• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

『教え過ぎ』? こんな経営者・講師は嫌われる!

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/


本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第191号(2016年8月
18日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、『全文』は、『後述のリンク先』より、無料で、何の登録
 手続きもなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>

============================================================

(前略)

先日の『コーチング漬け体験』に参加されていたある中小企業診断
士の方は、ベテランの方からうかがった話をひとつ共有してくださ
いました。 

それは、「『顧問契約率の高い中小企業診断士』に共通する特徴と
して、『しっかりと相手の話を聴こうとする姿勢』があり、逆に、
専門知識は多くても『教えたがりで、相手の話を遮ったりする』傾
向が強い人は敬遠され、活躍の場を失っていく」という内容でした。

そして、「『コーチング漬け』で教えられているようなコミュニケ
ーション上の姿勢やスキルが身につけば、取引先企業の方にも喜ば
れる中小企業診断士が増えるに違いない!」という意見を述べてお
られました。

あなたの身の回りの経営者、上司、コンサルタント、研修講師など
のコミュニケーションは、今も「一方的な知識伝授や指示・命令」、
あるいは、「画一的な底上げ教育」ばかりでしょうか、それとも、
「イノベーション(創新普及)」を興したり、「働き甲斐」を感じ
る職場を生み出すのを促進したりする形で行われているでしょうか?


■『予測可能性』と『質問・支援型マネジメント』

現在、「@人事」様という人事向けの総合メディアにて、『組織能
力向上エンジンとしての人財部門へ』という連載記事を書かせてい
ただいており、今回のニューズレターでは、その中から、2つの表
を見ていこうと思います。

ひとつ目の表は、2016年7月記事:「今後は、行動定着よりも相互
作用! キーパーソン・人財部門の役割は?」で紹介した、表1:
「『状況認識』の違いによって、『組織能力を向上させる取り組み』
の内容は変わる」です。 

表1:『状況認識』の違いによって、『組織能力を向上させる取り
組み』の内容は変わる

左列(予測可能ビジネス)と右列(予測困難ビジネス)では、「組
織能力を向上させる取り組み」が異なることをお伝えしていました。

『予測可能ビジネス』に取り組む際には、『その分野における経験
や実績』が重視されます。この考え方の背景にあるのは、『過去に
同じような問題が解けた人なら、今回も類題が解けるだろう』『間
違えずに、効率的に実行することが重要だ!』という前提です。 

この場合には、メンターやティーチャー、トレーナーといった(役
割を果たす)人物の活用が有効となります。


一方、『予測困難ビジネス』に取り組む際には、『誰も事前に正解
がわからないのだから、従来の延長線上にない解を探求するため、
自分たちと異なる発想をする相手と話そう!』という考え方、すな
わち、『その分野における経験や実績が(少)ない』人物の活用が
重要になってきます!

妥当だと思えるリスクを積極的に取って、『こんなことを考える人
と話せば、何か新しいものが生まれるかもしれないぞ!』という可
能性・有効性に期待する姿勢が求められるということです。

この場合には、コーチやファシリテーターといった(役割を果たす)
人物、特に、同一部署や組織に属していない人物・専門分野の異な
る人物の活用が有効となります。

…例えば、イノベーションを興すのが得意な某組織のプロジェクト
では、「SF作家」をメンバーに加えていたりします。 SF作家
から「こういうものがあると、こんな生活が可能になる」といった
ストーリーを示してもらえる(問題・課題・目標を与えてもらう)
と、技術者たちは、「こうやったらできるよ!と製品を創り出す」
(解決策を生み出す)という形で、協創・協働を進めているようで
す。

また、左列の「画一的で、中途半端な満足度しか生まない『顧客』
向けビジネス」に比べ、右列の「好みなどが異なる相手1人1人に
高い価値を感じていただけるようにと、『個客』を志向したビジネ
ス」が増加している傾向を踏まえて考えると、

やはり私たちは、『指示・命令型マネジメント』だけでなく、状況
に応じて、関係者に協創や協働を促すことのできる『質問・支援型
マネジメント』(コーチング型マネジメント、ファシリテーション
型マネジメント、自律分散型マネジメントなどとも呼ぶ、※1)の
コミュニケーションが図れるようになっておかないといけないので
はないでしょうか。

『相手の話を遮る』など、『しっかり話を聴こうとする姿勢に慣れ
ていない』といった経営者やコンサルタントなどが敬遠されがちだ
という話と併せ、あなたはどうお考えになりますか?

