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繰延税金資産の仕訳

著者 ZENJI さん

最終更新日:2009年12月28日 15:37

数年前に、例えばゴルフ会員権等を評価換えした場合、税務上はその評価損損金としては否認され「繰延税金資産」として扱いますね。
で、これを売却した年度に初めて損金と認められる。
ここまでは、いいですよね?

仮に、税引前利益が、1,000万円
繰延税金資産が、400万円だったとします。

この場合の決算時仕訳は下記で正しいでしょうか?

法人税等調整額 400 / 繰延税金資産 400

ここで、気になるのが、(税率40%と仮定して)税引前利益が400万円未満だった場合です。

上記仕訳で、すでに400万円となっているから、法人税非課税になるのでしょうか?
他の決算仕訳は考えず、この部分だけを見ればそうなるのでしょうか?

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Re: 繰延税金資産の仕訳

著者らっきーさん

2010年01月09日 16:50

こんにちは。
よろしくお願いします。

微妙に混乱しておられるようにお見受けします。

法人税等調整額は、税引き前利益よりP/L上下にあるので、税引き前利益に影響を与えることはあり得ません。
課税所得に影響を与えるのは、繰り延べ税金資産を計上する基となるタイミング・ディファレンスそのものです。

実効税率40%とするなら、400万の繰り延べ税金資産を計上する基となるタイミング・ディファレンスは1,000万。
従って、税引き前利益が400万なら、申告調整1,000万の減算なので、マイナス600万の課税所得。 今でしたら、繰り戻し還付を検討することが可能な額です。

> 数年前に、例えばゴルフ会員権等を評価換えした場合、税務上はその評価損損金としては否認され「繰延税金資産」として扱いますね。
> で、これを売却した年度に初めて損金と認められる。
> ここまでは、いいですよね?
>
> 仮に、税引前利益が、1,000万円
> 繰延税金資産が、400万円だったとします。
>
> この場合の決算時仕訳は下記で正しいでしょうか?
>
> 法人税等調整額 400 / 繰延税金資産 400
>
> ここで、気になるのが、(税率40%と仮定して)税引前利益が400万円未満だった場合です。
>
> 上記仕訳で、すでに400万円となっているから、法人税非課税になるのでしょうか?
> 他の決算仕訳は考えず、この部分だけを見ればそうなるのでしょうか?

Re: 繰延税金資産の仕訳

著者ZENJIさん

2010年01月09日 18:10

ありがとうございます。

表現が適切でなかったので、なるべくシンプルに説明します。

評価換えをした年度の経常利益が3000万円だったとして、評価損を特別損失として処理すれば下記の様になる。

経常利益 3000
特別損失 1000
税引前益 2000
法人税   800
純利益  1200

でも、これは認められない(損金不算入)だから下記の様になる。(3000に税金がかかってくる)

経常利益 3000
特別損失 1000
税引前益 2000
法人税  1200
純利益   800

この時から、400(1000×40%)は「繰延税金資産」として残り続ける。
で、売却年度になってやっと損金と認められ、借方法人税等調整額」、貸方繰延税金資産」となる。

もし、売却年度の税引前利益が1000なら、税金は400になるが、すでに法人税等調整額が400なので、税金がゼロになる。

・・・この考え方は変ですか?

Re: 繰延税金資産の仕訳

著者らっきーさん

2010年01月12日 18:23

私が、変な読み方をしてたのかもしれませんね。

おっしゃるとおり、税前利益が1,000なら、課税所得は申告減算が効くのでゼロ(大雑把に言ってますが)、ただし、繰り延べ税金資産戻し入れられるので、法人税等調整額が400。 税引き後利益は600になります。

実際には、細かな税率の差(税金引当のときの税率と実効税率の差など)が生じますが、大きなとらえ方はおっしゃっている通りです。

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