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コラムの泉

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成長する組織の仕組みづくり

「効果のない研修」の主たる原因は、本研修の前後に存在している、
というお話は以前させて頂きました。


では、この問題を解消するにはどうしたらよいのでしょうか?


その答えは皆さんの職場にあるのです。


職場の環境を、職員が成長できる環境に整備して上げること。
これが出来れば、この問題は解消されます。


これからは、職場ではなく「組織」という言葉で説明していきますね。


つまり、効果や成果を出す研修を行うためには、研修自体も
当然重要ですが、組織が一体となった仕組みづくり
(組織開発的なアプローチ)が必要なのです。



このことを、理論的に説明している学者さんがいますので
ご紹介します。

MIT教授 ダニエル・キムという方なのですが、

まず以下をご覧ください。



1.関係の質・・・職場内の人間関係

2.思考の質・・・アイデアやひらめき、協力する思考

3.行動の質・・・新たな挑戦、協力しようとする行動

4.結果の質・・・成果や効果




この1~4ですが、組織の成功循環モデルと呼ばれるもので、
一番、大切なのは1と言われています。


これに対して、従来の人材育成に見られる傾向としては、
4を重視しすぎる傾向がありました。


4の結果の質を重視すると、どうなるか?


「結果の質」を重視しすあまり、強引に「行動の質」を
変えようとする傾向が強まります。

いくら行動を変えようとしても、それ以前に「思考の質」、
つまり受講者の意識を変えなければ本来の意味での
行動変革は起きません。


また、思考の質を変える以前に、「関係の質を変えなければ
これもまた意味がなくなってしまいます。


例えば、研修終了後に受講者がやる気になったとしても、
上司やまわりの環境が改善されなければ、受講者の意識は
元の状態に戻るか、自分の考えとの大きなギャップに
悩まされることになり、何ら改善することはありません。


つまり、4の結果の質を変えようとしても、行動、思考、
関係といったものが大きな障壁となってしまうのです。






このように、「結果の質」から最も遠い「関係の質」を
改善していくことが、実は遠回りのように見えて、結果の質を
上げる近道なのです。

これは、企業であっても医療機関、介護施設でも何ら
変わりはありません。


このように、組織における課題の解決のきっかけは、
実は関係の質であることが非常に多いのです。

そのような意味からも「関係の質」の改善こそが、
人を成長させる組織開発の第一歩になるのです。




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[運営者]
株式会社コンクレティオ
代表取締役 三塚浩二(社会保険労務士
TEL:03-6868-6207
[企業向け] http://www.concretio.jp/
[医療・介護] http://www.concretio-medical.jp/
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