相談の広場
私の会社では、パートの方が何名かいらっしゃいますが、
常勤ではなくスポットなので、給与が所得税を徴収するほどない方がほとんどです。
還付するものがない場合は、手続きは何もしなくていいのでしょうか?
パートさんの一人が、他にも仕事をされているという事で
乙欄で所得税を徴収しているんですが、
乙欄で控除されてる方には、今年最後の給与支給が
完了次第、源泉徴収票を発行すればいいのでしょうか?
もう1点、年末調整をしなければいけない人が、
自分で確定申告をするから年末調整をしなくていいよ、
と言った場合はしなくてもいいんでしょうか?
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こんにちは、GLOCALさん。
さて、ご質問の件、以下の通り回答いたします。
Q1.還付するものがない場合は、手続きは何もしなくていいのでしょうか?
A.これは「年末調整」のことをさしているのでしょうか?
であれば、還付の有無に関係なく、計算し、源泉徴収票を発行すべきです。
Q2.乙欄で控除されてる方には、今年最後の給与支給が完了次第、源泉徴収票を発行すればいいのでしょうか?
A.ご見解の通りです。
Q3.年末調整をしなければいけない人が、自分で確定申告をするから年末調整をしなくていいよ、と言った場合はしなくてもいいんでしょうか?
A.悩ましいですが、年末調整すべきです。
恐らくその方には、年金収入等が別途有い、年末調整で還付を受けると、確定申告時に納付する金額が多くなるからそれを希望しているのであろうと想像します。
ですが、年末調整は、各事業所にかされた義務の一つですから、総論であれば「すべき」ということになってしまいます。
以上
> こんにちは、GLOCALさん。
>
> さて、ご質問の件、以下の通り回答いたします。
>
> Q1.還付するものがない場合は、手続きは何もしなくていいのでしょうか?
> A.これは「年末調整」のことをさしているのでしょうか?
> であれば、還付の有無に関係なく、計算し、源泉徴収票を発行すべきです。
>
> Q2.乙欄で控除されてる方には、今年最後の給与支給が完了次第、源泉徴収票を発行すればいいのでしょうか?
> A.ご見解の通りです。
>
> Q3.年末調整をしなければいけない人が、自分で確定申告をするから年末調整をしなくていいよ、と言った場合はしなくてもいいんでしょうか?
> A.悩ましいですが、年末調整すべきです。
> 恐らくその方には、年金収入等が別途有い、年末調整で還付を受けると、確定申告時に納付する金額が多くなるからそれを希望しているのであろうと想像します。
> ですが、年末調整は、各事業所にかされた義務の一つですから、総論であれば「すべき」ということになってしまいます。
>
>
> 以上
たまりんさん
回答ありがとうございます。
また質問なんですが、、乙欄で控除してる方に対して
最後の給与支払後に源泉徴収票を発行しますが、
年末調整はしてない状態で発行するんですよね?
それと年末調整をした方の源泉徴収票の違い(見分け)は
どこを見ればいいんでしょうか?
年末調整をしてもしなくても、源泉徴収票は発行されますが、どう見分ければ良いのか・・・。
初歩的な質問ですが、教えて頂ければ助かります。
おそらくそう言ってる方は、たまりんさんの指摘通りだと思います。
やはり、年末調整をするのは義務ですよね・・・。
こんにちは、GLOCALさん。
さて、再質問の件、以下の通り回答いたします。
Q1.年末調整はしてない状態で発行するんですよね?
A.ご見解の通りです。というより、乙欄の場合は年末調整が『できない』と考えてください。御社が給与ソフトを利用されているのであれば、そのように設定されていますよ。
Q2.年末調整をした方の源泉徴収票の違い(見分け)はどこを見ればいいんでしょうか?
A.甲乙の判定ということでよいのでしょうか?
であれば、源泉徴収票様式の下の方に乙欄のスペースがあり、そこに『○』がついていれば、そう判断できますよ。
http://apl.city-takaoka.jp/todoke/shiminzei/kyuyo_gensen_s/kyuuhou_yousiki.pdf
甲欄の方(中途退職の方)の場合は、同じく用紙の『給与所得控除後の金額』等に金額が表示されてこないのでそれで判断できます。
⇒「支払金額」「源泉徴収税額」「社会保険料等の金額」しか数字の記載がないと説明した方がわかり易いかもしれませんね。
但し、役員さんなどで給与所得が多く、年末調整計算対象外の人などには、摘要欄に『年調未済』と記載するのが一種の慣例ですのでご注意ください。
以上
> こんにちは、GLOCALさん。
>
> さて、再質問の件、以下の通り回答いたします。
>
> Q1.年末調整はしてない状態で発行するんですよね?
> A.ご見解の通りです。というより、乙欄の場合は年末調整が『できない』と考えてください。御社が給与ソフトを利用されているのであれば、そのように設定されていますよ。
>
> Q2.年末調整をした方の源泉徴収票の違い(見分け)はどこを見ればいいんでしょうか?