※1 『質問・支援型マネジメントの基礎』研修
http://www.5w1h.co.jp/training/o/qsm.html
~VUCAな時代に合った、ダイナミックで効果的なマネジメント
方法を学ぶ~


■『信じ過ぎずに、管理する』&『信じて、任せる』
 …観察と質問できていますか?

もうひとつの表は、2016年8月記事:「開発」と「発達」をどのよ
うに織り交ぜ、コンピテンシーを高めていくのか? で紹介した、
表2:「『開発』と『発達』を織り交ぜる」です。

「個々のコンピテンシー向上については、現場や本人の意向を重視」
し、「人財部門・経営陣は、A)体系的知識・技術の習得、B)環
境・仕組みづくり、C)コンピテンシー獲得能力の向上に取り組む
など、主に『組織としてのコンピテンシー向上』に注力する」のが
大切ではないか?と述べていました。

表2:『開発』と『発達』を織り交ぜる

『開発、育てる』について別の表現を選ぶとすると、『MAKE it
happen』(人財部門や経営陣が、主導したり、管理したりして、人
財育成する)、極端に言うと、『相手をあまり信じ過ぎずにいよう
とする』人財育成方針なのかもしれません。

一方、『発達、育つ』については、『LET it happen』(本人を含
む現場の人々が、観察した事柄についてフィードバックを与え合っ
たり、質問を投げかけ合ったりしながら、自然発生的に、工夫を凝
らしたり、経験学習を重ねたりして人財育成する)、極端に言うと、
『相手を信じて任せようとする』人財育成方針なのかもしれません。

上記の記事では、組織能力を高めるには、組織を取り囲む環境や状
態に応じて、両方の人財育成手法を適切に織り交ぜることが大切だ
と主張していました。

この『織り交ぜる』を円滑に行うには、現場の人々はもちろん、人
財部門や経営陣の人々も、『LET it happen』のコミュニケーショ
ン(…『質問・支援型マネジメント』、『協創や協働を促す』こと
のできるコミュニケーション)が状況に応じて使いこなせることが
重要となります。

その分野における経験や業績を持つ人ほど、良かれと思って「教え
過ぎ」ていて、『LET it happen』の邪魔をしてしまう傾向が強ま
ります。

新たな技術が進展してきたり、消費者の価値観が多様になってきた
りしているにもかかわらず、過去にうまくいった正解を、知らず知
らずのうちに、押し付けている人は、身の回りにいらっしゃいませ
んか?

過去に成功体験をお持ちなのであれば、なおさら、『ダメ出し』ば
かりで『相手の主体性をつぶしてしまうコミュニケーション』では
なく、『新しい発想を受け容れる余地』を示すといった形の、『度
量の大きなところを感じ取ってもらえるコミュニケーション』[ …
精聴(※2)や質問力(※3)を発揮した協創対話(※4) ]の割
合を増やしていかれてはいかがでしょうか?

※2 精聴(Precise Listening)
相手の感情の解放や相手との関係性などを重視して、ただひたすら
聴く「傾聴」とは異なり、特定の目的達成や問題解決、意思決定な
どといった変化につなげるため、話の構造や相手の情報処理プロセ
スを意識しながら聴き、必要に応じてコンテクスト(コンテンツに
意味を与える状況、前後関係、背景)などについても、こちらから
丁寧に確認を重ねたりする精密な聴き方を、弊社では、「精聴」と
表現しています。

※3 質問力(Inquisitive Mind)
「質問力」と言うと、「質問を発すること」(Questioning)にば
かり意識を向けがちなのですが、弊社では、「相手の発する情報を
精密に聴くこと(精聴)ができて初めて、真実・解決策・新たな可
能性の探求に役立つ核心的な質問を発することができる」という考
え方を重視した「質問力」(Inquisitive Mind:探求する心/姿勢)
をお伝えしてきています。 「フレームワーク質問力(R)」では、
コンテンツ(内容;出来事の詳細)のみならず、コンテクストやプ
ロセス(相手の情報処理方法など)について、どのように聴き取り、
それらをコミュニケーションにどのように活用するのかについて、
「ヒトの認知のメカニズム」を踏まえて解説し、実践的な演習を行
っていただく機会を用意しています。
(中略)

※4 協創対話(Co-Creative Dialogue)
対話(dialogue)とは、「話の内容のみならず、関係者の思考プロ
セスや感情に意識を払い、特定の立場や手段に固執せず、率直な意
見交換を行うことによって、目的を達成しようとするコミュニケー
ションの方法」であると弊社では定義しています。 そして、関係
者との間で、「真実」「解決策」「新たな可能性」を探求するため
の、関係者との粘り強い対話のことを、弊社では「協創対話」と表
現しています。

