45>
==■「MUJI USAの社長に抜擢された嶋崎朝子氏の店舗運営力に学ぶ!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成
果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人の
コンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただ
きたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一
層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】開発アイテム約4500点の良品計画屈指のヒットメーカー!
【2】開発畑なのにMUJI USAの社長に抜擢されて!
【3】Black Friday Saleに合わせて旗艦店を大改装!
【4】まずは「足掛かり作り」に成功!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
=================================
賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だからすば
らしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人の
コンピテンシーをベンチマークし
ない手はないのだ。
【1】開発アイテム約4500点の良品計画屈指のヒットメーカー!
嶋崎朝子氏(49歳)は良品計画屈指のヒットメーカーで池袋西武店の店長だ。これまでの開
発アイテムは約4500点にも及ぶと言うからすごい。
例えば、アロマディフューザー(ミストと一緒にアロマを拡散させる機器:1台4900円)は国
内で約160万台売り上げた。
例えば、敏感肌用しっとりタイプの化粧水は約150万本売り上げた。
その他、首にフィットする旅行用ネッククッション、場所を選ばず吊るして使える洗面用具
入れなどが彼女のヒット商品の代表例である。
その彼女が金井政明社長に突然呼ばれてMUJI USAの社長としてアメリカ行きを申し渡された。
もちろん断る理由もない。
【2】開発畑なのにMUJI USAの社長に抜擢されて!
無印良品はヨーロッパでは約60店舗あり、まあまあ好調を維持している。ところがアメリカ
へは2007年に進出し、現在9店舗あるが業績はパッとしない。「巻き返してくれ」と言われた
のだ。
アメリカでは11月の第4木曜日が「感謝祭」で翌日が「Black Friday」だ。この金曜日だけで
小売は黒字になることから「Black Friday」と名付けられたそうだ。木曜日から日曜日まで
の4日間で例えば2013年は小売全体で約6兆円売上げ、その勢いでクリスマス商戦へ突入した。
赴任した嶋崎社長は早速現状分析に着手した。まずはニーヨークの旗艦店の改革から着手す
ることにした。外から店内が見えるのに殺風景なシーツ売り場の棚が見える。店外からどう
魅力的に見せるかが勝負と考えた。自ら開発したアロマディフューザーを店舗改装の目玉に
したいとも考えた。
参考になる店舗があった。「Crate & Barrel」で北米に100店舗以上展開している。雑貨、
インテリア、家具など何でも揃うお店で、特にディスプレーは魅力的で参考になる。しかも
価格帯もほぼ同じだ。
嶋崎社長は、街行く人々を観察していて気付いたことがある。多くの人々が紙袋を提げてい
るのだ。インタビューしてみると家に帰ったら捨てていると言う。無印良品のコンセプトは
「環境への配慮」だ。
そこで嶋崎社長は布製のエコバックに四角いマスを印刷し、お買い物のたびにスタンプを押
して、スタンプの数に応じて何か景品を進呈しようと考えた。早速日本の本社のデザイン部
門に依頼してエコバックを準備することにした。
【3】Black Friday Saleに合わせて旗艦店を大改装!
店舗の改装には3日間要したが、11月19日(水)に完了した。あのアロマディフューザーは
大きな棚に12台並べた。殺風景だったシーツの売り場は季節の衣類コーナーに変えた。あえ
て感謝祭を外し、「Black Friday」の午前10時開店とした。
他のほとんどの小売は前倒しして感謝祭の前日にオープンしている。家電のベストバイはパ
ナソニックの50インチテレビが目玉で、それを目当てにお客がなだれ込んでいった。百貨店
のメイシーズも15000人ものお客が押し寄せて活況を呈した。
「Black Friday」の午前10時に開店した無印良品の旗艦店だが、外に並んだお客はたった7
人と静か過ぎる出足だった。ウインドウから中を覗いたお客様が店内に入ってくる。昼過ぎ
には少し込み合ってきた。最初にアロマディフューザーの前に人だかりができた。レジでは
スタッフが布製のエコバッグをお勧めする。1枚1ドルに設定した。来店のたびにスタンプが
増えていき、景品がもらえることに興味を示してくれた。
【4】まずは「足掛かり作り」に成功!
