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『残業を減らすための施策』 とは?

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/


本コラムでは、弊社Facebookページに公開した記事(2016年1月11
日投稿)の一部を改変してシェア差し上げます。 今回のタイトル
に興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てください。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、システム上、本コラムでご紹介できない『画像』などを含
 めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
 もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>


============================================================

■小手先では逆効果!『長時間残業を減らす』?


今回は、『システム思考の基礎と図解』の回のコーチング演習での
『振り返り』で出ていた話の一部をシェアします。

クライアント役が挙げたのは、「所属組織の長時間残業をなくした
い」というテーマでした。(今回の演習は、40分間)

コーチ役は、クライアント役から下記のような様々な情報を聞き出
し、付箋に書き出して(内容ごとに色分けもして)整理していまし
た。

・健康リスク(休職者増→組織の負担コスト増ほか)
・企業イメージの低下
・省エネ
・ワーク・ライフ・バランス
・特定個人の残業が多い
残業代が欲しいために、ゆっくり仕事をしている
・家に帰ってもつまらないので、職場に居たい人がいる
・残業ありきのシフトになっている
・仕事量に季節変動がある
・お付き合い残業が発生している
・帰りづらい雰囲氣←上司の影響
・仕事を他者に任せられない←相手のスキルが未熟
・人員配置が適切とは言えない
ほか

さらに、コーチ役は「組織の視点」と「個人の視点」を区別して扱
おうとするなど、前回までに学んだ内容も盛り込むなど、さまざま
な観点から、コーチングの実力を高めてきていらっしゃるのがうか
がえました。

彼らのコーチングを見ていると、話の方向としては、「自分の仕事
就業時間内に終わらせることができるように、仕事のスキルを高
めよう」といった内容のものや、「部下を育成して仕事を任せられ
るようにしよう」といった内容のもの、「建物の電源を落とすなど、
強制的に帰宅させる」といった内容のものが多かったです。

こういった内容を踏まえ、『振り返り』の時間に私が投げかけたの
は、例えば、下記のような『質問』でした。

●「所属組織の長時間残業をなくしたい」ってどういうこと?
 「残業時間をゼロにするってこと?」 「月に○時間以内に留め
 るってこと?」 「残業発生率を○%以内に抑えたいってこと?」
 それとも「週休3日を実現する方向に持っていけたら最高!みた
 いなこと?」→『フレームワーク質問力』で伝えていた『わかっ
 たつもりにならないで、丁寧に確認する』を思い出すと?

●『残業→健康リスク』という『因果関係』の認識は適切? 例え
 ば、「就業時間よりも毎日1時間長く働いたら、不健康になるっ
 て本当?」

●『ワーク・ライフ・バランス』って、個人によってバラバラじゃ
 ないの? それと残業の関係って、どう捉えているの?

●いろいろな話が出ているけれど、これは(残業代医療費コスト
 などを抑えたいという意味で)『お金を払いたくない組織』と、
 自分が負担と感じない範囲で『残業代を稼ぎたい個人』の『対立
 構造』だという理解なの?

●本当に長時間残業を減らそうとみんなが思っているのであれば、
 『残業したら、罰金』という制度の導入はアリ? 情報管理の観
 点から、『持ち帰り仕事』についてはどう判断する?

●知識や能力、各種スキルが増しても、『残業すること(頑張って
 働くこと)は良いことだ!』という考えを持っている限り、残業
 を繰り返すんじゃないの? 小手先のテクニックやルールで対応
 するのではなく、『意識改革』が求められているという側面はな
 い?

●『手を付けやすい解決策』を探そうとしてばかりいると、『職場
 の雰囲氣に大きな影響力を及ぼす幹部の意識改革』に手を着けよ
 うと思わないんじゃない? まずはニュートラルに、システムの
 メカニズムがどうなっているか把握して、解決策を検討するのは
 次の段階にしましょう。 クライアントは、『現在の自分の立場
 や役割』から事象を捉えようとする傾向が強くて当たり前なので、
 コーチは『複数の視点』『中立的な立場からの全体像把握』に努
 めましょう。

●『自分の仕事』の認識は適切? 『良かれと思って、やらなくて
 も構わないことに取り組んでいる』ってことはない?(…例えば、
 掃除であれば『掃除ロボット』の活用で作業量は軽減できるけれ
 ど?) そもそも『何を目指す組織』であって、各自『本質的な
 価値を生み出す仕事』に取り組んでいるの? 『仕事の棚卸し』
 に全社的に取り組むことによって、結果として、『残業の低減』
 に結び付く可能性は?

