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コラムの泉

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税金を払うことに慣れる

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                  ┏━┳━┳━┳━┳━┓
      中 小 企 業 の た め の ┃本┃当┃の┃経┃理┃
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                   VOL.234(2007/05/21)
     > http://www.kaikeikobo.com
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「経理を制するものは経営を制す」

  「数字に強い経営者」「本当に経営の役にたつ情報を提供する
 ことができる経理担当者」を育成するメールマガジンです。

こんにちは。税理士の安藤です。

  今回もお読みいただき、ありがとうございます。

それでは、きょうもはりきってまいりましょう!


  このあいだ、ある会社の社長と話していて、こんなことが
 ありました。

  この会社は、ずっと赤字続きで近年税金を払ったことがありません。

  今期あるいは来期に、やっと赤字から脱出して黒字になりそうな
 気配が見えてきました。

  すると、出てくるのが税金です。

 「来年からは、税金が出てきますね。このペースでいけば、
  何百万円かは税金を払うことになります。それは覚悟
  しておいてくださいね。」
  というと、社長はこういいます。

 「そんなに払うんですか。なんとかしてください。」

 「できることにも限界がありますから、払う覚悟は
  しておいてください。」

 「まわりの黒字の会社は、みんなこんなに税金払ってるんですか?
  たとえば、○○さんの会社とか××さんの会社とかも?」

 「もちろんです。日本で仕事をしている以上、日本のルールに
  従わなくてはいけません。」

 「せっかく稼いでも、そんなに税金取られるんじゃ、稼がないほうが
 いいですね。」

  よく、こういうことをいう社長がいます。

「稼がないほうがいい?」

  そんなわけないですよね。

  税金をたくさん払うということは、それだけ手元にのこる
 お金も増えているはずなんです。

  もし税金を払うのがイヤで利益を少ししか出さないことにしたら、
 いつまでたっても貧乏会社で、資金繰りに苦しんでいる状態から
 脱出できないでしょう。

  利益がたくさん出て、税金をたくさん払っているにもかかわらず
 現金が足りない、増えない会社というのは、入金サイトが悪いか、
 設備投資が大きいか、過去の借入金の返済が大きいか、のいずれかです。

  どれかを改善すれば、確実に現金が増えていきます。

  税金は後払いですから、払うときは本当につらいです。

  かなりの金額になりますからね。

  これをつらく感じなくなる方法は、慣れることしかないような気がします。
 
  税金を払いなれていない人は、
 「こんなに払うのか。イヤだなあ。なんとかできないのか。」
 といろいろ考えて、必要以上の節税をしてしまいがちです。

  結果として、無駄遣いをしてしまって利益が減り、たしかに税金は
 減ったけどそれ以上に現金も減った、ということが起こります。

  そうならないように、税金を払うことには慣れてくださいね。


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|■ 編集後記
└─────────────────────────────
  
日曜日は、ある不動産会社の税務相談会に行ってきました。

  新しくマンションを買う若い夫婦のかたが多くて、
 楽しかったです。

  中には、両親と息子夫婦がきてるところもあって、なんだか
 ほほえましかったですね。
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