翌日の深夜午前2時、ホテルで売上の集計を行った。9店舗の売上は約2400万円で、去年より
も30%も増えていた。
旗艦店ではエコバッグが188枚も売れた。9店舗合計で635枚も売れたのが何よりも嬉しかった。
エコバックを買ってくれたお客様はリピーター間違いなしだろう。
店内の女性のお客にインタビューしてみると「環境に配慮した会社はすばらしいわ。フアン
になるわ」との返事が返ってきた。
まずは「足掛かり作成」に成功した島崎社長にやっと微笑が漏れた。
【5】賢人から学ぶべきこと!
日本にご主人を残して単身でアメリカに赴任した嶋崎社長。「私はずっと開発畑を歩んでき
たのになぜ子会社の社長を命ぜられたのか」と最初は戸惑いもあった。
だが、島崎社長は単なるヒットメーカーではなかった。カリスママーケッターでもあったの
だ。そのことを金井社長は見抜いていたようだ。
「ウインドウショッピング」と言うキーワードは古くからあった。店内を覗き見して興味が
湧けば店内に入ってくるのに、ただの素通りでは「ウインドウショッピング」にならないわ
けだ。
湯気みたいなものが出ている商品がたくさん並んでいる。一体何だろう。そう思ったお客様
が入ってきて商品を見て、触って確かめる。「驚き」と「感動」を得たお客様がお買い上げ
になる。
他の店舗を見ていろいろ吸収する島崎社長の「好奇心」と「他から学ぶ姿勢」により、マー
ケッティングでもカリスマになれるのだ。ヒットメーキングとカリスママーケッティングと
言う複数の専門を身に付けているすごい女性経営者から学んでほしい。
【6】編集後記
良品計画は西友の子会社として発展してきた。だが西友とは社風が全く異なる。西友時代異
端児扱いされて良品計画に出された松井忠三現会長が良品計画の礎を築いた。そんなことも
あって多くのやり手の人材が育つ社風の会社なのだ。
女性の抜擢・活用にも長けている。抜擢・活用すべきは嶋崎社長のような女性でなければな
らない。小渕優子氏のようなでたらめな女性ではダメなのだ。
<今回の記事は、テレビ東京のガイアの夜明けも参考にさせて頂いた。>
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次回に続く
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◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第352回>賢人のコンピテンシーをベンチマークする!<その45>
==■「MUJI USAの社長に抜擢された嶋崎朝子氏の店舗運営力に学ぶ!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成
果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人のコンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただ
きたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一
層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】開発アイテム約4500点の良品計画屈指のヒットメーカー!
【2】開発畑なのにMUJI USAの社長に抜擢されて!
【3】Black Friday Saleに合わせて旗艦店を大改装!
【4】まずは「足掛かり作り」に成功!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
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賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だからすば
らしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人のコンピテンシーをベンチマークし
ない手はないのだ。
【1】開発アイテム約4500点の良品計画屈指のヒットメーカー!
嶋崎朝子氏(49歳)は良品計画屈指のヒットメーカーで池袋西武店の店長だ。これまでの開
発アイテムは約4500点にも及ぶと言うからすごい。
例えば、アロマディフューザー(ミストと一緒にアロマを拡散させる機器:1台4900円)は国
内で約160万台売り上げた。
例えば、敏感肌用しっとりタイプの化粧水は約150万本売り上げた。
その他、首にフィットする旅行用ネッククッション、場所を選ばず吊るして使える洗面用具
入れなどが彼女のヒット商品の代表例である。
その彼女が金井政明社長に突然呼ばれてMUJI USAの社長としてアメリカ行きを申し渡された。
もちろん断る理由もない。
【2】開発畑なのにMUJI USAの社長に抜擢されて!