> A.甲乙の判定ということでよいのでしょうか?
> であれば、源泉徴収票様式の下の方に乙欄のスペースがあり、そこに『○』がついていれば、そう判断できますよ。
>
> http://apl.city-takaoka.jp/todoke/shiminzei/kyuyo_gensen_s/kyuuhou_yousiki.pdf
>
> 甲欄の方(中途退職の方)の場合は、同じく用紙の『給与所得控除後の金額』等に金額が表示されてこないのでそれで判断できます。
> ⇒「支払金額」「源泉徴収税額」「社会保険料等の金額」しか数字の記載がないと説明した方がわかり易いかもしれませんね。
>
> 但し、役員さんなどで給与所得が多く、年末調整計算対象外の人などには、摘要欄に『年調未済』と記載するのが一種の慣例ですのでご注意ください。
>
>
> 以上
たまりんさん
丁寧な回答ありがとうございます。
すごく勉強になります。
役員の給与所得は、2000万円以上でしたよね?
これは当社の給与だけでそれ以上であればという事ですか?
年の途中で関連会社から移籍になった役員は、
前の会社と合算してその額を超えると年調対象外となるんですか?
役員でも、その額を下回る場合は通常の社員と同様に
年末調整をしても大丈夫なんですか?
度々の質問ですいません。。
ぜひ、教えていただけますでしょうか?
こんにちは、GLOCALさん。
さて、再々ご質問の件、以下の通り回答いたします。
Q1.役員の給与所得は、2000万円以上でしたよね?
A.一部違います。
具体的には、割と多くの方が勘違いされているのですが、GLOCALさんは、「収入」と「所得」の区別がきちんと出来ていますか?
「収入」とは、一般に『税込み収入(総支払金額)』と呼ばれ、一方「所得」とは、支払金額から、いわゆる『経費』を引いたものを指します。
というわけで、GLOCALさんが、“給与収入が2000万円以上ですよね?”と問われているのであれば正解ですが、“給与所得が…”となっているので、冒頭の通り答えさせていただきました。給与担当者として、この違いを認識された方が良いですよ。
Q2.これは当社の給与だけでそれ以上であればという事ですか?
A.年間の『合計』で考えてください。つまり、その年に2社から収入があった場合は、それを合計するということです。
Q3.年の途中で関連会社から移籍になった役員は、前の会社と合算してその額を超えると年調対象外となるんですか?
A.ご見解の通りです。但し、役員か社員か、或いは役員報酬か給与手当かの区分はありません。
Q4.役員でも、その額を下回る場合は通常の社員と同様に
年末調整をしても大丈夫なんですか?
A.Q3の回答の通り。
以上
> こんにちは、GLOCALさん。
>
> さて、再々ご質問の件、以下の通り回答いたします。
>
> Q1.役員の給与所得は、2000万円以上でしたよね?
> A.一部違います。
>
> 具体的には、割と多くの方が勘違いされているのですが、GLOCALさんは、「収入」と「所得」の区別がきちんと出来ていますか?
>
> 「収入」とは、一般に『税込み収入(総支払金額)』と呼ばれ、一方「所得」とは、支払金額から、いわゆる『経費』を引いたものを指します。
>
> というわけで、GLOCALさんが、“給与収入が2000万円以上ですよね?”と問われているのであれば正解ですが、“給与所得が…”となっているので、冒頭の通り答えさせていただきました。給与担当者として、この違いを認識された方が良いですよ。
>
>
> Q2.これは当社の給与だけでそれ以上であればという事ですか?
> A.年間の『合計』で考えてください。つまり、その年に2社から収入があった場合は、それを合計するということです。
>
>
> Q3.年の途中で関連会社から移籍になった役員は、前の会社と合算してその額を超えると年調対象外となるんですか?
> A.ご見解の通りです。但し、役員か社員か、或いは役員報酬か給与手当かの区分はありません。
>
>
> Q4.役員でも、その額を下回る場合は通常の社員と同様に
> 年末調整をしても大丈夫なんですか?
> A.Q3の回答の通り。
>
>
> 以上
たまりんさん
丁寧な回答、ありがとうございます。
恥ずかしながら「収入」と「所得」の区別が出来てませんでした。
とてもいい勉強になりました!
何度も質問してしまい恐縮ですが、もう1点教えて下さい。
たまりんさんがおっしゃってる「経費」とは、
健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険の保険料の事ですか?
それ以外に「経費」に含まれるものってあるんでしょうか?
「手取金額=給与所得」と考えてもいいんでしょうか?
何度も何度もごめんなさい。。
ぜひ、教えていただけないでしょうか?
こんにちは、GLOCALさん。
ここまで来たら、可能な限りお付き合いしますよ。で、ご質問の件、以下の通り回答いたします。
Q1.健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険の保険料の事ですか?
