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ディズニーランドに学ぶデフレ時代の価格戦略

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『ビジネスパーソン最強化プロジェクト通信』 vol.492発行部数:22334部
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こんにちは。『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


2011年も残すところ後10日ほどですね・・・

年末年始はやはりまとめて休暇を取る企業様も多くて、今週来週は来年の研修
や出版など打ち合わせが目白押しです。(^^;

大変忙しい日々が続いていますが、1年の締め括りとして、無事に乗り切って
いきたいと思います。(笑)

みなさんも体調を崩すことなくラストスパート頑張って下さいね!(^^)v


それでは、今回も張り切ってメルマガをお届けしていきますので、
最後までお付き合いの程よろしくお願いします。

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【今号のコンテンツ】

1.コラム:MBAの“視点”
2.最強ビジネスパーソンの本棚
3.MBA Solution Business Collegeからのご案内

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今回はコラム:MBAの“視点”からスタートしていきます!


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【1.1日3分で身につけるMBA講座】


■ ディズニーランドに学ぶデフレ時代の価格戦略


12月15日付の日経MJの1面でディズニーランドが来年の4月から1日券を400円
値上げすることが報道されました。この値上げで現行5800円の1日券が6200円
となる予定です。

デフレ経済の下、多くの企業が値下げ競争に走る中、このディズニーランドの
値上げは果たして消費者に受け入れられるのでしょうか?

今回はデフレ経済下における企業の価格戦略を検証していくことにしましょう。

今や多くの業界で値下げ競争が繰り広げられています。特に牛丼業界は値下げ
をすればするほどライバル企業からの顧客を奪い去ることに成功するなど、
激しい価格競争が展開されている業界の代表例と言えるでしょう。

そんな各社が値下げでなんとか顧客を繋ぎとめておこうという値下げ合戦に
打って出る状況の中で、値上げはディズニーランドにとって顧客を減らす
マイナス要因にはならないのでしょうか?

実のところ、ディズニーランドは過去値上げをするたびに大きく入場者数を
増やしてきた実績があります。日経MJよれば、2000年度に300円値上げした際
には4.8%入場者数が増加し、2006年度に同じく300円値上げした際には4.2%
の入場者増を記録したとのこと。

通常値上げをすれば顧客の減少に繋がるはずですが、なぜディスニーランドは
逆に顧客を増やすことに成功したのでしょうか?

その答えは恐らく非常にシンプルです。

値上げ以上の“価値”を顧客に提供したからに他なりません。

ディズニーランドは、値上げをするたびに収益増を原資とした設備投資を
行って、アトラクションを増やし、ゲストに新たな感動を届けることに成功
したのです。実際今回も来年4月の値上げに際して、4つの新アトラクションを
オープンし、加えて東京ディズニーシーの開業10周年イベントも大々的に開催
する予定になっています。

私達は時として安ければ売れると勘違いすることがありますが、顧客にとって
安さというのはあまり重要なことではないのかもしれません。安くてもそれに
見合う価値のないものであれば、見向きもされないということです。

たとえば、街中で配っているポケットティッシュはお店ではお金を出さなけ
れば買えませんが、無料で配っていても多くの人が見向きもしないことからも
わかるように、不必要な人にとっては価格が重要なのではなく、その商品や
サービスが自分にとって価値があるのかどうかが重要なのです。

このことを鑑みれば、デフレだから取り敢えず価格を安くすれば売れるのでは
ないかという短絡思考に陥るのではなく、顧客にとって価値のあるものを適正
価格で提供しようという前向きな価格戦略が重要な鍵を握ることがわかります。

ディズニーランドは自社の提供するサービスの価値を熟知していて、適正価格
を設定する努力を怠らないからこそ、値上げをしても入場者が減ることなく、
逆に増えるというマーケティングの成功に繋げているというわけです。

もしかするとみなさんの中には、ディズニーランドの1日券の6200円は“遊園
地”にしては高額だと思っている方がいらっしゃるかもしれません。確かに
同じ“遊園地”カテゴリにおいて、としまえんの3900円、富士急ハイランドの
4800円と比べれば、1400円から2300円も高い価格設定です。