無印良品はヨーロッパでは約60店舗あり、まあまあ好調を維持している。ところがアメリカ
へは2007年に進出し、現在9店舗あるが業績はパッとしない。「巻き返してくれ」と言われた
のだ。
アメリカでは11月の第4木曜日が「感謝祭」で翌日が「Black Friday」だ。この金曜日だけで
小売は黒字になることから「Black Friday」と名付けられたそうだ。木曜日から日曜日まで
の4日間で例えば2013年は小売全体で約6兆円売上げ、その勢いでクリスマス商戦へ突入した。
赴任した嶋崎社長は早速現状分析に着手した。まずはニーヨークの旗艦店の改革から着手す
ることにした。外から店内が見えるのに殺風景なシーツ売り場の棚が見える。店外からどう
魅力的に見せるかが勝負と考えた。自ら開発したアロマディフューザーを店舗改装の目玉に
したいとも考えた。
参考になる店舗があった。「Crate & Barrel」で北米に100店舗以上展開している。雑貨、
インテリア、家具など何でも揃うお店で、特にディスプレーは魅力的で参考になる。しかも
価格帯もほぼ同じだ。
嶋崎社長は、街行く人々を観察していて気付いたことがある。多くの人々が紙袋を提げてい
るのだ。インタビューしてみると家に帰ったら捨てていると言う。無印良品のコンセプトは
「環境への配慮」だ。
そこで嶋崎社長は布製のエコバックに四角いマスを印刷し、お買い物のたびにスタンプを押
して、スタンプの数に応じて何か景品を進呈しようと考えた。早速日本の本社のデザイン部
門に依頼してエコバックを準備することにした。
【3】Black Friday Saleに合わせて旗艦店を大改装!
店舗の改装には3日間要したが、11月19日(水)に完了した。あのアロマディフューザーは
大きな棚に12台並べた。殺風景だったシーツの売り場は季節の衣類コーナーに変えた。あえ
て感謝祭を外し、「Black Friday」の午前10時開店とした。
他のほとんどの小売は前倒しして感謝祭の前日にオープンしている。家電のベストバイはパ
ナソニックの50インチテレビが目玉で、それを目当てにお客がなだれ込んでいった。百貨店
のメイシーズも15000人ものお客が押し寄せて活況を呈した。
「Black Friday」の午前10時に開店した無印良品の旗艦店だが、外に並んだお客はたった7
人と静か過ぎる出足だった。ウインドウから中を覗いたお客様が店内に入ってくる。昼過ぎ
には少し込み合ってきた。最初にアロマディフューザーの前に人だかりができた。レジでは
スタッフが布製のエコバッグをお勧めする。1枚1ドルに設定した。来店のたびにスタンプが
増えていき、景品がもらえることに興味を示してくれた。
【4】まずは「足掛かり作り」に成功!
翌日の深夜午前2時、ホテルで売上の集計を行った。9店舗の売上は約2400万円で、去年より
も30%も増えていた。
旗艦店ではエコバッグが188枚も売れた。9店舗合計で635枚も売れたのが何よりも嬉しかった。
エコバックを買ってくれたお客様はリピーター間違いなしだろう。
店内の女性のお客にインタビューしてみると「環境に配慮した会社はすばらしいわ。フアン
になるわ」との返事が返ってきた。
まずは「足掛かり作成」に成功した島崎社長にやっと微笑が漏れた。
【5】賢人から学ぶべきこと!
日本にご主人を残して単身でアメリカに赴任した嶋崎社長。「私はずっと開発畑を歩んでき
たのになぜ子会社の社長を命ぜられたのか」と最初は戸惑いもあった。
だが、島崎社長は単なるヒットメーカーではなかった。カリスママーケッターでもあったの
だ。そのことを金井社長は見抜いていたようだ。
「ウインドウショッピング」と言うキーワードは古くからあった。店内を覗き見して興味が
湧けば店内に入ってくるのに、ただの素通りでは「ウインドウショッピング」にならないわ
けだ。
湯気みたいなものが出ている商品がたくさん並んでいる。一体何だろう。そう思ったお客様
が入ってきて商品を見て、触って確かめる。「驚き」と「感動」を得たお客様がお買い上げ
になる。
他の店舗を見ていろいろ吸収する島崎社長の「好奇心」と「他から学ぶ姿勢」により、マー
ケッティングでもカリスマになれるのだ。ヒットメーキングとカリスママーケッティングと
言う複数の専門を身に付けているすごい女性経営者から学んでほしい。
【6】編集後記
良品計画は西友の子会社として発展してきた。だが西友とは社風が全く異なる。西友時代異
端児扱いされて良品計画に出された松井忠三現会長が良品計画の礎を築いた。そんなことも
あって多くのやり手の人材が育つ社風の会社なのだ。
女性の抜擢・活用にも長けている。抜擢・活用すべきは嶋崎社長のような女性でなければな
らない。小渕優子氏のようなでたらめな女性ではダメなのだ。
<今回の記事は、テレビ東京のガイアの夜明けも参考にさせて頂いた。>
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次回に続く
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