企業独自の健康保険組合と通院について

受診したことを会社の人に分かってしまうのか？と、心配されているんですね。
それでしたら、ご安心ください。絶対に分かりません。

ご自分の健康保険証をご覧ください。
そこには、あなたの会社が加入している健康保険組合の名称が記載されています。
医療情報は、その健康保険組合が管理しています。
健康保険組合は、会社とは全く別の組織です。

病院からは、診療報酬明細書(レセプト)という書類が健康保険組合に提出され、そこには「病名、検査、処置内容、薬品名など」が記載されています。
この診療報酬明細書は、健康保険組合の職員でも、担当者以外は見ることができないように厳重に保管されています。

この診療報酬明細書は、2010年4月から、患者に対する医療費の「診療報酬明細書」の無償発行が医療機関等に対して原則として義務化されました。これにより、患者本人も診療報酬明細書を見ることによって、実際に行われた検査や処置、手術、注射、投薬、リハビリ、入院などに関する診療報酬を具体的に知ることができます。
本人が死亡していれば、家族でも申請できますが、原則本人しか申請できません。
万一、会社から問い合わせがあったとしても、職員は個人情報の守秘義務がありますので、内容を第三者へ漏らすことは絶対にありません。

ただし、怪我の場合は別です。（外傷、打撲、骨折など）
怪我の原因を把握するために、会社経由で「怪我の原因を調査する書類」を本人へ届けることがあります。
交通事故、仕事中の事故（労災事故）では、健康保険の扱いが変わってくるために確認が必要なのです。
この場合、その書類を会社担当者が目に入れることがあるかもしれません。
（健康保険組合では封を閉じて出しても、会社で勝手に開封してしまう恐れがあるためです。）

なお、補足に記入されている『医療費のお知らせと保険給付金支給決定通知書』の意味不明な５ケタの番号は、病院のコード番号です｡この番号で､病院名が分かります。

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