ここで重要なのは、ディズニーランドは“只の遊園地”ではないということで
す。乗り物に加えてショーやパレードなど、園内に入場するだけで“非日常”
が体験できるという、他に類を見ない体験型アミューズメントパークなのです。

全く同じプロダクトがないので比較することは難しいですが、上記の遊園地に
加えて、たとえばライオンキングなどのミュージカルが9800円ですから、たく
さんの乗り物に乗れた上に、いくつものショーやパレードが見られて6200円と
いう価格設定はまだまだ割安感があり、たとえ値上げしたとしても多くの顧客
がそれ以上の価値を感じるはずです。

ただ、全ての企業がディズニーランドと同じように値上げしても更に多くの
顧客を引き付けることができるわけではありません。値上げが成功するか
どうかは自社の提供する商品やサービスの『価格弾力性』にかかっています。

『価格弾力性』とは価格の変動がどのような需要の変化をもたらすかを表した
ものです。

たとえば、ガソリンなど商品自体が差別化しにくいものは1円でも安い価格に
顧客が流れていきます。このような場合、価格弾力性が大きく、値上げをする
と需要が大きく減ってライバルに顧客を奪われることになります。

一方でディズニーランドのように他では提供していないサービスで熱狂的な
ファン客を囲い込んでいれば、価格弾力性が小さく値上げをしたとしても需要
には大きな変化は見られないでしょう。

このことから、デフレ下で不当に安い商品価格に悩まされないためには、価格
弾力性を小さくする必要があり、そのためにはディズニーランドのように他で
は得ることのできないオンリーワンの商品やサービスを提供することを心掛け
なければいけないというわけです。

「顧客は価格でモノを選ぶのではなく、価格に対する価値で選ぶ」・・・
この言葉を肝に銘じて、いかに安いものを提供するかという価格志向のマーケ
ティングではなく、いかに価値のあるものを提供するかという価値志向の
マーケティングがどんなビジネス環境においても成功を収めるポイントになる
ことをディズニーランドは教えてくれるのではないでしょうか。


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それでは続いて良質なビジネス書を紹介する『最強ビジネスパーソンの本棚』
をお届けします。


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【2.最強ビジネスパーソンの本棚】


さて前回、このコーナーでは“2010年下半期ビジプロメンバーに影響を与えた
書籍ランキング”第10位から第6位までをご紹介してきました。

今回は引き続き第5位から第1位までの発表を行っていきたいと思います。


それでは、早速第5位からお伝えしていくことにしましょう!

まず、第5位は『日本の持続的成長企業 ─「優良+長寿」の企業研究』です。

本書では、キヤノンやトヨタ、武田薬品、花王など日本人であれば誰でも馴染
みのある企業を取り上げ、組織の構築から人財育成まで、長きに亘って繁栄し
続ける企業の戦略を豊富な調査・分析で明らかにしています。

日本版の“エクセレントカンパニー”といったところでしょうか。

⇒ http://www.mbajp.org/i/s/31j.html


続いて第4位は『リ・ポジショニング戦略』がランクインしました。

今年は食べるラー油やエスプレッソティーなどが爆発的なヒットを記録しま
したが、これらの商品は画期的なイノベーションを起こして市場に投入された
商品ではありません。従来のポジショニングに修正を加えることによって商品
を再び成長軌道に乗せることができたのです。

本書ではこのようなポジショニングを再検討することによって飛躍的な
業績アップを図る戦略を体系的に伝えてくれます。

⇒ http://www.mbajp.org/i/s/31x.html


第3位は『今日から即使える! ドラッカーのマネジメント思考』。

今年は『もしドラ』などビジネス書においてはドラッカー旋風が吹き荒れた
1年となりましたが、本書はドラッカー教授の教えをコンパクトにまとめ、
実践ですぐに活用できるように構成したことが支持を得た要因なのではない
でしょうか。

