こんにちは、
産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
弊社が、働く人の健康管理の事業を開始して、約10年が経過しました。
その中で、身体的・精神的健康を優先するあまり、社会的健康がおろそかになっている事例を多数見ることになりました。
身体的健康を優先するあまり、精神的・社会的に不健康になった社会的新型コロナウイルス禍という事例を、皆様も多く実感されたことでしょう。
WHO憲章にあるように、健康とは、身体的・精神的・社会的に健康であることです。さらに、職域では企業と
労働者の双方を健康にすることが必要です。
『企業利益をわかりやすく向上させる新規サービス』を用意しています。
是非、弊社を利用し、健康の向上を図ってください。
https://www.kenpomerit.com/
さらに、文末のように「令和の働き方 部下がいる全ての人のための 働き方改革を
資産形成につなげる方法」及び「産業保健ストラテジーシリーズ第3版 第1巻
産業医ストラテジー(分担執筆者)」を成しています。是非、ご覧ください。
今回は、「【テレビ局関係】過剰な接待関係が
不良債権化」について作成しました。
企業利益の向上という、精神的・社会的健康を向上させるために、弊社をご活用ください。
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【テレビ局関係】過剰な接待関係が
不良債権化
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令和7年3月31日付で、テレビ局に関して第三者
委員会報告書が公表されました。
テレビ局の事案については、「接待による過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係が、
不良債権化」したと言えます。
今回は、接待による過剰にウェットな人間関係が
不良債権化する時代について、まとめました。
●過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係の効果
接待による過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係は、取引先をつなぎとめるために、強く響く人間関係でありました。特に、限られた者しか知らないウェットな人間関係であればあるほど、つなぎとめるために有効でした。
過剰にウェットな人間関係を作るために接待に協力した若手は、拡大途中の市場の中では、有益なポジションを手に入れることができるため、守秘の約束を守り、企業の利益のためにウェットな人間関係を維持管理することに尽力します。
過剰にウェットな人間関係の中で、若手も含めて、全ての関係者が身体的、精神的、社会的に健康であれば、いわゆるWin-Winの関係であり、その人間関係の中では健康が害されることなく、良好な関係を構築することができます。その関係は、売上を伸ばすために、企業のおける人的な
資産であったとも言えます。
なお、テレビ局の第三者
委員会においては、次の様に、病状が認められ、治療を受けるに至ったことを理由として、重大な人権侵害と総括で評価されました。
少なくとも、テレビ局の事案では、次の報告内容に関して、全く健康が害されていなければ、人権侵害と評価されなかったといえます。
第5 総括
1本事案について
(2)本事案に対する評価
ア 本事案には性暴力が認められ、重大な人権侵害が発生した
上記のとおり、本事案において【取引先】が女性Aに対して性暴力を行い、PTSDを発症した。すなわち、女性Aは、頻回なフラッシュバック、食欲不振、うつ症状等を伴う重篤な 病状が認められ、PTSDと診断され、精神科での入院•通院治療及びトラウマ治療を受けるに至った。【取引先】の行為は、重大な人権侵害行為に当たると解する。
そして、本事案は、【テレビ局】にとって、有力取引先による社員に対する人権侵害の強い疑いのある事案であり、同社における人権に関する重大な経営リスクとして認識すべき事案である。
(調査報告書より)
●過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係が
不良債権になる時代
今回のテレビ局の事案以前は、東証プライム上場企業、放送免許取得企業、中央非常通信協議会表彰、日本民間放送連盟賞、
総務大臣表彰、がん対策推進優良企業、ジャパンSDGsアワード特別賞、健康経営優良
法人等に認定、いわゆる大企業が、過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係を売上を延ばす
資産として取り扱っていたことが、公表されることはありませんでした。
この背景には、明確に通信技術の向上と普及があったといえます。
情報の蛇口が一本化されていれば、いわゆる影響力で、「隠す」も「バラす」も、栓の開け締めで、自在に情報をコントロールできました。しかし、情報が洩れる蛇口の数は増加傾向にあります。
一度情報が漏れ、情報が拡散されると、
資産であった過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係が、突然として、
不良債権になってしまいます。
不良債権となった過剰にウェットな人間関係は、口封じが必要なため、企業の
