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人を活用する専門職制度(人事労務トレンド情報玉手箱)

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【三菱電機、人を活用する専門職制度

30日の日経産業新聞に三菱電機の専門職制度が紹介されていました。

 記事によると、三菱電機は1965年に「技師長」のポストを設けて以来、
専門技術職の職制を整えてきました。

2000年には報酬面でも役員待遇の「役員技監」ポストを新設するなど
電機業界でも先進的な制度を整えてきましたが、
いつしかベテラン技術者を「活用」するより「処遇」するために
運用される面があったということです。

 そのため、2001年10月には「高度専門技術者」制度を抜本改正。

一般の管理職なら課長に相当する「主席技師長」職を新設するとともに、
4つに区分されるポスト(役員技監、技師長、主管技師長、主席技師長)
の任命要件と役割を明文化しました。

さらにイントラネット上に個々人の専門技術領域を公開し、
イントラネット上に設けた技術相談窓口を通じて
社内からの技術的な質問を受け付ける体制を整えています。

 2003年11月からは年2回のペースで「技師長会」を開催。
役員技監と技師長など20人強が集まり、社内の研究開発の方向付けと
エンジニアの育成方針を議論しています。

 専門職を志向する社員は少なくありませんが、
「任命は本人の希望よりも業務命令として適任者を選ぶ」
体制を取っています。

主席技師長なら所長、主管技師長は人事担当役員、そして技師長以上は社長が任命権者になります。

さらに2年の任期制を敷き、緊張感を持たせています。

*              *               *
専門職制度は、技術革新の進展などに伴う専門能力高度化の要請に伴い、導入されてきたはずですが、
経済活動の成熟化に伴う管理職予備軍のモラール維持のための
処遇制度へ転換し、次第に形骸化してきた
というケースが多いのではないでしょうか。

これでは任命された専門職自体が活用のされ方に満足できず、
また活用する立場にあるライン管理職からは使い方がわからない
などの不満がたまることになります。

このような状況下では、人件費負担にも耐えられなくなり、
また成果を反映しやすいライン職とくらべ社内での相対的地位も低下し、
逆に専門性の低下を招くことにもなりかねません。

専門職の位置づけを明確にして、今後は処遇よりも活用に重点を置いた
制度の再構築が必要なのではないでしょうか。

機能役割を明確化し、キャリア形成のステップやコンピテンシーの公開、
認定基準の整備、免許更新制や任期制などによる能力の見直しなどの工夫も必要と思われます。

その意味で三菱電機の取り組みは参考になるのではないでしょうか。


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