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~得する税務・
会計情報~ 第384号
【
税理士法人-優和-】
https://www.yu-wa.jp
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業務(サービス)の種類と
顧問料という
報酬の中身
業務の種類、これを
会計事務所の仕事に置き換えてみるとサービスの
種類ということになる。
業務には、A 「感覚系」のもの、B「仕組系」のもの、C「作業系」のも
のと区分けすることができる。
A 「感覚系」の業務サービスは、勘や経験、知識など総合的に発揮し
て対応するもので、 引継ぎやマニュアル化が困難である。
勘や経験にサービス提供者の人生観、倫理観が加わり、それらの総合的
な業務経験から導かれるサービスで、顧客の性格や環境に合わせた対応
が求められるもので職人技的技巧に近いものかもしれない。
相続対策、
事業承継対策、株価対策、
M&A業務、金融支援業務、経営計画作成支
援業務、公益
法人成業務等は多年の豊富な業務実績からもたらされる総
合力が求められる。
B 「仕組系」の業務サービスは、一見複雑に見えるが、一定のルール
や判断ポイントが存在する。但しマニュアルだけでは業務遂行ができな
いこととなる。
一定のルールというのは、
会計事務所にとっては税法であり、基本通
達であり、不服裁判事例等がそれに該当する。
ただ各個別クライアントの似通ってはいても、千差万別の事実関係へ
の対応はベテラン
会計士や
税理士でも、そして税務
補助を行う
従業員に
とっても、厄介な業務サービス行為といえる。
業務サービスの最終完成形であるアウトプットから逆算して仕組を構
築する必要があり、
会計事務所業務の大部分がこの「仕組系」のサービ
ス業務に費やされることとなる。
あるいはここに十分な時間をさける体制が築かれている事務所こそが
良いサービスを提供できることとなる。
月次決算を会社の経理サイドで完結できている会社の事を
会計事務所
業界では「自計化された会社」と呼んでいる。
会計伝票等の入力を
会計事務所に任せている企業にとっては、次に説
明する「作業系」のサービス業務で一か月の顧問
報酬の時間が割かれて
しまうこととなる。
C 「作業系」のサービス業務は、決められた手順に従って手を動かせ
れば完了するもので、マニュアル化が容易で、システムによる自動化も
可能な領域といえる。
現状は人間主体でビジネスを動かしITが支援している状況ではある
ものの、DX(デジタルトランスフォーメーション)が深化して人間と
ITが一体となってビジネスを動かし始めると、この「作業系」のサー
ビスは更にIT処理が進み、
会計事務所にとっても、その本来業務であ
る「感覚系」「仕組系」の業務サービスが充実してくるはずである。
現状では経理
会計サービスを依頼する会社側は、証憑や伝票を預かっ
て帳簿作成・
月次決算を行うことをもって、つまり「作業系」の仕事を
依頼することをもって満足し、その「作業系」のサービスへの対価が月
次の
顧問料と考えている向きが多いといえる。
会計事務所サービスの中で重要なのはA「感覚系」とB「仕組系」の
業務サービスでありそこに時間がとられていることに気が付いていただ
きたい。
報酬を安くする意味合いで、
決算期のみ年一回で処理を望む企
業がある。年一回の接触こそ危険でリスキーな経営状態であることを理
解していただきたい。
その理由は、紙幅の関係で別の機会に譲りたい。
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購読解除は下記URLから
https://www.yu-wa.jp/
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発行者
税理士法人優和 東京本部 渡辺俊之(
公認会計士・
税理士)
優和HP:
https://www.yu-wa.jp
〒108-0014東京都港区芝4-4-5 三田KMビル
TEL:03-3455-6666 FAX:03-3455-7777
E-mail :
watanabe-cpa@yu-wa.jp
URL :
https://www.watanabe-cpa.com/
渡辺
公認会計士事務所 TEL:03-3455-6295
分室 東京都港区芝4-16-1カテリーナ三田W-2505
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業務の種類、これを会計事務所の仕事に置き換えてみるとサービスの
種類ということになる。
業務には、A 「感覚系」のもの、B「仕組系」のもの、C「作業系」のも
のと区分けすることができる。
A 「感覚系」の業務サービスは、勘や経験、知識など総合的に発揮し
て対応するもので、 引継ぎやマニュアル化が困難である。
勘や経験にサービス提供者の人生観、倫理観が加わり、それらの総合的
な業務経験から導かれるサービスで、顧客の性格や環境に合わせた対応
が求められるもので職人技的技巧に近いものかもしれない。相続対策、
事業承継対策、株価対策、M&A業務、金融支援業務、経営計画作成支
援業務、公益法人成業務等は多年の豊富な業務実績からもたらされる総
合力が求められる。
B 「仕組系」の業務サービスは、一見複雑に見えるが、一定のルール
や判断ポイントが存在する。但しマニュアルだけでは業務遂行ができな
いこととなる。
一定のルールというのは、会計事務所にとっては税法であり、基本通
達であり、不服裁判事例等がそれに該当する。
ただ各個別クライアントの似通ってはいても、千差万別の事実関係へ
の対応はベテラン会計士や税理士でも、そして税務補助を行う従業員に
とっても、厄介な業務サービス行為といえる。
業務サービスの最終完成形であるアウトプットから逆算して仕組を構
築する必要があり、会計事務所業務の大部分がこの「仕組系」のサービ
ス業務に費やされることとなる。
あるいはここに十分な時間をさける体制が築かれている事務所こそが
良いサービスを提供できることとなる。
月次決算を会社の経理サイドで完結できている会社の事を会計事務所
業界では「自計化された会社」と呼んでいる。
会計伝票等の入力を会計事務所に任せている企業にとっては、次に説
明する「作業系」のサービス業務で一か月の顧問報酬の時間が割かれて
しまうこととなる。
C 「作業系」のサービス業務は、決められた手順に従って手を動かせ
れば完了するもので、マニュアル化が容易で、システムによる自動化も
可能な領域といえる。
現状は人間主体でビジネスを動かしITが支援している状況ではある
ものの、DX(デジタルトランスフォーメーション)が深化して人間と
ITが一体となってビジネスを動かし始めると、この「作業系」のサー
ビスは更にIT処理が進み、会計事務所にとっても、その本来業務であ
る「感覚系」「仕組系」の業務サービスが充実してくるはずである。
現状では経理会計サービスを依頼する会社側は、証憑や伝票を預かっ
て帳簿作成・月次決算を行うことをもって、つまり「作業系」の仕事を
依頼することをもって満足し、その「作業系」のサービスへの対価が月
次の顧問料と考えている向きが多いといえる。
会計事務所サービスの中で重要なのはA「感覚系」とB「仕組系」の
業務サービスでありそこに時間がとられていることに気が付いていただ
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業がある。年一回の接触こそ危険でリスキーな経営状態であることを理
解していただきたい。
その理由は、紙幅の関係で別の機会に譲りたい。
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