資産を食いつぶし、時に、テレビ局の様な大事故を引き起こします。
私が厚労省に居た時代でも、行政としては、過剰にウェットな人間関係については、十分に注意するように
通達が出ていました。最近では、事件が疑われるキャリア警察官を書類
送検する等、徐々に、対応が厳しくなっていることが認められます。
鹿児島県警本部長が謝罪 捜査2課長 性的暴行疑い書類
送検
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20250227/5050029922.html
●まとめ
人間関係は、常に変動します。親密な人間関係は、強い連携を生み、仕事を前向きに進める原動力になります。
しかし、過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係は、強い連携を生みますが、ほころびが出た場合は、急速に口封じのコストが増大し、一瞬で
不良債権化します。
経験上、口封じ1人あたり、年間800万円程度の余剰コストが発生していました。
産業医として、ここ20年で、いろいろ見てきましたが、過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係を、
資産として使いこなしている企業はなく、多くが
不良債権化していました。そういった事案を、一つ一つ改善するのも
産業医の仕事でした。その一般的なことが、テレビ局に波及したと言えるかと思います。
過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係は、今の時代は、後ろ向きの取り組みであることが多いです。適切に親密な人間関係を構築できるように、前向きな取り組みをすることをお勧めします。
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令和の働き方 部下がいる全ての人のための 働き方改革を
資産形成につなげる方法
http://miraipub.jp/books/%E3%80%8C%E4%BB%A4%E5%92%8C%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D%E6%96%B9-%E9%83%A8%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E5%85%A8%E3%81%A6%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE-%E5%83%8D/
産業保健ストラテジーシリーズ第3版 第1巻
産業医ストラテジー(分担執筆者)
https://www.e-bio.co.jp/publication/book01.html
こんにちは、産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
弊社が、働く人の健康管理の事業を開始して、約10年が経過しました。
その中で、身体的・精神的健康を優先するあまり、社会的健康がおろそかになっている事例を多数見ることになりました。
身体的健康を優先するあまり、精神的・社会的に不健康になった社会的新型コロナウイルス禍という事例を、皆様も多く実感されたことでしょう。
WHO憲章にあるように、健康とは、身体的・精神的・社会的に健康であることです。さらに、職域では企業と労働者の双方を健康にすることが必要です。
『企業利益をわかりやすく向上させる新規サービス』を用意しています。
是非、弊社を利用し、健康の向上を図ってください。
https://www.kenpomerit.com/
さらに、文末のように「令和の働き方 部下がいる全ての人のための 働き方改革を資産形成につなげる方法」及び「産業保健ストラテジーシリーズ第3版 第1巻 産業医ストラテジー(分担執筆者)」を成しています。是非、ご覧ください。
今回は、「【テレビ局関係】過剰な接待関係が不良債権化」について作成しました。
企業利益の向上という、精神的・社会的健康を向上させるために、弊社をご活用ください。
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【テレビ局関係】過剰な接待関係が不良債権化
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令和7年3月31日付で、テレビ局に関して第三者委員会報告書が公表されました。
テレビ局の事案については、「接待による過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係が、不良債権化」したと言えます。
今回は、接待による過剰にウェットな人間関係が不良債権化する時代について、まとめました。
●過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係の効果
接待による過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係は、取引先をつなぎとめるために、強く響く人間関係でありました。特に、限られた者しか知らないウェットな人間関係であればあるほど、つなぎとめるために有効でした。
過剰にウェットな人間関係を作るために接待に協力した若手は、拡大途中の市場の中では、有益なポジションを手に入れることができるため、守秘の約束を守り、企業の利益のためにウェットな人間関係を維持管理することに尽力します。
過剰にウェットな人間関係の中で、若手も含めて、全ての関係者が身体的、精神的、社会的に健康であれば、いわゆるWin-Winの関係であり、その人間関係の中では健康が害されることなく、良好な関係を構築することができます。その関係は、売上を伸ばすために、企業のおける人的な資産であったとも言えます。
なお、テレビ局の第三者委員会においては、次の様に、病状が認められ、治療を受けるに至ったことを理由として、重大な人権侵害と総括で評価されました。
少なくとも、テレビ局の事案では、次の報告内容に関して、全く健康が害されていなければ、人権侵害と評価されなかったといえます。
第5 総括
1本事案について
(2)本事案に対する評価
ア 本事案には性暴力が認められ、重大な人権侵害が発生した
上記のとおり、本事案において【取引先】が女性Aに対して性暴力を行い、PTSDを発症した。すなわち、女性Aは、頻回なフラッシュバック、食欲不振、うつ症状等を伴う重篤な 病状が認められ、PTSDと診断され、精神科での入院•通院治療及びトラウマ治療を受けるに至った。【取引先】の行為は、重大な人権侵害行為に当たると解する。
そして、本事案は、【テレビ局】にとって、有力取引先による社員に対する人権侵害の強い疑いのある事案であり、同社における人権に関する重大な経営リスクとして認識すべき事案である。
(調査報告書より)
●過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係が不良債権になる時代
今回のテレビ局の事案以前は、東証プライム上場企業、放送免許取得企業、中央非常通信協議会表彰、日本民間放送連盟賞、総務大臣表彰、がん対策推進優良企業、ジャパンSDGsアワード特別賞、健康経営優良法人等に認定、いわゆる大企業が、過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係を売上を延ばす資産として取り扱っていたことが、公表されることはありませんでした。
この背景には、明確に通信技術の向上と普及があったといえます。
情報の蛇口が一本化されていれば、いわゆる影響力で、「隠す」も「バラす」も、栓の開け締めで、自在に情報をコントロールできました。しかし、情報が洩れる蛇口の数は増加傾向にあります。
一度情報が漏れ、情報が拡散されると、資産であった過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係が、突然として、不良債権になってしまいます。不良債権となった過剰にウェットな人間関係は、口封じが必要なため、企業の資産を食いつぶし、時に、テレビ局の様な大事故を引き起こします。
私が厚労省に居た時代でも、行政としては、過剰にウェットな人間関係については、十分に注意するように通達が出ていました。最近では、事件が疑われるキャリア警察官を書類送検する等、徐々に、対応が厳しくなっていることが認められます。
鹿児島県警本部長が謝罪 捜査2課長 性的暴行疑い書類送検
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20250227/5050029922.html
●まとめ
人間関係は、常に変動します。親密な人間関係は、強い連携を生み、仕事を前向きに進める原動力になります。
しかし、過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係は、強い連携を生みますが、ほころびが出た場合は、急速に口封じのコストが増大し、一瞬で不良債権化します。
経験上、口封じ1人あたり、年間800万円程度の余剰コストが発生していました。
産業医として、ここ20年で、いろいろ見てきましたが、過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係を、資産として使いこなしている企業はなく、多くが不良債権化していました。そういった事案を、一つ一つ改善するのも産業医の仕事でした。その一般的なことが、テレビ局に波及したと言えるかと思います。
過剰にウェットで、一部の人間だけの秘密である人間関係は、今の時代は、後ろ向きの取り組みであることが多いです。適切に親密な人間関係を構築できるように、前向きな取り組みをすることをお勧めします。
========================
令和の働き方 部下がいる全ての人のための 働き方改革を資産形成につなげる方法
http://miraipub.jp/books/%E3%80%8C%E4%BB%A4%E5%92%8C%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D%E6%96%B9-%E9%83%A8%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E5%85%A8%E3%81%A6%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE-%E5%83%8D/
産業保健ストラテジーシリーズ第3版 第1巻 産業医ストラテジー(分担執筆者)
https://www.e-bio.co.jp/publication/book01.html