A.違います。
ちょっと乱暴な説明をしますが、よく「パートで年間103万円の収入未満であれば“非課税”」ってよく聞きますよね?。これは、103万円-65万円-38万円=0円 の計算に基づいてそうなるのです。
で、その内の38万円が、『基礎控除』と呼ばれるもので(この部分の説明は割愛しますね)、残りの65万円が言うならば『経費』、正確には“給与所得控除”と呼ばれています。
それは何かというと、我々給与所得者にも、衣服代や備品代等の“みなし経費”として、一定の金額を認めているために存在し、殆どの人はそれが何か知らないのが普通なんです(笑)。そして、金額は収入によって異なります。↓
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/nencho2008/pdf/66-68.pdf
なぜそんなものがあるかといいますと、個人事業主等は、「なんでも経費として認められる」といわれていることをご存知かと思いますが、実はその不公平感をなくす(?)ために、そんな制度があると曲解していいと思います。
尚、社会保険料は、基礎控除他と併せて“(その他)所得控除”と呼ばれていますのでご参考に。↓
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/nencho2008/pdf/43-48.pdf
Q2.それ以外に「経費」に含まれるものってあるんでしょうか?
A.具体的な「経費」は、Q1の回答以外には『ない』と考えても差し支えないと思います。
Q3.「手取金額=給与所得」と考えてもいいんでしょうか?
A.厳密に考えないのであれば、そう曲解してもいいかもしれませんね。
以上
> こんにちは、GLOCALさん。
> ここまで来たら、可能な限りお付き合いしますよ。で、ご質問の件、以下の通り回答いたします。
>
> Q1.健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険の保険料の事ですか?
> A.違います。
>
> ちょっと乱暴な説明をしますが、よく「パートで年間103万円の収入未満であれば“非課税”」ってよく聞きますよね?。これは、103万円-65万円-38万円=0円 の計算に基づいてそうなるのです。
> で、その内の38万円が、『基礎控除』と呼ばれるもので(この部分の説明は割愛しますね)、残りの65万円が言うならば『経費』、正確には“給与所得控除”と呼ばれています。
>
> それは何かというと、我々給与所得者にも、衣服代や備品代等の“みなし経費”として、一定の金額を認めているために存在し、殆どの人はそれが何か知らないのが普通なんです(笑)。そして、金額は収入によって異なります。↓
>
> http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/nencho2008/pdf/66-68.pdf
>
> なぜそんなものがあるかといいますと、個人事業主等は、「なんでも経費として認められる」といわれていることをご存知かと思いますが、実はその不公平感をなくす(?)ために、そんな制度があると曲解していいと思います。
>
> 尚、社会保険料は、基礎控除他と併せて“(その他)所得控除”と呼ばれていますのでご参考に。↓
>
> http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/nencho2008/pdf/43-48.pdf
>
>
> Q2.それ以外に「経費」に含まれるものってあるんでしょうか?
> A.具体的な「経費」は、Q1の回答以外には『ない』と考えても差し支えないと思います。
>
>
> Q3.「手取金額=給与所得」と考えてもいいんでしょうか?
> A.厳密に考えないのであれば、そう曲解してもいいかもしれませんね。
>
>
> 以上
たまりんさん
いつも丁寧に回答して頂き、とても感謝してます。
「103万円未満~」の話はよく聞いていましたが、
根拠とか考えることなかったです(笑)。
納得できました!
自分の年末調整を11月分・12月分の給与を支払ったと
想定してやってみました。
たまりんさんの説明のお陰で、とてもよく解りました。
給与収入から経費を引いたものが、給与所得。
社会保険料はそこから別途控除していくんですよね?!
また、間違った解釈してたらごめんなさい(汗)。
本当にありがとうございます。
少しずつですが、理解できてきたのが嬉しいです!
> こんにちは、GLOCALさん。
>
> さて、以下の
>
> > 給与収入から経費を引いたものが、給与所得。
> > 社会保険料はそこから別途控除していくんですよね?!
>
> のご見解でOKです。
> 何度か、後輩に業務指導でこの説明をしたのですが、同じように最初は「収入」と「所得」の違い、次に「経費」の概念を指導していました(微笑)。以降は、『慣れ』と『実際に(手で)計算してみること』が重要です。
>
> 日本国内のであれば、どこでも共通で使えることなので、機械任せにせず、“なぜ、そうなるのか?”をきっちりマスターし、よい給与担当者になってくださいね!
>
>
> 以上
たまりんさん
今日、年末調整の説明会へ行って来ました。
事前にたまりんさんから教えて頂いてたお陰で、
すんなり理解することが出来ました。
機械任せずにせず、一つずつの作業を理解しながら
経験をつんで行こうと思います。
本当にありがとうございました!!
また、壁にぶち当たった時は(笑)
ぜひ、、色々と教えていただきたく思います。。
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