(後略)

============================================================

冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記よ
りご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細につ
いてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。

●ニューズレター第191号
 『教え過ぎ』? こんな経営者・講師は嫌われる!
 → http://5w1h.hatenablog.jp/entry/191(ブログ版)
 → http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no191.pdf(PDF版)
============================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

P.S.1
本文でご紹介していたセミナーの詳細は、下記よりご確認いただけ
ます。

●8月20日(土)
納得するセカンド・キャリアの基礎 ~キャリアをデザインするた
めの判断軸を確立し、他者の視点で磨き上げる~
http://www.5w1h.co.jp/training/i/sc.html

●9月9日(金)
ファクト・ベイスト・フィードバック
~現場・面談で主体的に学び合い、業績向上につなげるコミュニケ
ーション~
http://www.5w1h.co.jp/training/i/feedback.html
…「面談時のフィードバック」と「日常業務におけるフィードバッ
ク」の基礎(それぞれに適した実施方法、双方に一貫性を持たせる
ための準備など)を学びます。

●9月10日(土)
アイデンティティ・アップデート
~環境適応するように自己認識が変わると、態度・言動・関係・
結果も自然に変わる!~
http://www.5w1h.co.jp/training/i/iu.html

●9月11日(日)ほか月1回
【 読書会 】教養醸成の会
http://www.5w1h.co.jp/learning/CGG.html
…9月テキストは、「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」
です。『初参加割引』や、5回、10回の『セット割引』もありま
す。単発参加が可能ですので、お氣軽にご参加ください♪

●9月11日(日)
一歩踏み込んで、聴く
~本人も氣づいていなかった、本質・本音を捉える~
http://www.5w1h.co.jp/training/i/ttc.html
…「相手の話に応じて柔軟にアプローチを変えつつも、コミュニケ
ーションの目的を達成する」という『協創対話』の一部について、
演習を通して短時間で学べます。

●9月17日(土)~18日(日)
●10月1日(土)~2日(日)
『フレームワーク質問力(R)』(…『コーチング学習プログラム
』のモジュール1)
http://www.5w1h.co.jp/training/i/im.html
…クリエイティブで粘り強い『協創対話』の根幹を成す、『対人ス
キル』と『クリティカル・シンキング』の両方が同時に学べるセミ
ナーです。

●9月20日(火)~21日(水)
2日間「コーチング漬け」体験
http://www.5w1h.co.jp/training/i/zuke.html

●10月8日(土)スタート
合同会社5W1H流『コーチング学習プログラム』モジュール2
~正解がない時代の目的達成・課題解決・価値協創に役立つコーチ
ング~
http://www.5w1h.co.jp/training/i/clp.html
…『協創対話』の全体について、数多くの演習を通して着実に学べ
ます。

●その他、イベント一覧↓ です。
http://www.5w1h.co.jp/event.html

●『ペア割』…仕事仲間やお得意様、お友達やお知り合いなどとご
一緒に、おトクに参加できます!
http://www.5w1h.co.jp/pair.html

※もし、内容に関心をお持ちのグループ(組織、部署、自主勉強会
ほか)があるようでしたら、人数等に応じて、出張開催も可能です
ので、こちら→ https://www.5w1h.co.jp/all/form.html からお氣
軽にご相談ください。

P.S.2
もし『図表』を用いた解説も多い弊社発信情報にご興味をお持ち
いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。

●無料ニューズレター『QOL向上のヒント』の購読/解除
 http://www.5w1h.co.jp/newsletter.html
 (バックナンバーもご覧いただけます♪)

合同会社5W1H の『公式 Facebookページ』
 http://www.facebook.com/5W1H.LLC
 (Facebookのアカウントなしで読める公開記事や
  『期間限定公開のレポート』などが入手可能です♪)

_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/


『持続的な自己刷新で、ユニークに生き抜こう!』

 ~「クリエイティブで粘り強い」人財・組織の育成を支援~

          合同会社5W1H 代表
          高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

 ●ニューズレター『QOL向上のヒント』の購読/解除
  "Get Insightful Ideas!" at
  http://www.5w1h.co.jp/newsletter.html

 合同会社5W1Hウェブサイト http://www.5W1H.co.jp/
 Facebookページ http://www.facebook.com/5W1H.LLC
 Google+ページ https://plus.google.com/+5W1HcoJP-Quest
 今後のイベント一覧 http://www.5w1h.co.jp/event.html

_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/

絞り込み検索!

現在22,382コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP