◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
(第431回)仕事力!<その1>
=■「やり手と目される人は決断に時間を取らない!」■=
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
コンピテンシーの重要項目である「仕事力」ついて分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一層深ま
ります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】仕事を任せるなら責任感の強い人間に限る!
【2】料理の達人が
従業員に怪我を負わせて逮捕!
【3】やり手と目される人は決断に時間を取らない!
【4】仕事力の重要な要件は尖がった個性!
【5】編集後記
=================================
ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて仕事力について解説したいと思います。
【1】仕事を任せるなら責任感の強い人間に限る!
【はじめに】
3年ほど前、A化成の某
取締役は杭打ちの現場管理責任者の資質について「実際聞き取りをしてみてルーズと言う感じでした。事務的作業は苦手と言う印象を受けました」と記者会見で語った。
そんな人間に仕事を任せた自分たちの責任について言及しなかったのは無責任だ。
【本文】
管理職は担当者にできるだけ仕事のフルコースを任せるべきだ。だが、任せるからにはその担当者の力量を正しく把握しておかなければならない。そのうえで、担当者の力量に見合った権限を委譲することだ。
力量の中には技術・ノウハウ、管理能力も含まれるが忘れてならないのは責任感だ。責任感の強い人は、任されたら意気に感じて与えられた仕事を遂行していくだろう。
だが、遂行の途中で問題にぶつかることがある。
傾いてしまったマンションの杭打ち工事の場合、「納期は至上命令」になっていたことだろう。だからと言って杭が所定の深さまで到達しないのにデータを改ざんして続行するのではなく、きちんと上司に報告して指示を仰ぐべきだ。
上司が「(データを改ざんしてでも)そのまま続行」と指示したのなら「今のご指示を記録に残させてもらいます」と言うことだ。上司はあわてて指示を撤回し、是正処置を指示したに違いない。
【2】料理の達人が
従業員に怪我を負わせて逮捕!
【はじめに】
仕事に必要な知識や技術はIQと称される能力だ。だが、IQだけ優れていても仕事がうまくいくわけではない。EQと称される「心の知能指数」がものを言うからだ。
いろいろな分野の仕事の達人を見ているとみんなEQのレベルが総じて高いが、中にはEQの脆弱な人もいる。
【本文】
東京は南麻布に割烹Hと言う有名なお店がある。店主のH氏はテレビやCMにも出演しているほど有名な料理人だった。ところがH氏は
従業員に対する暴行容疑で逮捕されたのだ。
事件を起こしたのは平成27年の4月だと言うのに、その年の10月に逮捕と言うのはどうしてだろうかと気にかかる。
報道によると入店したばかりの20歳代の男性
従業員に対して「朝の挨拶がなかった」として壁に押し付けて股間を蹴り上げ、男性
従業員に精巣破裂の重症を負わせたと言うのだ。
テレビの映像を見る限り、なかなかのイケメンで話し方から温厚そうな人物にも見えたが見かけによらず切れやすく、恒常的に
従業員に暴力を振るっていたらしい。
隣のお店の人は「
従業員の出入りが激しく、いつも募集を繰り返していた」と証言している。EQがお粗末だと人格ができていないから今回のように自ら墓穴を掘ってしまうのだ。
【3】やり手と目される人は決断に時間を取らない!
【はじめに】
仕事ができるか、できないか、その分岐点は決断力に掛かっている。決断しないから実行しない。実行しないから成果がないと言う構図だ。
決断力が弱いと自覚する人は「決断に時間を取らない」ことを決断すべきだ。
【本文】
「この案件については、決断しないことを決断する」などと小難しいことを言う人もいる。何か、屁理屈のように思えてならない。
ビジネスマンなら判断力を磨くことだ。間違っているかもしれないが、とにかく判断を下すことだ。次に実行を決断しなければならない。
優柔不断な人は決断を先延ばしにするから実行されず、従って「実り」がないわけだ。「決断→実行」が早ければ、間違いに気づいてもやり直すことが可能だろう。
優柔不断な人は決してリーダーを引き受けてはならない。メンバーは苛立つだけで、組織は機能しなくなる。
決断力が弱いと自覚する人は「決断に時間を取らない」ことをまずは決断してほしい。
【4】仕事力の重要な要件は尖がった個性!
【はじめに】
仕事力に優れている人は、商品開発部門なら「非常識な人」、営業部門なら「猛者(もさ)」だと思う。常識人は無難な商品しか開発しないし、気の弱い営業マンは客先で断られればスゴスゴと帰ってきてしまう。
仕事力の要件は尖がった個性だ。
【本文】
テレビの人気番組に故藤田まこと氏主演の「必殺仕事人シリーズ」があった。仕事人のメンバーはいずれも固有の必殺技を持っていて、多様性に長けている。悪の限りを尽くした連中を見事仕留めてハッピーエンドとなる物語だ。あらすじは分かっているのについ引き込まれてしまう。
筆者の若い頃は、ビジネスマンは金太郎飴アメ的社員が重宝されたのを覚えている。個性が強すぎる社員は管理職がコントロールしきれず、苦労する。だから組織を乱すような社員は悪い査定を食らい、冷や飯を食わされたものだ。
時代が変わり、「多様性豊かな社員」が重宝がられるようになった。非常識と思える社員に開発を任せた商品がヒットし、断られてもお客様のニーズを掴んで提案営業する猛者的営業マンが成果に貢献する時代だからだ。
仕事力は、尖がった個性が重要な要素を担う時代なのだ。
【5】編集後記
「枯れ木も山の賑わい」と言うことわざがあるが、会社で枯れ木を演じていてはならない。個性豊かな「木」になることだ。そのためには二つ以上の専門(IQ)を身に付け、心の知能指数(EQ)を磨いておくことだ。きっと仕事力で差別化できるから存在感を示せる。
次回に続く
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ります。(コンピテンシー宣教師より)■
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【2】料理の達人が従業員に怪我を負わせて逮捕!
【3】やり手と目される人は決断に時間を取らない!
【4】仕事力の重要な要件は尖がった個性!
【5】編集後記
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ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて仕事力について解説したいと思います。
【1】仕事を任せるなら責任感の強い人間に限る!
【はじめに】
3年ほど前、A化成の某取締役は杭打ちの現場管理責任者の資質について「実際聞き取りをしてみてルーズと言う感じでした。事務的作業は苦手と言う印象を受けました」と記者会見で語った。
そんな人間に仕事を任せた自分たちの責任について言及しなかったのは無責任だ。
【本文】
管理職は担当者にできるだけ仕事のフルコースを任せるべきだ。だが、任せるからにはその担当者の力量を正しく把握しておかなければならない。そのうえで、担当者の力量に見合った権限を委譲することだ。
力量の中には技術・ノウハウ、管理能力も含まれるが忘れてならないのは責任感だ。責任感の強い人は、任されたら意気に感じて与えられた仕事を遂行していくだろう。
だが、遂行の途中で問題にぶつかることがある。
傾いてしまったマンションの杭打ち工事の場合、「納期は至上命令」になっていたことだろう。だからと言って杭が所定の深さまで到達しないのにデータを改ざんして続行するのではなく、きちんと上司に報告して指示を仰ぐべきだ。
上司が「(データを改ざんしてでも)そのまま続行」と指示したのなら「今のご指示を記録に残させてもらいます」と言うことだ。上司はあわてて指示を撤回し、是正処置を指示したに違いない。
【2】料理の達人が従業員に怪我を負わせて逮捕!
【はじめに】
仕事に必要な知識や技術はIQと称される能力だ。だが、IQだけ優れていても仕事がうまくいくわけではない。EQと称される「心の知能指数」がものを言うからだ。
いろいろな分野の仕事の達人を見ているとみんなEQのレベルが総じて高いが、中にはEQの脆弱な人もいる。
【本文】
東京は南麻布に割烹Hと言う有名なお店がある。店主のH氏はテレビやCMにも出演しているほど有名な料理人だった。ところがH氏は従業員に対する暴行容疑で逮捕されたのだ。
事件を起こしたのは平成27年の4月だと言うのに、その年の10月に逮捕と言うのはどうしてだろうかと気にかかる。
報道によると入店したばかりの20歳代の男性従業員に対して「朝の挨拶がなかった」として壁に押し付けて股間を蹴り上げ、男性従業員に精巣破裂の重症を負わせたと言うのだ。
テレビの映像を見る限り、なかなかのイケメンで話し方から温厚そうな人物にも見えたが見かけによらず切れやすく、恒常的に従業員に暴力を振るっていたらしい。
隣のお店の人は「従業員の出入りが激しく、いつも募集を繰り返していた」と証言している。EQがお粗末だと人格ができていないから今回のように自ら墓穴を掘ってしまうのだ。
【3】やり手と目される人は決断に時間を取らない!
【はじめに】
仕事ができるか、できないか、その分岐点は決断力に掛かっている。決断しないから実行しない。実行しないから成果がないと言う構図だ。
決断力が弱いと自覚する人は「決断に時間を取らない」ことを決断すべきだ。
【本文】
「この案件については、決断しないことを決断する」などと小難しいことを言う人もいる。何か、屁理屈のように思えてならない。
ビジネスマンなら判断力を磨くことだ。間違っているかもしれないが、とにかく判断を下すことだ。次に実行を決断しなければならない。
優柔不断な人は決断を先延ばしにするから実行されず、従って「実り」がないわけだ。「決断→実行」が早ければ、間違いに気づいてもやり直すことが可能だろう。
優柔不断な人は決してリーダーを引き受けてはならない。メンバーは苛立つだけで、組織は機能しなくなる。
決断力が弱いと自覚する人は「決断に時間を取らない」ことをまずは決断してほしい。
【4】仕事力の重要な要件は尖がった個性!
【はじめに】
仕事力に優れている人は、商品開発部門なら「非常識な人」、営業部門なら「猛者(もさ)」だと思う。常識人は無難な商品しか開発しないし、気の弱い営業マンは客先で断られればスゴスゴと帰ってきてしまう。
仕事力の要件は尖がった個性だ。
【本文】
テレビの人気番組に故藤田まこと氏主演の「必殺仕事人シリーズ」があった。仕事人のメンバーはいずれも固有の必殺技を持っていて、多様性に長けている。悪の限りを尽くした連中を見事仕留めてハッピーエンドとなる物語だ。あらすじは分かっているのについ引き込まれてしまう。
筆者の若い頃は、ビジネスマンは金太郎飴アメ的社員が重宝されたのを覚えている。個性が強すぎる社員は管理職がコントロールしきれず、苦労する。だから組織を乱すような社員は悪い査定を食らい、冷や飯を食わされたものだ。
時代が変わり、「多様性豊かな社員」が重宝がられるようになった。非常識と思える社員に開発を任せた商品がヒットし、断られてもお客様のニーズを掴んで提案営業する猛者的営業マンが成果に貢献する時代だからだ。
仕事力は、尖がった個性が重要な要素を担う時代なのだ。
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「枯れ木も山の賑わい」と言うことわざがあるが、会社で枯れ木を演じていてはならない。個性豊かな「木」になることだ。そのためには二つ以上の専門(IQ)を身に付け、心の知能指数(EQ)を磨いておくことだ。きっと仕事力で差別化できるから存在感を示せる。
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