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シリーズ「人活経営でパワーは倍増できる!」
<第230回>[(第36話)
成果主義よりもやりがい創出でやる気を引き出す南四国部品!]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「人活経営でパワ
ーは倍増できる!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「
成果主義よりもやりがい創出でやる気を引き出す南四国部品!」
1.南四国部品とは?
2.ハーネス相手かお年より相手か!
3.海外移転、
雇用を守るための第二創業!
4.介護の知恵で本業もカイゼン!
5.今いる人材を「人財化」する会社の姿勢!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
===========================
1988年(昭和63年)、高知県高岡郡超知町が南四国部品
株式会社を誘致しまし
た。矢崎総業のグループ企業です。
主力商品はワイヤーハーネス、自動車メーカー向けの配線ユニットです。
労働集約的なワイヤーハーネスの多くは海外生産にシフトされ、リストラや工場
閉鎖が相次ぎました。しかし、南四国部品はそのような環境から大きく方向転換
し、強くたくましく生き残ったのです。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
お子さんにも相手にしてもらえない独居のお年寄りが、何時までも離してくれな
いくらい歓迎してくれる。今度は何時来るの、また来てねって。
ヘルパー武田茂子
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第36話)
成果主義よりもやりがい創出でやる気を引き出す南四国部品!]
1.南四国部品とは?
グループ企業を82も持っている矢崎総業のグループ企業の一つです。
矢崎総業は本社が東京都港区で、創立は1941年(昭和16年)です。
資本金は約
32億円、社員数は2,818名です。
矢崎総業はグループ全社の製品の販売を担当し、矢崎グループのいわばコントロ
ールタワーです。
南四国部品
株式会社は、ワイヤーハーネスを生産して矢崎総業を通じて自動車メ
ーカーなどに納入しています。
ご多分に漏れず南四国部品のハーネスも数物は海外へシフト。事業の縮小を余儀
なくされたのですが、介護事業という第二創業を立ち上げ、成功しました。
2.ハーネス相手かお年より相手か!
ワイヤーハーネスは労働集約的な手加工が多いのです。この仕事が楽な仕事とい
うことはありません。子育て中のパートが多いこともあり欠勤率は15%前後で
した。
しかし、もっと辛い仕事の介護事業部門へ職場異動になったにもかかわらず欠勤
率がほぼゼロになるなど常識では考えられないことです。しかし、これは事実な
のです。
モチベーションなる
コンピテンシーが磨かれた証拠なのです。
工場に隣接する
デイサービスセンターに多くの社員が職場異動になりました。「今
では絶対に休めない」と和泉一江さんはきっぱり。
「お年よりは機械ではない。感謝してくれて私を頼ってくれて、あの人がいいっ
て指名もしてくれる。そんな環境で休むことはできません」と。
訪問介護に職場異動した武田茂子さんも同様のことを口にします。「ハーネスは
感謝もしてくれない。介護は違う。お子さんにも相手にしてもらえない独居のお
年寄りが何時までも離してくれないぐらい歓迎してくれる。今度は何時来るの、
また来てねって」。
3.海外移転、
雇用を守るための第二創業!
南四国部品が畑違いの介護事業に参入した背景は、労働集約型のワイヤーハーネ
スの事業が人件費の安い海外にシフトしたことにあります。
何とかしてリストラや工場閉鎖を避けられないかと当時社長だった澤谷定雄会長
が思いついたのが平均年齢40歳代後半の女性社員を生かせる介護事業への参入
だったのです。
高知県は23%もの高齢化率。今の社員の大多数が介護福祉士やヘルパーの資格
を取りたいと希望してくれたことが背中を押してくれたと沢谷会長は述懐してい
ます。
介護事業は
雇用を守るための第二創業になりました。今では220人もヘルパーの
資格を持っています。給料が増えたわけではないのにワイヤーハーネス工場から
移りたい人が順番待ちの状態です。
工場の駐車場に老人ホームも建設、介護事業の間口は広がりました。
4.介護の知恵で本業もカイゼン!