⇒ http://www.mbajp.org/i/s/31a.html


続いて第2位は『「戦略課題」解決 21のルール』となりました。

本書は、アメリカのトップビジネススクールでMBAを取得後、マッキンゼーを
経て、ベイン・アンド・カンパニーでは日本代表まで務め上げた伊藤良二氏に
よる“ホンモノ”の戦略構築法を21の課題に沿ってわかりやすく解説した良書
です。

⇒ http://www.mbajp.org/i/s/32r.html


そして、いよいよ2011年ビジプロメンバーに最も影響を与えたビジネス書の
発表です!

その書籍とは・・・・『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』です!

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのアップルですが、その実績はCEOであるスティーブ・
ジョブズ氏を抜きにして語れません。特に彼はプレゼンテーションで人々を
魅了することに優れ、アップルの新製品発表会では、彼の口からどんな言葉が
飛び出すのか、多くの人がワクワクしながら待ち焦がれていると言っても過言
ではありません。

本書はそんなプレゼンテーションの達人であるジョブズ氏の
プレゼンテーションを分析し、体系化したもの。

「ビジネスパーソンとしてスティーブ・ジョブズのようになりたい!」
そんな方々に支持を受け、見事第1位に輝きました。

⇒ http://www.mbajp.org/i/s/31g.html


以上、前回と今回に亘って“2010年下半期ビジプロメンバーに影響を与えた
書籍ランキング”をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

まだ、お読みになっていない書籍がございましたら、年末年始の時間に余裕の
ある期間に是非ともお読み下さいね。

どの書籍もあなたを1段上のビジネスレベルにいざなうことでしょう。(^^)


【2010年下半期ビジプロメンバーに影響を与えた書籍ランキング】

☆第1位 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
http://www.mbajp.org/i/s/31g.html

☆第2位 「戦略課題」解決 21のルール
http://www.mbajp.org/i/s/32r.html

☆第3位 今日から即使える! ドラッカーのマネジメント思考
http://www.mbajp.org/i/s/31a.html

☆第4位 リ・ポジショニング戦略
http://www.mbajp.org/i/s/31x.html

☆第5位 日本の持続的成長企業 ─「優良+長寿」の企業研究
http://www.mbajp.org/i/s/31j.html

☆第6位 マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?
http://www.mbajp.org/i/s/32y.html

☆第7位 この国を出よ
http://www.mbajp.org/i/s/31p.html

☆第8位 トレードオフ─上質をとるか、手軽をとるか
http://www.mbajp.org/i/s/31d.html

☆第9位 ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業
http://www.mbajp.org/i/s/31y.html

☆第10位 プラットフォーム戦略
http://www.mbajp.org/i/s/31w.html

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続いてMBA Solution Business Collegeからのご案内です。


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【3.MBA Solution Business College からのお知らせ】


■ 2011年、ビジネスのレベルアップを目指すあなたにぴったりの講座です!


ビジネスのグローバル化が急速に進展し、終身雇用や年功序列といった
日本企業独特の慣習が過去のものになりつつあります。

ビジネス新時代においては、グローバルスタンダードな考え方を身につけな
ければ、生き残ることさえ難しい環境になっていますが、なかなかパラダイム
シフトをできない方もいらっしゃるかもしれません。

ビジネスパーソンは会社から報酬を貰っているという意味では、プロ野球選手
やプロサッカー選手と同じく“プロフェッショナル”と言えます。

ただ、プロ意識を持って働いているビジネスパーソンがどのくらいいる
でしょうか?

