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相続の現場からのメッセージ(3)~遺言~

■Vol.7   2007-10-24 毎週水曜日配信                  
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■■■  「相続の現場からのメッセージ(3)~遺言~」
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 遺言は、遺産がたくさんあってもめる人達だけが必要なものだと思って
 いました。ところが、遺産が多くても少なくてももめることが多くなって
 きているようです。
 

 仲が良かったはずの兄弟が遺産の為に争うのは、本当に修羅場です。
 
 けんかをするほど仲が良い、とはよく言いますが、気が付いてみたら兄弟
 げんかをするのも数十年ぶり、仲直りの仕方も忘れているかも知れません。
 遺産相続でけんかをする前に、ちょっと兄弟げんかをして、仲直りの練習
 をしてみますか?


 今回は、遺産分割の修羅場をいくつも見てきた西村が担当です。

 

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     「遺 言」
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今、ある銀行から依頼され、遺言に関するセミナーを、全国で毎週のように
講演させていただいています。
地方に行っても、毎回30名を超えるご参加を頂き、遺言についての皆さん
の関心の高さをあらためて感じています。

現在、1年間で亡くなる人の数が約100万人といわれ、その中で財産の分
割についてトラブルになり、家庭裁判所調停に持ち込まれる案件が1万件
あります。
ここ数年で、この調停案件が急増しているのです。
また、この裁判所に持ち込まれる数は、遺産分割トラブルの氷山の一角にす
ぎず、裁判沙汰にはならずとも話し合いでもめてしまうケースは、相続の現
場を毎日見ている私どもにとっても急激に増加していることは間違いのない
事実なのです。


それではどうして昔のほうがもめなかったのでしょうか?


会社経営にしても、農家の仕事にしても、実はここ20年で、子供が仕事を
継ぐ割合が半減しています。
20年前は商売を次の世代に引き継ぐのに、子供が引き継ぐケースが80%
でした。残りの20%が他人に事業を任せるケースです。
ところが現在は子供が引き継ぐ割合はなんと40%!残りが従業員に任せた
り、第三者へ会社をまるごと売却(M&A)してしまう、そんな統計がでて
います。
 

 「兄は親父の商売をついで、残された母親の面倒も見ながら西村家を守っ
ていくんだから、財産を相続することは当然だろう...」という時代から、

 「兄は親父の商売も継がずに自分の好きなことをやっていて、残された母
親を施設に預けてろくに面倒も見ていないのに、何で多くの財産を引き継ぐ
の?」
というようなケースも多くなっているのでしょう。


これからも「遺産分割」はどんどん困難になっていきます。

だから、「遺言」が注目されているのです。




西村


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