かつて南四国部品の工場では流れ作業でした。しかも同じ作業を数人のグループ
に振り分けるやり方でした。
ベテランと新人のでき不出来の差をうまく吸収し、高い欠勤率でもその影響がか
き消されていました。つまり、高い欠勤率を前提にラインを編成していたのです。
介護事業ではお年寄りに頼りにされ、欠勤率は激減。そこでハッと気づきました。
工場ではワイヤーハーネスのラインを取り払い、一人で最初から最後まで組み立
てるセル生産方式に変えたのです。自動車用ハーネスは長いものだと一台当たり
300メートルにもなります。女性が一人で扱うには負荷が増えました。にもかか
わらず15%だった欠勤率は5%に激減したのです。介護の知恵でハーネスまで
カイゼンされてしまったのです。
5.今いる人材を「人財化」する会社の姿勢!
成果主義人事制度、
成果主義賃金制度は中小企業にまで波及しました。個人の能
力、個人の成果に偏重したのです。しかし、多くの企業では弊害のほうが大きく
見直しを余儀なくされました。
働きのいい人には割り増しを、働きの悪い人は
賃金カットというのが
成果主義。
刺激を受けて働きの悪い人もがんばるだろうという考えはもろくも崩れたのでし
た。
ニンジンよりも働きがいが人の
モチベーションをアップさせるのです。承認を与
え、自由裁量の余地を拡大して自主的に行動できる環境を与えることこそが自己
成長を促すのです。
人材を「人財化」する会社の姿勢こそが生き生き職場を作る源泉になるのです。
(今回の参考文献:日経ビジネス2005年1月3日号、他)
【3】今日のまとめ
1.仕事が辛くとも頼りにされる、感謝されるということが働く人の欠勤率をゼ
ロに持っていく源泉、つまり
モチベーションになるということ。
2.リストラや事業の縮小、閉鎖はサルでもできること。
雇用を確保するために
第二創業を立ち上げるという経営者の信念と努力は尊いこと。
3.ヘルパーの資格を取得し、介護事業に移るほうが仕事はもっと辛くなり、し
かも給料は上がらないのに
モチベーションが大幅にアップするのは頼りにさ
れ、感謝されるという「働きがい」によるものであること。
4.作業を分担してやる流れ作業よりも一人で全責任を持って作業をするセル生
産方式は責任感が湧いて、欠勤率が激減すること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
第二創業を興す場合、多くは現在の技術ノウハウや経営資源を活かせる分野を狙
うものですが、南四国部品はワイヤーハーネスとは全く関係のない介護事業で第
二創業を立ち上げました。
地域の特異性も第二創業のヒントになるということです。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
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シリーズ「人活経営でパワーは倍増できる!」
<第230回>[(第36話)成果主義よりもやりがい創出でやる気を引き出す南四国部品!]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「人活経営でパワ
ーは倍増できる!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「成果主義よりもやりがい創出でやる気を引き出す南四国部品!」
1.南四国部品とは?
2.ハーネス相手かお年より相手か!
3.海外移転、雇用を守るための第二創業!
4.介護の知恵で本業もカイゼン!
5.今いる人材を「人財化」する会社の姿勢!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
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1988年(昭和63年)、高知県高岡郡超知町が南四国部品株式会社を誘致しまし
た。矢崎総業のグループ企業です。
主力商品はワイヤーハーネス、自動車メーカー向けの配線ユニットです。
労働集約的なワイヤーハーネスの多くは海外生産にシフトされ、リストラや工場
閉鎖が相次ぎました。しかし、南四国部品はそのような環境から大きく方向転換
し、強くたくましく生き残ったのです。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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お子さんにも相手にしてもらえない独居のお年寄りが、何時までも離してくれな
いくらい歓迎してくれる。今度は何時来るの、また来てねって。
ヘルパー武田茂子
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【2】メルマガ本論
[(第36話)成果主義よりもやりがい創出でやる気を引き出す南四国部品!]
1.南四国部品とは?
グループ企業を82も持っている矢崎総業のグループ企業の一つです。
矢崎総業は本社が東京都港区で、創立は1941年(昭和16年)です。資本金は約
32億円、社員数は2,818名です。
矢崎総業はグループ全社の製品の販売を担当し、矢崎グループのいわばコントロ
ールタワーです。
南四国部品株式会社は、ワイヤーハーネスを生産して矢崎総業を通じて自動車メ
ーカーなどに納入しています。
ご多分に漏れず南四国部品のハーネスも数物は海外へシフト。事業の縮小を余儀
なくされたのですが、介護事業という第二創業を立ち上げ、成功しました。
2.ハーネス相手かお年より相手か!