たとえば、プロフェッショナルとしてプロ野球選手やプロサッカー選手は競技
のルールを熟知していることは最低限の条件ですが、ビジネスのルールを熟知
しているビジネスパーソンは少ないと言わざるを得ません。

ルールを知らずにライバルと戦っているのですから、行き当たりばったりの
戦闘となり、成果を上げることは運に任せるほかありません。(恥ずかしい話、
私自身も銀行に勤めていた時はビジネスのセオリーなどは考えることなく努力
と根性の“戦略レス営業”を行っていましたので、あまり偉そうなことは言え
ませんが・・・(^^;)

2011年は、そんなアマチュアレベルから脱してちゃんとしたビジネスのプロフ
ェッショナルを目指そうという方にお薦めしたいのがビジネスプラン策定講座
です。

この講座では経営戦略からマーケティング、財務・会計というビジネスの基本
をおさえて、ビジネスを全体的に捉えるスキルをお伝えしていきます。

今やビジネスを自分で組み立てることのできる人財は企業にとっても喉から
手が出るほど欲しいと言っても過言ではありませんので、自分の実力で報酬
高めることができるプロフェッショナルに1歩でも近づきたいという方には
お薦めの講座です。

今なら新春特別価格でご受講いただけますので、「きちんとしたビジネスの
セオリーを身につけて2011年を飛躍の年にしたい!」という方は是非とも
ご参加下さい!


■ できる!MBAベーシック講座ビジネスプラン策定

開講日程: 2011年1月23日(日) PM 1:10~PM 4:30
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
お申込みはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/32h.html


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【編集後記】


先週末は久しぶりに家族でショートトリップに出掛けてきました。

葛西臨海公園→お台場→六本木と特徴の違う街を“はしご”したのですが、
日頃の運動不足がたたって、途中歩きすぎてフラフラになりました。(^^;

娘の付けていたポケウォーカーによると2万4千歩も歩いたそうです。(笑)

当然娘達も疲れていたのですが、最後の六本木でクリスマスイルミネーション
を見ると元気復活・・・興奮冷めやらぬ間に1日が終わったようです。

翌日には「とっても楽しかった!」というメールも届き、
やっぱり家族サービスをしなきゃいけないなぁなんて実感した1日でした。

仕事でもそうですが、「ありがとう」と感謝されることは何にも代えがたい
喜びになりますね。(^^)

早速2011年は最低月1で家族サービスに力を入れていくことを
目標に組み込んだ次第です。(笑)


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最後までお読みいただきましてありがとうございました。

メルマガと合わせて発行者の著書もよろしくお願いしますm(_ _)m
ビジネスに役立つ知識が満載です!

☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑最新刊。メガヒット発売中です!

☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなっています!

☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
http://www.mbajp.org/i/s/w9.html
↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!


それではまた次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!

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発行責任者: 安部 徹也

略歴:
九州大学経済学部経営学科卒業後、現三井住友銀行入行。銀行退職後、
グローバルビジネスでの起業を目指し、インターナショナルビジネスで世界
トップクラスのビジネススクールであるThunderbirdに留学し、MBAを取得。
トップMBAのみ加入が許されるΒΓΣ(ベータ・ガンマ・シグマ)会員。

卒業後、米国人パートナーと共に経営コンサルティング事業を開始。MBA
Solutionの代表に就任し、現在に至る。著書に『メガヒットのからくり』、
『ファイナンスがスラスラわかる本』、『トップMBA直伝!7日でできる目標達
成』などがあり、テレビやラジオ、雑誌、新聞など数多くのマスメディアでも
活躍。

発行者からひとこと:
このメルマガは“MBA理論をマスターしてビジネスを楽しく!”をコンセプト
にお届けしています。『100万人のビジネスパーソンに役に立つMBA理論を
学んでいただく』ことをビジョンとして一歩一歩目標達成に向けて地道に努力
していますので、よろしかったらお友達にこのメルマガを紹介するなどご協力
いただけると嬉しいです!⇒ http://mbasolution.com/magtop.htm

発行元:株式会社 MBA Solution
- The Best Solution for Your Business
URL : http://www.mbasolution.com

MBA Solution Business College
URL : http://www.mbajp.org

ご意見・ご要望はとってもウェルカムです!以下のホームページから
お願いします。(このメルマガへ返信しても届きませんのでご注意!)
→ http://www.mbasolution.com/opinion.htm

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