相談の広場
お世話になっております。
交通費を現金支給、個々で定期券等を購入してもらっている場合、退社時に1か月未満の定期券であっても、窓口で払い戻ししてもらい差額を現金での返却もしくは給与からの相殺は可能なのでしょうか?
特に規定などでは設けておりません。
ご返答お待ちしております。
スポンサーリンク
riririさん、はじめまして。
交通費の支給については、法令上定めがないため、極端な話、全額が従業員の自己負担だったとしても問題はありません。
それを支給しているのは、会社の厚意ということになってきますので、退職の際に定期券の未経過有効期間分の額を返金してもらうこと自体には、法令上の問題も生じません。
一方、JR東日本の旅客営業規則によると、有効期間が一ヶ月以上残っている場合にのみ、払い戻しの対象としているそうなので、実際には一ヶ月未満のものを窓口に持って行っても、日割計算などで返金してもらえません。
http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/07_syo/03_setsu/08.html#277
ですので、現実的に厳密に処理するとなると、一ヶ月分の定期代をその月の日数で割った額を、退職日以降の日数で掛けた額を、その従業員から返金してもらうことになると思います。
実際には、最終の給与からその額を控除して返金を受けたという処理にするのが、もっとも現実的でしょう。
ただ、私も何度か退職をしていますが、経験上、そこまで厳密に処理されたことはありません。
ryjymmt様
ご丁寧なお返事を頂き有難うございます。
大変参考になりました。
たとえば、残数が1か月未満で返金を行う場合、社員は1か月分購入してしまっていて、JR等に払い戻し出来ないことになりますが、そういった場合でも返金請求出来るという解釈でよろしいでしょうか?
質問ばかりですみません。
> riririさん、はじめまして。
>
> 交通費の支給については、法令上定めがないため、極端な話、全額が従業員の自己負担だったとしても問題はありません。
> それを支給しているのは、会社の厚意ということになってきますので、退職の際に定期券の未経過有効期間分の額を返金してもらうこと自体には、法令上の問題も生じません。
>
> 一方、JR東日本の旅客営業規則によると、有効期間が一ヶ月以上残っている場合にのみ、払い戻しの対象としているそうなので、実際には一ヶ月未満のものを窓口に持って行っても、日割計算などで返金してもらえません。
> http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/07_syo/03_setsu/08.html#277
>
> ですので、現実的に厳密に処理するとなると、一ヶ月分の定期代をその月の日数で割った額を、退職日以降の日数で掛けた額を、その従業員から返金してもらうことになると思います。
> 実際には、最終の給与からその額を控除して返金を受けたという処理にするのが、もっとも現実的でしょう。
>
> ただ、私も何度か退職をしていますが、経験上、そこまで厳密に処理されたことはありません。
riririさん、ご質問に対する私の返答がずれていたようですみませんでした。
> たとえば、残数が1か月未満で返金を行う場合、社員は1か月分購入してしまっていて、JR等に払い戻し出来ないことになりますが、そういった場合でも返金請求出来るという解釈でよろしいでしょうか?
厳密にやるのであれば、返金請求すること自体に「法令上の問題はない」という解釈になります。
ただ、有効期間一ヶ月分未満の定期券に対しては、その社員は鉄道会社より返金を受けられないわけですから、結果として返金分は自己負担となってしまいます。
ですので実際問題として、そこまで細かくやるか?情けのかけらもないのか?いくらなんでもセコいんじゃないの?という感情的な問題も生じるかもしれません。
定期券を買うものと会社が考えていたかどうかで決まります。
今までの支払いはどうだったのでしょうか。
片道×2×出勤日数を毎月集計して一か月分前倒しで合計額を支払っていましたか?
それとも定期券の金額を支払っていましたか?
前者の場合、定期券を買ったかどうかは従業員の勝手なので、差額返還になります
逆に、普段定期券代しか渡していなかった場合には、残が1ヶ月をきる場合には
定期券清算による交通機関からの戻りがないので差額返還を求めることはできません。
ふだん、定期代しか払ってないのに、日割りで現物を戻せ、ってのはあこぎです。
それだったら普段も定期代ではなく日割りで支払っとけ、ということです。
定期券は割安なんだから、定期券を買うことを選択させた場合
そういうリスクを負う必要があります。
それに退職時には、退職者は神経質になっているものです。
そういう人は、こういう些細な部分に神経が反応します。
何もそういう危険な時期に好き好んで恨みを買う選択肢を選ぶ必要はないでしょう。
こういうごみみたいな一過性の小さいコストについては太っ腹で対処するのが
労務管理のコツです。トラブル予防の保険みたいなものです。
一言でまとめます。
「あんまりせこいことしなさんな」
以上です
ひであき33様
ryjymmt 様
お返事有難うございます。
とても解りやすく丁寧な解説でした。
返金を求めるかどうかは別の問題として、概要を知ってみたかったというのもあります。
退職時は、好き勝手な要望や権利主張を言い出す方も居て、それでは残定期券等はどうするのか?と思ってしまったのです。
やはり会社と個人の信頼関係が切れてしまうと人間関係、ぎすぎすしたものになってしまいますよね。
そうなる前に修正出来る人間関係を保っていたいものです。
また相談させていただくかもしれませんがその際は宜しくお願いします。
> 定期券を買うものと会社が考えていたかどうかで決まります。
>
>
> 今までの支払いはどうだったのでしょうか。
>
> 片道×2×出勤日数を毎月集計して一か月分前倒しで合計額を支払っていましたか?
> それとも定期券の金額を支払っていましたか?
>
> 前者の場合、定期券を買ったかどうかは従業員の勝手なので、差額返還になります
> 逆に、普段定期券代しか渡していなかった場合には、残が1ヶ月をきる場合には
> 定期券清算による交通機関からの戻りがないので差額返還を求めることはできません。
>
> ふだん、定期代しか払ってないのに、日割りで現物を戻せ、ってのはあこぎです。
> それだったら普段も定期代ではなく日割りで支払っとけ、ということです。
>
> 定期券は割安なんだから、定期券を買うことを選択させた場合
> そういうリスクを負う必要があります。
>
>
>
> それに退職時には、退職者は神経質になっているものです。
> そういう人は、こういう些細な部分に神経が反応します。
> 何もそういう危険な時期に好き好んで恨みを買う選択肢を選ぶ必要はないでしょう。
>
> こういうごみみたいな一過性の小さいコストについては太っ腹で対処するのが
> 労務管理のコツです。トラブル予防の保険みたいなものです。
>
>
>
> 一言でまとめます。
> 「あんまりせこいことしなさんな」
>
> 以上です
どのカテゴリーに投稿しますか?
選択してください
1~7
(7件中)
お知らせ
2024.4.22
2023.11.1
2023.9.1
スポンサーリンク
スポンサーリンク
[2022.7.24]
[2019.11.12]
[2018.10.10]