ワイヤーハーネスは労働集約的な手加工が多いのです。この仕事が楽な仕事とい
うことはありません。子育て中のパートが多いこともあり欠勤率は15%前後で
した。
しかし、もっと辛い仕事の介護事業部門へ職場異動になったにもかかわらず欠勤
率がほぼゼロになるなど常識では考えられないことです。しかし、これは事実な
のです。モチベーションなるコンピテンシーが磨かれた証拠なのです。
工場に隣接するデイサービスセンターに多くの社員が職場異動になりました。「今
では絶対に休めない」と和泉一江さんはきっぱり。
「お年よりは機械ではない。感謝してくれて私を頼ってくれて、あの人がいいっ
て指名もしてくれる。そんな環境で休むことはできません」と。
訪問介護に職場異動した武田茂子さんも同様のことを口にします。「ハーネスは
感謝もしてくれない。介護は違う。お子さんにも相手にしてもらえない独居のお
年寄りが何時までも離してくれないぐらい歓迎してくれる。今度は何時来るの、
また来てねって」。
3.海外移転、雇用を守るための第二創業!
南四国部品が畑違いの介護事業に参入した背景は、労働集約型のワイヤーハーネ
スの事業が人件費の安い海外にシフトしたことにあります。
何とかしてリストラや工場閉鎖を避けられないかと当時社長だった澤谷定雄会長
が思いついたのが平均年齢40歳代後半の女性社員を生かせる介護事業への参入
だったのです。
高知県は23%もの高齢化率。今の社員の大多数が介護福祉士やヘルパーの資格
を取りたいと希望してくれたことが背中を押してくれたと沢谷会長は述懐してい
ます。
介護事業は雇用を守るための第二創業になりました。今では220人もヘルパーの
資格を持っています。給料が増えたわけではないのにワイヤーハーネス工場から
移りたい人が順番待ちの状態です。
工場の駐車場に老人ホームも建設、介護事業の間口は広がりました。
4.介護の知恵で本業もカイゼン!
かつて南四国部品の工場では流れ作業でした。しかも同じ作業を数人のグループ
に振り分けるやり方でした。
ベテランと新人のでき不出来の差をうまく吸収し、高い欠勤率でもその影響がか
き消されていました。つまり、高い欠勤率を前提にラインを編成していたのです。
介護事業ではお年寄りに頼りにされ、欠勤率は激減。そこでハッと気づきました。
工場ではワイヤーハーネスのラインを取り払い、一人で最初から最後まで組み立
てるセル生産方式に変えたのです。自動車用ハーネスは長いものだと一台当たり
300メートルにもなります。女性が一人で扱うには負荷が増えました。にもかか
わらず15%だった欠勤率は5%に激減したのです。介護の知恵でハーネスまで
カイゼンされてしまったのです。
5.今いる人材を「人財化」する会社の姿勢!
成果主義人事制度、成果主義賃金制度は中小企業にまで波及しました。個人の能
力、個人の成果に偏重したのです。しかし、多くの企業では弊害のほうが大きく
見直しを余儀なくされました。
働きのいい人には割り増しを、働きの悪い人は賃金カットというのが成果主義。
刺激を受けて働きの悪い人もがんばるだろうという考えはもろくも崩れたのでし
た。
ニンジンよりも働きがいが人のモチベーションをアップさせるのです。承認を与
え、自由裁量の余地を拡大して自主的に行動できる環境を与えることこそが自己
成長を促すのです。
人材を「人財化」する会社の姿勢こそが生き生き職場を作る源泉になるのです。
(今回の参考文献:日経ビジネス2005年1月3日号、他)
【3】今日のまとめ
1.仕事が辛くとも頼りにされる、感謝されるということが働く人の欠勤率をゼ
ロに持っていく源泉、つまりモチベーションになるということ。
2.リストラや事業の縮小、閉鎖はサルでもできること。雇用を確保するために
第二創業を立ち上げるという経営者の信念と努力は尊いこと。
3.ヘルパーの資格を取得し、介護事業に移るほうが仕事はもっと辛くなり、し
かも給料は上がらないのにモチベーションが大幅にアップするのは頼りにさ
れ、感謝されるという「働きがい」によるものであること。
4.作業を分担してやる流れ作業よりも一人で全責任を持って作業をするセル生
産方式は責任感が湧いて、欠勤率が激減すること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
第二創業を興す場合、多くは現在の技術ノウハウや経営資源を活かせる分野を狙
うものですが、南四国部品はワイヤーハーネスとは全く関係のない介護事業で第
二創業を立ち上げました。
地域の特異性も第二創業のヒントになるということです。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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