●『組織の制度』といった『ハード』の面と、『仕事の効果・効率
 を高めるコミュニケーション』といった『ソフト』の面とを分け
 て考えるとすると?

....etc.

こういった内容について改めて話し合って、考えを深めていくため、
弊社の『振り返り』は『演習時間よりも長い』ことが多いです。

(…「当事者たちの振り返り→他のメンバーからの振り返り→私か
らの振り返り→当事者たちの振り返り→他のメンバーからの振り返
り→全体質疑とまとめ」などといった形で進めるため、例えば『1
5分の演習で、振り返りが90分』などということもあります。
ただ『闇雲に場数を踏む』のとは異なり、『別解を探す』など、ひ
とつひとつの内容を精緻に取り扱っていくことで、参加者の『応用
力』を高めることが大切だと、弊社では考えています。)

クライアント役をされた方は、「『残業を減らすための施策』につ
いてのアイディアが得られればと思って選んだテーマだったけれど、
やっぱり、『組織の目指す方向性と個人の働き方』とか、根本的な
ところに繋がっていくんですねぇ! いろんな問題症状の1個1個
を別々のものとして扱っていたので、これまで、随分研修費用とか
無駄にしてきたなぁ!」といった感想をシェアしていらっしゃいま
した。

現場のリアルな課題を扱い、こういった深さの演習を経ると、図で
示した『対症療法が招く事態の悪化』といった内容、『システム思
考のアプローチ』についての理解が深まります。

あなたが所属される組織では、『波風を立てない』ように、『結果
よりも関係性を重視』した施策を繰り返されていますか? それと
も、 『クリティカル・シンキング』(『厳密かつ建設的な思考』、
『シビアかつポジティブな考え方』のこと)を活かしたコミュニケ
ーションで、『本質的問題解決』に取り組んでいらっしゃるでしょ
うか?

弊社では、上記の事例のように、『子供のような素直な質問・本質
を突く質問を繰り返し投げかけ、結果として、他者/他社とは異な
るモノの見方・結論・意思決定を導く力』を重視して、下記のよう
な一般公開セミナーも提供しております。

●1月19日(火)~20日(水)
 1月30日(土)~31日(日)ほか
『『フレームワーク質問力(R)』(…『コーチング学習プログラム』
のモジュール1)
http://www.5w1h.co.jp/training/i/im.html
…「対人スキル」と「クリティカル・シンキング」の両方が同時に
 学べるセミナーです。

●4つのモジュールを分割して受講可能です!
合同会社5W1H流コーチング学習プログラム』
http://www.5w1h.co.jp/training/i/clp.html
…やってみると「もう終わりですか? 短い!」と言われます。
(後略)

============================================================


冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。

●弊社Facebookページ投稿記事(2016年1月11日投稿)
小手先では逆効果!『長時間残業を減らす』?
 → http://ow.ly/WVr7U


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H


P.S.1
●1月17日(日)ほか月1回開催
【 読書会 】教養醸成の会
http://www.5w1h.co.jp/learining/CGG.html

●2月3日(水)スタート
リーダー、コーチ、コンサルタント向け「変化促進研究会」
実務に役立つ内容を英語で学ぶ!
http://www.5w1h.co.jp/learning/CLV.html

合同会社5W1H流コーチング学習プログラム
http://www.5w1h.co.jp/training/i/clp.html

●その他、今後のイベント一覧です。
http://www.5w1h.co.jp/event.html


P.S.2
もし『図表』を用いた解説も多い弊社発信情報にご興味をお持ち
いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。

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 「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
 「人財と組織の育成を支援」する 合同会社5W1H

         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

合同会社5W1Hウェブサイト 】 http://www.5W1H.co.jp/

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